概要
その年に近親者が亡くなった場合、服喪中であることをお知らせする挨拶状である。
喪中ハガキと年賀状
「新年のご挨拶ができなくてすみません」の意味であり、「年賀状を送ってもらっては困ります」の意味ではないので注意が必要。なので、喪中の方が年賀状を受け取るのは、マナー違反ではない。「なお、年賀状は励みにもなりますのでお気遣いなくお送りいただければ幸いです」と喪中ハガキに書く場合もある。
誰が亡くなったときに出すか
一般的に父母、配偶者、子、共に生計を立てている祖父母、兄弟姉妹、孫とされている。
しかし、生計を立てていない場合や、関係の深かった親族も含める場合もある。
いつ、誰に出すか
相手が年賀状を準備する11月末頃(遅くても年賀状投函受付開始前)までに届くように送る。
出す相手は、友人、知人、仕事の関係者など、年賀状をいただくであろう方々である。
ただし、例外もあるので、故人と自分の続柄や、先方との関係を考慮して、必要と思われる範囲に出すようにする。
喪中なのに年賀状を送った場合
1月8日以降(松の内の翌日から)に、「寒中見舞い」を出す。喪中欠礼状を送っていなければ、そのことも詫びる。
喪中はがきを受け取ったら
返信は不要とされているが、喪中見舞い、年始状、寒中見舞いを送る。
年賀状を送らないのが礼儀とされているが、年賀状が来ないお正月は寂しいものである。年賀状だけの付き合いの人の場合、そこから連絡が途絶えることもあるため、それぞれの特徴やルールを確認して、送るようにする。