詳しくは王族を参照。
概要
本来は日本の平安時代末期、律令制に代わって官司請負制が一般化する中で院政を布いた治天の君たちの権限の源泉たる天皇の一族、つまりは現代で言う皇室のことを指す。「皇家」とも書いた。詳細は治天の君記事を参照。
転じて各国の皇族・王族一般をさしても用いる。この概念は歴史的なもので、皇帝・王・大公・公などの特定の称号、地位、呼称で呼ばれる。
対外的に国家の主権を表し国家や政府の象徴的存在であるとされる。古代神権政や近世絶対君主制をピークとして君主の権力は強大であったが、国の統治は宰相に委任し、国王は政治に関わっていない場合も多い。
歴史
その権力は市民革命を経て徐々に制限され、立憲(制限)君主に移行していった。さらに権力の執行機関から名誉職的な(象徴)君主に移行している。
地位は君主の息子・娘・弟・甥・孫などに世襲によって継承されることが多い。たまに王位を血縁者ではない者に譲りこれを「禅譲」と称していることもあるが、実際は譲られる側が強制している場合がほとんど。
例外
- かつてのモンゴルにおけるクリルタイやポーランド・リトアニア連合王国や神聖ローマ帝国(正確にはドイツ王国)のように選挙によって君主が選出される選挙王制の場合
- 現代のアンドラのように2人以上の人物を共同君主とする場合、マレーシアのように州ごとの世襲君主(スルターン)が交代で5年任期の連邦国家の君主となる場合など世襲以外の継承も必ずしも珍しくない。