概要
M78星雲ウルトラの星の国家。宇宙の平和を守るウルトラ戦士たちの生まれ故郷である。政治体制は不明だが、王家はあるらしい(ウルトラマンタロウ第46話でピッコロがウルトラ王国と言っている事から王国であるという可能性もある)。
ウルトラの星には光の国以外の国家は存在せず、300の都市と180億人の国民を有する巨大国家とされている。国民は皆巨体で、無表情で、空を飛んだりできるが、宇宙警備隊に所属しているのは180億人の中のわずか100万人である。
王室は存在するが、国王が誰なのかは不明(ウルトラマンキングは長老であって国家元首ではない)。為政者として君臨しているのは宇宙警備隊大隊長のウルトラの父で、児童誌では『光の国の大統領のようなもの』と紹介されたことがある。それって、軍事独…いや、なんでもない。
今のところ分かっている光の国の情報
- 惑星自体の特徴に関してはウルトラの星参照。
- 住民はウルトラ族と呼ばれている。「ウルトラマン」だと初代ウルトラマンと紛らわしいのでこう区別されることもある。なお、『ウルトラマン80』第44話ではユリアンが妄想ウルトラセブンを見て「あれはウルトラ星人ではないわ」と言っているが、これ以降使用されたことはない。
- 元々彼らは人間と極めて似た姿をした種族だったが、人工太陽から放たれたディファレーター光線を全員が浴びたためこうなった(まるでゴジラである)。
- ウルトラ族の赤ん坊はカプセルの中に収まった状態になっている。光の国の住民がウルトラマンとして進化したため、後に生まれた人々も既にウルトラマンとしての姿で生まれるようになったことが窺えるが、ジード(朝倉リク)のように、赤ん坊の頃から人間と似た姿のまま生きてきた個体もいるため、現在も条件さえそろえば超人でない本来の=人間の姿のままで生活を送ることも可能である可能性がある(セブンやメビウスなど人間に擬態しているウルトラ戦士がエネルギーを消耗すると元の姿に戻れなくなるのもここら辺が影響しているのかもしれない)。もしくは、生まれたときは人間の赤ん坊の姿だが、生まれた直後にディファレーター光線を浴びたためにウルトラマンの姿になった可能性もある。
- 『ウルトラマントリガー』でのリブット曰く、「人間の姿を借りると光の力を開放するアイテムがないと元の姿に戻れないんだ(おそらく擬態タイプが該当する例で、融合タイプには例外がある可能性がある)」とのこと。
- ウルトラの星には季節が無い(暦は存在する)ため、植物を育てる風習も存在しない。光エネルギーが動力源なので住民は飲食などの食事も必要としない(ただし、メビウス(ヒビノ・ミライ)がカレーを気に入っていた描写があることなどから味覚自体はある模様。もしくは人間になることで、人間と全く同じ五感を有するのかもしれない)。そのためウルトラの星には海も川もないが国民は全く不自由していない。
- 季節がなく、年中がプラズマスパークの光のおかげもあって温暖な気候となっている。一方で冬の存在しない環境が災いし、光の国出身のウルトラ戦士たちは寒さに弱い。そのため真冬の環境下で苦戦することもあり、『ウルトラ銀河伝説』ではベリアルにプラズマスパークコアを奪われウルトラの星が闇に閉ざされた結果、ほぼ全てのウルトラ戦士たちが凍りついてしまった。それでも無事に生き残っているのは、たとえ寒さへの耐性を失っても生物としての生命力が人間を遥かに超えているためと思われる。
- ただし、単純な寒さで言うなら宇宙空間の方がはるかに冷たく寒いため、正確には空気や雪など、寒さを伝える「冷媒」の多い環境が苦手なのだろう。
- 季節が無いこの星でも、ウルトラ族は夏に何となくプールに行きたがるらしい。
- 上述のプラズマスパークコアの諸事情もあり、コアを強奪することは光の国を再び闇と極寒の世界に満たし、最悪死も齎しかねないため、光の国内において最大の重罪である。
- 80の話を信じれば音楽や楽器の文化は存在する…らしいが、初代マンによれば地球人ほど複雑で喜怒哀楽豊かな存在ではなかったらしい。
- ウルトラ族以外の生物は26(銀河伝説以降は27)万年前に全て絶滅してしまったため、住民は他の星から怪獣を連れてきて飼ったりしている。カプセル怪獣が有名だが、タロウはドックンとウルトララビドッグを、ゾフィーはキングトータス一家を飼っている。
- ドックンは現在、それなりの量の個体が野生化しているようだ。
- 光の国には消防施設が無い。火事を見つけ次第ウルトラ水流などで鎮火するらしいので、必要なかったらしい。
- 基本的に善人しかいないのでいわゆる憲兵などの警察もなく、一部の戦士が闇に堕ちたり、ウルトラマンゼロがちょっとオイタをしたことくらいしか犯罪が無い。最初に犯罪らしい犯罪があったのはなんと40万年前で、ウルトラマンキングすら生まれていない。っていうかウルトラマンの姿になる前から14万年間も繁栄していたんかい。
- 一応法律は存在するらしいので、描写がないだけでゼロの様に処罰を受けた者が他にいるかもしれない。
- ただ、こうした事情故なのかは不明だが、星のセキュリティがガバガバであり、度々侵入者に侵入を許しては、テロ行為の敢行を許したり、重要な発明品やアイテムを盗み出されたりといった失態も犯しており、視聴者からは「いい加減学習しろ」とツッコむ声も上がっている。さらに困ったことに、これは発明品やアイテムにも当てはまり、容易に技術を真似されたり複製されたりするなどして、敵の戦力増強に間接的ながら貢献しているという有様である。
(一応のフォローを入れるなら、盗んだ相手がいずれも一流のウルトラ戦士でも足を取られるだけの実力者もしくは曲者揃いだった…というところか)
- 奪われたものは「プラズマスパークコア」、「ライザーとウルトラカプセル」、「ウルトラゼットライザーとウルトラメダル」、「ウルトラキー」などウルトラの星の根幹を司るものや強化アイテムが多い。正史ではないが、ウルトラマンファイティングエボリューションリバースでは「ウルトラベル」を盗まれている(こちらの世界線でもウルトラキーを盗まれている)。
- 命の固形化技術も『帰ってきたウルトラマン』で狙われていたが、こちらは現在に至るまで死守している模様。
- そもそも宇宙牢獄からベリアルが解放されてしまったのも、看守が二人だけであり、彼らがにせウルトラマンをウルトラマンと勘違いしてしまい、危うく入れそうになったのが要因の一つである。
- 学校には空を飛ぶ送迎バスがある。このため、光の国にも乗り物は存在しているようだ(特に外伝漫画『ウルトラ兄弟物語』ではウルトラの星製の宇宙船が大量に登場している)。ただし、『ジード』に客演した際、ゼロが満員電車に驚嘆していた描写があることから、鉄道は存在していない可能性がある(電車若しくはそれに類似する乗り物はあるが、さすがにあそこまで密な空間になっていないために驚いていたという可能性もある)。
- 宇宙警備隊の士官学校では、通常の学科の他に怪獣生態学、ロボット工学、宇宙地理、変身学などを教わり、暑さ寒さや孤独などに耐える実技試験もある。
- ウルトラ族は何もしなくても120Gの重力に耐え、宇宙空間を生身で移動し、空を飛び、テレパシーを使うことが出来るが、光線技を撃ったり瞬間移動したり超能力を使ったりすることに関してはきちんと勉強し、練習しなければできない。
- ああ見えてウルトラ族は手先が器用なので、建物は自力で作るらしい。
- 光をエネルギー源としているためか、ウルトラ族は空腹状態にならないらしく(『ウルトラマンZ』第13話でのゼットの発言より)、そもそも食事をする習慣すらも失っている可能性がある。そのためなのか、メビウスやトレギアのように地球の食文化に興味を示した者もいた。
- ウルトラ族は死ぬと光になって消えるらしいが、ウルトラマンヒカリの考案した命の固形化により、寿命が来ない限りは何度死んでも蘇生が可能(ウルトラマン、ゾフィー、ウルトラの父などもこれで生き帰っている)。但し、あくまで蘇生できる確率が上がっただけであり、決して確実に蘇ることができるわけではないため、現在でもウルトラ族にとっても死は大きな意味を持っている。
- にもかかわらず、ウルトラの父がヒッポリト星人との戦いで死亡した際には巨大な銅像が建てられた。相手をブロンズ像に変える習性があるヒッポリト星人が相手だったからか?
- 光の国ではウルトラマンのような銀色っぽい体色の民が最も多く、シルバー族と呼ばれている。対してウルトラセブンのような赤い体色の民はレッド族と呼ばれ、身体能力に優れ生まれながらの戦士とされている。さらにウルトラマンヒカリに代表される青い体色の民はブルー族と呼ばれ、身体能力よりも頭脳面で勝り、科学者などとして活躍する者が多い(ウルトラマンヒカリ自体本来は科学者で、初代ウルトラマンを復活させた命の固形化技術の開発者である)。もちろん体色によって職業が決められるというわけではなく(なお、雑誌の情報やメビウスの言葉を信じれば宇宙警備隊員にそれまでブルー族はいなかったらしく、また本来青い体色のブルー族でも体を赤く染めていたらしい)、ヒカリは文武両道である。
- カラータイマーは生まれた時からあるわけではなく、あとで手術して胸に埋め込むらしい。
- 通貨単位は「ウラー」で、1ウラーは日本円で言うと30円となる。80によればアルバイトという概念は光の国にも存在するらしい。
- ウルトラの星の港(ウルトラスペースポート)はバリアで覆われており、120Gの重力場やプラズマスパークの強すぎる光から唯一解放されているため、地球人でもここに入ることができる。
- 円谷英二氏の故郷である福島県須賀川市と姉妹都市を結んでいる。
バトルスピリッツでは
コラボブースター『ウルトラヒーロー大集結』でコスト4の青属性ネクサスとして登場(CB01-056)。レアリティはR。
のちにコラボスターター『光の巨人たち』でも再録された。
カード名に「ウルトラマン」を持つスピリットを召喚する時、「光の国」を披露させることで軽減を全て満たしたものとして扱う効果を持つ。
ウルトラマン系のスピリットはコストが重い傾向にあり、このネクサスさえあれば光の国の出身でないウルトラマンも楽々呼び出せる。
当時は(ウルトラマンベリアルを除き)ウルトラマン系は青属性で統一されていた為、必須級のサポートカードでもあった。現在は赤属性や白属性のウルトラマンも珍しくなくなったが、属性の指定はないため、引き続き「ウルトラマン」デッキの強力なオトモとしての活躍が見込める。
もちろん、カード名に「ウルトラマン」が入っているものとして扱う効果を持つスピリット(グリッターティガ、グリッタートリガーエタニティ、トリガートゥルースなど)やカード名に作品名が入っているもの(ゾーフィなど)、公式で怪獣扱いなウルトラマンオーブダークノワ(ryも対象となる。
(ただし、オーブトリニティのように煌臨を使用する場合や(該当カードを通常「召喚」するならば、対象となる)、創界神ネクサス、そもそもウルトラマンとして扱う効果を持たないカイザーベリアル陛下、カミーラ、トリガーダーク、イーヴィルトリガーなどは対象外である)。
しかも「自分の効果で相手のスピリットを破壊した時」にコアブーストが可能。これはどのカードの効果でも発動できる優秀な効果であり、スピリット破壊効果を持つ同弾収録カードのうち、特に相性が良かったのは次の通り。
- ウルトラマンティガ(CB01-X05)
- コストが8と重いが、光の国の効果でわずか4コストで召喚できてしまう。
- レベル1アタック時には最もコストの高い相手スピリットを、レベル3ではコスト8以上の相手スピリットすべてを破壊する汎用性に富んだ効果を持っており、『光の国』レベル2効果とも相性が良く、同弾ではトップクラスの相性と言っても過言ではない。
- ウルトラセブン(CB01-042)
- Lv2・Lv3アタック時にトラッシュから『光の国』を回収できる上、最もコストの低い相手スピリットを破壊する召喚時効果とも相性が良い(つまり、現時点で最もコストが低ければいいので、高コストも理論上は破壊できる)。
- 初代ウルトラマン(CB01-X04)
- 軽減効果でコスト2以下で召喚できるのは嬉しい。序盤は自分のコスト以下のスピリットを破壊するアタック時効果で低コストスピリットを破壊してのコアブーストができる上、エンドステップごとに光の国にコアが増えていくなど、双方がコアブ要員としての活躍が見込める。
- ただし、後半はレベル4のスピリットに対応できるブレイヴがいないとアタック時効果の発揮は難しく(ブレイヴでコストが増やせるため)、3ターン後に相手スピリットを問答無用で破壊する効果も3ターン居残り続けないと意味がないという弱点を持つ。
一方で、ウルトラマンゼロ(CB01-045)はコスト7と重いので、このネクサスが召喚の助けになる事もあるのだが、ネクサスを疲労させて回復する『強襲』持ちなので、召喚したターンで強襲を使いたいとなれば、「光の国」を疲労させず、普通にコストを支払って召喚することも視野に入れなければならない(その難点を除けば相性の良いカードである)。
原作でも光の国が壊滅寸前になった時に活躍したので、原作再現といえばそれまでだが…。
軽減コストが青3のため、青属性スピリットが3体いればコスト1で配置できるのも魅力だと言える。
カードイラストのモデルは『ウルトラ銀河伝説』以降のものをモデルとしており、イラストはbarusu先生が手掛けた。
余談
光の国にある宇宙警備隊等のアートデザインは、ウルトラマンゼロ以降の新世代ヒーローズのウルトラマンや怪獣をデザインしてきた後藤正行氏がデザインしたことが明らかになった。(出典)
関連項目
ウルトラマンデュアル…この作品にもM78星雲光の国は存在するが、名前が全く同じだけで根本的に別の存在であり、誕生経緯や辿ってきた歴史も大きく異なる。
ザ・キングダム(ウルトラシリーズ)…アブソリューティアン達の本拠地あり、同時に光の国のifでもある事が判明。
ウルトラメガロポリス - 設定が非常に似ており、光の国が元ネタになっている可能性がある。