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ウルトラファイト

うるとらふぁいと

円谷プロ製作の短編番組。ウルトラセブンと怪獣たちが野外で殴り合う超低予算特撮である。
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概要

…上に書いただろ? 要はそういうことだ。

当初この番組は『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の戦闘シーンに実況(当時のTBSアナウンサー山田二郎氏によるもの)を付けただけの番組だったが、帯番組(5分)だったためにあっという間にシナリオを使い切り、やむなく苦肉の策として、過去に撮影アトラクションショーで使われていた怪獣の着ぐるみを再利用し、怪獣同士が殴り合う映像を新たに撮影して流した。なんとそれが予想外にヒット。
いつの間にやら無人の原っぱや岸辺でウルトラセブンと怪獣がひたすら殴り合うだけの番組になっていった。
現在ウルトラファイトと言われれば専らこの新撮影編の事を指す(対して『ウルトラマン』『ウルトラセブン』の戦闘シーンを使ったものは抜き焼き編と呼ばれる)。

ウルトラファイト


制作に金をかけないことが徹底していたので、本編シリーズのようなミニチュアセットを組むことは一切しない。光線も使わずただ殴り合うだけ。着ぐるみは本編とデザインが明らかに異なるものや、経年劣化でくたびれたものばかり。特殊撮影が使用されてないのでスケールが人間大にしか見えない(一応序盤のエピソードには多少なりとも巨大なように見せる工夫をしているものが見られる)。
戦闘は当初こそガチの殴り合いという感じだったが、回が進むにつれて飄々としたBGMや突っ込みどころのある実況も相まってどことなくコメディタッチになっていき、登場する怪獣達も掘り出すお宝や何気ない拾い物の争奪戦を繰り広げたり、プレゼントを贈られるも食べられないというだけでキレて殴りかかったり、挙句などの武器を持って戦ったりと何でもありに。

今週のウルトラファイト
今週のウルトラファイト


今週のウルトラファイト


サブタイトルも「殺法破れ傘」や「イカルス死神に祈れ!」あたりはまだいいとしても、後半になるとスタッフがネタで作ったような「怪獣ゲバゲバ地帯」だの「決闘ハレンチ星団」だの「やくざ番付」だのといったわけがわからない代物になっていった。

今週のウルトラファイト


ただ、そうした痛快なエピソードに交じって「怪獣死体置場(モルグ)」や「怪獣残酷物語」のような暗い雰囲気の話、「怪獣餓鬼道」(上掲のイラスト参照)のようなちょっぴり切ない話(なような気がしないでもないようなもの)もある。

このように普通のウルトラシリーズとはかなり趣が異なる作品ではあるが、この作品は「遊園地のヒーローショーのノリで見るべきもの」と理解した途端に楽しさの幅が広がる。
この作品のヒットが第2期ウルトラシリーズを生み出す原動力となったという意味では、極めて意義が高い作品だったと言える。

後に本作のミラーマンバージョンと言える『ミラーファイト』や、コンセプトを同じくする『レッドマン』、リメイク版『ウルトラスーパーファイト』などの派生作品も作られた。
そしてこのスタンスはセブンの息子にも受け継がれ、以降も後輩戦士による新作が続いている。結果的に現在ではウルトラシリーズの短編作品というジャンルとして「ウルトラファイト」というタイトルが使われるようになってきている。

登場キャラクター

ウルトラセブン
主人公。ただし登場しない回もある。光線技は一切使わず、宇宙陰陽の構えと称する謎のファイティングポーズを取ったり、ワイドショットの構えで怪電波を撃ったりする。また頭のアイスラッガーが時々曲がる(使用はしていない)。
黒い後頭部が特徴。

今週のウルトラファイト


素行は悪く、特に意味もなく怪獣を両方痛めつけたり、喧嘩を止めもせずに(失敗する事もあるが、たまに喧嘩の仲裁に入った事もある)片方がやられたのを見届けてから疲労困憊のもう片方を闇討ちしたりと非道な行為を何のためらいもなく行う。お前はサンレッドか。
その一方で意外と潔く、エレキングの昼寝の邪魔をしてしまった際には素直に謝罪し、ボコボコにされてしまった後も謝罪をしていた。
声は何故か初代ウルトラマンの流用である。
なお、勝利した時に右手を高く掲げるポーズは、後にレッドマンへ受け継がれた。
全68戦54勝1敗13分

アギラ
セブンの舎弟だがヘタレ。襟巻きが萎れておりなんだか状態の悪いキャベツのように見える。
全8戦3勝5敗(ただし3勝は全てセブンの加勢によるもの)

バルタン

今週のウルトラファイトとおまけ


宇宙忍者。
最終回では怪獣軍団と共にセブンを強襲するが、あろうことかを取り外して木刀を握っていた。
全10戦1勝7敗2分

イカルス

ウルトラファイトVR


地味な強豪。何故か緑色の体色で頭でっかち。
セブンのライバル的存在だが、ドジマヌケアンポンタンである。
ちなみに性別がころころ変わったり、ライフル魔になったりもする
もうなんなんだお前。
全58戦10勝31敗11分

エレキング

今週のウルトラファイト


いつも昼寝ばかりしているノンビリ屋でありイカルスの彼氏。
寝起きの機嫌が悪く、セブンでも逆らえない。セブンに勝利したことのある唯一の怪獣
角がしなしなになり垂れ下がっている。
全35戦5勝20敗10分

ウー
毛むくじゃらすぎて顔が見えない(ないわけではない)。この作品では珍しくメスの怪獣。
本編の神秘的な雰囲気はどこへやら、単なるお転婆のモップオバケに成り下がった。
撮影を繰り返す内に汚れていき、後半では本当にモップようなみすぼらしい外見になってしまっている。
全49戦14勝26敗9分

ガッツ

今週のウルトラファイト


首が座っていないのか歩くだけでグラグラしている。
全8戦1勝6敗1分
「どんな相手にも負けたことが無い」(爆笑)。

テレスドン

今週のウルトラファイト


オリジナルのスーツを使っているため、劣化と補修により見るも無残な姿になっている
後の番組そっくりさんが登場した。
全8戦0勝6敗2分(こいつだけ1回も勝利していない

キーラー

つかれた


リンゴが大好きなサムライあの虫に似ている。
半開きで眠そうな目をしている。
全25戦4勝10敗11分

ゴーロン
見た目からは全く想像できないが、クリスチャンの山師
回を増すごとに脱毛していっている
全11戦2勝7敗2分

シーボーズ
サッカーが得意。セブンの宇宙陰陽の構えを真似てたりもする。
ナレーター「ちょっとラジオ体操的です(笑)」
全21戦3勝14敗4分

ケロニヤ

今週のウルトラファイト


「俺はケロニじゃない!!ケロニアだァァァァァ!!!」
口が開きっぱなしである。
全9戦2勝6敗1分

ゴドラ

今週のウルトラファイト


ぶっちゃけバルタンよりも宇宙忍者。オリジナルよりも鋏が大きめ。
全9戦3勝6敗

ゴモラ
第196話にのみ登場。角が小さく腹が緑色なのが特徴。
全1戦1勝

CMで復活、そして…

2016年、後継作品『レッドマン』のYouTubeでの配信と時を同じくして、ウルトラファイトも現代によみがえった。
ネスカフェゴールドブレンドバリスタとウルトラマンのコラボモデルのCM『ネスレウルトラファイト』として当時の風合いを再現した動画が公開された。


「着ぐるみのクオリティが高い」「ウルトラマンも出てくる」など現代的になってはいるが、プロレス実況風のナレーションが入り、怪獣がドタバタと争う様は、まさしくウルトラファイト。

出演は「覚醒!魅惑のクレマ」編が、ピグモンダダ、ウルトラマン。「速攻!とどめのバリスタ」編がウインダム、ガッツ星人、ウルトラセブンとなっている。

なお、これに合わせて『ウルトラファイト』本編もYoutubeのウルトラチャンネルで4エピソードが特別配信されている。

そして、2017年4月からは、『ウルトラファイトオーブ』との連動も兼ねてか、ついにウルトラチャンネルでの公式配信が開始された。前の年に配信された『レッドマン』とは異なり、全エピソードをランダムで配信(配信されるまで次のエピソードが何かは一切わからない)するという形式を採っており、すべてのエピソードを観たことがあるという人も新鮮な気持ちで視聴することができることだろう。

うるとらふぁいと今週分


とはいえ、先に配信された『レッドマン』が色々とぶっとんだ作品だったこともあり、そちらに慣れ親しんできた視聴者からの評判はイマイチ良くない様子で、再生回数も伸び悩んでいる。
作風からして違う上に、そもそも『レッドマン』より前の作品なので一概に比較できるものではないのだが、どうやら視聴者は優しさを忘れたようだ
時を同じくして大阪で「赤いアイツ展」の二度目の開催が行われ、それを記念してYouTubeとニコニコ動画の双方で『レッドマン』の一部のエピソードが再配信されたことも、何かと両者が比較されてしまう原因となってしまったと言えるだろう。

ウルトラファイトVR


2017年10月からはVR作品として進化して、『ウルトラファイトVR 親子タッグ!激闘の荒野に花束を』が全国のVRシアターで上映されている。

監督は『ウルトラマンX』や『ウルトラマンオーブ』でメイン監督を務めた田口清隆氏、ナレーションはオリジナル通り山田二郎氏と超豪華。ウルトラセブンとウルトラマンゼロの親子タッグがガッツ星人とイカルス星人を相手に泥まみれになりながら戦う。

同時に公開された『ウルトラマンゼロVR』と『ウルトラファイトVR』のトークセッションもYouTube上で公開された。

関連タグ

ウルトラセブン レッドマン ミラーファイト
ウルトラゼロファイト ウルトラファイトビクトリー ウルトラファイトオーブ

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