概要
第12話「虹の行く先」から地球に降り注ぎ始めた、黒い稲妻のようなエネルギー。
第16話でダダが「確かな情報筋」から手に入れたという話から、このエネルギーが将来地球の滅亡を招くという極めて危険な存在であることが示唆されていたが、その後第21話にて、その実態は全ての元凶たる虚空怪獣グリーザが生命エネルギーの強い生物を探知するために放っていたいわばセンサーのようなものであり、相次いで怪獣に降り注いだ理由も怪獣が地球において生命エネルギーの強い存在であったためであることが判明する。
グリーザと関わりがあったかは不明だが、第18話に登場した宇宙化猫ムーは強力な電磁波を放つことで発生率を2.16倍にまではね上げてしまい、街を大混乱に陥れた。
作用・影響力
これを浴びた怪獣はダークサンダーエナジー自体のエネルギーにより、外見が変化したり本来その怪獣にはない特殊な能力が付加されるようになるなど、大幅なパワーアップを遂げる。
さらに無に還されることへの恐怖と怒りにより暴れ狂うようになる。
ダークサンダーエナジーを浴びた怪獣の特徴として目の色が赤く染まっていることが共通している。
さらに性質の悪いことに、このエネルギーにはウルトラマンを弱体化させ、肉体を分解・破壊する効力まで存在するらしく、最初にこれを浴びたウルトラマンエックスは大幅に弱体化した挙句一時的にデータへと分解され、電脳世界を彷徨う事となった。
他にも別の宇宙からダークサンダーエナジーを狙ってグア軍団が襲来するきっかけになるなど、物語にも大なり小なり影響を与えることとなった。
これを払うためにはウルトラマンエクシードXの力が必要であり、現状Xioにその力はない。
エナジーを受けた怪獣
デマーガ
第12話に登場。ギナ・スペクターによって目覚めさせられた別個体がエックスとの戦闘中にエナジーを浴びたことでツルギデマーガへとパワーアップした。
モルド・スペクター
第13〜14話に登場。
Xの世界に飛来して間もなく、バッドアックスを避雷針にするような形でダークサンダーエナジーを自ら浴びて自身を強化した(この時、ギナ・スペクターも一緒にエナジーを浴びている)。外見に特に変化はない。
ゴメス
第15話に登場。地底に潜伏していた最中にエナジーを浴びる。鳴き声に別の怪獣のものが混ざり、背鰭を発光させて口から光線を吐いたり、全身を光らせて衝撃波を放てるようになった。
グビラ
第16話に登場。ダークサンダーエナジーが降り注いだ直後に地中から出現したが、詳しい経緯は描かれておらず不明。特に能力に変化は無し。
キングゲスラ
第17話に登場。地中に眠っていたスパークドールズにエナジーが直撃した影響で、最初から狂暴化した状態で実体化。背中にある棘をミサイルのように連射できるようになり、弱点である背鰭も大幅に強化され、Xioの攻撃も全く歯が立たなかった。
レッドキング
第18話に登場。戦闘の最中にムーが引き寄せてしまったエナジーが直撃しEXレッドキングへとパワーアップした。
ゴモラ
第19話に登場。実体化実験の最中にエナジーを受けてしまい、EXゴモラへとパワーアップした。
バグバズンブルード
第20話に登場。
原作ではアンノウンハンドの手によって巨大化させられたが、今回はエナジーの影響で巨大化する。外見上の差異として、両肩にスペースビースト特有の突起物(ビースト・ザ・ワンのものと同じ)が出現している。
脆弱だった原典の個体とは異なり、エックスを圧倒するほどの戦闘力を見せた。
余談
最終話の脚本ではエクスラッガーやダークサンダーエナジーについての説明が盛り込まれていたが、監督の田口清隆は説明が長くなるために全体の面白さを優先し、これらをカットした。
関連項目
カオスヘッダー:取り付かれた怪獣は目が赤くなって狂暴化する、ウルトラマンの力でなければ切り離せないという共通点がある。