曖昧さ回避
- 相手に伝えたい文章を書いた便箋が入れられた封筒 → 本項で解説
- 『おそ松さん』(第1期)に登場するエピソードで、第24話Bパートのサブタイトル → 手紙(おそ松さん)
- アンジェラ・アキによる楽曲 → 手紙〜拝啓十五の君へ〜
概要
相手に伝えたい文章を書いた便箋が入れられた封筒を指す。大抵は糊・シール・両面テープで閉じた封筒に切手を貼り、住所とリターンアドレスを書いてポストに入れれば届くようになっている。
身近な人に直接渡す場合とアイドルのイベントで投函箱に入れる場合は、切手と住所は不要で、相手の名前だけを書けばOKとなる。
ファンレター(意見・要望・感想・応援)を書くのが趣味のオタク、同じ趣味の友達との文通・メール・SNSを使った交流が好きなオタクにとっては身近な手段でもある。
また、手紙によっては封筒や便箋や差出人の文体のお洒落さや特有の挨拶(dear.貴方、by.私・拝啓・~な季節になりました・風邪など引かないように・草々)など見所が多い。
pixivでは、手紙(またはメッセージ)をテーマにした作品、作中作として手紙が描かれた作品、作品自体が手紙(風)になった作品などにタグが付けられている。
日記はオムニバス風で、手紙はシチュエーションボイス風と言ったところだろうか。
書き方
現代(令和)では、目上の人や企業宛てでもない限り、口語表現で気軽に書き込んでいる人が多いが、
- 「頭後語 / 時候の挨拶(季節の挨拶) / 本文(メイン) / 結びの挨拶、結語(敬具・謹白)日付 / 署名」
- 「前文 / 主文(メイン) / 末文 / 後付」
の構成(それを砕いた構成)が基本となっていて、手紙の書き方を載せた本やサイト、レターパッドに付いている簡単な手紙の書き方を読んでみると面白い。
マナー
シャープペンや油性ボールペンで書くと紙や手が汚れるため、万年筆やゲル状インクのボールペンと修正液を使って書くのが効果的である。
文章が支離滅裂にならないためには「事前に書く内容を別の紙に段落別に雑にまとめておく」「手元に簡単な単語を調べられる国語辞典やスマホを置く」などの工夫をするといいが、簡単なファンレターや友達とする会話のような手紙は悪口、陰口、KYなどの失言さえ書かなければ大丈夫で、短い文章なら貰った手紙を見ながら書くだけでもそれらしい内容にできる。
その辺にあったノートの切れ端や、封筒代わりの適当な袋(使用済みの商品の紙袋など)を使うよりも、最初から手紙用に売られている道具を使うのがお勧めである(だが、相手が信頼できる相手で、紙が綺麗なら問題はない)。
汚れた手で手紙を書くのや、裏に水を塗って貼る切手を歯を磨く前の雑菌だらけの舌で舐めて貼るのもお勧めしない。令和現在はシールタイプの切手も出ているが。
通販の際に為替を同封する時は、中身が透けないように紙で覆うと良い。
剥がれやすい小さなシール一枚で封筒の封をするのはお勧めしないし、指紋だらけのセロテープで封をするのも印象が悪い。
大きい封書には赤い耐水性のペンで「折り曲げ・水濡れ厳禁」と書くのがお勧めで、「〒」を書かない方が郵便物が早く届くのや、「◯◯様方 ××係」というアドレス(様を忘れないようにしよう)には「御中」と書くのも有名。
重量オーバー、切手が不正、届け主が引っ越し後だったらリターンアドレスを通じて送り主の元に戻ってくるので安心。
送料分の切手を貼る際には、全国共通の送料と重量を覚えて、郵便物を自宅で料理用の計りで計って切手を貼るのがお勧めだが、プレゼントを同封した封筒や箱など、ポストに投函するのに不向きの郵便物を送る際には、直接郵便局に持って行こう。
壊れ物を同封する時は、プチプチで包むなどして、壊れないように工夫しよう(Vジャンプで読者が作った紙粘土人形が封筒に直接入れてられて送られてきた際に「壊れるに決まってんだろ!!!」とギャグで突っ込まれていたことがあった)。
ファンレター
作家が所属する漫画雑誌や芸能人が所属する芸能事務所は基本的にファンレターを受け付けている。
明らかに悪意のある苦情や怪しいものや支離滅裂な内容の手紙は却下されるが、文章がやや下手でも、常識人の範囲内ならまず大丈夫である。
公式が受け付けている落ち度のないファンレター自体への嫌がらせも確認されている。
プレゼントを受け付けている所も多いが、コロナ禍の影響で次第にファンレター以外でプレゼントの受け付けを辞退する事務所も増え始め、フリーを除く芸能人もプレゼント辞退をするケースも増えている。
余談
- 中国語で手紙と書くと"トイレットペーパー"という意味になる。
- 記録が判明しているもので、意思疎通の取れた世界一短い手紙は記号一つだけ。返信を合計してもたった2文字である。
- ヴィクトル・ユーゴー「?」(売れ行きは?)
- 出版社「!」(好調!)
- ギネス世界記録として正式に認定された。