概要
不特定多数のユーザーが自由に投稿・追記できるWikiのシステムを使ったインターネット百科事典において、記載内容が増えすぎてしまうこと。不要または内容の薄い情報が乱雑に追記された結果、読みづらい記事となる。
「肥大化した記事」の定義はあやふやで、「何文字以上」といった基準は特にない。
長大な記事であっても、読みやすさやマナーに則った配慮が成されており、相応の読み応えがあれば「充実した記事」と認められやすい。
重要な事なので繰り返すが、長大な記事だからといって肥大化しているとは必ずしも言えず、どちらかというと「主旨からズレた情報」や「細かすぎる情報」の割合が多すぎる記事がこう呼ばれやすい。よって、「記事が長い」という理由だけで一方的に記述の削除を図るユーザーは、「削除厨」として問題ユーザーの烙印を押されることになる。
時々肥大化を誇大化と書かれることがあるが、これは誤りである。
ピクシブ百科事典でありがちな例
- ストーリーの内容を事細かに記述するなど、内容を必要以上に書きすぎているネタバレ記事
- アニメなどの放送回ごとに追記され、エピソードごとの専用記事が立てられる事も多い
- 特に流行アニメジャンルにこの傾向が強いが、ピクシブ百科事典は速報サイトではない。
- 設定の解釈議論や予想考察、感想や願望など、個人による主観的な情報が多すぎる記事
- 特定の何か(特にネガティブな内容)をひたすら羅列する一覧記事→一覧厨
- 全体的に繁雑で出来の悪い記事
- 画像を使いすぎている記事
- 多数の該当キャラクター(特に今後も増える可能性があるもの)を画像付きの表で紹介
等は、肥大化していると見做されやすい。
これらの行為を良く思わないユーザーは多く、注意喚起や簡略化を図った修正が入る事もしばしば。特にネタバレの場合はマナー違反と見做されやすい。
時には肥大化した情報を切り離す目的で、隔離記事が作られることもある。
しかしこうした問題を起こすユーザーは大抵ヒートアップしているため、己の記述にケチをつけられた事に腹を立て、攻撃的な態度で復旧を繰り返す者がしばしば。
逆にスリム化を図る側も、削る情報が必要か否かは個々人の主観に任せているため、本人の姿勢・態度次第ではこちらも私物化同然の荒らしになってしまう事もある。
ピクシブ百科事典は当事者が対話を重ねて解決を図る文化が薄く、お世辞にも治安が良いサイトとは言えないため、編集合戦が過熱しがち。
結果、当事者のどちらかまたは双方がアカウント停止となるか、どちらかが「手に負えない」と、さじを投げる形で終結してしまうケースが多い。
記事の肥大化については、ピクシブ百科事典公式も「映像作品やマンガなどの内容を詳細に転載するような行為はお控えください。」としており、2024年12月に公開された編集ガイド「著作権への配慮について」」で、違反の基準として次の例が示された。
- Wikipediaや辞書などから引用の範囲を超えてテキストを転載しているもの
- 映像作品、マンガ、小説などの内容について、セリフや動作、情景、ストーリ(原文ママ)の展開などを詳細に記載し、元の作品を鑑賞しなくてもストーリー全体と細かな描写が把握できるもの
データ量の肥大化
古いブラウザ環境ではテキスト量が過剰になると重くなり閲覧や編集に支障が出るとして、内容の削減が呼びかけられることがあったが、端末の性能が向上し、Wikiサイト以外のWebページも(画像やスクリプトなどで)肥大化の一途を辿っている昨今は、超格安SIMでもなければテキスト量が多いこと自体はまず問題にならないので気にしなくて良い。画像も普通に使ってる分にはとくに問題にならない。それよりも、雑多な内容や細かい事項を過剰に書きすぎるという別の問題に注意した方が良い。
日本語版Wikipediaで最も長いページは英雄伝説 軌跡シリーズの登場人物(1.4メガバイト以上)であるが、これは2022年時点のPC向けWebページの中央値を下回っており、近年のパソコンやスマートフォンでは、この程度のデータ量であれば閲覧に支障はない。
現在のパソコン・スマホでも動画の埋め込みがあまりに多すぎる記事の場合、読み込みが遅くなりやすい。動画を大量に貼った記事は重くなるので、関連の薄い動画を貼り付けるのは控え、貼るとしても1つだけに絞るべきである(重くならないよう動画へのリンクだけ貼るという手段もある)。
また、テーブルを使った表を用いた記事が更新時にバグってしまう例もある。
関連タグ
一覧厨 不要記事 荒らし記事 白紙化 隔離記事(pixiv) 立て逃げ