概要
2016年3月12日に公開された『ウルトラマンX』劇場版作品。
正式タイトルは「劇場版ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン」
タイトルは言うまでもなく、初代『ウルトラマン』のテーマ曲のサビの歌詞から採られている。
TVシリーズの最終話の後日譚であり、エックスが地球を去るまで、そして地球での最後の戦いを描いた、「『ウルトラマンX』という物語」の事実上の最終章に位置付けられている(最後の最後で意外な結末に落ちつくが)。脚本でのタイトルは「ファイナル・ユナイト」だった。
あらすじ
東北の古代遺跡「婆羅慈遺跡」に乗り込んだ自称トレジャーハンター・カルロス黒崎は、遺跡内で発見した青い石を持ち出してしまう。結果、遺跡に封じられていた怪獣ザイゴーグが、封印を解かれて復活。その圧倒的な力にはウルトラマンエックスも歯が立たず敗北、逆にユナイト不能な状態に追いやられてしまった。
ザイゴーグは黒崎が持ち出した青い石を追って首都へと進撃。Xioはこれを迎え撃つべく「黄泉3号」作戦を発動するが、ザイゴーグは背中から次々と怪獣を生み出し、状況は悪化する一方。
ザイゴーグを封印する力「結びの光」とは?
その謎が解き明かされた時、8人のウルトラマンが地球に降り立つ!
登場キャラクター
Xio
- 大空大地(演:高橋健介)
- 山瀬アスナ(演:坂ノ上茜)
- 風間ワタル(演:細田善彦)
- 貴島ハヤト(演:松本亨恭)
- 三日月マモル(演:原田隼人)
- 高田ルイ(演:百川晴香)
- 山岸タケル(演:TAKERU)
- 松戸チアキ(演:瀬下千晶)
- 橘さゆり(演:月船さらら)
- 神木正太郎(演:神尾佑)
- ファントン星人グルマン(CV:松本保典)
- ナビ音声/アナウンス(CV:山村響)
ゲストキャラクター
- 玉城ツカサ(演:吉本多香美):考古学者の女性。
- 玉城ユウト(演:高木星来):ツカサの息子。とある化石を所持している。
- カルロス黒崎(演:マイケル富岡):トレジャーハンターを自称する男。webTVの視聴率を上げるためにザイゴーグの封印を解いてしまう。今回の騒動の元凶。
- 桐原冴子(演:中山由香):カルロス黒崎の秘書。格闘戦に長けたアスナ相手に取っ組み合う事ができるなど、腕っぷしがそこそこ強い。
ウルトラ戦士
太字は初登場の形態。
初代マンとティガ以外は、『X』本編でエックスと共闘した戦士である。また、ティガ、ネクサス、マックス、ゼロ、ギンガ、ビクトリー以外のウルトラ10勇士を登場させるという案も存在したが、『X』の世界にやってくる経緯を説明しなければならないため、テレビシリーズに登場したキャラクターに留まった。
本作に登場するティガはネオフロンティアスペース(TVシリーズ『ウルトラマンティガ』、『ウルトラマンダイナ』の舞台となる世界)にて活躍したオリジナルのティガではなく、この『ウルトラマンX』の世界のウルトラマンティガである。
- ウルトラマンエックス(CV:中村悠一)
- 初代ウルトラマン
- ウルトラマンティガ
- ウルトラマンネクサス
- ウルトラマンマックス
- ウルトラマンゼロ(CV:宮野真守)
- ウルトラマンギンガ(CV:根岸拓哉)
- ウルトラマンビクトリー
登場怪獣
太字は新怪獣。
味方怪獣
敵怪獣
地上波放送
全国ネットでは『ウルトラマン_ニュージェネレーションクロニクル』にて初放送。2019年4月20日より三週分割放送された。
公開から3年後とかなり遅れたが、奇しくも放送時期は平成から令和へ元号が移行する時期で、昭和・平成最初のウルトラマンが並び立つ本作品は、まさに時代のトリとスタートを飾るにふさわしいセレクトだったと言える。
余談
今作では8人のウルトラマンが登場するが、そのうち半分のティガ、ネクサス、マックス、ゼロの4人は、変身者が劇中で複数人登場したことのあるウルトラマンである。
一覧
- ティガ:マドカ・ダイゴ、マドカ・ツバサ、アムイ、イクル、玉城ユウト
- ネクサス:真木舜一(ザ・ネクスト)、姫矢准、千樹憐、西条凪、孤門一輝、橘さゆり
- マックス:トウマ・カイト、蓮沼征夫
- ゼロ:ラン、タイガ・ノゾム、伊賀栗レイト
そしてゼロ以外の3作の主演は、『メビウス』以前の平成ウルトラマンで他のテレビシリーズに客演した数少ない俳優である。(ティガの長野氏は『ダイナ』に、ネクサスの川久保氏とマックスの青山氏は『X』テレビ本編に客演)
関連動画
関連タグ
ウルトラマントリガー&ウルトラマンデッカー…ネオフロンティアスペースと酷似した道を歩む世界が舞台の2作品。本作の様に「別世界のティガ」は確認されてはいないが、彼らのポジションを担う光と闇の巨人達や「ユザレ」が存在している。物語が進むにつれて、次元の壁を突破してもたらされたTPCの技術やウルトラマンダイナの光等が、戦いの歴史において重要な役割を担っていた事が判明。本来ならネオフロンティアとの共通点はそこまで多くは無く、『X』を含めた過去のニュージェネ作品群と大差無い世界観を持つ次元だったと思われるが、何故、かの世界の一部が入り込んだだけで同じ様な事象が頻発したのか、未だに不明のままである。
決戦!ウルトラ10勇士!!←きたぞ!われらのウルトラマン→絆の力、おかりします!