概要
ピクシブ百科事典事務局が示した公式見解である「【公式】ピクシブ百科事典とは」の記事も参照。
ピクシブ百科事典とは、ピクシブ百科事典製作委員会が提供するインターネット百科事典である。編集するにはpixiv会員である必要があるが、プレミアム会員でなくても編集可能。
なお、副題の「同人・漫画・イラスト・二次創作に関する辞典」というコピーはpixivの主なユーザー層を反映してつけられたものであり、それ以外のジャンルの記事を立ててはいけないということはない。
名称について
2010年7月以降、「pixpedia」改め「ピクシブ百科事典」が正式名称になった。
2013年までに現行ドメインへの移行が行われ、当初のアドレス(https://pedia.pixiv.net/)は現行アドレス(https://dic.pixiv.net/)にリダイレクトされる様になった。
「ピク百」等の略称もある。また、関連作品に付けられるタグや記事本文の修正は任意のため、名称変更後もしばらく「pixpedia」と記す例も見られた。
サイトの特徴と文化
イラストコミュニティサイトであるpixivありきのサイトである事が特徴。pixivの豊富なイラストがメイン画像として使え、記事内に「関連イラスト」などとして貼り付けることもできる。
漫画・アニメ・ゲーム・同人・イラスト・二次創作などに関する記事が特に多いが、それらのジャンルと直接関係がない用語も数多く立てられている。その中でも特筆すべき特徴といえば、創作作品(商業と同人の双方)にかかわる事柄(セリフや小ネタ、カップリングなど)の多さにある。
例えばWikipediaでの「心電図」の記事は、心電図の医学的意義や診断の記述を中心としているのに対し、ピクシブ百科事典の「心電図」の記事は正常心電図の図形としての「形態」について説明している。Wikipediaが一般的な百科事典としての解説と参考文献案内に重点が置かれているのに対し、ピク百は作品の創作や鑑賞を主眼としているという視点の違いが表れている。 |
かつてのオタク系wikiとしてはニコニコ大百科(ニコ百)の存在感が圧倒的で、pixpedia時代はニコ百の亜流サイトの扱いを受けがちであったが、現在では存在感が逆転している。無料会員でも気軽に記事が立てられるピク百は年々内容が充実しているのに対し、プレミアム(有料)会員のみ記事編集可能なニコ百は(特に2010年代後半以降)更新頻度が下がっているからである。さらに2023年から2024年にかけアニヲタWiki(仮)でもエピソード項目をめぐる混乱を発端にした騒動が勃発し、日本語のオタク系オールジャンルwikiの中ではピク百が一強状態になっている。
編集スタイル
編集方針に関しては長らくガイドラインが存在せず、pixiv共通のサービス利用規約のみで、後は個々のユーザーの判断に任される状態が続いていた。
2023年3月にようやく公式のガイドラインおよび編集ガイドが公開され、それまで半ば野放しだったフライング記事や内容がない記事の禁止などが明記された
このサイトは運営が編集内容への介入を基本的には行わず、Wikipediaの「中立的な観点」や「独自研究は載せない」といった縛りがない。出典を示す必要もなく、編集者の主観や見聞を記事に反映してよい(あまりにも独断と偏見が過ぎるものは他のユーザーに修正される場合も多いが)。記事の編集はpixivユーザーのみ行えるが、ニコ百とは異なり有料会員でなくてもよい。この事が他の類似サイトに比べ編集の敷居を引き下げ、内容の充実や注目度の高い項目の頻繁な更新に繋がっている反面、低品質な記事の増殖(後述の「閲覧者の注意点」に詳述)や編集合戦の多発などの問題にも繋がっている事は否めない。
このような混沌とした雰囲気の中でも、自治ユーザー(後述)間の議論などを通じて、ピク百独自の編集スタイルが形作られてきた。だが、公式によるガイドラインや編集ガイドが公開された現在では、従来の編集スタイルが見合っていない部分も見られる。
例えば、pixivに投稿作品がない記事を作成する行為については、「タグの解説という役割を果たしていない」という名目でしばしば問題視され、白紙化の原因となることが多かった。これは本サイトの前身となるpixpediaが「タグをわかりやすく解説するために開発されたサービス」として開始された経緯があったからである。現在ではpixivのタグとの関連付けは必須とされていない。「(利用規約やガイドラインに違反しない範囲ならば)どのような言葉でも記事にすることができます。」と公式が明言しており、「タグが無い記事」の作成は(編集ガイドでは「記事タイトルの解説を求めるユーザーが極端に限定的であると推測されるもの」については「お避け下さい」との記述があるものの)容認されていると考えられる。
また、他サイトに比べ「ユーザー自身についての記事を立てる」(自演記事)行為や、「自作イラストをメイン画像に設定する」といった自演行為には他サイトに比べても風当たりが強く、白紙化を含めた編集合戦に発展するケースも見られる。自作イラストの閲覧数を稼ぐなどの目的でピク百を利用するのは「記事の私物化」であるとする考えが強いためである。自演行為自体は規約で禁じられているわけではない(開発者が「自分自身の記事をつくれます」と説明しているニコ百と違い、ピク百はガイドライン等で自演記事の是非について何も述べていない)ものの、規約上の禁止事項である「真否についての事実確認が困難な内容」または「宣伝行為」の禁止を根拠に「自演行為一般も規約違反」と解釈する人もいる。
一方で、記事本文が1、2行程度で関連タグを列挙した記事を立てた場合、他サイトでは「立て逃げ」とみなされ激しい批判にさらされることが多いが、過去のピクシブ百科事典では比較的寛容であった。理由としては、
- 後発サービスであり、意味そのものは先発サービスで調べられることが多い。もちろんpixivの独自企画や用語の記事などはこの限りではない。
- 本文がなくてもページに表示される作品を見れば一目瞭然の項目は記事として機能する。
- イラストに付けられるタグが最大10個しかない。
...などがある。pixivのタグの編集制限は強力で、特に投稿者の付けたタグは強制ロックされ、荒らされにくい代わりに、第三者が誤字を直したり、より適切な表記揺れタグに付け替えたりすることが期待しにくい。まだ記事のない項目(赤リンク)でもpixivに投稿された作品の一覧としては機能するし、投稿者・タグ編集者が表記揺れや「こんなタグもある」というのを知り、タグ検索能力向上に繋げることはピクシブ百科事典の重要な役割といえる。そのため、関連タグに赤リンクを積極的に入れることすらある。
しかし、「仮作成」などと称して執筆依頼テンプレートのみなどの内容がない記事を乱立するようなユーザーがあまりにも目に余ったためか、ピク百でも内容が不十分な記事を量産する行為への風当たりが強くなった。公式も、2023年に示した編集ガイド「記事に必要な情報量について」で、"内容がない記事"とまでは言えない「字義を簡素かつ単純に解説したもの」(単語・語句・文章などの意味を端的に示しただけの記事)も「投稿はお避け下さい」とし、「背景情報や活用例をまとめたものなど、個別記事として特筆すべき情報を含むようご配慮をお願いします」としている。ただし、他の記事へ誘導するための記事(転送記事)については、「この限りではございません」としている。
また、pixivがR-18・R-18Gコンテンツを許容していることから、性的な意味のタグを解説した記事も多いが、ピク百は成人向けサイトではない。ガイドラインでは新たに「18歳未満の方の閲覧が不適切なもの」が禁止内容として明記された。だが、多くの編集者からは上記の規定はほぼ無視され、ガイドライン公開後も性的な事柄や残酷な事柄について露骨に記述した記事が盛んに立てられている。
閲覧者への注意点
大前提として、内容は鵜呑みにせず、正誤は自分でちゃんと確かめるべきだということ。pixiv事務局は内容の正誤について保証していない。
サイト名こそ「百科事典」となってはいるものの、執筆者は匿名の不特定多数で文責を負わせる仕組みがない。一部の学術系wikiサイトで取り入れられている査読(論文などの投稿の際、公開前に内容を専門家が読んでチェックすること)がないのはもちろん、Wikipediaのような管理者(運営から権限を付与され、そのサイトにふさわしくない記事の削除や荒らしへの対応に当たるユーザー)も存在せず、出典が義務付けられていないので誤った内容が書き込まれていても検証が困難なことも多い。このため、大学で口を酸っぱくして「参考にするな」と言われるWikipediaよりも、さらに情報源としては不適切である。pixivは利用規約14条11項で「真否についての事実確認が困難な内容や虚偽の内容の情報」を禁じている(これは類似サイトであるニコニコ大百科との明確な違いの一つである)のだが、多くの編集者はこれを必ずしも把握していない。「個人的な憶測」や「根拠のない願望」が事実のように描かれていたり、「ナンセンスな冗談」、「釣りや中傷目的のデマ」といった問題のある記述が混ざっていることもよくある。
実態は、主観的な記載や誤った記述が少なからず見られ、類似のオンライン上にあるサブカル系wikiと同様、オタクが風評を書き込むサイトという前提で読む方が良く、読み物として楽しむ以上の使い方はすべきではない。本サイトで知識を得ても他人に披露する前に、必ず権威ある媒体、当事者による公式発表など、文責を負う者が明らかになっていてクオリティに信頼のおける情報源を頼って裏付けを取ろう。
Wikipediaと異なり、独自研究(信頼できるソースのない記事)は禁止ではない。成り立ち上ネットカルチャーと深くかかわっているサイトであるため、まとめブログやニコニコ動画、YouTubeなどから広く人口に膾炙した陰謀論や差別などを真に受けたデマが書き込まれてしまう事もしばしばある。差別的な記事の立項をめぐる運営を巻き込んだ編集合戦や、事実とかけ離れた妄想を書き連ねた珍項目の乱立などは、外部のSNS等でも物議を醸した。当該記事自体は運営によって削除されるか自治ユーザーにより白紙化され、元凶となったユーザー達もアカウント停止されているものの、程度の差こそあれ、同様の問題を含んだ記事は未だに多く残っている。
創作を扱った記事でも、ユーザーの憶測による独自解釈をそれと明記せずに書いてしまっていたり、二次創作などの非公式の捏造設定を公式設定と混ぜこぜにして扱ってしまっているなどの問題が目立つ。これらも規約違反に当たるが、フィクションの設定などはその作品に詳しい人以外には検証がしづらいため、多くの問題のある記述が放置されているのが実情。虚偽が書き込まれた実例として、『ぼっち・ざ・ろっく!』の記事にあった「タイトルの由来はゴッチ語録」という記述について、作者自らがツイッターで誤りを指摘するという騒動があった。記事自体は即座に修正されたものの、外部のニュースサイト等でも取り上げられ、ピクシブ百科事典のいい加減さが衆目に晒されることとなった(「タイトルの由来ってそうだったの...!?」 ぼっち・ざ・ろっく!作者、ネット百科事典の誤情報に困惑(J-CASTニュース)togetter。この記事の履歴をたどると、この小ネタが追加された版では「作品タイトルの...由来と思われる」と推測であることが明記されていたのだが、他のユーザーが記述を簡素化した際に「思われる」が抜け落ち、「『ぼっち・ざ・ろっく!』(BOCCHI THE ROCK!)は後藤正文の書籍『ゴッチ語録』(GOTCH GO ROCK!)をもじったもの。」と誤った内容を断言する記述になってしまったと分かる。
これらの問題がある記事(解説が間違っている記事や、解説を目的としない個人的な主張など)は、後述の機能で運営に「問題を報告」することができるが、編集合戦が特に激化している話題やよほど悪質な記述(個人情報晒しなど)でもない限りは、運営が記事を編集・削除してくれるわけではない。通報があれば当事者へ運営から警告メッセージが送られ(通報があれば必ずメッセージが送られるとは限らず、荒らしユーザーの逆恨みによる通報などは捨て置かれる様子)、それでも編集合戦が収まらなかった場合は記事のロックやアカウント停止などの措置がとられる。
内容の真否とは別に、日本語として難のある読みにくい文章も目立つ。誤字脱字をはじめ、助詞の間違いや代名詞の省略で意味不明になっていたり、センテンスの異常な長さや冗語の乱発で非常に回りくどい言い回しになっていたり...といった問題が多くの記事で見られる。さらに、説明もなく独自の造語を使う、無関係な話題にこじつける、ネットスラングや俗語の乱用...といった、インターネット百科事典の趣旨を理解していないような記述も多く見受けられる。
既存の記述に注意を払わないまま加筆編集を行うユーザーも多く、すでに言及されている情報と重複・矛盾する内容を書き込まれてしまうことも多い。本来は読みやすくまとまっていた記事が、記述を雑に削除・簡素化されたり、箇条書きまがいの稚拙な文に書き直されたりした挙句、支離滅裂な内容に変わり果ててしまうこともしばしば。
ピク百公式は「原則として記事の内容への介入を行わない」としており、こういった低品質な記事の改善はユーザーの手に託されている(後述)。
自治行為について
ピクシブ百科事典のガイドラインでは、記事の重複や乱立、事実と異なる(虚偽の)内容が記載されている、無断転載、誹謗中傷といった問題のある記事を見つけたら、補足や修正を行うとともに、事務局に通報をするなどして記事品質の向上に協力することが推奨されている(自治行為)。
ただし、不用意な自治行為は自治厨として逆恨みを買うリスクもある(荒らしが逆恨みで複数アカウントなどを使って運営に通報しても、無視されるか「話し合いで解決をお願いします」などと流されるようだが)。また、規約やガイドラインなどで禁止されてもいない行為について、他サイトの流儀を持ち込んで対応するのは適切とは言えない場面もある(下記「編集者としてのマナー」も参照)。
基本的に運営が編集内容に干渉しないピク百では、ユーザーの自治活動によって秩序が保たれているが、編集方針をめぐってユーザー同士が対立することも多い。特に、悪意ある編集をするユーザーが入ってくると、てきめんに荒れる。
このため作品やキャラクター関連の記事に対するアンチ的な視点による加筆は、基本的には避けるべきである(アンチの多いキャラや作品については、アンチ用の隔離記事が立てられている場合もある)。
PC以外の環境
- ガラケー向けの「モバイル版」が2010年にリリースされた( 参照(twitter) )。
- スマートフォン向けの「スマフォ版」が2011年に公開された( 参照 )。
- iOS用アプリも2012年にリリースされたが、2017年に公開停止された。
2023年現在の閲覧環境はブラウザからの閲覧のみで、「PC版」と「スマフォ版」が用意されている。ピク百のスマフォ向けアプリが公開停止された後もpixiv本体のアプリは健在だが、アプリ版pixivからはピク百を見られない。
以前はスマートフォン環境でも編集時は強制的にPC版表示になっていたが、2021年11月にスマフォ版から直接編集ができるようになった。また、過去には閲覧数グラフ、チェックリスト登録者数、子記事などが確認できないなどの違いもあったが、現在ではいずれもPC版同様に利用できるようになっている。
スマフォ版のPC版との相違点
※2024年8月現在の情報です。
- 記事内の大見出しごとに折り畳み表示の節となる。そのため、ネタバレ配慮などで空行を入れる際は大見出しの後に行うのが望ましい。裏を返せば節を開かない限りはネタバレが表示される事もない。
- 大見出しが三つ以上存在する際に表示される目次が存在せず、中見出し以下は目次からジャンプすることができない。節が極めて長かったり空行の後の記述に飛ばしたい際に不便である。
- テーブル表示は表示環境に対して横に長すぎると表示しきれず、表を横スクロールする必要がある。特に「^」(強調)が用いられていたり、テーブル内に画像が貼られている場合で顕著(PC版でもテーブルで画像を横に多数並べた場合は同様の現象が発生する)。
- スマートフォン環境でもスマフォ版からPC版に切り替えることが可能。メリットとしては広告がデカデカと表示されない、記事内リンクをタップした際に全画面広告が表示されないことが挙げられるが、デメリットとして、Safariで記事を閲覧している場合、記事が勝手に再起動してしまうことがある。そしてたまに「問題が繰り返し起きました。」とエラー時の文言が表示される。稀に記事編集時にも発生するが、その場合は編集内容が消えてしまうので注意。なお、PC版にしても数十日経つと自動でスマフォ版に戻る。
pixivとの関係
ピクシブ百科事典はpixivと連携していて、運営元のピクシブ百科事典製作委員会にはピクシブ株式会社が構成員として関わっている。
- pixivのユーザーが記事を作成・編集・メイン画像の変更する事が出来る。ただし新規登録から一定期間が経たないと参加できない。
- 運営が何らかの理由でユーザーの編集権限を剥奪する場合、たいていは本体のpixivアカウントごと停止(強制退会)させてしまう。自らpixivを退会してもこちらに参加できなくなる。
- 記事のメイン画像や関連イラストはpixivの投稿作品を埋め込んでいる(転載ではない)。
- ゆえに投稿者がイラストを非公開にした場合は、記事に掲載したイラストも消えてしまう。
- 商業作品の解説記事のイラストは基本的にファンアートであるが、作者がpixivのアカウントを持っている場合は、公式イラストを採用している場合もある。
タグとの関係
pixpediaは「pixivに投稿された作品についたタグの意味や、ユーザー発企画を解説するための百科事典サービス」として発足し、当初はタグの存在しない語句は記事タイトルにできなかった。しかし今ではこの制約が廃され、タグの無い記事も作れる。( 自由記事、投稿作品の無い記事 )あまりpixivの作品に関係ない事を記述するのはよろしくないと考えるユーザーもいるが、規約上の制約はない。
タグが無いのに「〜に付けられるタグ」と書かれた記事は、とりあえず書式をなぞった誤記と思われる。またはタグに使ってほしい語句を提案しているパターンもある(実際に普及するとは限らない)。
(ブラウザ版の場合)pixivの作品タグは同名の記事と相互リンクになる。pixivのタグ検索からは記事の概要(導入部)がプレビューで見える。
よみがなの役割
ピクシブ百科事典内で使われるだけでなく、pixivからも参照され幾つかの機能に利用されている。
- 検索ワードのサジェスト機能の対象になっており、入力欄に「ひらがなだけ」または「半角英字だけ」を入力すると、よみがなが一致するタグも候補に表示される。
- そのため、よみがなにキャッチコピー的なものを付ける事は非推奨。
- 以下の二つは言語設定をEnglishにしている場合限定。
- 検索結果画面によみがなをローマ字で表記したものが表示される。検索に複数のワードを用いた場合は最初の一つのみ。
- 各投稿作品の画面で、その作品についている各タグの後ろに同じくローマ字表記が併記される。こちらはついている全てのタグが対象。
pixivにおける「ピクシブ百科事典」タグ
pixivにおいて「ピクシブ百科事典」タグは、ナイヨーやハクタクたんなどのイラストや、メイン画像用のイラスト、その他ピク百に関係する事が描かれた作品に付けられる事が多い。公式企画「pixiv_birthday5」に参加するタグとしても設定されており、同企画に参加したピクシブ百科事典の擬人化イラストにもタグが付けられた。
記事の作成・編集に関すること
詳しくは「ピクシブ百科事典の編集機能」へ。
新規作成にあたっての注意
- ユーザー側での記事の削除は不可能であり、白紙化までしかできない。運営であれば完全削除も可能だが、嘘ネタや刑事犯の実名など記事タイトル自体が規約違反になっている記事であっても、白紙化された状態で残っている場合がある。
- 記事のタイトルの変更も不可能で、アルファベットの大文字・小文字の変更すらできない(タイトルの大文字小文字に誤りがある記事参照)。
- スペース入り記事や30文字以上のタイトルの記事を立てることができてしまうが、これらはpixivのタグとしては使えない。スペースの代用として_(アンダーバー)を活用、タイトルが30文字を超える記事は略称などを活用する必要がある。
よくある不具合
- プレビュー状態でピクシブ百科事典の他のページを閲覧すると、投稿失敗/編集内容がリセットされてしまう 。
- 編集して確認ボタンを押した際に、編集が無効となり、なんのメッセージも出ないまま直前の編集前の画面になる(ページ再表示)ことがある。過去の編集障害に関するトラブル( プレビューは出来るが決定するとトップページに飛ばされ編集が無効化される )とは別個の仕様らしく、プレビュー画面にすらならない。
- 新規記事作成の際、プレビュー画面から編集画面へ戻ると、「編集内容」( コメント )と「親記事タイトル」の箇所がリセットされ、場合によっては記事本文もリセットされてしまう。
不具合の対策
- プレビュー前に記事本文のコピーを取っておく
- 記事本文のコピーを取らずとも復元できる方法がある。それは、編集内容(コメント)をわざと入力せずに確認ボタンを押して、データを残すことである。一度そうすればWebブラウザにログが記録されるので、編集内容が消えても戻るボタンを押して前の画面に戻れる。
- 特定のブラウザでは「Web ページの有効期限が切れています」という画面が表示されるが、これを更新する事で復元できる可能性がある。
- 記事編集中に他の記事を参照する場合は、ブラウザのシークレットモードなどを活用する。セッションクッキーが保存されないので、編集内容が破棄されてしまう不具合の対策になる。
- 本文はローカルでメモ帳などのテキストエディタやメモソフトを使って編集する。コピペする際に百科事典内リンクなどの記法ミスのチェックや、本文以外の概要欄部分の投稿やメイン画像・親記事・カテゴリーの変更を忘れがちなので注意。
編集者としてのマナー
本項目はpixivサービス利用規約やpixiv百科事典ガイドライン、および公式の編集ガイドの内容を踏まえて記述するが、まずは上記の公式情報を参照してほしい。
また、下記の行動を破る人がいて、不快な思いをしたとしても仕返しせずにコメント欄等で冷静に相談するか、運営に通報しよう。メッセージ機能などで運営から警告が入り、よほど酷い場合はアカウント停止の措置が下される。また、問題のある記事やコメントは削除される場合もある。
- 他のサイトや文献等の記事を参考にしてもよいが、無断転載は著作権侵害]とになる(コピー&ペーストをするなら引用の範囲で)
- 内容をむやみに削除したり白紙化することは避ける
- 文責を取ることを意識する
- 編集者は、その編集をした理由・根拠について、常に説明出来る覚悟をもって臨みたい。ウィキペディアではないので「俺がそう思ったからそうなんだ」と言っても構わないが、それで他の編集者が納得するかは別問題である。
- 編集の際は、他の編集者がその内容を把握出来るよう、「編集内容」欄にその概要を端的にまとめる。
- 短時間での過剰な頻度での編集は避ける
- 上述のように投稿前にメモアプリなどを使って編集するほか、ブラウザの投稿ボタンを押す前にプレビューを確認する事。短時間の過剰な編集はサーバに負荷をかけるほか履歴流しなどと疑われる危険がある。
禁止行為
- 嘘は書いてはいけない
- 上記の通り、pixivは利用規約14条11項で「真否についての事実確認が困難な内容や虚偽の内容の情報」を禁じており、悪意がなくても冗談として虚偽の内容を書くと違反に問われる可能性がある。なのでアンサイクロペディアのような「ネタ記事」を書くのは不推奨。それでなくても記述に嘘を混ぜるのは混乱のもと。釣り目的で嘘を書き込むなどはもってのほかである。
- 嘘や憶測や空想はそれと明記すれば書いてもよいという判断もあるが、閲覧者に誤解を与える可能性があるので慎重にするべきである。上記の『ぼっち・ざ・ろっく!』騒動のように、推測である旨が明記されていた記述が、いつの間にか断言調に書き直されてしまうこともある。
- 犯罪・差別を美化・扇動しない
- pixivは利用規約14条8項で「詐欺その他の犯罪に結びつく、または結びつくおそれのある行為」を、同10項で「自殺・自傷行為・薬物乱用などを美化・誘発・助長するおそれのある行為」を、同24項で「人種、信条、職業、性別、宗教などの差別を賛美・助長する表現を投稿または編集する行為」をそれぞれ禁止している。
- 規約以前の社会常識として、暴力犯罪をほのめかす露悪的な記述に走ったり、性犯罪を面白おかしく扱ったりするのは慎もう。ネットは創作世界ではなく現実社会の一部である。ピク百に「反社会的」な内容を書き込んだ場合通報のリスクが伴うのは言うまでもない。犯罪予告ととられるような内容を書き込んだ場合、最悪警察沙汰になる恐れもある。
- フライング記事を立ててはいけない
- 内容がない記事を作ってはいけない
- ピクシブ百科事典にはテンプレートを書き込んだだけで内容が空っぽの記事が大量にあり、「立て逃げ」として顰蹙を買っている。こういった記事作成行為を「仮作成」などと称して長期にわたって常習的に行なっていたユーザーが複数いたことから、運営側は特に問題視していないと思われたが、ガイドラインにおいて「記事内に情報が十分に存在しない記事」が「百科事典の主旨に反する」禁止内容の一つとして明記され、立て逃げはマナー違反であることが明確にされた。
- まだない項目へのリンクは赤リンクとなるが、赤リンクは必ずしも解消しなければならないわけではないので、無理をして記事を立てる必要は全くない。
- 内容を書く知識・時間はないが、新しい記事が欲しい場合は、「執筆依頼」記事で他のユーザーに依頼する。
- 記事の私物化をしてはいけない
- 複数の意味がある項目を一つの意味で独占してはいけない
- 記事投稿前にpixivのイラストを確認し、自分が記述しようとする内容以外の意味で使われていると分かった場合は「曖昧さ回避」として他の意味についても簡単に触れる。他のユーザーが追記してくれるだろう。
- 内輪ネタは控える
- 事件・事故の被害者・被疑者などの情報を書かない
- 18歳未満に見せられないような記述はしない
注意が必要な行為
- 自演編集を行う
- インターネット百科事典における自演とは、自作イラストを記事に貼り付けたり、自分の作品の記事を自分で立てたりする行為。ピク百では規約やガイドラインで禁止されているわけではないが、イラストサイトであるpixivの性質上、自作の宣伝目的での編集を許すと、際限なくそうした記事が氾濫する原因になるとして、基本的に歓迎されない。
- 自作に関する編集は、「執筆依頼」記事で他ユーザーに依頼する。
- 商業宣伝については規約14条15項で禁じられているので、商業作品の作者がピク百で自作関連編集をすべきではない。ステマ行為も同17項で禁止されている。
- 同人誌やネットで発表されているオリジナル創作や2次創作であっても、作者が立てた記事は「自演記事」として白紙化されてしまう場合もある。
- 公式は自演記事をマナー違反とする見解を示したことはない。ただし、自らの作品が望まない形で記事に掲載されてしまった場合は、ユーザー自身による削除を認めている。
- 最近は、自演記事という理由だけで白紙化を繰り返すユーザーには運営から警告メッセージが届く事もある様子。ただ、pixivに投稿済みの作品を作者自ら紹介した自演記事ならともかく、今までどこにも公開していない個人的な創作や妄想を書いたような記事は(情報源が作者の脳内のみにあり第三者には検証不可能なので)規約の禁止行為である「真否についての事実確認が困難な内容」に抵触する。自作のキャラクター設定や裏設定などを知ってほしい場合はピク百に記事を立てるのではなく、pixivFANBOXやpixivに作品として投稿するべきである。
- 独自見解や個人的意見を披露する
- 実際に起った事柄(事実)と、事実から導き出される推測(あるいは根拠に乏しい憶測や願望)を区別して記述するのは、作文の基本である。これらをごっちゃにすると読みづらい上、「事実確認が困難な内容や虚偽の内容の情報」として規約違反になりかねない。
- 個人的意見については、「百科事典にはふさわしくない」として削除される場合も多いが、規約上の禁止行為ではない。ピク百の編集者にはWikipediaで言うところの「中立的な観点」は求められておらず、記事に私見を交える事についても許容されている面がある。しかし、演説まがいの過剰な加筆や、恨み言や愚痴めいた内容を記すなどは、読者の事を考えない「記事の私物化」行為と見なされても仕方ないだろう。
- 「賛否両論分かれるような話題では両論併記しなければならない」といったルールはないが、記述が否定的意見に偏ると編集合戦に陥ることもある。対象に対する問題点の指摘や批判を書いてはいけないというわけではないが、否定的・批判的な内容を加筆する場合は、慎重の上にも慎重を期されたい。上述の通り、アンチ寄りの視点でキャラクターや作品を解説するのは、原則として避けるべきである。
- 記事によっては、その対象のファンが張り付いていて、少しでも否定的・批判的(と見なした)な記述をアンチの仕業と決めつけて片っ端から削除している場合がある。「記事の私物化」と見なされかねない行為ではあり、他の編集者にとっては不快であるが、編集合戦にでも陥らない限りは、そういった行為を止めるのは難しい。そのユーザーが他の問題行動(誹謗中傷や明らかな虚偽記載など)を起こしていれば運営に通報する。
- 自らの体験や見聞をもとにした記述(いわゆる「ソースは俺」)については、ユーザーが製品の使用実感を紹介したり、住民がローカルネタを書く程度ならば良いだろうが、普遍性のない記述は「事実確認が困難」として規約違反にもなりえる行為である。ピクシブ百科事典は告発やリークをするサイトではない。たとえ事実でも私怨混じりの編集をするのは「記事の私物化」に当たる。
- タグが無い記事を立てる
- ピクシブ百科事典においてタグのない記事を投稿することは禁止されていないが(→投稿作品の無い記事一覧)、需要が微妙な記事を乱立する事は「不要記事」としてしばしば白紙化の原因となる。pixiv内でタグが使われている(イラストがなくてもpixiv小説でも構わない)か確認した上で、「この記事は本当に必要か」と判断するべきだろう。
- pixiv公式はタグとして使えないスペース入り記事を立てた事があり、またタグとして使えない記事でも白紙化するべきではないとの見解を示している。
- 実在の人物に関わる情報を書く
- 安易に一覧記事を立てる
- 外部サイトを参考にした記述をする
- 過度に詳細な記述を行う
- ネタバレをする
- ネタバレについては、公式は「強制ではありません」としつつも配慮を推奨している。
- 記事概要・メインイラストにネタバレを含めない、深刻なネタバレがある場合は、行を送り隔離したり、ネタバレ注意の記事へと誘導する、などの配慮が求められる。
- 「センシティブな内容が含まれている可能性のある作品」をメイン画像に設定する
- 「センシティブな内容が含まれている可能性のある作品」とは、R-18やR-18Gには設定されていないがpixivの閲覧規制に引っかかるイラストの事。おそらく自動判定であるが基準が不可解であり、何ら性的・暴力的な要素が含まれておらず子供が閲覧しても差し支えないにもかかわらず「センシティブ」判定を受けている作品も少なくない。
- 性的な事柄についての解説記事でもないのに、性的なニュアンスを強調した萌え絵などをメイン画像に設定するのは避ける。
- 「センシティブ」な作品は未ログインユーザーは見えないため、ログアウトしたり別のブラウザを使ったりして閲覧可能か確認する。
- メイン画像に設定したい作品が性的・暴力的な要素を含んでいないのに「センシティブ」判定を受けている場合は、運営に解除を申請する。
- 記事の作成を生成AIに頼る
その他の機能
検索窓には例文がランダムで表示される(「奇跡も、魔法も、検索もあるんだよ」他)
関連記事・カテゴリー
- 記事を作る時に親記事を設定すると関連記事として記事閲覧数が高い順から(子記事は10つ、兄弟記事は9つまで)表示される。
- 子記事は10件までしか表示されない。できれば本文からも子記事へのリンクを貼るようにしておく。
- 親記事は1件しか登録されない。複合タイプポケモンやいわゆるコラボタグなど親記事が複数あった方が良い記事には一考を要する。
- カテゴリーについては「ピクシブ百科事典・カテゴリ一覧」を参照。
閲覧数・作品数
- 目玉のマークの隣にある数字が閲覧数。他のオンライン百科事典より閲覧数が少ない場合もあるが気にしてはいけない。記事の閲覧数が高いと子記事や兄弟記事に表示されるため注目されやすくなる。注目されるとピクシブ百科事典のトップ画面などにある人気記事一覧の「注目の記事」、常に注目されていると「定番の記事」に表示される。
- 2016/11/9頃より以前は、再読み込みをすれば閲覧数をいくらでも稼げたが、現在はそれが出来なくなっており( 再読み込みを繰り返すと「メンテ中です…少々お待ちください」に切り替わる )、短時間に何度も観覧しても閲覧数は1しか上がらず、一定の時間を過ぎてから閲覧すると閲覧数が1上がる仕組みになっている。つまりF5キー連打対策された、ということである。
- 記事の下にある折れ線グラフ(PC版のみ)は、記事の閲覧数ではなくpixivの作品の閲覧数を表す。
- 「pixivに投稿された作品数」はtags.php( 人気のタグ )のイラストやpixiv小説の件数を示す。過去にはR-18作品や小説の数を含まないという欠陥があったが、2022年末までに修正された模様。
チェックリスト
記事の「チェックリストに登録する」の右側にある「◯人」は登録しているユーザー数を表す。登録ボタンを押すと「チェックリストを見る」に切り替わり、記事の更新通知がマイページの一番上に表示される。「解除」を押すとチェックリストから外せる。
なお、登録ユーザーの内訳は見る事はできない。また、登録してもそのタグが付いている新着イラストの通知が来るわけではないので注意。
今まではチェックリストに登録した記事は『関わった記事の更新履歴』をはじめとする他のカテゴリーの記事同様『編集された時点での年月日と時刻』が表示されていたが、最近は『PC版からだとチェックリストに入れた記事の編集時の年月日と時刻が表示されない』という改悪がなされてしまった(スマホ経由のチェックリストは今まで通り編集された時点での年月日と時刻が表示される)。
コメント
- ピクシブ百科事典のコメント機能は、スマフォ版では直接見ることができるが、PC版では項目の一番下にある「コメントを見る」ボタンもしくは右側の閲覧数等のデータのあるところからリンクしている。主に編集に関する相談のための掲示板として活用されるが、(特にPC版では)目立たない場所にあるため使われる事は少ない。
- コメントが書き込まれても更新のチェックリストには通知が来ない。つまり、いまいち使いにくい機能になってしまっている。
- コメント欄への誘導のため、下記のイラストが設定されることがある。
- 百科事典に書込んだコメントは削除出来ない。アカウントを退会させればコメントは消えるが、何故かコメント数は減らない。コメントする場合は良く考えてからすること。
- 余談であるが、pixpedia時代にはコメント削除が可能だったが、現仕様に移行すると同時に、消したはずの書込みが復活してしまったため、何度も削除しては直しをしてしまった人は大恥を晒すこととなった。
問題を報告・フィードバック
2022年に新たに追加された機能で、「編集する」「編集履歴」ボタンの下にある。
これにより、「短時間に過剰な編集」や「問題のある情報」「個人情報が記事の中にある」や「記事そのものがガイドラインに違反している」といった編集が不可能な問題を報告できるようになっている。取り消すことができない「問題があるコメント」も報告項目の中に含まれている。ただし、記事本文に問題がある場合は報告せず編集することを推奨されている。
2023年には類似機能として、ピクシブ運営に「フィードバック」を送れるようになった。
関わった記事の更新履歴/あなたの活動履歴/あなたが作成した記事
自分の編集履歴を確認する機能。
「関わった記事の編集履歴」「あなたの活動履歴」欄では、自分が関わった直近50記事ほどを確認することができる。「あなたが作成した記事」は、過去に自分が作成した全記事(200記事以上)を確認することができる。
広告表示設定
2023年より追加された機能。プレミアム会員限定機能で、百科事典内の広告表示の可否に関係する。
マイページ下部より設定出来、選択した結果は保持される。
関連タグ
pixpedia(ピクシブ百科事典の前身)