DATA
別名 | 閻魔獣 |
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身長 | 66m |
体重 | 7万t |
概要
『劇場版ウルトラマンXきたぞ!われらのウルトラマン』に登場する新怪獣。
漢字表記は「罪業苦」。
多数の剣山状の背びれが生えた細身の体躯、前に向いて曲がった刃状の二本角と三対の複眼に加えてその後ろにも点々と並ぶ無数の目を備えた頭部、そして棍棒のような形状になっている右腕ゴーグレグジスやドスの利いた地獄の大魔王の高笑いの様にも聞こえる鳴き声が特徴。
この世を地獄に変えると言われている怪獣で、口からは血の池地獄のように真赤な破壊光線ブラディフラッディングや胸からは火炎弾ヘルズレリーブを放ち、さらにその胸を展開して触手を伸ばし、絡めとった相手のエネルギーを吸収することができる。体表もボース=アインシュタイン凝縮によって非常に頑丈で、通常の攻撃はほとんど通じない。
また、地底を移動する際は口からの光線で周囲を血の池地獄のような溶岩(?)の湖を生成して地下へと移動する。
その戦闘力はウルトラマンエクシードXでさえも全く歯が立たず、破壊光線の一撃で退けたどころか、エクスデバイザーを腐食させて一時的にユナイト不能な状態に追い込んだほど(エックス自身は無事であり応急修理によって会話だけは可能になった)。
まさに地獄の魔王として君臨しているかのような最強最悪の存在である。
太古の地球において猛威を振るっていたが、とあるウルトラ戦士によって古代遺跡「婆羅慈遺跡」に封じ込められる。しかし現代においてwebTVの視聴率を上げるためにトレジャーハンターのカルロス黒崎が封印に使われていた青い石を持ち去ってしまったため現代に蘇ってしまった。
復活後は現代の世を地獄へと変えるべく、背びれから自身の分身である閻魔分身獣ゴーグアントラー、ゴーグファイヤーゴルザ、ツルギデマーガを生み出し、かつて自身を封じていた青い石を狙い、それが運び込まれたカルロスタワーを目指して首都へと進撃を開始する。
最終決戦でも圧倒的な強さを見せ、胸からの触手で初代ウルトラマンとウルトラマンティガのエネルギーを吸収しピンチに陥れ、更にツルギデマーガの元となる棘を放ってウルトラマンエックスにも大ダメージを与えるが、ベータスパークアーマーを纏ったエックスに触手を切断される。
それでも尚互角に渡り合ったが、右手の棍棒も切断され、最期はウルトラマンやティガと融合したエックスのベータスパークアローで止めを刺された。
その後の作品での登場
ウルトラマンジード
第18話「夢を継ぐ者」に登場。
記憶を取り戻した伏井出ケイによって怪獣カプセルから召喚させられる。
ゼロビヨンドを破ったレギオノイド ダダ・カスタマイズと戦闘し、圧倒的な力で搭乗していたダダ諸共これを難なく撃破。
その後、伏井出ケイがフュージョンライズしたサンダーキラーとともにジードプリミティブを苦しめたものの、さすがにロイヤルメガマスターには手も足も出ず、最後はウルトラマンジャックのウルトラカプセルを使った必殺技「ランススパーク」を受け爆発四散した。 『X』出演時と同じくスパークの名を冠する技に貫かれての退場となった。
ウルトラマントリガー
第13話「狙われた隊長〜マルゥル探偵の事件簿〜」にて、GUTS-SELECTの管理する怪獣のデータとして登場。元々はメトロン星人マルゥルが持ち込んだデータのようである。
イグニスによってホロボロスのデータ共々盗み出され、ザイゴーグの力を宿したGUTSハイパーキーが生成されてしまう。
イグニスは、このハイパーキーをトリガーダークの状態で使用することで、赤く輝きながら身体中から棘を生やす「インパクト」を繰り出した。
形態変化というわけではないがパワータイプに該当する能力として抜擢されたということになる。
余談
名前の由来は「地獄(ZIGOKU)」から。
監督の田口清隆氏によるとデザインの狙いは地獄の最強の鬼。右手が棍棒で背中に針の山、尻尾がノコギリで顔に鬼の角が生えているイメージとのこと。また複数の眼は地獄の無間地獄に住んでいる64の眼を持つ鬼のイメージから。また、合体怪獣ではないが複眼はバルタン星人、顔はネロンガ、胸はグリーンモンス、腕と足のヒダはレッドキング、尻尾はスフラン(ちなみに腹部から射出する触手もスフランに酷似している)、背中はバラン、赤い部分はデストロイアのイメージがあるという。
全体的な姿は、前作『決戦!ウルトラ10勇士!!』のエタルガーが人型だったため、オーソドックスな怪獣体型としている。また、打ち合わせ時にアークベリアルのソフビ人形を用いていたため、そのイメージも取り入れられている。
Xioはゴルザとアントラーの存在を認知していたため、過去に戦った事がある怪獣と考えられる。
初期案ではゴーグドラコとゴーグシルバゴンの登場も予定されていたが、敵怪獣が多いとの判断から不採用になった。もし実現していれば、ドラコは初のウルトラ戦士との戦いが実現していた。
田口氏による裏設定では、大地の想いが通じずエクスラッガーが効かないとされている。
奇しくも『ジード』登場時にも「二人のウルトラマンの力を融合して生まれた剣」の前に敗れ去った。
当初、『ジード』第18話でケイが召喚する怪獣としてエンペラ星人が候補に挙げられたが、NGが出されザイゴーグに変更された。また、初稿の段階ではグリーザも候補に挙げられていた。その後、グリーザは『ウルトラマンZ』第15話でジードとの対決が実現した。
『SSSS.GRIDMAN』の第6話で、親戚の法事に出向いた内海将が、ザイゴーグのソフビとスペースマスケッティの玩具を使って子どもたちと遊ぶシーンがある。
着ぐるみは『劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル』に登場したスネークダークネスに改造された。左右非対称の腕がその名残である。それにより、劇場版の怪獣がまた別の劇場版の怪獣へ改造されるという珍しい事となった。