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円谷プロダクション

つぶらやぷろだくしょん

日本の映像制作会社。創業者は「特撮の父」故・円谷英二氏。
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pixivでは愛称「円谷プロ」で使用されていることが多い。

概要

特撮円谷英二が1963年に創設した。テレビ映画で、特撮を用いた作品を多く制作している。映画会社・東宝とも結びつきが強かった。

かつては同族経営が続いたが、放漫経営により経営不振に陥り、現在では別の企業の傘下に入り、親会社から経営者が入っている。

代表的作品では言わずと知れたウルトラシリーズ。他にもドラマ時代劇、さらにポケモンビーストウォーズかみちゅ!D.C.S.S.などのアニメにも制作協力している。
ちなみにゴジラは東宝制作なので円谷とは関わりがない(※例外的に、ゴジラがジラースとなってウルトラマンとの友情出演に出張したことがある)。
会社敷地内の「怪獣倉庫」と呼ばれる倉庫には歴代の怪獣達の着ぐるみが今も眠っており、本物の怪獣墓場として伝説になっている。

毎年4月1日エイプリルフールに、ネット上で手の込んだネタを発表することでも知られている。twitterでは「円谷ッター」を、ニコニコ動画では「シュワシュワ動画」の生放送を実施した。

エイプリルフールに限らずたまに公式がやらかすことでもファンには有名で、戦闘シーンを使った擬似プロレス風な番組『ウルトラファイト』を作ったり、戦国鍋tvのスタッフと組んでカルトネタ満載のコメディ番組『ウルトラゾーン』を作ったりもしている。最近では、女子中学生がウルトラ戦士に変身するライトノベルを刊行したり某ブラウザゲームに触発されたのかウルトラシリーズに登場した怪獣たちを美少女化するといった、誰もが予想だにしなかった企画まで展開している。
円谷の迷走っぷり(もちろん良い意味で)はこれからも続きそうだ。いいぞ、もっとやれ!!

経営難

円谷英二氏がもともと経営者ではなく、特撮技術を世に広めた技術者だったということもあり、設立当初から、予算・経営の先行き等を考えず、採算を度外視した制作費で完成度の高い作品を作ろうとする傾向があった(結果的に『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』は今尚高い評価を得るほどの傑作となったが、時間・予算の制約が後半以降表れている回もある)。

その伝統を受け継いだ結果、超赤字体質で有名。
経営陣が円谷家の人間だったこともあり、経営に長けた人間、収支を管理する人間やそれに耳を傾ける経営者がいなかったのである。
初期は著作権管理すらしっかりしていなかった(そのため、ウルトラマンを露骨にネタにしたような漫画が製作されたり、後にタイチャイヨープロダクションと訴訟沙汰に発展してしまうことに繋がった)が、キャラクタービジネスの重要性を理解した70年代に入ってからは採算を度外視した制作費で高いクオリティの特撮映像を作り、玩具売り上げやソフト売り上げでその元をとるという超強引な手法で乗り切ってきた。

また、前述のように「ウルトラマンなら仕方がない」という暗黙の了解の下、昭和・平成問わず予算オーバーが慣例化しており、例えば平成3部作の平均製作予算は1回約4000万円以上(既定の予算の2、3倍以上)で、大ヒットによって制作費が増えている現在の平成ライダーをも越える額である。
ことに『ウルトラマンガイア』の第1話などは、一説には1億円を超える制作費がかけられたとさえ言われる。

故に何度も経営危機に陥っているが、そのたびに苦し紛れの再放送や低予算再編集番組がウケまくり、結果として何とか復活する、というチキンレースを繰り広げていた。
しかし2004年の『ウルトラマンネクサス』をはじめとする「ULTRA N PROJECT」の大コケによって、史上かつてない大ダメージを被ったことで、事態は急展開を迎える。

お家騒動と倒産の危機

視聴率の伸び悩んでいた『ネクサス』は1クール短縮(事実上の打ち切り)が決定する。しかし、このことで当時兼ねてから様々な火種を抱えていた、会長・円谷一夫と当時の円谷プロ社長・英明との関係が悪化。
元々大株主でもあったが経営にタッチできないことに不満をもっていた一夫は、番組制作の責任者として打ち切りを主導していた英明に対して表向きは同意しつつも本心ではそれを望んでいなかったことから不満を強め、結果クーデターを決行。『ネクサス』放送中の2005年4月、英明は社長職を解任され、一夫は2007年に社長に戻るなど経営上の混乱を見せることとなった。

その後『マックス』『メビウス』で従来路線に戻して一定のヒットを記録したものの、少子化などによって、従来のように順調に制作費を回収することはできず、積もり積もった30億円もの累積赤字によりとうとう銀行にも見放されてしまい、立ち直れないまま別会社の傘下になるに至った(TYOというコンテンツ制作会社に買い取られたがすぐに売られ、現在はパチンコ会社フィールズの傘下。残りの株をバンダイが保有している)。

職人」として作品に取り組む、監督達のマーケティングを考えない内容へのこだわりの強さが商業的失敗につながり、結果的に円谷皐・一夫社長時代から続いてきた放漫経営の実態が商業的失敗をきっかけに噴出してしまったといえる。
「ULTRA N PROJECT」の成功の是非を問わず、遅かれ早かれ経営難は到来したことであろう。

これによりニチアサキッズタイム特撮ヒーロー達とはすっかり明暗が分かれてしまうことになり、ウルトラギャラクシー大怪獣バトルシリーズ以降は長らくTVシリーズ新作が作れないままでいた。

復調の兆し

2011年7月6日に『ウルトラマン列伝』を放送開始。

同作で過去のシリーズをピックアップし過去作への注目・再評価が高まったこと、経営陣の入れ替えにより商業戦略が変わりバンダイとの連携を強化したこと、ウルトラマンフェスティバルをはじめとする各種イベントを積極的に開催したことなどによって一応赤字体質が解消された(ここ数年は黒字経営が続いており、新しい経営方針が完全に軌道に乗ったと考えられる)。
これらにより特撮面においても予算が徐々に増え、その甲斐あって番組内番組『ウルトラゼロファイト』が放映され、ついには新作ウルトラマン『ウルトラマンギンガ』が不定期とはいえ放送されるなど復活の兆しを見せ始めた。

そういった努力の甲斐あって、2015年7月14日からは『新ウルトラマン列伝』内でおよそ十年ぶりにクール分割無しの新TVシリーズ、『ウルトラマンX』が放送された。日本国内の評価は上々であり、海外のサイマル配信が約4億視聴を突破する等、作品評価においても商業面においても大成功を収めることとなった。

そして、2016年7月からは『新ウルトラマン列伝』から完全に独立した番組として、ウルトラマンシリーズ50周年記念作でもある『ウルトラマンオーブ』が放送された。2017年7月からも、完全に独立した番組として『ウルトラマンジード』が放送される。

今後の課題

このように、徐々に復調の兆しを見せ始めたウルトラシリーズだが、いまや東映の屋形骨を支える大人気シリーズとなった仮面ライダースーパー戦隊と比べると4クール分割放送無しの放送が未だに行えない登場する怪獣は過去作品のものが大半で、着ぐるみもほとんどは既存の使いまわしなど制約は多く、まだまだ前途多難である。

もっとも、既存の着ぐるみの使いまわしや改造は今に始まったことではない上、ライバルである東映特撮等でも予算を節約するために普通に行われていることではある。
過去作品の怪獣が多いのも、商品化するにあたって売れるかどうかわからない新怪獣より名が知れていて売れる見込みがある(つまり安全パイを打つあまり冒険できない)ためである思われ、2クール放送も、東映特撮のような等身大ヒーローものより遥かに予算のかかる巨大ヒーローものでは、経営や採算等を考えると2クール放送が限界で、かつてのような4クール放送を行うのは難しいのではないかと考えられる(現在は少子化や娯楽の多様化などにより、視聴率や玩具の売り上げをかつてほど伸ばすことはできないということも留意すべきであろう)。
ただ、最新作の『オーブ』では2クール放送終了直後から1クールの外伝作品が有料コンテンツとしてではあるが展開されている。

余談

上記の経営難について、6代目の社長を務めた円谷英明氏は「ウルトラマンが泣いている 円谷プロの失敗」を執筆した。端的に言えば内容の半数以上は、円谷皐氏やその息子円谷一夫氏への放漫な経営姿勢に対する批判(「円谷プロの経営の問題は、同族経営ではなく、ワンマン経営にあったのです」(p.88)と語る)を綴ったものとなっている。
非常に後ろ向きであり、著者自身が現在の商業展開中心のウルトラシリーズに否定的な見解を示している部分があることや、事実誤認の記述も見られるため、読む際には注意が必要である。

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