声:小野大輔
概要
ウルトラマンタイガ、ウルトラマンタイタス、ウルトラマンフーマへの変身に用いる、手甲型のアイテム。
メビウスブレス以来となる、変身後も体に装着されているタイプの変身アイテムである。また、このタイプで右腕に装着されるものを主役が使うのは初めてである(メビウスは左腕)。
また、メビウスブレス同様に最初から持っているアイテムではなく、タイガが父ウルトラマンタロウから渡されたもので、前日譚にあたる第0話「ウルトラマンタイガ物語」の時点ではまだ所有していない。第13話でタイガが語ったところによれば、昔タロウが「友人」と一緒に開発したものだったという。友人が誰なのかはタロウも教えてくれなかったようだが、劇中の様々な描写からある人物の存在が示唆されており、特別編・ロングバージョンにてその正体が明言された。
タロウの力をもとに開発されたもののようで、第1話での初変身シーンでは、ウルトラタイガアクセサリーの一種であるタロウレットが変化してこのアイテムが出現する描写がある。これは改めて入手シーンが描写された第16話でも同様であり、この時に「仲間との絆を深めるもの」とタロウは語っていた。
第1話アバンのトライスクワッドと新世代ヒーローズの合流では既に3人の腕に装着されていた。1人で3人の戦士に変身することから意外に思われるが、ひとつの変身アイテムを3人で共有しているわけではない模様*(デザインも装着者によって異なるということはなく、3人で共通である)。
ボイスドラマ第4話ではタイガが「お前ら右腕につけてるアイテムの名前言ってみろ!」と言っているため、なんらかの理由で3人ともに渡された模様。
なお、ヒロユキの所持しているものは、劇場版で消滅した(明言はされていないが、恐らくその場にいたタロウに返却したものと推測される)ため、ヒロユキはタイガたちと一体化する術を失ってしまうことになった。
一方で、「アイテムがなくても僕たちの気持ちは1つだ」とも述べているため、タイガスパークがなくても条件さえそろえば再びタイガたちと一体化できる可能性もまだ残されていると言える。
『ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀』でトレギアは「物を開発することしかできない自分が情けない」と自分を卑下していたが、ウルトラマンを別の生命体と一体化させ、ウルトラタイガアクセサリーによって戦闘力の強化も行え、そのうえウルトラマン特有の一体化能力と異なり宿主と人格が混ざるといった問題もなく、異なる法則の宇宙での活動を可能にするなど、開発時期を考えればヒカリが素晴らしい発想だと述べたように物凄く画期的なアイテムといえる。
名前
タイタスやフーマの持つ、それまでタイガスパークという名称である理由は本編内では不明。もっともタイガ曰く「(いろんな人が)混乱するから」とのこと。主に玩具を買う親御さんだろうか?
また、このときフーマが「フーマスパーク」に改名しようとしたが前述の理由で却下され、タイタスに至っては「マッスルスパー〇」という色々な意味でアウトな名称に改名しようとして、タイガに全力で止められている。
後に「タイガ超全集」にてタイガ誕生より先にタイガスパークが作成されており、タロウによって「タイガスパーク」という名前を付けられていたことが判明した(なお、トレギアは当初プラズマスパークタワーとタロウの光景を思い浮かべ「タロウスパーク」と提案していた)。つまりタイガの変身アイテムだからタイガスパークという名前なのではなかったため、タイタスとフーマが所持しているものもタイガスパークという名前だったことになる。ただタイガ自身は上記の台詞で自分がリーダーだと主張していたため、この時点では由来を知らないと思われる。
時系列を考慮すると『レオ』~『メビウス』の時期にはすでに完成していたことが窺える。
『大いなる陰謀』では命名の経緯が映像化され、光の国の言葉で「太陽を抱く勇気ある者」という意味を込めて、タロウが“タイガ”の名前を与えたことが語られている(ただし、アブソリュートタルタロスの介入の影響か正史やトレギア物語とは過程がかなり異なっている)。
使用法
下部にあるレバーを左手でスライドさせると「カモン!」という音声とともに待機状態になり、それからウルトラタイガアクセサリーに触れることで変身や必殺技の発動を行う。
変身の際はウルトラマン名が発せられ、必殺技発動時は「〇〇レット!コネクトオン!」あるいは「〇〇リング!エンゲージ!」と発声される。
どのウルトラマンにも直接変身する事が可能(第9話が初)だが、基本的にヒロユキはタイガに変身し、状況によってタイタス、フーマの方から「自分と変われ」と指示を出すことがメインとなっている。
ボイスドラマ第8話ではフーマから「タイガが『いくぞ、ヒロユキ!』とか言うから無意識にタイガのアクセサリーを選んでしまう」と難癖をつけられた(そして翌週の第9話ではフーマがヒロユキに声をかけたため、初めてフーマに直接変身した)。なお、タイタスに直接変身したのはフーマから大きく遅れて第20話となった。
また、3人がウルトラタイガアクセサリーの使用の有無にかかわらず、必殺技を使う時もタイガスパークから光球や手裏剣が生成されたりと、技の起点となっている(もっともタイタスが過去話のボイスドラマで光波熱線を使用しているため、ナイトブレスがそうだったように別になくても使えると思われる)。
開発秘話
元々、トレギアは異なる法則の宇宙での活動のためのアストラル粒子転化システム(現地の生命体のインナースペースにウルトラ戦士をアストラル体で定着させるシステム)を組み込んだデバイス…すなわち後のタイガスパークを制作していたが、そのために必要な人間とウルトラマンのデータが、ヒカリが突然退職したゴタゴタでなかなか利用許可が下りず、手に入らなかったため、当初は未完成だった。
そこへ、地球での使命を終えていたタロウが開発協力を申し出たことでようやく完成に漕ぎつけた模様。
『大いなる陰謀』ではタルタロスの影響か過程が変わっており、ヒカリが失踪したタイミングが惑星アーブの件に変更されており、タロウとの共同開発の理由も「絆」のデータがアーカイブだけでは限界があったため、となっている(また命名の件もタロウスパークを提案するトレギアの場面はなく、タロウがそのままタイガスパークと名付けている。この時間軸でタイガスパークがその後どうなったのかは明かされなかった)。
大いなる陰謀で語られた開発コンセプトは「ウルトラ族が他の生命体と一体化し、ともに活動すること」だったのだが、皮肉なことに正史の深淵に堕ちたトレギアはこれほど欲した絆を「二言目には絆絆うるさいんだよ」「君たちの言う絆は簡単に壊れる」などと表現している。
以上のことから、トレギアがタイガたちの肉体を消滅させた方法はこの機能の応用と思われる。
余談
第13話ではハッチャケ過ぎたためか、タイガの腕からタイガスパークが外れかかっているシーンがある。
タイガのアイテムのため、カラータイマーと角の意匠を入れている。所々にあるビス穴はタイガの胸プロテクターの意匠を反映させている。また、グローブのようなものを腕に装着して、アイテムを非接触の技術によってかざしたり握ることでLEDが光ったり、音声が鳴るものとなった。
開発時期
本編後の十数年間に渡って地球に留まっていたタロウが、ウルトラマンメビウスが地球防衛に就く20年前に光の国に帰還したことや、なおかつ惑星アーブの事件でトレギアが光の国を去っていることから、開発時期は劇場版メビウス冒頭~メビウス本編までの時期(地球時間でおおよそ20年間)になると思われる。
関連タグ
ウルトラマンタイガ 変身アイテム(ウルトラシリーズ) ウルトラタイガアクセサリー
ウルトラマンタイガ ウルトラマンタイタス ウルトラマンフーマ
マックススパーク - ネーミングと腕に装着するという使い方が同じ過去作の変身アイテム。
ルーブジャイロ→タイガスパーク→ウルトラゼットライザー