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ウルトラマンZ

うるとらまんぜっと

『ウルトラマンZ』とは、特撮ドラマ『ウルトラシリーズ』の一作品。2020年6月から同年12月まで放送された。
目次 [非表示]

新ヒーローはゼロの弟子!

熱血戦士ウルトラマンゼット!


ご唱和ください我の名を! ウルトラマンゼット!



キャラクターとしての解説は→ウルトラマンゼット


概要編集

2020年6月20日からテレビ東京系列全6局ほかにて放送を開始したウルトラシリーズの一作品。

新世代ヒーローズ第8作目にして令和ウルトラマンシリーズ第2作目でもある。


ウルトラマンゼロの直弟子、ウルトラマンゼットの物語。

また、ウルトラマンジード新形態を引っ提げてゲスト出演する。


メイン監督は『ウルトラマンX』『ウルトラマンオーブ』以来となる田口清隆が務める。そのためか、「戦闘に特化した防衛チームの復活」「その防衛チームが使用する助っ人怪獣」「力を借りた歴代戦士の特徴を色濃く反映した戦闘タイプ」など『X』や『オーブ』の要素が随所に見られる。

この他にも『ウルトラマンジード』のメイン監督である坂本浩一に辻本貴則・武居正能といった新世代シリーズの監督や、新たに『シン・ゴジラ』や東映特撮に関わった尾上克郎、『ウルトラマンコスモス』以来の参加となる鈴木智、今作から監督に昇格した中川和博らが参加。

一方でメインライターはシリーズ初参加となる吹原幸太が務め、構成も田口と共同で担当した。なお、吹原はメインスタッフが発表される前の2020年5月17日に急逝しており、本作は彼の脚本家および役者としての遺作の1つとなる(制作開始を早めたこともあり、シリーズ全体の構成や彼の担当したエピソードの脚本は亡くなる前に全て完成していた)。


ウルトラマンギンガ』以降の新作が7月開始だったのに比べて放送開始のタイミングが早いのは、2020年に開催が予定されていた東京オリンピックを見越して制作開始を早めたためであるが、結果的にCOVID-19の世界的流行でオリンピックが延期になり、同時期のアニメ・特撮が放送の休止や延期を余儀なくなれた中で本作は予定通り放送を開始した。そのため、後述のようにオリンピックで休止する予定だったと思われる放送枠には総集編を挿入して対応した。


元は前作『ウルトラマンタイガ』を一区切りとして、本作を令和代表の新たなウルトラマンにしようと考えられていたが、上述した設定が決まった結果新世代ヒーローズの総決算として製作されることになった経緯がある。ただしこれは監督の田口の個人的な所見も含まれているためか、「ニュージェネレーションぴあ」掲載時点で本作は新世代ヒーローズの作品に含めるかどうか言及が無かった。

放送終了後の商品展開では新世代ヒーローズにカウントされることが増えていき、サブスク『TSUBURAYAIMAGINATION』のコンテンツリストでは本作も新世代ヒーローズに含まれるとされている。特にバトルスピリッツの「新世代ウルトラマン」のイラストではテキスト含めてどう見てもニュージェネクライマックスの名場面のシーンモチーフにもかかわらず、ゼットがセンターを飾っているというカオスな絵面になっているのもある。



監督の田口は、本作が「明るく楽しいウルトラマン」を第一のテーマとしており、同時に最終章から逆算したシリーズ構成としたことを明かしている。そのためか、どこか原点回帰を意識した構成や勧善懲悪の明確化、ゼットのトンチキな言葉遣いを始めとしたコメディ要素など、シンプルかつ王道な面白さを追求している。これはシリアスかつ良くも悪くも挑戦的な設定を盛り込んでいた前作とは様々な面で対照的である。それ故に「難しいことを考えずに試聴できる」という評価がある一方、当初は「過去作の焼き増しに近くオリジナリティに欠ける」といった批判も散見された。

尤も、そうした批判がある中でも、怪獣やロボット(特空機)の選定がともすれば単なる懐古趣味になりそうなところを、しっかりと伏線として有効活用している点は構成力の高さを感じられるという声も上がっていた。


物語の中盤では怪獣との戦闘を通じた「命との向き合い方」についても踏み込んだ描写がなされたほか、最終盤では人類が「地球は自らの手で守り抜かねばならない」と意気込むあまり、分不相応な兵器に手を出して墓穴を掘ることになるという、これまでのウルトラシリーズにおいても度々見られた軍事色の強い展開が盛り込まれ、コメディ要素のみならず近年のシリーズでも頻繁に取り上げられてきたシリアスなテーマも構成に含まれている。


また、第3話以降は意外なキャラクターがサプライズ登場するという展開が多い。

第18話にて、この物語の世界は『ウルトラQ』(少なくとも『2020年の挑戦』)から地続きの世界観である可能性が示唆されている(もっとも、「この話だけ特別」という可能性もあるが)。


その一風変わったキャッチコピーは大きな話題を呼び、上記のようにあえて小難しさを捨ててシンプルで王道な面白さを追求した作風、2クールという短い期間で無駄なくしっかりと伏線を回収したストーリー構成の巧みさ、巨大ロボットと巨大ヒーローの繰り広げる見ごたえ満載のバトルなどが徐々に視聴者の間で評価されていき、最終的にはネットニュースや週刊誌などでも特集記事が組まれる等の大注目作となり、最終回放送後には「最高の最終回」というワードがトレンド入りを果たすなど、近年のウルトラシリーズでも類を見ない程のヒット作となった。その勢いもあり、2021年には「メディア部門」で「SF大賞の金字塔」とも言える星雲賞を受賞した。『ウルトラ』シリーズの星雲賞受賞は1998年の『ウルトラマンティガ』以来、小説も含めれば2017年の『ウルトラマンF』以来、円谷プロ関連作品では2019年の『SSSS.GRIDMAN』以来となる。ちなみに2021年のノミネート作品には『劇場版鬼滅の刃 無限列車編』『岸辺露伴は動かない』『映像研には手を出すな!』などもあり、これらを抑えての受賞となった。

2022年に行われた『全ウルトラマン大投票』(NHK)では、ゼットがウルトラヒーロー部門で3位、特空機1号セブンガーがメカニック部門で堂々の第1位に選出された。


車両提供はトヨタ自動車。さらに市販車ではなくコンセプトカー「LQ」を採用するという気合いの入れ様(トヨタとしては将来の顧客層である子供たちの記憶に残る様な強い印象の車を出し、これからの若者のクルマ離れを少しでも食い止めることが出来ればという思惑もあるのであろう)。

ちなみにこれまでの新世代ヒーローズでは日産自動車からの提供が多かった(提供メーカーの変更は元CEOの件も影響しているのだろうか?)。


『タイガ』で一旦廃止されていた、新世代シリーズ定番の本編終了後のミニコーナーも本作で復活した(令和ウルトラマンとしては初)。

また『タイガ』で導入された(厳密にはそのさらに前年に放送された『SSSS.GRIDMAN』で導入された)本編放送後のボイスドラマが引き続き採用されている。


一方で、新世代ヒーローズで恒例となっていた、本編終了後に公開される劇場版作品については、その有無についてファンの間で様々な憶測が飛び交っていたが、結局制作されることはなく、同じく劇場版が製作されていない『ウルトラマンマックス』以来のケースとなった。

メイキング映像で語られた所によると、最初から作る予定がなかったとのこと。企画が始まったと思われる頃には『シン・ウルトラマン』の製作が始まっていたことから、予算などの制約や同じ年にウルトラマン映画が2つあると食い合わせが発生し、最悪双方共倒れという目も当てられない結果になると考えられる可能性がある。仮に製作を強行していたとしても、コロナ禍による影響で大幅減収し製作費回収が難しくなっていただろう。

ただしこうなった結果、最終章から逆算してテレビシリーズがきれいに終わるように制作できた事がメイキングで語られており、少なくとも新型コロナウイルスの感染拡大やシリーズ構成の吹原氏の急死が原因というわけではない。

その代わりとして『セブンガーファイト』などのスピンオフや次回作『ウルトラマントリガー』やトリガーの劇場版への客演でそれを補完する形を取っている。また、田口監督は劇場版を担当するのは2024年の映画『ウルトラマンブレーザー THEMOVIE 大怪獣首都激突』まで待たねばならなかった。


あらすじ編集

かつて、宇宙に飛び散った悪魔のカケラ。それは今なお、全宇宙を混乱に陥れていた。


平和を取り戻すべくウルトラマンたちが宇宙中で戦うかたわら、このカケラを悪用して次々に惑星を滅ぼす謎の存在が卑劣な暗躍を続けていた。

そしてその魔の手が、ついに「光の国」に迫る。

颯爽と立ち向かうウルトラマンゼロと、その弟子・ウルトラマンゼット

激戦の末、ゼットは一人で怪獣を追い、地球へと向かう――。


一方、地球では、日常的に出現する怪獣に対抗するための防衛軍が組織されていた。対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」。そしてそこには若き熱血漢・ナツカワ・ハルキが所属していた。


地球に宇宙怪獣が襲来したその時、ゼットとハルキは運命の出会いを果たす。


ここに、若き二人の熱血バトルストーリーが幕を開けるのであった


(公式サイトより抜粋)


登場キャラクター編集

ストレイジ編集




ウルトラヒーロー編集



ヴィラン編集


※放送期間中に「林カラス」に改名。改名後もOPテロップは旧芸名表記。


特空機編集

詳しくは当該リンク参照。


その他編集




用語編集

日常的に出現する怪獣に対抗するために結成された、地球防衛軍日本支部の対怪獣ロボット部隊。


かつて宇宙に飛び散ったとされる、通称「悪魔のカケラ」と呼ばれる謎の因子。今なお全宇宙を大混乱に陥れているとされ、謎の存在がこれを悪用し、怪獣の暴走や惑星の壊滅といった卑劣な暗躍を続けているという。その詳細については未だ不明な部分が多いが、第6話にてある存在が深く関係していることが判明。


スタッフ編集

監修:塚越隆行
製作統括:永竹正幸
音楽:安瀬聖
軍事考証:小柳啓伍
シリーズ構成:吹原幸太田口清隆
脚本:吹原幸太鈴木智中野貴雄林壮太郎小林雄次池田遼根元歳三継田淳
監督:田口清隆辻本貴則坂本浩一中川和博尾上克郎中山剛平武居正能越知靖内田直之

主題歌編集

オープニング編集

ご唱和ください 我の名を!

歌:遠藤正明


エンディング編集

Connect the Truth(前期)

歌:玉置成実


Promise for the future(後期)

歌:畠中祐


各話リスト編集

オープニング終了直後にサブタイトルが挿入される他、シリーズお馴染みの影絵が復活した(前作『タイガ』では採用されなかったため『R/B』以来)。そしてこの影絵には、味方側のキャラ(ウルトラマン、ストレイジのメンバー、特空機など)のものと敵怪獣のものとがセットで登場するという法則性がある。

怪獣の名前は前作の後半から引き続きテロップで表示されているが、第1話からテロップで表示されるのは『マックス』以来である。


エピソードのメインとして登場する怪獣の傾向としては、新怪獣以外だと昭和第1期シリーズ(空想特撮シリーズ)と新世代シリーズの怪獣の割合が高い。

登場する怪獣の具体的な組分けとしては、

である傾向が強い。

ただし中にはブルトンバラバのように、一部例外も存在する。


「ウルトラマンゼロ10周年記念本」でのインタビューによると、監督の意向も多少は影響するがやはりキャラクタービジネスである以上、「スーツが既にある」「予算」「ソフビ商戦の結果」などで決定するという。


これまでの新世代作品と同様、序盤から過去作の前後編や劇場版に登場した強豪クラスの怪獣が登場する一方で、前作とは対照的にウルトラマンや一部の主要キャラクターを除く宇宙人の登場が極めて少ないのも特徴。

そのため劇中の世界観における宇宙人の立ち位置がどのようなものなのか不明な部分も多かったが、第8話からようやく宇宙人のゲストキャラクターが登場するようになり、さらに登場人物の発言からこの世界でも(『タイガ』ほどではないが)宇宙人の存在自体は認知されていることが判明している。


今作では特空機のスーツが製作されたため、予算の都合上登場する新怪獣は既存のスーツに手を加えたものがほとんどとなっている。

一方で前作同様、過去作から数十年ぶりに映像作品に再登場する怪獣の登場頻度も高く、そちらはほぼ全て新規のスーツである。


本作の年はウルトラマンフェスティバルが開催されなかったため、ウルフェスに登場したオリジナル怪獣は登場しない(登場時期は異なるが、前年のウルフェス怪獣は登場している)。


※その他媒体のまとめはZ怪獣にて。

太字は新怪獣、斜字は回想に登場。

話数サブタイトル登場怪獣・宇宙人特空機・ゲストヒーロー脚本監督放送日
1ご唱和ください、我の名を!ゲネガーグゴメスブルトンセレブロセブンガーウルトラマンゼロ吹原幸太田口清隆2020年6月20日
2戦士の心得ネロンガベムスターセグメゲルマジャッパ、ゲネガーグセブンガー吹原幸太田口清隆6月27日
3生中継!怪獣輸送大作戦ゴモラギガスセブンガー吹原幸太田口清隆7月4日
4二号ロボ起動計画テレスドンエリマキテレスドンセブンガー、ウインダム鈴木智辻本貴則7月11日
5ファースト・ジャグリングペギラジャグラスジャグラー魔人態ゼッパンドンセブンガー、ウインダム中野貴雄辻本貴則7月18日
6帰ってきた男!ギルバリスバリスレイダーペガッサ星人ペガウルトラマンベリアルセブンガー、ウインダム、ウルトラマンジードウルトラマンタロウ林壮太郎坂本浩一7月25日
7陛下のメダルスカルゴモラサンダーキラーペダニウムゼットン、バリスレイダー、ジャグラスジャグラー魔人態、ペガッサ星人ペガ、ウルトラマンベリアルウルトラマンジード、ウルトラマンゼロ林壮太郎坂本浩一8月1日
8神秘の力トライキングファイブキングピット星人ファ&シィ、ジャグラスジャグラー魔人態セブンガー、ウインダム小林雄次坂本浩一8月8日
9未確認物質護送指令キングジョーバロッサ星人 ウインダム鈴木智中川和博(本編)尾上克郎(特撮)8月15日
10宇宙海賊登場!バロッサ星人、キングジョー、ジャグラスジャグラー魔人態-中野貴雄中川和博(本編)、尾上克郎(特撮)8月22日
(※1)特別編 特空機シークレットファイル第1~10話までの登場怪獣、ウインダム(カプセル怪獣)ミクラスアギラ、ベムスター、ドラコサラマンドラシャプレー星人ダークゴーネテンペラー星人 極悪のヴィラニアスタイラントキングジョーカスタム(SD)インペライザー(SD)ガッツ星人ボルスト(SD)セブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタムウルティメイトフォースゼロウルトラマンギンガウルトラマンビクトリー池田遼中山剛平8月29日
11守るべきものレッドキングAレッドキングBギーストロンキングジョーストレイジカスタム吹原幸太武居正能9月5日
12叫ぶ命グルジオライデンセブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタム根元歳三武居正能9月12日
13メダルいただきます!カネゴン第1~12話までの登場怪獣セブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタム池田遼内田直之9月19日
14四次元狂騒曲ブルトン、ジャグラスジャグラー魔人態セブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタム吹原幸太田口清隆9月26日
15戦士の使命グリーザ、ジャグラスジャグラー魔人態、トライキング、ファイブキング、ペガッサ星人ペガウルトラマンジード吹原幸太田口清隆10月3日
16獅子の声ホロボロスメツボロス、バロッサ星人(二代目)キングジョーストレイジカスタム小林雄次越知靖10月10日
17ベリアロクバロッサ星人(二代目)、ジャグラスジャグラー魔人態ウインダム中野貴雄越知靖10月17日
182020年の再挑戦ケムール人パゴスウインダム、キングジョーストレイジカスタム継田淳辻本貴則10月24日
19最後の勇者バラバ、ベムスターウインダム、キングジョーストレイジカスタム、ウルトラマンエース根元歳三辻本貴則10月31日
(※2)特別編 つなぐ師弟第6、7、14~19話までの登場怪獣、ガピヤ星人サデスデアボリック巨大ヤプールベロクロンバキシムドラゴリー奇機械改竜ギャラクトロンウルトラマンゼロ、ウルトラマンジード、ウルトラマンエース、ウルトラマンギンガ、ウルトラマンビクトリー、ウルトラマンエックスウルトラマンオーブウルトラマンレオアストラ池田遼中山剛平11月7日
20想い、その先にM1号ウインダム、キングジョーストレイジカスタム小林雄次武居正能11月14日
21D4ケルビムマザーケルビムウインダム、キングジョーストレイジカスタム鈴木智武居正能11月21日
22それぞれの明日バロッサ星人(三代目)、トライキング、ファイブキング、ジャグラスジャグラー魔人態セブンガー、キングジョーストレイジカスタム林壮太郎坂本浩一11月28日
23悪夢へのプレリュードタッコングキングゲスラデマーガ、ゴメス、パゴス、ジャグラスジャグラー魔人態ウルトロイドゼロ吹原幸太坂本浩一12月5日
24滅亡への遊戯デストルドス、ファイブキング、ゼッパンドン、レッドキングB、ジャグラスジャグラー魔人態、セレブロウルトロイドゼロ吹原幸太田口清隆12月12日
25遥かに輝く戦士たちデストルドス、ジャグラスジャグラー魔人態、セレブロセブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタム吹原幸太田口清隆12月18日
(※3)特別編 リ:ストレイジ第1話~25話までの登場怪獣セブンガー、ウインダム、キングジョーストレイジカスタム、ウルトロイドゼロ、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンジード池田遼中山剛平12月25日

※1:本編第1~12話までの映像と、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』『ウルトラゼロファイト』『ウルトラマンギンガS』第3話の映像を使用した所謂総集編。これは元々は東京オリンピックが放送される予定だった期間の穴埋めと思われる。


※2:本編第6話/第7話/第14~19話までの映像と、『ウルトラファイトビクトリー』劇場版『ウルトラマンオーブ 絆の力、おかりします!』『ウルトラマンジード』第3話/第8話の映像を使用した二度目の総集編。こちらもオリンピックの穴埋めと推測される。


※3:本編第1~25話までの映像を使用した三度目の総集編。


ハルキのウルトラナビ編集

ウルトラマンR/B』以来2年ぶりのミニコーナー。本編終了後に放送。

ハルキとゼットがその回に関係のあるウルトラ戦士や怪獣を紹介する。

第16話までは2種類ずつの紹介だったが、第17話以降は1種類ずつの紹介となっている。



スピンオフ作品編集

ウルトラマンゼット&ウルトラマンゼロ ボイスドラマ編集

本編終了後9時30分からYouTubeのウルトラチャンネルで配信されたボイスドラマ

ゼットがウルトラマンゼロと出会って弟子入りし、宇宙警備隊に入隊するまでの裏話が繰り広げられるストーリーとなっている。


前作『タイガ』のボイスドラマが好評だった一方、静止画のみで情景が想像しにくいという声があったためか、キャラクターの立ち絵が挿入されるなど、人物の挙動がより分かりやすくなっている(こうした演出故ボラギノールのCM」なんて言われることも…)。また前作と比べると時間も短くなり、内容もコメディタッチなものが多くなったことで、あまり時間を拘束されずに気軽に視聴できるよう配慮されている。

基本はゼットとゼロの雑談形式であるが、『Z』本編では(尺の都合等も相まって)割愛される要素に言及する回も多く、本編の内容を補完する役割も担っている。

また、『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』配信開始前には番宣も兼ねてリブットが登場するなど、稀に意外なゲストキャラクターが登場することがある。


時系列に関しては、ゼットがトライスクワッドの面々を知らず、タイガに関しても名前だけ知っている程度である(ゼロがタイガたちとの共闘についても語っていた)ことから、『大いなる陰謀』以前のタイミングである可能性が高いと思われる(PVではゼットとトライスクワッドが共闘しており、ゼットが宇宙警備隊の新人かつウルトラゼットライザーが完成しているため)。

後に『大いなる陰謀』のEPISODE 10からそのまま本編第1話に繋がることが判明したため、よりその説が濃厚になった。


劇伴は『Z』本編で使用されているもののほか、『ウルトラマンメビウス』『ベリアル銀河帝国』『ウルトラマンジード』など、M78ウルトラマンと関わりの深い作品のものがチョイスされている。


No.サブタイトル登場キャラ画像のみ
1ゼットとゼロの出会いの話ウルトラマンゼットウルトラマンゼロ
2透明怪獣に出会ったらウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ
3師匠の友達ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、グレンファイヤー
4頼もしいカプセル怪獣ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロアギラミクラスウインダム(カプセル怪獣)セブンガー(怪獣ボール)
5ウルトラマンと太古の歴史ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ
6ウルトラゼットライザーウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ
7時間よ戻れウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、シャイニングウルトラマンゼロ
8別の時空のウルトラマンウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロウルトラマンティガウルトラマンダイナウルトラマンガイアウルトラマンコスモスウルトラマンネクサスウルトラマンマックスウルトラマンメビウスウルトラマンギンガウルトラマンビクトリー
9鋼鉄の弟さんウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、ジャンナイン
10バロッサ星人ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ
11ゼロ師匠のお父さんのことウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ
12頼もしいぜ、ロボット!ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロキングジョー
13ウルトラメダルウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロゾフィーウルトラマンウルトラセブンウルトラマンエース、ウルトラマンティガ、ウルトラマンメビウス、グランセイバードゼロシグマブレスター
14スパークドールズ劇場Zウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、ブラックキング(SD)サンダーダランビア(SD)
15最強の姿!ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロウルティメイトゼロ、シャイニングウルトラマンゼロ、ウルトラマンゼロビヨンド
16何が役に立つかわからないという話ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロウルトラマンビクトリーナイト
17黒いウルトラマンウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロウルトラマンタイガウルトラマンタイタスウルトラマンフーマ
18頭を鍛えろ!ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロウルトラマン80ケムール人ゼットン星人
19兄さんウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロウルトラマン80、ゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウウルトラマンレオアストラ、ウルトラマンメビウス、ウルトラマンヒカリ
20ギャラクシーレスキューフォースウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンリブット
21メビウス兄さんウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンメビウス
22採用試験①ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ
23採用試験②ウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ、ウルトラマンメビウス
24(最終話)ここから始まるウルトラマンゼット、ウルトラマンゼロ

ウルトラマンZ特別応援配信編集

毎週月曜日18時から、本作に関わりのある円谷プロ各作品を配信。


No.タイトル内容備考
1ウルトラ兄弟永遠の誓いウルトラマンレオ』第34話セブンガー初登場
2科特隊出撃せよウルトラマン』第3話ネロンガ初登場
3怪彗星ツイフォン『ウルトラマン』第25話ギガス初登場
4謎の恐竜基地『ウルトラマン』第10話ジラース初登場
5復活の聖剣ウルトラマンオーブ』第17話ゼッパンドンが登場
6北へ還れ!ウルトラセブン』第24話ウインダムが登場
7秘密基地へようこそウルトラマンジード』第1話スカルゴモラ初登場
8朝焼けの死闘ウルトラマンギンガS』第8話ファイブキングが登場
9ウルトラ警備隊西へ(前編)『ウルトラセブン』第14話キングジョー初登場
10ウルトラ警備隊西へ(後編)『ウルトラセブン』第15話キングジョーが登場
特別編ひとつの道ウルトラマンメビウス』第14話ウインダムが登場
11タッコングは謎だウルトラマンタイガ』第22話ギーストロン初登場
12模造された男ウルトラセブン1999最終章6部作』第5話キングジョーの改造型が登場
13ロケットカネちゃんかいじゅうステップワンダバダ』第24話カネゴンモチーフのキャラが登場
14無限へのパスポート『ウルトラマン』第17話ブルトン初登場
15美しき終焉ウルトラマンX』第21話グリーザ初登場
16俺たちの守るべきものウルトラマンR/B』第12話ホロボロスが登場
17闇の刃『ウルトラマンオーブ』第23話ジャグラスジャグラー魔人態が登場
182020年の挑戦ウルトラQ』第19話ケムール人初登場
19銀河に散った五つの星ウルトラマンA』第14話バラバが登場&スペースQ初使用
特別編ウルトラセブン参上!帰ってきたウルトラマン』第18話ベムスター初登場
20共に生きる『ウルトラマンX』第19話M1号が登場
21傷だらけの絆『ウルトラマンメビウス』第4話ケルビム初登場
22サラリーマンゼロ『ウルトラマンジード』第3話ウルトラマンゼロモチーフのロボットが登場
23トレギア『ウルトラマンタイガ』第2話キングゲスラが登場
24最終章Ⅰ新たなる影ウルトラマンダイナ』第49話ウルトラマンモチーフのロボット怪獣化した存在が登場
25さすらいの太陽『ウルトラマンオーブ』第25話ウルトラマン、ジャグラー、そして人類全ての力を合わせた最終決戦を収録

基本的に1話完結回の配信を前提としているためか、話が前後編に分かれるゴモラ回・ペギラ回は(メイン怪獣であったにもかかわらず)採用されていない。尤も、話の前編でほとんど登場しなかったファイブキングやゼッパンドンは後編のみが配信され、2週に渡ってキーキャラクターだったキングジョーは前後編とも配信された。

『ウルトラQ』の作品については、同時進行で『ULTRAMAN ARCHIVES』プロジェクトを展開している都合からか、ペギラ回とカネゴン回については配信が行われなかった(ペギラは上述の理由、カネゴンは『かいじゅうステップ』の宣伝かつ中の人ネタという事情もあったのだろう)。そのため、『Q』の配信を求める意見が相次いでいたが、第18回の「2020年の挑戦」を以て『Q』作品の配信が実現した。

ちなみに『ジード』第1話は3月から春の特別企画として特別配信中(それも期間延長中)であり、同じエピソードの配信が被るという事態になった。


ウルトラマンの日特別記念動画『ウルトラマンゼットのサプライズ大作戦』編集

2020年7月10日の『ウルトラマンの日』54周年を記念した動画。

ゼットがウルトラマンに感謝の想いを伝えるために、彼以外の5兄弟を訪れるという内容。動画内にて「クロスタッチ」の誕生経緯が描かれている。

公式Twitterでのスペシャル動画を再編集した完全版。


戦え!セブンガー編集

てれびくん2021年4月号から連載される、セブンガーが主役の漫画。

ゼットが地球に来る前のストレイジの戦いを描く。


セブンガーファイト編集

本編では描かれなかったセブンガーの知られざる戦いをウルトラファイト方式で描かれている。全10話。


擲命のデシジョン・ハイト ―ストレイジ創設物語―編集

第1話以前の特空機開発およびストレイジ結成までを描く物語。

TSUBURAYA IMAGINATIONで配信されている。前・後編構成。


ジャグラスジャグラークロニクル『ジャの道は蛇』編集

沖縄で姿を消したジャグラーがストレイジのヘビクラになるまでの経緯を描いた小説。

「ウルトラマンZ完全超全集」に掲載。

さらにストレイジBOXには「ジャグラスジャグラー クロニクル写真集」も付属。


余談編集

  • 世界観はこれまでのシリーズとはやはり別世界の模様だが、これまでの多種多様な世界観に出現した怪獣も、世代を問わず『Z』の世界に存在することが示唆されている。「再登場に恵まれない怪獣達は、他の世界ではどうなっているのか?」という疑問に対しての一つの解答にもなっている。

  • 今作から新たに英語と中国語の字幕版が製作されており、その影響から海外からの視聴者も増え、第1話だけでも配信からわずか4日で再生回数150万を突破するなど大盛況となっている(なお第1話のYouTube配信については理由は不明であるものの後日再投稿が行われた)。

  • 本作の第6話放送の翌日からは、「Stay At Home With ULTRAMAN ウルトラ空想科学時間」に続く特別企画として、師匠のゼロによる「ゼロと見よう特別配信」も展開された(「ウルトラマン基金」によるイベントであり、本作との関連性はない)。

  • 2020年12月15日に発表された「ネット流行語100」では、今作が第6位に、登場キャラの「ヘビクラ・ショウタ」が第45位にランクインした。

  • 作品としてのあまりの完成度の高さ故に最終回後、ファンひいてはキャストやスタッフといった公式側の人物も#ウルトラマンZ全50話なる集団幻覚を見ており、ツイッターのトレンドに入るという事態に。

  • 本作はこれまで放送前に玩具取扱店・業者向け資料(カタログ)などのネタバレがネットで公開されていたが、コロナ禍の影響なのか、カタログのネタバレは公開されなかった。ただし、商標登録のネタバレは公開されていた。

  • 本作のエキストラの募集は第3話まで募集されていたが、コロナ禍の影響によりそれ以降募集はしておらず、次回作の『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』でも現在エキストラの募集は行われていない。

  • 初代ウルトラマンをリスペクトした一話完結式の物語は非常に完成度が高く、『シン・ウルトラマン』が公開された後には、初心者に勧めるウルトラシリーズとして大きく話題に上がった。




動画編集

初公開PV編集


スペシャルムービー編集



関連タグ編集

ウルトラシリーズ

令和ウルトラマン 新世代ヒーローズ

ウルトラマンゼロ ウルトラマンジード

Z怪獣


ウルトラマンAウルトラマンタロウウルトラマンGウルトラマンダイナウルトラマンX:タイトルにアルファベットが入る前例(タロウは「T」、ダイナは「D」)。特にダイナとは「原点回帰を意識した明るい作風」「防衛チームのロボット」「人造ウルトラマンその末路」など類似点が多い。

ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀:本作品の前日譚となる。


ウルトラマンタイガ → (ウルトラマンクロニクルZERO&GEED) → 本作 → (ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ) → ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA



外部リンク編集

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新世代ヒーローズ にゅーじぇねれーしょんひーろーず

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