『ウルトラマンエックス・パワーアップ』
大地・エックス「「行くぞ!エクシード、エーックス!!」」
概要
第12話「虹の行く先」で初登場を果たした、ウルトラマンエックスの強化形態である「虹色の巨人」(なお、公式サイトでは第一話の文献に登場した光の巨人を「虹の巨人」としているが、関連性は現状不明)。
エクスラッガーの出自が不明という事もあり、新世代ヒーローズのウルトラ戦士で「他のウルトラ戦士の力を借りない形態から他のウルトラ戦士由来ではない力で強化形態へ変身する」のはタイガ・フォトンアースが登場するまでこのエクシードXが唯一であった。
エクシードXと言う名前は変身時に大地とエックスが言っているが、グルマン博士も同時に同じ名前を名付けている。
電脳空間に散ったエックスのデータを探す大地が、電脳空間に出現した虹の根元で入手したエクスラッガーという武器を用いエックスのデータを取り戻し、更に二人の繋がりが強くなったことで、この姿への変身が可能になった。
この姿になるといつもより掛け声が低くなる(通常会話などは普段通り)。
強化形態なだけあり、ツルギデマーガを始めとするダークサンダーエナジーで強化された怪獣たちを尽く圧倒しており、劇中ではグリーザやザイゴーグといった余程の強敵が相手でなければほとんど苦戦すらしていない。
当初は大地に剣の心得が無かったためにエクシードXの力を十分に引き出せておらず、第13話で『ギンガS』の世界からやってきたショウから特訓を受けた。
ちなみに、ベータスパークアーマーを装備していない状態でシリーズ終了後に登場したのは『ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突』が最初。新世代ヒーローズの強化形態にしては珍しく実に6年もの間再登場が一切なかった(とは言え、ベータスパークアーマーは必然的にエクシードXになるので全くの未登場とはなっていない)。
データ
身長: | 47メートル |
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体重: | 4万7千トン |
初登場: | 『ウルトラマンX』第12話「虹の行く先」 |
必殺技
必殺技名やスライドタッチ数は玩具準拠。
- エクスラッガーショット(光線攻撃技):スライドタッチ一回
エクスラッガーを額に戻し、そこから七色の光線を放つ。
初使用の第14話ではギンガビクトリーのゼペリオン光線との同時照射により、グア・スペクターを木端微塵にし(ちなみに、ギンガビクトリーは同話にて似たような技であるフォトンエッジを放っていたりする)、第20話ではネクサスのオーバーレイ・シュトロームとの同時照射によりバグバズンブルードを撃破した。
再登場したウルトラギャラクシーファイト運命の衝突では、レギオノイドとダークロプスの軍団を一掃している。
これの発動時のみ、スライドタッチは上から下へ行う。
- エクシードスラッシュ(特殊剣撃技):スライドタッチ二回
超高速でエクスラッガーを振るい、七色の斬撃を無数に相手に喰らわせる。
- エクシードイリュージョン(特殊剣撃技):スライドタッチ三回
エクシードXが赤・青・黄・緑の四体に分身し、それぞれが相手を斬り付ける。
- エクシードエクスラッシュ(究極技):スライドタッチ三回→ブーストスイッチを押す
自らと相手を虹色のオーラで包み、高速ですれ違いながら二度斬り付け、相手に宿る闇の力を消滅させることが出来る。
強大な闇の力を持つグア・スペクター相手にも繰り出し、復活を封じた。
ただし闇の力を祓う事に特化しているのか、この技自体には相手にとどめを刺す力は無い模様。
なおエクシードXはスペックを含めて通常形態よりも戦闘能力は上がっているが、あくまで闇の力を浄化することに特化した姿であり、上記の必殺技では怪獣をスパークドールズにすることが出来ないため、怪獣をスパークドールズへと圧縮する場合は通常状態に戻る必要がある(しばしば勘違いされがちだが、決め技を持っていないわけではなく、グア・スペクターやバグバズンブルードのようにスパークドールズ化する必要がない相手であれば、通常状態に戻らずエクスラッガーショットでそのまま止めを刺している)。
その他、ピュリファイウェーブを使用するためにも通常形態へと戻っていることから、ギンガストリウムとは違い通常形態の技はザナディウム光線以外も使用不可能のようだ。
これは、ヒーローものでは多い、パワーアップ形態が出ることで通常形態が出なくなることを避けるために坂本監督が出した案とのこと。
- ウルトラトルネード光線
『ウルトラヒーローなりきり光線技コンテスト』で募集された必殺技でてれびくん読者が考案した必殺技。光線の渦を作り出して対象を吹き飛ばす技。
ウルトラマンフェスティバル2016ライブステージ第1部にてバルタン星人によって蘇ったグリーザ(!!?)に使用した。構えはさながらシャイニングウルトラマンゼロのポーズである。 何と必殺技ボイスをオリジナルキャストが担当している。
第2部では通常形態で使用している。
容姿
通常形態時には存在した体表の模様(?)の赤の割合がほぼなくなり、黒や青の割合が増えている。
体色の他にこれといった変更点はないが、よく見ると体のあちこちに、エックスが登場する際や必殺技を放つ際に巻き起こるあのサイバーテイストのエフェクト群を思わせる虹色のラインディテールが走っている。
エクスラッガーは額と一体化しており、手をかざす事で分離する。
ちなみにサイバーアーマーの一つ『ベータスパークアーマー』をまとう際は、エクスラッガーを用いずにこの姿に変身する。
名称について
本形態は記事名にもある通り『ウルトラマンエクシードX』が正しい名称である。
番組名が『ウルトラマンX』、ウルトラマンの名前が『ウルトラマンエックス』である為、この形態も『ウルトラマンエクシードエックス』と間違われやすいが、エックスはカタカナではなく英語が正しい表記なので注意。
余談
デザインを担当した後藤正行は、エクスラッガーを装着する頭部や七色の光を取り入れることが要望された配色などに苦労し、「難産」だったことを述べている。顔部分の造形はオリジナルのエックスと統一し、武器モチーフの装飾を頭頂部に追加しているため、面長となっている。
関連項目
新世代ヒーローズ強化形態
ウルトラマンビクトリーナイト←ウルトラマンエクシードX/ハイブリッドアーマー→オーブオリジン