生まれた星は違っていても
共に進む場所は一つ
我ら──トライスクワッド!
概要
工藤ヒロユキと一体化した、M78星雲出身のウルトラマンタイガ、U40出身のウルトラマンタイタス、惑星O-50出身のウルトラマンフーマの3人で構成される。後にタイガがトライストリウムの力を得た際、ヒロユキもトライスクワッド第4のメンバーとなった。
発案者はタイガ。リーダーは全員が自分だと主張するため決まっていない。
いつ頃出会ったのかはまだ不明であるが、少なくとも第0話の時点ではタイガはまだ他の2人とは出会っておらず、脳裏に一瞬過ぎった彼らのビジョンを目にして訝しげな表情を浮かべている。
後にタイガが各惑星に修行に行った時に知り合った(詳しくは後述)ことでチーム結成となった。
また偶然にも3人とも血筋について問題を抱えているという共通点がある。
第1話の冒頭では既に全員揃っており、新世代ヒーローズ達とも面識があった(ボイスドラマ第3回によると、この時点に至るまで3人で宇宙のあちこちを冒険してきたようだ)。
彼らからウルトラタイガアクセサリーを託され、光の国に迫るウルトラマントレギアと激突するが、力及ばず敗北しバラバラになってしまう所から物語がスタートする。
その12年後、地球にて工藤ヒロユキと一体化する形で再合流を果たす。変身の詳細についてはリンク先を参照の事)。
ボイスドラマではよく口喧嘩したりしているが、何だかんだ言って仲は良く、戦闘では状況に応じて的確にバトンタッチを行う。
タイタスはメンバーの中でも最年長+歴戦をくぐり抜けていることもありフーマとタイガの兄貴分のような感じになっており、フーマからは旦那と呼ばれている。
なお視聴者からはヒロユキが加わった事で「4人なのにトライなのか?」と突っ込まれたりもしていたのだが、最終話のトライストリウムの必殺技の際に、クワトロスクワッドとヒロユキが叫んでいる(ただし、チーム名自体は引き続き「トライスクワッド」である様子)。
「大いなる陰謀」ではヒロユキは未登場だが、三人が円陣を組んで拳を合わせた際にちょうど一人分のスペースが空けられているのが確認できる。
グリムドとの戦い後は惑星マイジーで鍛錬をしている。
運命の衝突でウルトラリーグ召集に関しての話し合いを惑星マイジーでしていたことからヒロユキと別れたあとは惑星マイジーを拠点として活動しているのかもしれない。
生まれた星は違っていても
共に進む場所は一つ
永遠の絆と共に!
我ら──トライスクワッド!
メンバー一覧
ウルトラマンタイガ
ウルトラマンタイタス
ウルトラマンフーマ
チーム成立の経緯
TV本編やボイスドラマでは断片的な部分しか語られなかったものの、舞台『ウルトラヒーローズEXPO THE LIVE ウルトラマンタイガ 第1部「トライスクワッド」』で明かされた。
宇宙警備隊候補生時代のタイガは、エレキングとドラコの襲撃からとある惑星をメビウス、ヒカリと共に防衛した際に、ヒカリに命令も無視して出撃した事を咎められ、メビウスからは仲間を信頼する大切さを教わるも、この時のタイガは「弱いものとは絆を結ばない」の一点張りの視野が狭い半人前の戦士であった為、タロウからも宇宙警備隊員として認められておらず、見聞を広めるよう言われる。のちの変身アイテムであるタイガスパークはこの時に授けられた。
最初にタイガが訪れたのはタロウの知己であるウルトラマンジョーニアスのいるU40だった。
この時のタイタスはこれまでにも修羅場をくぐり抜けた甲斐あって、戦闘力は申し分ない一方で、理屈屋な分、頭が固いという問題を抱えていた。ジョーニアスに時に無心になる事が大切であり、タイガこそ自分の可能性を切り開いてくれる鍵かもしれないと説かれるも、修行の場に全く顔を見せないタイガに不信感を募らせていた(サボっていたのではなく、メビウス達の言葉を自分なりに考えていた)。
宇宙恐魔人ゼット率いるゼットン軍団襲撃の折に、ジョーニアスの指示でオスの谷に向かわされる。
オスの谷には古代ウルトラ人が作り上げた邪悪を封じる聖剣「ワイズマンズソード」があったが、「心の中に灯る光の強さ」が不十分な彼らでは全く引き抜くことが出来なかった。追いついてきたゼットン軍団の戦いの最中、タイガとタイタスは先達の言葉を思い出し、二人でワイズマンズソードを引き抜く賭けに出た。するとワイズマンズソードは二人の心に応えるかのように引き抜かれたのであった。
そしてゼットは3人のウルトラマンの活躍によってU40に封印される事となった。
これがきっかけとなり、タイガの旅に1人目の仲間「ウルトラマンタイタス」が加わったのだった。
ジョーニアスの提案で惑星O-50に向かった彼らは惑星侵略連合と戦うウルトラマンフーマと出会う。しかし、フーマは見せ場を奪われて怒り心頭であり、おまけに彼らが他所者と知ると排他的な態度を隠さず、どこかへ去ってしまう。
偶々帰郷していたウルトラマンオーブと知り合い、惑星侵略連合に袋叩きにされていたフーマを救うも、一人で勝つことに拘るフーマはタイガと殴り合いの喧嘩を始めてしまう。そんな二人をタイタスは止めようとするが、かつて友とのすれ違いを経験していたオーブはあえて止めず、その様子を見守っていた。
そこへ怪獣軍団を引き連れた惑星侵略連合が襲来。喧嘩でスタミナが切れていた二人はタイタスのエネルギーを分け与えられて復活し、惑星侵略連合の撃退に成功した。
オーブの後押しもあり、タイガの旅にフーマが加入。ここに、チーム「トライスクワッド」が結成されたのであった。
なお、結成当初は活動目的どころか方針すら決まっておらず、発起人のタイガに丸投げしている状態であった。立ち上げから程なくしてたまたま立ち寄った惑星において侵略者と出くわし、撃退に貢献したことがきっかけで、その目的を「手の届くところにいる誰かを助けるために戦う」と決定。
宇宙全体の平和や秩序というマクロな視点で行動する他の組織とは逆に、ミクロの視点で人助けを行う珍しい組織となったのである。
ある意味では初代ウルトラマンが地球防衛を行っていた当時の在り方に立ち返ったとも言える。
余談
タイガのロゴフォントは作品タイトル用の他にタイガ個人を示すためのロゴも用意されている。個人用ロゴは文字のバックからTを抜いたデザインになっている。
また、タイトルを飾るタイガ以外の2人にも専用のロゴが用意されている。ロゴはタイガも含めて全員、それぞれのウルトラマンのルーツに連なる作品のタイトルロゴを意識したデザイン(タイガは父が主役の『ウルトラマンタロウ』、タイタスはU40が登場する『ザ☆ウルトラマン』、フーマはO-50出身のウルトラマンが初登場した『ウルトラマンオーブ』)となっている。
彼らの出身地であるM78星雲・光の国、U40、惑星O-50はそれぞれウルトラ戦士が存在すると同時に闇堕ち・悪堕ちした同族が存在する、という共通点もある。
メンバー全員の声をアクセルワンの所属声優(寺島拓篤、日野聡、葉山翔太)が担当している。偶然そうなったのか、意図的なキャスティングなのかは不明。ちなみに彼ら以外にも本作ではアクセルワン所属の声優が多数出演している。社長を務めるのがウルトラマンパワードのケンイチ・カイの吹き替えを担当した森川智之であり、現在のウルトラマンメビウスを担当する福山潤もかつて所属していた事務所でもあり、現在はタイタスの中の人の相方と共に設立した『BLACKSHIP』の共同代表を務める。
また偶然か否か、メンバーの名前全員がコンパチヒーローシリーズで使われているという共通点もある。
更にタイガ役の寺島氏は、コンパチヒーローオリジナルキャラの一人であるファイター・ロア/コウタ・アズマを演じた経験がある。
第18話に登場した案内標識では「代賀(Taiga)」「泰足(Taitasu)」「風間(Fuma)」というトライスクワッドを意識した地名があることが確認できる(代賀は「78」の先にある様子)。
初期案ではウルトラマンがあともう2人いたらしい。
もし実現したら残りの2人はウルトラマンゼアスのZ95星雲ピカリの国とウルトラマンレオの獅子座L77星が出身地になったかもしれない。
デザイン面では、上述の通り別の星の生まれでデザインに統一性のない3人に、並んだ際の統一性を持たせるため、胸アーマー・グローブ・ブーツの3点が各々に付与されている。
特撮でのミニチュアもタイガはビルなどの現代風な建物タイタスは少しアメリカンな雰囲気フーマは古民家等それぞれのモチーフにあわせた物が飾られている。
4人なのにトライスクワッドの件について、シリーズ構成兼脚本家の林壮太郎氏は、あくまで氏個人が思ってるという注釈付きで、「ヒロユキが加わったことで綴りが変わったのかも。【TRI】→【TRY】に。どんな困難にも挑戦する者たちみたいな感じ」と語っている。
関連タグ
ウルトラマンUSA - こちらも3人のウルトラマンで結成されたチーム。ただし出身地は全員同じ。
ウルティメイトフォースゼロ - こちらも出身が異なる戦士達で結成されたチーム。第0話にてタイガがこのチームについて言及している。
ラッシュハンターズ - こちらは別種族の宇宙人で結成された三人チーム。
スペース・スクワッド - こちらも「○○スクワッド」を冠したチームであるが、メンバーが東映の特撮ヒーローで構成されている。