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日本天皇とその一族である皇族の総称。その中でも天皇及び皇太子の家族は「内廷」と呼ばれる。またその他の皇族は「宮家」として一家を築いている。現在の宮家は4つある。

概要編集

他国の王室と違って、王朝という一族の区別がなく、天皇と皇族には姓もない(宮号は姓ではない)。皇族が皇族の身分から外れる時には新たに姓が与えられる。皇室はマスメディアなどで「天皇家」とも誤って呼ばれるが、「天皇家」の名で皇室の中の内廷を指すこともある。

そもそも、「○○家」という様に呼ばれる家の持つ姓は、皇室より与えられるものであって、与える側の皇室は上述の通り、王朝交代がなかったために姓・苗字がないのである。ただ単に皇室と言われてもわかりにくいので「天皇家」と称されている。


また日本における皇室の存在を制度とみなした言葉に「天皇制」がある。これはもともとは大日本帝国時代は「天皇が頂点に立って国を治める体制」を国体と称していたのだが、ただの政治体制を国体と呼ぶなんでおかしいと反感を抱いていた者たちが使い出した言葉であるのだが、当時の日本の政体を言うなら立憲君主制であって天皇制ではない。


しかし第二次世界大戦による敗戦で、天皇は連合国軍最高司令官総司令部の下におかれたので国体の前提条件が崩壊し、新しく試行された日本国憲法では「天皇は君主ではなく国民統合の象徴である」とされため、立憲君主制と公式に称するわけにもいかなくなった。

限りなく軍隊に近いけど軍隊ではないとされる自衛隊のように、君主制ではなく天皇制であるとお茶を濁す形でこのややこしい問題を解決している。


皇統は初代神武天皇から続いており、現在の皇室と今上天皇江戸時代の閑院宮家の御血統を引くものである。他国の王室との関係も強く、タイタイ王室や、イギリス英国王室との関係の深さは特に有名である。


皇室の構成(令和6年現在)編集

  • 内廷

今上陛下、皇后陛下、敬宮愛子内親王殿下、上皇陛下、上皇后陛下

秋篠宮皇嗣殿下、秋篠宮皇嗣妃紀子殿下、佳子内親王殿下、悠仁親王殿下

常陸宮正仁親王殿下、常陸宮正仁親王妃華子殿下

三笠宮寛仁親王妃信子殿下、彬子女王殿下、瑶子女王殿下

高円宮憲仁親王妃久子殿下、承子女王殿下



誤解編集

よく誤解されることが多いが、天皇になることや皇族に入ることは権利ではなく“義務”であり、天皇や皇族の人間には、日本国憲法において一般国民に保障されている人権が殆ど存在していない。

具体的に言えば“旅行の自由”・“住居移転の自由”・“職業選択の自由”・“宗教の自由”は無く、また“学問の自由”・“表現の自由”・“結婚の自由”も著しく制限されてしまい、非常にがんじがらめな不自由極まりない生活を強いられることとなる。また我々一般人が普段ごく普通の食生活や買い物も皇族にとっては数少ない贅沢であり、場合によっては皇族が質素で我々一般人が贅沢なパターンが多く、また税金で限られた生活しか出来ず天皇家は元より宮家だと尚更一般的な平均年収と同じか或いはそれ以下で生活、一般人は自由診療を除いては保険証を提示すればある程度治療費の負担が軽減されるも皇族は戸籍ないゆえに自由診療でなくても治療費は全額負担であり、一応自動車免許取得は出来るもののその場合護衛官と護衛車と警察車両と一緒に行動する事になる。どこかへ行くとしても護衛官と側近と行動するのである(また、内廷、皇位継承第1位の家族は外出次の警備がより厳格で新幹線等は内廷の乗車では1編成が、皇位継承第1位の家族は3両を埋める形となったり、信号機も照合したりとの措置を行う) 一方、其れ以外の場合は付近への注意喚起や黄信号、又は赤信号で停車で警護はプライベート以外の外出で1台に限られるとの事。

また皇族に手紙送る場合、直接ではなく宮内庁宛に皇族の名前を書いて送り、その場合数々のセキュリティチェックをクリアして行く必要があり、当然ながら政治的や明らかにおかしな支離滅裂な内容の場合却下され、それ以外は皇族の学友同級生、関係者からの手紙の可能性もあり、勿論問題無ければ側近の方々が皇族の前でお読みになるのが殆ど。但し被災地や地方での訪問先からの手紙の場合、一部ながらも返信の手紙もある。物品に関しては皇室経済施行法により制限され当然ながら送り返される。但し例外なのは献上品や被災地からの贈り物の場合は受け取る事がある。

また皇族にプレゼント送るのは警備上と皇室経済法施行法により原則により不可能であり、丁重に返される。要は皇族に送れるのは手紙や絵ハガキ、年賀状である。


一般に用いられる敬称と待遇表現編集

戦前と戦後では大きく異なる。不敬罪が定められていた戦前では漢語由来の最上級の単語や待遇表現が用いられていた。敬称も国際儀礼に則ったものが使われるなどしていた。

戦後になると状況は一変し、1947年に宮内庁と報道関係者との間で「一般的に用いられる範囲で」敬意を払った表現を使うという取り決めがなされると、各報道社はそれぞれの解釈に基づいた呼称と待遇表現を用いている。

戦前の様式を守る産経新聞を除いては天皇は変わらず「陛下」その死についても「崩御」を継続して用いているが、皇后を含めた(皇后は一部例外あり)他の皇族は「さま」という敬称を、その死は「死去」と一般人に用いられるものとほぼ変わらない表現を用いている。天皇・皇后の卑属にかつて使われた「殿下」という敬称に至っては、日常会話レベルではほぼ死語と化している。

その中でも待遇表現は一致しておらず、保守派の読売新聞は敬語を用いている一方、朝日新聞毎日新聞は用いず距離をおいた表現をしており、朝日新聞は過去に幼い皇族に対して「ちゃん」という呼称を使ったこともある。


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関連項目編集

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