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目次 [非表示]
  • 1 萌え絵の定義
  • 2 絵柄としての萌え絵
  • 3 萌え絵の要素とその由来
  • 4 萌え絵の後継
  • 5 萌え絵の起源
  • 6 萌え絵とエロゲ絵の関係
  • 7 萌え絵と少女漫画絵の関係
  • 8 萌え絵と女児アニメの関係
  • 9 萌え絵とロリコン漫画の関係
  • 10 萌え絵の歴史
  • 10.1 前前史(冒険する女の子と夢見がちな女の子と魔法少女の登場)
  • 10.2 前史前半(RPGブームからゲーム漫画へ)
  • 10.3 前史後半(落ち物パズルブームとファンタジーアニメブーム)
  • 10.4 もう一つの前史
  • 10.4.1 暴力系ヒロインから強い美少女ヒロインへ
  • 10.4.2 女性向け4コマ〜少女漫画方面
  • 10.4.3 女神からAIへ
  • 10.4.4 メイドキャラの登場
  • 10.4.5 機械耳付きアンドロイドの登場
  • 10.4.6 巫女キャラの登場
  • 10.4.7 色気の登場
  • 10.5 萌えの登場
  • 10.6 ゆる感からの合流
  • 10.7 萌えのさらなる拡大
  • 10.8 読者参加型企画とシチュエーションCDの登場
  • 10.9 メイド萌えからダメイドへ
  • 10.10 最萌トーナメントから萌えの定着
  • 10.11 不憫萌えブーム
  • 10.12 なりきりからアバターへ
  • 10.13 萌えカオスや萌えホラーの登場
  • 10.14 三大少年誌における萌えの拡大
  • 10.15 電撃文庫における厨二感の流行
  • 10.16 PC方面における萌え擬人化の流行
  • 10.17 FLASH黄金時代から電波ソングMVへ
  • 10.18 アニメ再興と落書きからWeb漫画へ
  • 10.19 コスプレと女装の拡大
  • 10.20 カプ論争の過激化と恋に恋する女の子がテーマの作品の登場
  • 10.21 コスプレチックから少女趣味へ
  • 10.22 音声合成から歌唱合成へ
  • 10.23 児童文庫の萌え絵化
  • 10.24 萌え絵の派生化
  • 10.25 ギャル萌えと天才肌のニート萌えの登場
  • 10.26 萌え寸劇からVTuberへ
  • 10.27 TSF、CJD、あさおん
  • 10.28 登山ブームから「おっさん趣味を女の子にやらせる作品」の流行へ
  • 10.29 二次元アイドルブーム
  • 10.30 百合要素の伸張と表現規制派との対立
  • 10.31 ギザ歯ブームとヴィランブーム
  • 10.32 デカ女ブーム
  • 10.33 ガールズバンドブーム
  • 10.34 シューティングゲームブームから百合シリアスの再興
  • 10.35 新時代
  • 10.36 海外への萌えの伝播
  • 10.36.1 黎明期
  • 10.36.2 PC萌えキャラの登場
  • 10.36.3 中国における情報統制と日中対立
  • 10.36.4 海外における魔法少女ものの登場
  • 10.36.5 海外ボーカロイドと海外VTuberの登場
  • 10.36.6 海外の萌え系ゲームの伸長
  • 10.37 異世界ブームと異世界萌え系
  • 10.38 心療内科解説から心理学バトルへ
  • 10.39 解像度ブームから人間ドラマの復権へ
  • 10.40 推しブームから育成シミュレーションへ
  • 10.41 たぬきブームから鹿ブームへ
  • 10.42 ロシア娘萌え
  • 10.43 萌え系×GTA系ゲームの登場
  • 11 Pixivにおいて
  • 12 その他ギャラリー
  • 13 関連サイト
  • 14 表記ゆれ
  • 15 関連タグ
  • 16 外部リンク
  • 萌え絵とは萌える絵、もしくは萌える絵柄のことである。細かな定義は後述する。


    萌え絵は萌えブームにより急拡大したが、この萌えブームは1990年代後半の学園物により始まるブームであり、1950年代のパンチラにより始まるチラリズムブーム、1960年代のミニスカート流行により始まるハレンチお色気ブーム、1970年代の耽美映画により始まる耽美背徳ブーム、1980年代の米パロディコミック誌により始まるパロディエロパロブームなどに続く一大ブームとなっている。


    なお萌えブームと同じ時期にはカオスブームや厨二病ブームも起きており、萌えとカオスの融合や萌えと厨二感の融合したものも登場したが、この記事ではそれについても解説する。


    萌え絵の定義編集

    基本的にはマスコット的要素や元気的要素を中心に萌え要素を含む絵が萌え絵と呼ばれている。例えば萌え絵流行期の画像掲示板である萌え.jpの萌え絵板では、萌え要素として定番な猫耳メイド巫女服・アリス風・縞パンふんどしスパッツオーバーオールなどのスレや、ギャルゲーのスレだけでなく、日常系の『あずまんが』のスレ、一般ゲームの『ぷよぷよ』や『マール王国の人形姫』や『デュープリズム』のスレ、一般アニメの『ちっちゃな雪使いシュガー』のスレ、元気ショタのスレ、少女小説の『マリア様がみてる』(マリみて)のスレ、女の子同士のキスのスレなどが立っていた


    萌え絵にはしばしばパンチラやおしっこなどの性的なニュアンス(微エロ絵)を含むことがあるものの、性的なニュアンスや明確な萌え要素が無くてもキャラに惹かれる絵であれば「萌え絵」と呼ばれている。例えば萌え.jpの「普通の萌え絵」スレでは明確にエログロ禁止、下着姿禁止となっていた


    萌え絵には「作者読者萌えさせることを意図しつつ描いている絵」「読者がキャラを“萌える”と思う絵」など、様々な定義がありうるが、実際のところ萌え絵と他のジャンルの絵の線引きは困難である。


    萌え絵の萌える対象のキャラは男女や種族を問わない。例えばショタキャラでは少女漫画由来のしいねちゃん昔から萌え人気を得ており、ケモノキャラでは任天堂由来のしずえさんが萌え人気を得ている。また華やかさも問わず、地味属性やモブ顔属性も萌えの対象となりうる。


    また萌える対象のキャラは、萌えブーム初期には基本的に健気で一生懸命な子が多くなっていた(しいねちゃんククリちゃん、HMX-12“マルチ”さくらちゃんなど)が、後発の萌えをパロディした作品ではそれに限らないものとなっていた(でじこワタナベぽえみなど)。また小動物的な萌えキャラも人気となった(月宮あゆ大和鈴蘭苺ましまろなど)ほか、逆に甘えたくなるようなバブみを持ったキャラも人気となっていった(古手梨花櫻井桃華赤城みりあコッコロなど)。


    萌え絵には少女漫画作品も含まれているものの、基本的には男性ウケの良いものが萌え絵と呼ばれ、女性向け女児向け作品のうち男性ウケの悪いものは萌え絵と呼ばれない傾向にある。これには例えば大きすぎる目、濃すぎる化粧、長過ぎる腕や脚、長過ぎる顎、悪い方向に崩れた絵、萌えないキャラなどがある。特に萌える女主人公に絡む萌えない男キャラは問題であり、萌え絵では男キャラの代わりにマスコットを採用したり(伺かなど)、男キャラをオミットしたり(『ラブライブ!』など)するのが一般的となっていった。


    また多様な服も元々は少女漫画や少女漫画原作アニメの領域であり、昔の男性向けだけでなく昔の萌え絵でも服は特徴的なトレードマークの役割服(制服・体操着・水着・変身服等)のみが多く、マスコット感の強いものとなっていた(例:『もえたん』や伺か。しかしながらファッションに凝った『苺ましまろ』や『魔法先生ネギま!』などの作品の登場により、萌え絵でも現実寄りの多様な服が着せられるようになっていった。また旧世代のギャルゲ絵のエロゲーでは脱衣が中心となっていた(野球拳や脱衣麻雀等)が、新世代の萌え絵のエロゲーでは萌え要素を付けた着エロが基本となっており、萌え要素を切り替えられる着せ替えエロFlashゲームまで登場するようになった。


    少女趣味も元々は少女漫画の領域であり、萌え絵の領域からは少し外れていた感がある(アリス風を除く)が、『ローゼンメイデン』や『東方Project』、『アイドルマスターシンデレラガールズ(デレマス)』のブームを通じて萌え絵がだんだん少女趣味へと近づいていった流れが存在する。しかしながらそんな流れがあっても『東方』の新参ホイホイと言われたキャラはうさみみ+ブレザーのうどんげであり、『デレマス』の新参ホイホイと言われたキャラは制服のしぶりんであるため、一般人にとって少女趣味には何らかの障壁があるだろうことが推察できる。


    化粧も昔の男性はネガティブに見ることが多かったが、女装ブームや朝おんブームなどを経て、現在は好意的に見られることが多くなっていると思われる。


    絵柄としての萌え絵編集

    もともとゲームの萌えるCG画像は「萌え画像」と呼ばれており、「萌え絵」は手描き絵を指すことが多かった。またその絵柄も当初は定まっておらず、例えば2ちゃんねるのR-18版姉妹サイトPINKちゃんねるの二次元全般を担当する半角二次元板ではセクシー系のこいずみまりの4コマ漫画の扉絵などが萌え絵と呼ばれていた


    一方、萌え.jpの萌え絵板では最萌トーナメント流行の背景もありアニメ系やゲーム系や日常系のデフォルメ絵が中心となっていた。現在の萌え絵の絵柄の定義は一般的にこちら側となっている。


    また2000年代後半頃より海外絵師を中心に顔の一部を写実的にしたCGゲーム寄りの画風が台頭し(DeviantArt等)、日本にも逆輸入されている。


    萌え絵の要素とその由来編集

    萌え絵は様々な萌え要素から作られている。例えば代表的な萌え要素として猫耳があるが、猫耳は1960-1970年代の少女漫画に由来し、1980年前後には現実のファッションでも流行し、パソコン通信時代には草の根BBSの「CAT-CGNET」(DLsiteの前身)で80年代当時風の猫耳絵が流行し、80年代後半の少女漫画でも猫耳になるトゥインクルきゃっとが登場するなど、古くから人気の萌え要素となっている。


    また萌え絵では大きな目も特徴的となっているが、この大きな目は少女漫画に由来すると思われる。ただし萌え絵の目の大きさは三大少女漫画誌(りぼんなかよしちゃお)の少女漫画絵に比べると小さい傾向にある。これは少女漫画の地味主人公が主役感の記号として目の大きさを使う一方、萌え絵の萌え主人公では萌え要素(ヘアピンクロス等)で主役感を出せるからと思われる。また萌え絵では少女漫画に比べて目のハイライトが控えめな傾向にあるが、これも目の大きさと同様の理由によるものであろう。


    そのほか萌え絵では主役に目立つ多様な髪色を採用するのが一般的となっている。もともと昔の少女漫画では心情を表すために多様な髪色を使用していたが、戦隊モノに影響を受けた『美少女戦士セーラームーン』以降は多様な髪色をキャラ毎に固定するようになり、それが萌え絵の多様な髪色の源流の一つとなったと思われる。またその他にも少年漫画方面では『らんま1/2』などが、ゲーム方面ではロボの色に髪色を合わせた『ツインビー』などが萌え絵の多様な髪色の源流として存在したが、例えば人外キャラの髪色が緑のような記号色はもっと昔から存在していた(「萌え絵の歴史」で後述)。


    一方、今に続く萌え絵の鍵とも言える楕円形の赤丸ほっぺ(及びそれに類する物)とマスコット感は比較的新しい萌え要素と言えよう。赤丸ほっぺは元々世界名作劇場スタジオジブリの映画作品が主要キャラの区別のために採用していたが、90年代にNHKのおばけのホーリーや任天堂のカービィやPlayStationの井上トロが採用するようになるとマスコット感が強くなっていき、2000年代以降は感情移入先の記号とマスコット感の記号が重複した状態となっている。


    この赤丸ほっぺの記号の重複は萌え絵ブームの大きな引き金になったと言えるはずである。


    萌え絵の後継編集

    女性向けでは上下のまつげを強調して目をキラキラさせたコテキャ絵が萌え絵の後継となりつつある。コテキャ絵は『ポケットランド』辺りのアバター絵の影響を受けていると思われるが、『ポケットランド』の元となったセルフィのアバターは『魔界戦記ディスガイア』のイラストレーターが基本デザインを行っていた


    また最近は濃い赤丸ほっぺに代わって「目の中の星型ハイライト」(目に星)が新たな感情移入先の記号となりつつある。この近年の流行はプリパラ続編のアイドルタイムプリパラで新主人公の記号として目に星が使われるようになったことが始まりだが、その後のサンリオアニメの『ミュークルドリーミー』でも濃い赤丸ほっぺをマスコット側に使い、主要キャラの区別(感情移入先の記号)を目に星で行っていた。この主要キャラの目に星を付けるのは男性人気だけでなく女性人気も高い『魔王城でおやすみ』や『【推しの子】』や『放課後ひみつクラブ』、VTuberサロメ嬢でも行われており、既に市民権を得たものとなっている。


    萌え絵の起源編集

    萌え絵の起源は定期的に話題となるが、萌え絵は基本的に新世代の流行絵に当たるため、新世代に人気のある様々な作品の影響を受けている。その中でも特に90年代のゲームや夕方アニメの影響が大きいと言えよう。それらの中には当然少女漫画原作アニメも含まれている。


    影響を受けた作品の中でも特に、落ちものパズルブームと共に流行した『ぷよぷよ』の漫才デモや、『カードキャプターさくら』の主人公・木之本桜とマスコット・ケロちゃんの掛け合いは萌え絵界に大きな影響を与えており、個人ホームページにおける萌えキャラ同士の掛け合い解説の流行(今のゆっくり解説の前身)や、萌え絵の掛け合いデスクトップマスコットである伺か(旧名:偽ペルソナウェア with "偽春菜")の流行に繋がっている。


    萌え絵とエロゲ絵の関係編集

    萌え絵がエロゲ絵やギャルゲ絵に由来するという風説もあるが、旧世代のギャルゲ絵は80年代の影響が強い一方、萌え絵は90年代の影響が強いため、萌え絵と旧世代のギャルゲ絵は明確に異なっている。例えば人気ギャルゲーの公式絵であるいたる絵が批判されがちなのもその証拠の一つと言えよう。これは、樋上いたる氏がエルフのエロゲー『同級生』をきっかけに業界に入り、そのキャラデザである竹井正樹(元アニメーター)を通して別系統の絵柄の影響を受けたためと思われる。


    また分かりやすいのが前述の萌え文化のデスクトップマスコット「偽ペルソナウェア with "偽春菜"」とギャルゲ文化のデスクトップマスコット「ペルソナウェア with 春菜」の対立であろう。


    しかしながら萌え絵が絵柄以外のギャルゲ側の要素を取り入れたり(わはーなど)、また逆にギャルゲが萌え絵側に寄せたりして、相互に影響しあっていたのは確かである。


    萌え絵と少女漫画絵の関係編集

    萌え絵は少女漫画絵と多少オーバーラップしており、萌え要素の薄い萌え絵と萌え要素の強い少女漫画絵は区別が難しくなっている。分かりやすいものには例えばコゲどんぼ氏の『デ・ジ・キャラット』がある。また2005年頃にはメイド喫茶を通じて萌えブームが一般人へと広がり、少女漫画でも『少年メイド』や『萌えキュン!』のようなメイドショタ萌えモノが登場している。


    また萌え絵はゲーム絵からの影響が大きいが、ゲーム絵は少女漫画絵からも影響を受けている。分かりやすいものでは『星のカービィ3』(1998年)のアドが少女漫画の『小さな恋のものがたり』のチッチから影響を受けて赤丸ほっぺを採用しており、これが萌え絵における赤丸ほっぺ(及びそれに類する物)の源流の一つとなっている(他の源流には『フォーチュン・クエスト』のルーミィや『魔法陣グルグル』のククリちゃんが居る)。


    また1990年代には少女漫画のゲーム化がたくさん行われており、例えば『きんぎょ注意報!』を基にしたスーパーファミコン向けゲーム『きんぎょ注意報!とびだせ!ゲーム学園』(1994年)は萌え絵のキャラデザとなっていた


    しかしながら絵柄は少女漫画絵と萌え絵で異なる傾向にある。特に髪の毛の絵柄の違いは大きく、萌え絵では髪の毛を大まかな束として描いてフィクション感を出す一方、少女漫画絵では髪の毛を細かく描き現実感を出す傾向にある。また、フィクション感を出さず髪の毛を細かく描く青年漫画絵系の萌え絵では清楚の記号であるダークブラウン〜黒髪の地毛風が多い(『明日ちゃんのセーラー服』など)のに対し、少女漫画絵では清楚でも明るい髪色が多くなっている(大人になっても黒髪のままの人にヤバい人が多いから?それとも女児アニの影響で暗いとモブに見える?)。


    萌え絵と女児アニメの関係編集

    萌え絵は女児アニメからも影響を受けているものの、萌え絵と女児アニメで大きく異なるのが赤丸ほっぺの扱いであろう。萌え絵では感情移入先の記号として赤丸ほっぺ(及びそれに類する物)を使う一方、女児アニメでは幼さの記号として赤丸ほっぺを使用している。


    そのため萌えオタクが女児アニメの子育て回を見ると赤ちゃん側に感情移入してしまうことになり、例えば『プリパラ』3期では幼児退行することで「らぁらママァ…」という感情が生まれ、それがバブみブームの源流の一つとなったと思われる。


    萌え絵とロリコン漫画の関係編集

    70年代に少女漫画の耽美な少年愛ブームから同人でやおい漫画が、80年代に少年アニメブームから同人でアニパロ漫画がブームとなり、その延長として少女アニメのエロパロを行うロリコン漫画も登場したが、それがパソコンゲームのエロゲーへも影響を与えており(ロリ主人公ではPSKのALICEなど)、それが一般向けのパソコンゲームへも影響を与えていたとは思われる。そのため、萌え絵の源流の一つである『魔導物語』→『ぷよぷよ』もその流れにあるとは言えよう。


    また萌え絵の源流の一つである少女漫画のバトルヒロイン物でも『美少女戦士セーラームーン』のようにロリコン漫画から影響を受けたと明言しているものが存在する


    しかしながらロリコンブームではエロが中心である(例えば戦隊やバトルヒロインのピンチシーンにより始まるヒロピン曇らせの影響も受けていたりする)のに対し、萌えブームでは健気が中心となっているため、その内容は大きく異なっている。これは健気萌えブームの起きた当時に平成不況が重なっており、現実の女子中高生がブランドブーム継続のためにブルセラや援助交際へと走ったため、虚構でも健気な小学生(※エロゲーでは18歳以上です)が求められたという時代背景がある。当初萌えオタクに処女厨が多かったのもこれに由来し、萌え絵のエロも微エロが主流であり(パンチラやおしっこ)、エロゲーでは泣きゲーにエロは要らないとまで言われ、アニメの女主人公が男キャラにファーストキスを奪われた際は「ヒロインが中古にされた」として大炎上した


    その後、彼らは男キャラへの耐性を失うことで美少女動物園しか見れない体へとなっていき、更には自分の姿へも耐えられなくなることで自然と女装するようになっていき(2009年の女装ブーム)、現在はVRChat辺りに生息するようになっているであろう。なお、萌え世代より前のロリコン世代とヒロピン曇らせ世代、萌え世代より後の淫夢世代とNTR世代?は別の考えを持っていたと思われる。


    萌え絵の歴史編集

    前前史(冒険する女の子と夢見がちな女の子と魔法少女の登場)編集

    戦前には既に少女向け児童文学で少女が異世界で冒険する『不思議の国のアリス』の邦訳が存在した。


    1950年代には児童文学で夢見がちな少女が主人公の『赤毛のアン』の邦訳が登場し、1960年代には少女漫画で『ひみつのアッコちゃん』や『魔法使いサリー』などの魔法少女ものが登場し、1970年代には少女漫画で乙女チックラブコメが登場した。


    1974年、『ドラえもん』の連載をしていた藤子・F・不二雄は少女漫画誌 週刊少女コミックで魔法少女ものの短編『赤毛のアン子』(現在は改題され『アン子大いに怒る』となっている)を発表し、1977年にそれを発展させた『エスパー魔美』の連載を少年誌 マンガくんで開始した。


    前史前半(RPGブームからゲーム漫画へ)編集

    1983年、家庭用ゲーム機 ファミリーコンピューターが登場して大ブームとなり、1986年にはファミコン向けに国民的RPG『ドラゴンクエスト』が登場してRPGブームが起こった。初代『ドラゴンクエスト』はまだ男主人公の1人パーティーだったものの、翌1987年には主人公パーティーに魔法使いのムーンブルクの王女の加わる『ドラゴンクエストⅡ』が登場する。


    翌1988年には主人公およびパーティーの職業、性別等を自由に選べる『ドラゴンクエストⅢ』が登場し最終的に380万本のヒットとなり、その発売元であるエニックス自社でその攻略本を出版するようになる


    また、1986年にはゲーム会社 コンパイルの会報誌 コンパイルクラブが、1988年にはコンパイルクラブの姉妹誌 コンパイルクラブ地下版が登場し、1989年にコンパイルの少女主人公のRPG『魔導物語』が登場すると、コンパイルクラブでもそれが取り上げられるようになる(『魔導物語』とメイドの関係については後述)。


    1990年、エニックス出版局によってパロディ4コマ誌『4コママンガ劇場』が、翌1991年、双葉社によってパロディ4コマ誌『4コマまんが王国』が登場し、ゲーム4コマブームが起きる。ゲーム4コマは後述の月刊少年ガンガン系の漫画や『まちカドまぞく』などに影響を与えている


    同1991年、エニックス出版局によってゲーム世代向け漫画誌『月刊少年ガンガン』が登場する。少年ガンガンでは前述の『4コママンガ劇場』出身の漫画家を採用しており、翌1992年にはゲーム風漫画『魔法陣グルグル』の連載が開始される。


    前史後半(落ち物パズルブームとファンタジーアニメブーム)編集

    1988年、日本で『テトリス』が発売され、落ち物パズルブームが起きる。1992年にはアーケードゲームより前述の『魔導物語』のキャラクターを使った落ち物パズル『ぷよぷよ』が登場して人気となり、翌1993年にはスーパーファミコンより『す〜ぱ〜ぷよぷよ』が登場して最終的に170万本の大ヒットを記録し、『魔導物語』および『ぷよぷよ』の女主人公 アルル・ナジャが人気となる。ただし、アルルはプレイヤー(主観)キャラであり他のキャラクターは敵であるため、客観視しながら好きになれるキャラクターはまだ不在となっていた。


    1994年、少女漫画の『赤ずきんチャチャ』と前述の『魔法陣グルグル』が夕方アニメ化され、それぞれの主人公の健気で一途なパートナーであるしいねちゃんククリちゃんが人気キャラとなる。『赤ずきんチャチャ』は最高世帯視聴率15.8%、『魔法陣グルグル』は最高世帯視聴率13.9%に達して、今のアニメでは考えられないほど高い視聴率となっており、この二人のキャラは後のオタク側と一般人側を巻き込んだ純愛ブームに多かれ少なかれ影響を与えたと思われる。また1994年の『魔法陣グルグル』のアニメでは原作より先にデビルククリが登場しており、萌え系における悪魔系ヒロインの源流の一つと言えよう。そのほか1995年にはしいねちゃんの人気によって同人イベントショタケットが開始される。


    これら作品によって可愛いキャラクターのブームが起きていたものの、これらの世界観はまだ殺伐としており、視聴者は萌えを感じる余裕が少ない状態にあったと思われる。当時流行していたゲーム4コマ漫画でもそれに引きづられてか殺伐としたネタが多かったものの、絵柄としての萌え絵は既に芽生え始めている。例えば『ぷよぷよ4コマギャグバトル』(1995年)での佐々木亮氏、内村かなめ氏、奥谷かひろ氏らはそれに近く、彼女らは後のギャルゲーのアンソロジー4コマなども手掛けるようになる。


    ぷよぷよ30周年おめでとう!綺麗が大好きしいねちゃん

    きみと生きてく明日だからデビルククリ!


    もう一つの前史編集

    暴力系ヒロインから強い美少女ヒロインへ編集

    一方、1960年代の日本でのウーマンリブ運動と1970年代のかわい子ちゃん歌手ブームの影響を受けた男性少女漫画家の弓月光氏は1970年代に少女漫画誌で女性上位社会における弱者男性と性転換コメディを発明する。


    1985年、ネクラに対するいじめ問題が多発する中で、正義のスケバンが主人公の少女漫画『スケバン刑事』がテレビドラマ化され人気となり、スケバンブームが起きる。なお、こちらも作者は男性少女漫画家となっている(和田慎二)。


    1987年、弓月光氏の影響を受けた女性少年漫画家の高橋留美子氏が少年サンデーで性転換バトルコメディの『らんま1/2』を開始し、そこでぶりっ子を武器とする女体化主人公の女らんまや、猫系中華娘のシャンプーを導入する。『らんま1/2』は後の『ゆんゆん☆パラダイス』などに影響を与えたと思われる。


    1989年4月、『らんま1/2』がアニメ化され人気となるが、そのキャラクターデザインを中嶋敦子氏が行う。中嶋敦子絵は萌え絵の源流の一つと言えよう。彼女は後に『六門天外モンコレナイト』などのキャラクターデザインも手掛けている。また、『らんま1/2』のアニメによってやおい少女漫画方面でもぶりっ子表現が増え(例えば少女漫画誌ミッシィで「きゃるん」が使われている?)、それが萌え系方面にも影響した可能性があるものの未調査・要研究。


    1990年、富士見ファンタジア文庫で自称美少女天才魔道士リナ=インバースが主人公のファンタジーノベル『スレイヤーズ』が登場し人気となる。


    1993年、ジュブナイルポルノより中華風仔猫娘 ゆんゆんが主人公の『ゆんゆん☆パラダイス』が登場する。ゆんゆん☆パラダイスは官能小説の影響も受けていた


    同1993年、黒田洋介倉田英之らはスタジオオルフェを設立しOVAの『天地無用!』の脚本を引き継ぐが、スタジオオルフェはその後『ゆんゆん☆パラダイス』のOVA化、『天地無用!』のスピンオフOVAおよびオリジナル夕方アニメ『魔法少女プリティサミー』、『エクセル・サーガ』の夕方アニメ化とそのスピンオフOVA『ぷにぷに☆ぽえみぃ』などに関与していく。


    女性向け4コマ〜少女漫画方面編集

    1980年代前半に(非萌えの)4コマまんが誌が登場して男性サラリーマンに人気となり、1990年代前半にはOLのオヤジ向け店舗への進出(おやじギャルの登場)に合わせてOL向け4コマ雑誌まんがハイムまんがタイムスペシャルが登場した。まんがハイムでは胡桃ちの氏がなにわOLマチコちゃんを連載していたが、胡桃ちの氏は同時期に大阪日本橋のPCショップ PRIME阪神商会PC萌えキャラの源流に当たる看板娘 阪神商子ちゃん(と謎生物)を手掛けるようになる(参考1参考2)。


    1989年、ファミリー4コマ誌のまんがタイムファミリーでOLルームシェア物として丹沢恵氏の『ごめんあそばせ』が登場する。この漫画はOLルームシェア系4コマの嚆矢であり、後のこいずみまりの『レイとルリのスイートライフ』などにも影響を与えた可能性がある。ただしOLルームシェア系4コマでは男好きの女キャラが多く百合要素を避ける傾向にあるなど新世代の萌え4コマとは異なっている。


    1992年前半、特撮ドラマ『美少女仮面ポワトリン』の影響を受けて、メディアミックスの『美少女戦士セーラームーン』が少女漫画誌 なかよしと夕方アニメに登場する。『美少女戦士セーラームーン』ではボイ×フェムの百合(百合界のカリスマ)が登場し、やおい同人を手掛けていた女性同人作家も『美少女戦士セーラームーン』の同人誌を手掛けるようになる。


    1992年7月、アニメ誌増刊の少女漫画誌コミックPockeでオタク少女を題材とした4コマ漫画『花咲きKomachi-Girls』が登場する。当漫画では『美少女戦士セーラームーン』の影響を受けてかボイ好きのフェムも登場する。この『花咲きKomachi-Girls』の作者は奥谷かひろ氏であり、彼女は後にゲーム4コマなどでも活躍するようになる。


    しかしながら萌え絵において主流のフェム好きのフェムが流行るのは多分『カードキャプターさくら』以降と思われる(未調査)。


    女神からAIへ編集

    1978年9月、高橋留美子氏は少年サンデーで『うる星やつら』の連載を開始するが、そこでは「だっちゃ」の口癖で有名な緑髪宇宙人の鬼娘のラムちゃんが元々のメインヒロインを超えて人気となり、ボーイ・ミーツ・ガールにおける女ドラえもん物の嚆矢となる。1981年10月にはアニメ化も行われ、1986年3月まで放送される。ラムちゃんは見田竜介(冒険ゲームブックの絵・『ドラゴンハーフ』の作者)へと影響を与える


    1986年12月にはファミコンにおいて緑髪の光の女神パルテナの登場する任天堂のゲームソフト『光神話 パルテナの鏡』が発売され、同年には前述の見田竜介が絵をデフォルメした『ファミコン冒険ゲームブック 光神話パルテナの鏡』が出版される


    なお女神とは関係ないが、1988年にはライトノベル誌 ドラゴンマガジンが創刊され、前述の見田竜介がファンタジー漫画『ドラゴンハーフ』の連載を開始し、1992年には見田竜介が『マリオペイントを100倍遊ぶ本』にドラゴンハーフのミンクの絵を掲載し(未確認)、それがサラマンダ(『ゴブリンはもう十分に強い』の作者)へと影響を与えている


    また1988年には青年漫画誌アフタヌーンで青い衣装の女神ベルダンディーの登場する女ドラえもん系漫画『ああっ女神さまっ』が登場する。『ああっ女神さまっ』は後のガンガン系漫画の『まもって守護月天!』へと影響を与えた可能性がある。


    1992年7月、PC向け18禁ナンパゲーム『きゃんきゃんバニー』の第4作として『きゃんきゃんバニープルミエール』が登場するが、今作では新ナビゲーターキャラとして緑髪で七福神の弁財天で「きゃる〜ん☆」が口癖のスワティが登場し、それがなんとメインヒロインとなっていた。当時のエロゲーはまだ知名度が低いものの、これは萌え口癖の嚆矢の一つと言えよう。


    同1992年12月にはライトノベルより人気のファンタジーノベルスレイヤーズシリーズの次作としてSF物の『ロスト・ユニバース』が登場し、そこに遺失宇宙船(ロスト・シップ)のAIオペレータキャラで緑髪のキャナル=ヴォルフィード(旧デザイン)が登場する。


    1994年には週刊少年マガジンに金髪のAIキャラ 難波サーティをメインヒロインとするラブコメ漫画『A・Iが止まらない!』が登場したが、『A・Iが止まらない!』は題材こそ新しいもののキャラやストーリーは旧来のラブコメのテンプレ感が強く、特にストーリーは電影少女からの流れにあるものとなっていた。翌1995年2月にはPC-98向け18禁恋愛アドベンチャーゲームから緑髪のAIキャラプリシアとの会話を行う『バーチャコール』が登場する。


    ただしこれらはまだ萌え絵流行期における萌え絵の絵柄とはなっていなかった。


    メイドキャラの登場編集

    萌え要素の定番にはメイド服があるが、メイド服の元となるエプロンドレスは『不思議の国のアリス』などの童話の影響でインターネット時代より前から流行していた(PSKのALICEやぜんまいちゃんファンアートなど)ものの、いわゆる萌えよりも素朴萌えの強いものとなっていた。一方、80年代には中華服の上にエプロンドレスを着た格闘看板娘として前述の『らんま1/2』のサブヒロイン、シャンプーも人気となっていた。


    1990年には敵としてメイド風モンスターメイドさんの登場するアダルトダンジョンRPG『Rance II』が登場する。


    1994年7月には敵としてメイド服の掃除の妖精キキーモラの登場するPC-98向けダンジョンRPG『魔導物語 道草異聞』が登場し、翌1995年7月にはキキーモラをプレイヤーキャラとするPC-98向けアクションゲーム『キキーモラのおそうじ大作戦』が登場した。翌1996年12月にはキキーモラがぷよぷよシリーズ本編の『ぷよぷよSUN』に登場し、その対戦モード(ふたりでぷよぷよ)においてプレイアブルとなる。キキーモラは後の戦闘メイドの嚆矢と言えよう。


    しかしながらこれらゲームは前述の通り殺伐としており萌えからは離れたものとなっていた。なお敵としてのメイドキャラはその後も東方Projectなどに受け継がれている(東方メイド隊)。


    機械耳付きアンドロイドの登場編集

    女性型アンドロイドの概念は大昔から存在し、二次元でも『鉄腕アトム』のウランちゃんや『Dr.スランプ』のアラレちゃんを始め、膨大な作品が存在していた。またポンコツロボットも藤子・F・不二雄の作品を始めとして昔からの定番となっていた。


    1987年には短編漫画『BOOBY TRAP』を元にした機械耳付きのアンドロイドの登場するOVA『ブラックマジック M-66』が登場する


    1989年には週刊少年サンデー Specialにドジっ子アンドロイド ミソッカス90Fの登場する『電化製品に乾杯!』が登場する。これは後の『ToHeart』のマルチに影響を与えた可能性がある(質問返答)。


    巫女キャラの登場編集

    萌え要素の定番には巫女服もあるが、巫女はメイドと異なり初期から主役側の属性となっていた。


    1970年代には前述の『うる星やつら』に巫女が本職の養護教諭サクラ先生が登場する。


    1986年には巫女の小夜ちゃんが妖怪を退治するアーケードゲーム『奇々怪界』が登場して人気となり、それがその後、様々な機種に移植されていく。このゲームは後の東方Projectにも大きな影響を与えている。


    1991年には週刊少年サンデーにおいて巫女装束おキヌちゃんをサブヒロインに据えた『GS美神 極楽大作戦!!』が登場し、1993年にアニメ化される。また1992年より始まる『美少女戦士セーラームーン』でも家の手伝いで巫女の仕事をする火野レイが登場する。


    色気の登場編集

    萌えと色気は直接は関係無いものの、萌え絵には色気も登場するためその流れを記す。


    1950年代より女スパイ(ボンドガール)の登場する英スパイ小説 007シリーズが登場し、1960年代よりその小説が映画化されて日本でも人気となり、1967年には日本の怪盗漫画からも「女盗賊か女スパイか」の峰不二子の登場する「ルパン三世」が登場する。また日本映画でも1963年6月に現代的くノ一の登場する『真田風雲録』が登場し、翌1964年には初のくノ一映画『くノ一忍法』も登場、女主人公によるお色気時代劇のブームが始まる。音楽方面でもゴーゴーダンスの流行によってゴーゴー喫茶が誕生し、そこで踊るゴーゴーガールが登場、後のディスコレディへと繋がっていく。


    1967年には英国ファッションモデル ツイッギー来日によってミニスカートブームが起き、1969年には日本ドラマからミニスカ保険調査員物の『プレイガール』が登場する。またハレンチという言葉も流行し、1968年には少年漫画から「ハレンチ学園」が登場する。その後、70年代も少女漫画からは『キャー!先生』のような、少年漫画からは『キューティーハニー』のような色気のあるレディ主人公物が登場する。


    また都会においては1970年代に「ナウなヤング」という言い回しが流行し、次いでディスコブームが起き、ナウい都会レディとイモい田舎娘の対立が生まれていった。他にも1970年にはセクシー未来衣装の登場する英UFOドラマ「謎の円盤UFO」が登場してUFOブームが起こり、1976年にはセクシー未来路線のアイドルユニット「ピンク・レディー」がデビューして、翌1977年12月にレコードのシングル「UFO」をリリースして大ヒットさせた。翌1978年には前述の『うる星やつら』にライバルとして色気のある宇宙人キャラのラムちゃんが登場し、ラムちゃんは素朴な幼馴染ヒロインよりも人気となってメインヒロインへと昇格、1981年から1986年に放送されたアニメでも人気を博した。また『うる星やつら』では初期の「いい日旅立ち」の回(アニメ版は「せつぶん大戦争」の回)で鬼のビキニアーマーが登場したが、その後1985年にはビキニアーマーが主人公のOVAアニメ『幻夢戦記レダ』が登場し、1988年には仲間にビキニアーマーの女戦士(DQ3)が選べるファミコン向けRPG『ドラゴンクエストIII』も登場した。


    また1981年にはイタリアの新作ファッション発表会であるミラノ・コレクションにおいてボディコンが登場し、1980年代には日本でもボディコンファッション流行、1991年にはボディコン除霊師物の少年漫画『GS美神 極楽大作戦!!』が登場した。また1980年代には米女優ジェーン・フォンダの影響により世界的に派手なレオタードを着て踊るエアロビブームも起きており、1990年のファミコン向けRPG『ドラゴンクエストIV』には女性向け装備品「ピンクのレオタード」が登場し、1992年にはレオタードとセーラー服を混ぜ合わせた変身衣装の『美少女戦士セーラームーン』が登場した。


    一方、80年代から90年代前半にはちんちくりんな田舎娘を主人公とする『Dr.スランプ』、『きんぎょ注意報!』、『赤ずきんチャチャ』のようなギャグ作品も登場してちんちくりんキャラが人気となったが、ちんちくりんキャラからも色気を武器とする『魔導物語』『ぷよぷよ』のアルル・ナジャらっこアルルのいろけ)、『魔法陣グルグル』のククリえっちな踊り)のようなキャラが登場した。


    また80年代末から90年代には前述の『魔導物語』及び『ぷよぷよ』のアルル・ナジャルルー、『魔法少女プリティサミー』のプリティサミーピクシィミサ、『スレイヤーズ』のリナ=インバース白蛇のナーガのように相対的ちんちくりんな主人公と相対的色気のあるライバル/敵という構図が一般的となっていく。これは後のデ・ジ・キャラットでじこうさだ涼宮ハルヒの憂鬱涼宮ハルヒ朝比奈みくるなどにも影響を与えたと思われる。


    (書きかけ、アメコミとタイムボカンとキャッツアイとエクセルサーガの位置付け?)


    萌えの登場編集

    萌えの登場の背景として、まず1990年代後半にヒーリングを含むスピリチュアルブームが起き、また癒し系女優も台頭し、社会が癒やしを求めていたことがある。ただし癒やしと萌えは明白に異なる。また1995年11月には日本語版Windows 95が発売され、一般人にパソコンとインターネットが普及し、オタク趣味のホームページが増加していったのも一因である。


    1996年秋、夕方アニメに『機動戦艦ナデシコ』が登場し、エヴァ終了後の受け皿だったこともあって最高視聴率7.8%の人気を得る。『機動戦艦ナデシコ』では「バカばっか」で有名なサブヒロインの天才少女ホシノ・ルリ(ルリルリ)が人気となり、特に第19話のルリルリが歌う回はキングレコード電話回線がパンクしたほどであった。電子の妖精ルリルリはSFの髪型にツインテールを印象付け、後のボーカロイドの初音ミクやディズニーの『ファイアボール』へも影響を与えたと思われる。


    1997年春、夕方アニメ層がバトル物の『ポケットモンスター』にハマる中、平和な青春学園物の18禁ビジュアルノベル『To Heart』が登場し、ドジっ娘キャラのHMX-12“マルチ”が萌えるとしてオタク人気を得る。なお『To Heart』が影響を与えた作家には氷川へきる(『ぱにぽに』の作者・参考)、あずまきよひこ(『あずまんが大王』の作者)、ねことうふ(『お兄ちゃんはおしまい!』の作者・参考)、ZUN(東方Projectの作者・参考→『東方夢時空』のま○ち)が居る。ただしまだ萌え絵という言葉は登場していなかった。


    1998年春には夕方アニメにおいてファンタジーヒロイン物の『スレイヤーズ』のアニメ化の後継として同作者のSF物の『ロスト・ユニバース』(前述)がアニメ化され、最高視聴率6.2%の人気を得るも、突貫スケジュールにより大きな作画崩壊を起こし話題となる(ヤシガニ屠る)。しかしながら登場した宇宙船AIキャラのキャナル=ヴォルフィードは今風のデザインに改訂されたこともあって人気となる。


    また同1998年春よりはバトルヒロイン物の少女漫画 『カードキャプターさくら』も夕方アニメ化され、口癖のはにゃーんほえー、主人公のさくらちゃんとマスコットのケロちゃんの掛け合い、献身的な知世ちゃんが人気となる。『カードキャプターさくら』は後述の伺か竜騎士07(『ひぐらしのなく頃に』)、『ぷにぷに☆ぽえみぃ』などに影響を与えてる。


    またノストラダムスの大予言による「1999年7の月人類滅亡の日」が迫りくる中で、1998年5月、「永遠は、あるよ」で有名な18禁ビジュアルノベル『ONE 〜輝く季節へ〜』が登場して最終的に5万本を超え泣きゲーブームが起こる。『ONE 〜輝く季節へ〜』が影響を与えた作家には奈須きのこ(『月姫』とFateシリーズの作者)が居る。


    なお当時の夕方アニメは視聴者数が多く、携帯ゲームもプレイヤー数が多かった(非オタク側)一方、当時の深夜アニメは視聴者数が少なく、エロゲも売上本数がそこまで高くなく、貸し借りや割れ(Warez)を含めても直接知ってる人は少なかったと思われる(オタク側)。また夕方アニメも直接見るリアルタイム世代(習い事で見れない曜日が出る)と録画して見るアニメオタク世代(ネットやアニメ誌に影響される)では見ているものが多少異なっており、視聴率はリアルタイム世代の方を反映していた。


    電子の妖精さん人類の進歩と調和

    キャナル【ロストユニバース】さくらちゃん


    ゆる感からの合流編集

    また一般向けでは癒やしブームから「ゆる感」がブームとなり、それが「萌え感」と繋がっていく。


    一般向けのグッズ方面では「ゆる感」が中心であり、例えば1998年にはたれぱんだのグッズが、2003年にはリラックマのグッズが登場し、また同じ頃にはゆるキャラの概念も登場していくものの、これらキャラは萌え感の無いものとなっていた。


    一方、1998年末よりは萌え感の強いGAMERSの看板娘デ・ジ・キャラットのアニメCMが夕方に放送され、翌1999年には東北電力からもキャンペーンキャラクターとして萌え感の強いえここ(アイスちゃん)が登場し、これら萌えキャラはネット人気を得ていく。この頃に個人ホームページでも看板娘が流行する?それ以前から?要調査。


    翌2000年には関西私鉄系磁気カードのスルッとKANSAIよりスルットちゃんが登場するも、翌2001年の2ちゃんねる鉄道板では「微妙に・・・」「もう少し萌えるキャラデザインだったら」「せめて、でんこちゃんを越えて欲しい」などとの烙印を押され、スレ住人によってスルットちゃん萌え化行われる


    またファッションでは1998年にユニクロのフリースブームが、1999年にアームウォーマーブームが起こり、またそのころの女子学生にはベージュのダボッとしたカーディガン流行し、現実でも萌え感のある萌え袖が拡大していった。これにより現実寄りの学園漫画でも萌え感が増していったと思われるが未調査。


    でじこエコアイスちゃん


    萌えのさらなる拡大編集

    また1998年末には、かわいい白魔道士シロマが初登場するPlayStation向け3DダンジョンRPG『チョコボの不思議なダンジョン2』が、翌1999年3月にはそのスピンオフとしてPlayStation向けレーシングゲーム『チョコボレーシング 〜幻界へのロード〜』が登場する。同年5月には無料の3Dモデリングソフト『Metasequoia』が登場し、萌え絵では萌えるローポリ3Dも人気となっていく。


    また1999年2月にはオリジナル魔法少女アニメの『おジャ魔女どれみ』が登場して大人気となり、1999年11月よりぷに絵専門のぷにケットが開催されるようになる。『おジャ魔女どれみ』は最終的に最高視聴率13.9%に達している


    また1999年3月には『To Heart』がPlayStation用ソフトとして全年齢向け移植され、同年春にはそれがアニメ化される。同年6月には泣きゲーの『Kanon』が登場し、月宮あゆうぐぅがオタクに流行する。同年7月にはアニメ雑誌アニメディアの増刊として美少女キャラクター誌メガミマガジンが登場する。


    また同1999年5月には大規模文字掲示板の2ちゃんねるが開設され、同年12月にはその2ちゃんねるにエロゲー板が設置される。このエロゲー板は三次元系R-18板の廃止もあって2ちゃんねる唯一のR-18板となる2ちゃんねるではアスキーアート(AA)が流行し、いつからか2ちゃんねる内外では人間キャラと定番AAキャラの融合キャラが誕生したり(月宮あゆ+モナーあゆモナーなど)、また逆にAA擬人化が行われるようになったり(擬人化しぃなど)など、AA文化と萌え絵文化が交差するようになっていった。これは後の擬人化文化や、初期きらら系の長寿漫画の『ねこきっさ』などに影響を与えたと思われる。


    1999年10月にはPlayStation向けのローポリ3DのアクションRPG『デュープリズム』が登場する。デュープリズムのミント様は傍若無人ながらも魅力的で、『スレイヤーズ』のリナ=インバースを彷彿とさせ、また動きのコミカルさも相まって、萌え絵においても人気となる。


    また1998年末には電撃系漫画誌からオリジナル日常系漫画の『あずまんが大王』が登場し、2000年2月にはそれが単行本化されて2ちゃんねるの漫画板で人気となる


    また1996年に電子ゲーム機で育成物のたまごっちのブームが起き、次いで1999年7月にPlayStationで育成コミュニケーションソフトのどこでもいっしょが発売されブームとなるが、萌え系でも2000年5月に萌えデスクトップマスコットソフトウェアの「偽ペルソナウェア with "偽春菜"」(後のあれ以外の何か→何か。(仮)→何か→伺か任意たん御影さくら)が登場する。しかしながら伺かでは育成要素はおまけであり、カードキャプターさくら木之本桜ケロちゃんのようなボケとツッコミが中心となっていた。2001年にはペルソナウェアからの警告問題が起こり、2001年8月5日には何かの新デフォルトゴーストとして双葉登場しこちらもこちらで人気となるものの、同年11月にはさくらへと戻される。萌え絵では個人ホームページにおいて伺かのキャラを作ることが流行し、そのうち積極的に開発されたせりこまゆら奈留理夢は人気となって四大天使(任意四天)と呼ばれるようになる。任意たんの口癖「えんいー」、奈留の口癖「うっへり」などはネットスラングとして広く使われるようになる。


    2002年1月、2ちゃんねるのR-18版姉妹サイトPINKちゃんねるにおいて二次元関係を扱う半角二次元板が開設され、半角二次元板では特に萌え擬人化が活発となる。同年3月にはビスケたん誕生し、同年6月には兵器擬人化を行う制服兵器兵站局前身スレが開始される。これは後の『びんちょうタン』や『艦これ』に影響を与えたと思われる。


    ミント様大王の帰還

    さくら&うにゅうm_a_y_u_r_a


    読者参加型企画とシチュエーションCDの登場編集

    また1999年にはGAME美少女キャラクター専門誌電撃G'sマガジンで妹萌え物の読者参加型企画『シスター・プリンセス』(シスプリ)が開始され、翌2000年には同誌でその小説の連載が開始され、翌2001年春にはそれが深夜アニメ化される。この読者参加型企画から小説を経てアニメ化するフォーマットはその後の百合物の『ストロベリー・パニック』や『ラブライブ!』にも使われていく。


    2001年10月には『シスター・プリンセス』のラジオ番組「シスター・プリンセス〜お兄ちゃんといっしょ」が開始されるが、その番組では添い寝の語り掛けラジオドラマが展開され、翌2002年にはそのラジオドラマをまとめたボイスCD『VOICE CD Sister Princess〜お兄ちゃん大好き♥〜』が発売される。このボイスCDは後のシチュエーションCD(妄想ボイスCD眠れないCDシリーズ)とその後継のASMRの源流に当たる。


    このように『シスプリ』はオタク界の大きな源流となっているものの、『シスプリ』自体は深夜アニメが注目される前の作品であるため、知名度は高くなかったと思われる(未検証)。


    メイド萌えからダメイドへ編集

    前述の通り、メイド服キャラでは1996年12月の『ぷよぷよSUN』にキキーモラが登場していた。


    1997年春、前述の『To Heart』で健気でドジっ子なメイドロボット HMX-12“マルチ”が登場し、萌えるとしてオタクに人気となる。マルチ自体は制服の印象が強いものの、ギャグ漫画では「オタクの好むドジっ子メイド」のネタが登場するようになり、それがドジっ子メイドを初めとするダメイドブームの元となるが、時系列は未検証。


    また1990年にアメリカの素朴な家庭料理店アンナミラーズが日本の東京都心へと進出して衣装が洗練され、1996年7月にその店の影響を受けた18禁恋愛アドベンチャーゲーム『Piaキャロットへようこそ!!』が登場するが、1997年10月に登場したその続編『Piaキャロットへようこそ!!2』では制服にメイド服風(メイドタイプ)が採用される。この作品は翌1998年のキャラクターショップゲーマーズのマスコットキャラクター デ・ジ・キャラットへと影響を与えたと思われる。


    1998年、東京キャラクターショー1998のPiaキャロットブースにおいてPiaキャロットのコスプレ喫茶が、1999年にキャラクターショップ ゲーマーズの店舗内においてPiaキャロレストランが登場し、そのレストランが後のコスプレ喫茶 Cafe de COSPA→メイド喫茶 Cure Maid Cafeとなり、コスプレ喫茶メイド喫茶源流となる。また学校の文化祭においても萌え系に限らずメイド喫茶が一般的となっていくが時系列は未調査。


    一方、夕方アニメでは1998年春にメイド服を着た宇宙船AIとして前述の『ロスト・ユニバース』のキャナル=ヴォルフィード(新デザイン)が登場し人気となる。キャナルはメイドでは無いものの掃除をしたり武装好きとなっているため、武装メイドの源流の一つと言えるかもしれない。


    1999年2月には漫画誌コミックガムに戦闘用アンドロイド安藤まほろがメイドを務める漫画『まほろまてぃっく』が登場する。まほろさんのセリフ「えっちなのはいけないと思います!」はネットスラングとして広く使われるようになる


    2000年9月、週刊ヤングマガジンにパソコンが人型の世界で男主人公が少女型パソコンちぃを拾う青年漫画『ちょびっツ』が登場し、その作品内にフレンチメイド型パソコンが登場する。2001年には月刊コミック電撃大王にメイド用ロボット ゆいを愛玩用として購入する電撃系漫画『こはるびより』が登場し、2002年にはその『こはるびより』も移籍する新しい電撃系萌え雑誌電撃萌王が創刊される。同2002年にはガンガン系より『これが私の御主人様』も登場する。これらは後の『小林さんちのメイドラゴン』にも影響を与えたと思われる。


    2004年4月よりはふたば☆ちゃんねるめどいさんを初めとする虹裏メイド流行し、これによりドジっ子以外のダメイドが生まれていく。これは後の東方二次創作の十六夜咲夜のダメイド化などにも影響を与えたと思われ、萌えるキャラとダメイドのペアが定番となっていく(東方Projectのレミ咲、『うちのメイドがウザすぎる!』など)。


    最萌トーナメントから萌えの定着編集

    また、ピーチゼルダアイスクライマーの参戦した『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(2001年11月) の前情報の影響を受けてか受けずか、2001年10月には2ちゃんねる葉鍵板で最萌な葉鍵キャラを決める葉鍵板最萌トーナメントが開催される(なおLeafには元々同人格ゲーもあった)。翌2002年には伺か界隈で最萌な伺かキャラを決める伺か最萌トーナメント(後の伺かゴースト運動会)が開催され、また2ちゃんねるのアニメ板でも同様のアニメ板最萌トーナメントが開催され(後に2ちゃんねる全板でのアニメ最萌トーナメントとなる)、2ちゃんねるのギャルゲー板でも同様のギャルゲー板最萌トーナメント開催され2ちゃんねるのFFDQ板でも同様のFFDQ板最萌トーナメント開催される。これらの最萌トーナメントにより、キャラの萌えを競いながら画像(ファンアート)やSS(ショートストーリー)を投下して界隈を盛り上げることが一般化していく。


    また2002年5月にはドキドキ☆ビジュアル4コマ誌まんがタイムきらら(初期の代表作:『トリコロ』、『スーパーメイドちるみさん』、『ねこきっさ』)が登場した。また同月には画像掲示板の萌え.jp開設される。同年11月には萌え絵の実用書(萌え本)の萌える法律読本が登場し、その後も『萌える英単語 もえたん』のような萌え本が続々と登場していく。


    2003年1月、きらら派生誌のまんがタイムきららキャラット(初期の代表作:『ひだまりスケッチ』)が登場する。同月、日本一ソフトウェアよりPlay Station 2向けゲーム『魔界戦記ディスガイア』がリリースされる。同2003年4月には『デ・ジ・キャラット』が朝アニメ化され、それと同時に季刊デ・ジ・キャラットが登場する。同年6月にはニューエイジ4コマ誌まんがライフMOMO(代表作:『せんせいのお時間』、『ポヨポヨ観察日記』も登場する。


    同2003年10月、泣きゲーや難病恋愛小説『世界の中心で、愛をさけぶ』のブームの中でライトノベルからも難病恋愛物の『半分の月がのぼる空』が登場し、翌2004年4月には泣きゲー『CLANNAD』が登場する。


    同2004年5月、きらら派生誌のまんがタイムきららMAX(初期の代表作:『ワンダフルデイズ』)が登場する。同年夏にはなごみ系4コマ誌もえよん(代表作:『ぽてまよ』)とぷに萌え誌COMICぎゅっと!(代表作:『GA芸術科アートデザインクラス』)が登場するも、こちらの2誌は短期に終わる。しかしながら幾つかの連載は他誌に引き継がれ、その中にはアニメ化を果たしたものもある。


    2005年4月、2ちゃんねる萌えニュース+板が新設される。同年12月には萌えが一般人に浸透し流行語大賞に選ばれる


    もえたん20周年ねこきっさ

    エトナぽてぐちゅ


    不憫萌えブーム編集

    萌え系では不憫萌えブームが起きていたが、不憫萌えの源流については未調査。ドジっ子ブームとも関連している(前述のマルチも参照)。


    2003年には貧乏系の不憫萌えキャラとして『びんちょうタン』(後述)が登場し、翌2004年には電撃系ラノベ『撲殺天使ドクロちゃん 3巻』にドジっ子系の不憫なライバル天使キャラとしてサバトちゃんが登場した。2008年に登場した百合漫画『ゆるゆり』でも主人公 赤座あかりの不憫オチが人気となった。


    まだ書きかけ(悲劇のヒロイン系(母もの映画からの流れ)と自業自得系(気質物の流れ)がある?シリアスかコミカルかもある?少女漫画方面、少年漫画方面、赤ずきんチャチャのマリンちゃん、プリサミの美紗緒、CCさくらのほえー、デジキャラットのピョコラ、ギャルゲ系、邪神ちゃんのぺこら、エクセルサーガのエルガーラ、このすば/戦闘員派遣)


    なりきりからアバターへ編集

    2001年2月、バーチャルネットアイドルのちゆ12歳が誕生し、バーチャルネットアイドルブームとなる(今のバーチャルYouTuberの前身)。また前述の2ちゃんねるではキャラへのなりきりがブームとなり、同年7月にはなりきりを隔離するためにキャラネタ板誕生する


    2001年11月、ガンホーが2次元オンラインRPGの一つラグナロクオンラインのベータテストを開始し、翌2002年12月に正式サービスを開始する。ラグナロクオンラインは公式イラストレーターの一人に超肉氏(後のラノベ『半分の月がのぼる空』のイラストレーター)を採用したが、超肉氏は原田たけひと氏(後のディスガイアのイラストレーター)に影響を受けていた。ラグナロクオンラインではなりきり文化の延長でネカマがブームとなった。敵としてサキュバスも登場しており、ラグナロクオンラインはまちカドまぞくの作者に影響を与えている


    またラグナロクオンラインではチャHもブームとなり、チャH文化は後のアメーバピグピグH)などにも引き継がれるが省略。


    2006年、ジークレストが独自アバター セルフィ採用のゲームポータルサイト@gamesを開始する。セルフィの基本デザインは原田たけひと氏(ディスガイアのイラストレーター)が行っていた。このセルフィは後のアバターゲーム ポケットランドに引き継がれ女性向けの色を強めていき、ポケットランドの絵柄は女性向けアバター絵や夢絵に影響を与えたと思われる。


    萌えカオスや萌えホラーの登場編集

    アニメにおいてカオスギャグが登場したのは1997年夏からの児童文学原作の夕方アニメ『はれときどきぶた』に遡る。その監督のワタナベシンイチはその後も1999年冬の夕方アニメ『エクセル♥サーガ』をカオスアニメにし、それらアニメは監督の名前を取ってナベシンアニメと呼ばれるようになっていった。しかしながら、これらはまだ萌え絵を採用しては居なかった。


    1999年6月、Kanonの同人パロディゲームである『Kanoso 〜思い出を壊す物語〜』が登場する。1999年11月、萌え絵のデ・ジ・キャラットがカオスギャグ物として深夜アニメ化される。また2000年秋にはFLASHアニメの『別府鉄輪地獄変』が登場し、同年冬には少年ガンガン系の漫画に『ぱにぽに』が登場する。


    カオスギャグの魔法少女物も多数登場した。2001年春には『エクセル♥サーガ』のスピンオフとして魔法少女物のOVAカオスアニメ『ぷにぷに☆ぽえみぃ』が登場するものの、それが注目されるのは後の動画共有サイトでの再発見を待ってからのことであった。一方、2002年に登場した邪道魔法少女シリーズのOVAアニメ『ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて』は2ちゃんねるアスキーアート(AA)文化をパロディしたことで注目され、何故か技術系サイト「ミケネコ研究所」でも取り上げられるなど広く話題となった。また2001年夏にはぱにぽにの連載に「愛と正義の新感覚癒し系魔法少女」ベホイミちゃんが登場した


    また2002年1月には伺かでマスコット付きラジオ配信の任意ラヂヲ登場した(今のVTuberライブ配信の前身)ものの、任意ラヂヲは製作がエロゲ方面の同人サークルであり、内容もその方面のコアでカオスなネタが中心となってた(放送5回目の番組内でも偏りが指摘されている)。


    一方、ホラーでは1999年に『To Heart』二次創作の同人ホラーゲームである既知街登場し、2002年にはオリジナルの同人ホラーゲームである『ひぐらしのなく頃に』が登場した。この頃の萌えキャラでは任意ラヂヲの萌え担当ねここや『ひぐらしのなく頃に』の古手神社の一人娘 古手梨花のように「なのですよー」が口癖のキャラが台頭したと言えよう。


    また2001年には転送量問題から2ちゃんねる閉鎖騒動が起き、同年8月30日にはその避難所としてふたば☆ちゃんねるが登場した。ふたば☆ちゃんねるでは画像掲示板が設置され、2002年には自作絵を投稿するための新板である落書き@ふたばも登場し、カオス系が流行していった。


    わはー


    三大少年誌における萌えの拡大編集

    1998年にはAI止まの作者である赤松健が週刊少年マガジンでギャルゲー的ラブコメの『ラブひな』を開始する。一方、同じ頃に週刊少年サンデーでは久米田康治が下ネタギャグの『かってに改蔵』を開始し、だんだん時事ネタやオタクネタを増やしていく。


    1999年、魔法使い物のイギリス児童小説『ハリー・ポッターと賢者の石』の日本語版が登場して人気となり、また2000年に学園日常物の『あずまんが大王』の単行本の登場が登場して人気となると、2003年には赤松健がそれらを組み合わせて規模を更に拡大した『魔法先生ネギま!』の連載を開始し、『かってに改蔵』の久米田康治に『そこまでやられたら、もう何も言えません』と言わしめる


    しかしながら萌えの影響を受けた『ラブひな』や『ネギま!』でもまだメインヒロインの成瀬川なる神楽坂明日菜は80年代(『らんま1/2』)から続く暴力系ヒロインとなっており、萌え系ヒロインの前原しのぶ綾瀬夕映宮崎のどかはサブヒロインに留まっていた。


    なお、久米田康治も2005年には学園物の『さよなら絶望先生』を開始するが、内容はかってに改蔵の延長であるため割愛。


    YUE AYASE


    電撃文庫における厨二感の流行編集

    ライトノベルでは世紀末のセカイ系の延長からか現代ファンタジーが強くなっていき、2002年11月に『灼眼のシャナ』が、翌2003年6月に『涼宮ハルヒの憂鬱』が登場し人気となっていくが、それらのイラストはギャルゲー出身のいとうのいぢ氏が担当しており、エロゲ絵の影響を強く受けたものとなっていた。例えば絵柄の分かりやすいところでは目が四角寄りで黒目が大きいという特徴がある(ドット絵の影響?)。電撃文庫は萌え文化の影響を受けながらも世界観やヒロインが厨二感の強いものとなっていた。また『涼宮ハルヒの憂鬱』は謎部活物ブームの嚆矢となり、後の『ゆるゆり』のごらく部などにも影響を与えたと思われる。


    なお、そんな電撃文庫も妹萌えな作品などが増えてだんだん丸目となっていくことになるが未調査のため割愛。


    PC方面における萌え擬人化の流行編集

    元々PC方面ではPCショップの看板娘として前述の阪神商子ちゃんが存在していた。


    2003年5月、美少女ゲームを家庭用ゲーム機へと移植していたアルケミスト備長炭萌え擬人化であるびんちょうタンを看板娘として採用し話題となり、同年6月には台湾のPC部品メーカーGIGABYTEが日本向けの新宣伝キャラクターとして中華娘のギガバイ子採用する


    同2003年8月、ふたば☆ちゃんねるの二次元裏板でポンコツなWindows Meを擬人化したアホの子(ポンコツ娘)のMeたん誕生し人気となり、OS擬人化のとらぶるうぃんどうず(OS娘)が流行する。2005年6月、Linuxディストリビューションの一つUbuntuでも日本語化チームによってOS擬人化のUbuntuたん誕生するもいまいち流行せず。


    その後もPC関係では公式による萌え擬人化キャラクターが増加していくこととなる(PC萌えキャラ)。


    センシティブな作品Meート


    FLASH黄金時代から電波ソングMVへ編集

    2001年4月、海外の空耳Flash動画 Hatten ar dinが日本にも伝来し(Flash動画関連年表)、同年9月には伝説の空耳Flash動画 DoRaeMooooooooooooN!!が登場し、これらが日本におけるカオスな空耳Flash動画の流行の嚆矢となる。また同年8月には2ちゃんねるにおいてトラフィック量の増加による8月危機(2ちゃんねる閉鎖騒動)が起きるも住人らの協力によって回避され、その顛末をまとめたFlash動画 ある騒動の記録が登場し、これが日本における感動系Flash動画の流行の嚆矢となる。これらFlash動画の流行は後にFLASH黄金時代と呼ばれる時代を形作っていく。


    また萌えキャラ対戦ゲームはFlash時代前より THE QUEEN OF HEART (QOH) が存在していたが、2001年にはFlash動画でQOHのようなゲームを目指した GLOVE ON FIGHT (GOF) のPV動画が登場した。2002年1月には2ちゃんねるFLASH・動画板が設置され、同月には つきのは・GOF・葉鍵・ETC ヲタネタフラッシュ スレが立てられ、ヲタネタFlash動画の収集が行われるようになった。


    同年5月には前述のビスケたんの誕生を描いた感動系Flash動画 La Biscuit(ビスケたんフラッシュ)が登場する。2002年12月頃にはふたば☆ちゃんねるにもFLASH@ふたば板が設置される


    また2002年春には前述の『あずまんが大王』が深夜アニメ化され、そのオープニングソング「空耳ケーキ」が2ちゃんねるのアニソン等板注目され、2003年2月にはそのオープニングのパロディFlash動画 2ちゃんねる大王が登場する。また2003年5月には18禁恋愛アドベンチャーゲーム 巫女みこナースが登場してその主題歌が注目され、2ちゃんねるガイドライン板を中心に電波ソングブームが起き、同5月にはその曲をFlash動画化した擬古ギコナースが登場する。ただしこれらは萌え絵ではなく2ちゃんねるアスキーアート (AA)やAAキャラが中心となっていた。


    2004年4月、ふたば☆ちゃんねるにおいて電波ソング「さくらんぼキッス」の曲を使ったとらぶるうぃんどうずのオープニング風Flash動画が登場し話題となる。2005年10月には『あずまんが大王』OP再現Flashも登場する。当時のインターネットではFlash以外の動画は容量の関係から流通しにくいものとなっていた。


    また2003年にはゆききつね逆転裁判パロディの東方フラッシュが登場する。翌2004年、SEGAのニンテンドーDSゲーム きみのためなら死ねる公式サイトが登場し、そのテーマソング ヌヌネネヌヌネノが電波ソングとして話題となり、同年には前述のゆききつねがそのパロディ東方Flash みょんのためなら氏ねる作成する


    2006年にはIOSYS東方アレンジ電波ソングの公式Flash MVが登場して人気となる。このMVは後に登場するニコニコ動画のキラーコンテンツとなる(後述)。


    アニメ再興と落書きからWeb漫画へ編集

    2000年代に入って夕方アニメが下火となるなか、2003年春、『機動戦艦ナデシコ』の監督の新作SFアニメとして深夜に『宇宙のステルヴィア』が登場し、これまで夕方アニメを見ていた層からも注目を集め、深夜アニメブームの嚆矢となる。2ちゃんねるふたば☆ちゃんねるではその女主人公のしーぽんが大人気となるも、途中で男キャラにファーストキスを奪われると「しーぽんが中古にされた」として大荒れとなる(しーぽん中古騒動/小唄氏ね祭り)。


    そんな商業アニメへの不満が募るなかで、ふたば☆ちゃんねる落書き@ふたばでは『ドラえもん』の萌えパロ漫画『ドラえも』が登場して人気となる。また、2004年10月には朝目新聞で『ポケットモンスター』の萌えパロ漫画『サト×ピカ』も登場して人気となっていく


    源家で百合センシティブな作品


    コスプレと女装の拡大編集

    1994年よりブロッコリーディスココスプレダンスパーティー(コスパ)を開催し、1995年5月にはそこからコスプレ系アパレルメーカーのコスチュームパラダイス(後のコスパ)が誕生する。コスパでは『ときめきメモリアル』のきらめき高校女子制服初めとする公式コスプレ衣装を展開していく(コスパティオブランド)。


    コスパは対戦格闘ゲームの『ザ・キング・オブ・ファイターズ'98』のブームの時にそのコスチュームを、ギャルゲーの葉鍵ブームの時にそのコスチュームを提供し、だんだん萌えブームへと合流していく。コスパでは大きめのサイズも用意したことから女装コスプレも広まっていき、コスプレでは『ギャラクシーエンジェル』のような女装レイヤーの多いジャンルも登場していく(後には『ローゼンメイデン』、東方Projectなど)。


    なお女装ネタ自体は当時の少年向けコンテンツにおいて一般的となっており、単発の女装ネタだけでなく女装ネタを多用するものも登場していた。これには1996年より週刊少年チャンピオンで連載の『オヤマ!菊之助』、1997年より発売の『メダロット』の天領イッキ、1997年より学年誌で連載の『少女少年』などがある。


    カプ論争の過激化と恋に恋する女の子がテーマの作品の登場編集

    元々、前述の『魔法陣グルグル』や『カードキャプターさくら』などによって恋する女の子の人気は高いものとなっていた。


    2002年10月、週刊少年マガジンに女性主人公だったラブコメ漫画『スクールランブル』が登場し、2004年秋から2005年冬にかけて夕方アニメ化される。『スクールランブル』では複雑な関係性からカプ厨が大量発生し、2ちゃんねるのスレなどで暴れまわって殺伐となる。なお同時期には萌え系以外でもカプ論争が流行り始めており、例えば2002年10月より放送された夕方アニメ『機動戦士ガンダムSEED』でも、2004年8月に2ちゃんねる新シャア専用板カプ論争スレが立って、盛んにカプ論争が行われるようになっていた。このカプ論争が後の萌え絵にどう影響したかは未調査(カプ論争を嫌う層が俺嫁みんなの嫁志向になった?)。


    2005年夏、深夜アニメにおいて素朴なスタジオジブリに萌えを足したようなアニメ版『かみちゅ!』が登場して人気となり、文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞する。なお2006年1月には新漫画誌 ComicREXが登場し、その中で同じく現世に居る神様を扱った『かんなぎ』が連載され人気となっていくものの、『かんなぎ』の方は男主人公となっていた。またアニメ版『かみちゅ!』が影響を与えた作家には(『明日ちゃんのセーラー服』の作者)が居る


    2006年春、オリジナル深夜アニメより『錬金3級 まじかる?ぽか〜ん』(まじぽか)が、同年11月、ファミリー4コマ誌 まんがタイムより『恋愛ラボ』が、2007年、男性向け少女漫画誌 コミックハイ!より『柊小学校恋愛くらぶ』が登場するが、これらの作品はどれも相手が居ないけど恋愛したい女の子たち同士の物語となっていた。


    このように少女漫画やOL4コマだけでなく萌え系からも彼氏の欲しい女の子が主人公の作品が増えていくものの、この系譜は後の百合ブームによって主流から外れていくこととなる(2013年夏の『恋愛ラボ』アニメ化時の阿鼻叫喚など)。


    コスプレチックから少女趣味へ編集

    2004年冬、女学園物の少女小説『マリア様がみてる』(マリみて)がアニメ化され人気となる。


    2004年夏、軽量かつ描き味を追求したペイントツールSAIのテスト版(無料)が登場し、このSAIによって綺麗な線が引けるようになったことで、萌え絵では綺麗な線に頼った絵柄が増えていくこととなった


    2004年秋、アンティークドール物の漫画『ローゼンメイデン』が深夜アニメ化されるが、そのドラマCDがカオスであったことからネタ絵化され、前述のふたば☆ちゃんねるの二次元裏板を中心に大ブームとなり、萌え絵においても少女趣味が増加していく。またツンデレキャラの翠星石も人気となっていく。


    2005年1月、女装主人公の女学園物のギャルゲー『処女はお姉さまに恋してる』(おとボク)が登場する。


    また2005年夏には『ぱにぽに』が『ぱにぽにだっしゅ!』として実験的な形で深夜アニメ化され、この時の演出が話題となってアニメ会社シャフトの確立した作風(シャフト風)となる。また金髪の陰色にピンク色を用いたことも話題となり、萌え絵でも陰色の色相ずらしが流行していく。


    同2005年秋にはうるさいうるさいうるさいで有名なライトノベル『灼眼のシャナ』が深夜アニメ化され、釘宮病が蔓延しツンデレブームが拡大する。同じ頃2ちゃんねるVIP板では縦ロールなツンデレAAキャラのツン ξ゚⊿゚)ξ が誕生する。翌2006年夏には「このバカ犬ぅぅぅーッ!!!」と叫ぶルイズで有名なライトノベル『ゼロの使い魔』が深夜アニメ化され、釘宮病が継続する。このツンデレブームは『とらドラ!」などに影響を与えたと思われる。また同2006年12月には2ちゃんねるのアニメ2板でルイズを「クンカクンカ!スーハースーハー!」(前後略)したいなどとする有名なルイズコピペ生まれ、それが同掲示板のニュー速VIP板などで流行し、また2007年にはアンサイクロペディア「仔猫吸引」の翻訳記事登場してこちらもVIP板などで話題となり、それらの影響によってかよらずかスーハースーハー→ハスハス→hshsがネットスラングとして広まっていった。


    また2006年春にはライトノベル『涼宮ハルヒの憂鬱』が深夜アニメ化され、そのダンス(ハルヒダンス)やバンドの楽曲と動きのクオリティの高さが注目を集め、アニメ会社京都アニメーションの評判を確立する。同年6月には『涼宮ハルヒの憂鬱』のパロディ『にょろーんちゅるやさん』が話題となり人気となる


    同2006年12月にはYouTubeなどの動画をコメント付きで再生するサービスニコニコ動画が登場し、翌2007年1月にはハルヒダンスのフルバージョンが登場してニコニコ動画でハルヒダンスのブームが起こり、これがキャラクターダンスブームの始まりとなる。しかしながら2007年2月にはニコニコ動画がYouTubeからブロックを受ける。


    同2007年3月6日、ニコニコ動画がリニューアルして動画投稿サイトとなり、同日、そこでアイドルマスターの3DMV 「エージェント夜を往く」のMAD動画「とかちラーメン大盛り ~望みの限りに~」が投稿され、その空耳からとかちつくちてのブームが起きた。翌7日にはMV動画「relations 亜美 とかち ロリ演歌」も人気となった。これは後のボーカロイドの鏡音リン人気にも繋がっている。


    また初日の3月6日には百合物の東方アレンジMV「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」も大ブームとなり、同月15日には知世ちゃんを過激化したようなガチレズキャラの登場するOVAカオスアニメ『ぷにぷに☆ぽえみぃ』の再発見も行われる


    翌4月にはオタク系4コマ漫画の『らき☆すた』が京都アニメーションによってアニメ化され大ブームとなり、ニコニコ動画では『らき☆すた』の百合タグである「ゆり☆すた」が登場した。また『らき☆すた』ブームの影響によって初期のTwitterやその対抗SNSのTimelogでは『らき☆すた』アイコンのユーザーが多くなっていたとされる。初期Twitterの「〇〇なう」「ゆるぼ」「よるほー」などの柔らかい文化もその影響下に有ったと思われる。また『らき☆すた』は後の『gdgd妖精s』などにも影響を与えている


    そのほかニコニコ動画では手描き動画のブームも起きた。手描き動画ではコメントによるツッコミが前提の作品が多く生まれていった。このブームでは『組曲「ニコニコ動画」』による更なる知名度の上昇もあって、『らき☆すた』の後継として東方Projectが人気となっていった。分かりやすいところでは『らき☆すた』二次創作の「へんたいかがみさん」から東方二次創作の「へんたい東方」への流れがある。東方では単体萌え以上にカプ萌えが強くなっていき、カップル専用のタグも数多く誕生した。このときの特徴としてはタグに「俺」や「僕」の含まれるものがあることである(マリアリが俺のジャスティス大チルが俺のアイシクルフォール僕の見つけた真実はレイマリなど)。一方、それらを含まれないタグも存在していた(メイフラは希望の虹てるもこは永遠の輝きなど)。


    ぱにぽにだっしゅ!10周年記念!こなた☆かがみ


    音声合成から歌唱合成へ編集

    以前よりFlash動画ではMicrosoft Samを使った英語の男性音声合成を利用でき、それを使って無理やり日本語を喋らせることが行われていたものの、ネタ動画にしか使いにくいものとなっていた。2004年には歌唱合成のVOCALOIDシリーズとしてMEIKOが登場するものの当時はあまり注目されずにいた。


    2007年8月、初音ミクが発売されると、翌9月より始まる「初音ミクが来ない?来た?」シリーズなどによってMEIKOも注目されるようになった。同年12月には伝説の初音ミク曲 メルトが登場し、一般人にもボーカロイドが広まっていった。


    また同年12月にはNECがローゼンメイデン真紅を喋らせることのできる試験的な音声合成サイト「Alice Project」を開始してブラウザゲーム板で話題となり、真紅に無理やり歌わせようとする人も登場する。(後のコエラボへと続くも流行らず)。


    2008年2月、ニコニコ動画において格闘ゲームエンジンMUGENの実験動画のゆっくり魔理沙SofTalk音声が使われるようになり、ゆっくりにおいてSofTalk音声を使うことが一般化していく。


    同年3月には無料の歌唱合成ソフト UTAUデフォ子の音声と共に登場する。また同年4月にはVIP板でエイプリルフールとして偽VOCALOID 重音テトが誕生するが、重音テトはその後有志によってUTAU音源化される。


    児童文庫の萌え絵化編集

    元々、学年誌(小学○年生)や三大少女漫画誌(りぼんなかよしちゃお)では萌え絵に近いデフォルメ絵柄が存在しており(とっても!ぷよぷよぱにょぱにょデ・ジ・キャラットなど)、またテレビ絵本では夕方アニメから『魔法陣グルグル』や『カードキャプターさくら』や『おジャ魔女どれみ』などが絵本化されていたものの、児童文庫では古臭い絵柄が多くなっていた。


    しかしながらその後、2003年4月に講談社青い鳥文庫で『若おかみは小学生!』が、2004年3月にフォア文庫で『妖界ナビ・ルナ』が、2005年9月に講談社青い鳥文庫で『黒魔女さんが通る!!』が登場して子供に人気となると、児童文庫でも今風寄りの絵柄が増えていった。


    2009年3月、角川は児童文庫レーベルの角川つばさ文庫を創設し、同月に『スレイヤーズ』の角川つばさ文庫版を、同年6月に『涼宮ハルヒの憂鬱』の角川つばさ文庫版を出版する。また角川つばさ文庫ではより萌え絵に近いイラストを採用して人気となっていった。


    萌え絵の派生化編集

    元々、萌え絵の流行時には純粋な萌えだけでなく、シリアスな泣きゲーや難病物(前述)、シリアスなファンタジー系のライトノベル(『キノの旅』や『灼眼のシャナ』など)も人気となっていた。また2006年にはギャルゲーの皮を被ったホラー同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』がアニメ化され、ニコニコ動画ではその恐怖を紛らわせるためかギャグ寄りのMAD(ひぐらしMAD)が大流行した。ニコニコ動画を中心とする東方二次創作では原作の「幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ。」や「この幻想郷では常識に囚われてはいけないのですね!」というセリフに基づき何でもありとなっており、萌えだけでなく、シリアス、ホラー(本当は怖い幻想郷)、カオスなど、何でもござれとなっていた。


    2008年2月、3DダンスソフトのMikuMikuDance(MMD)が登場し、ニコニコ動画ではこの頃より3DCG動画が爆発的に増え始め、手描き動画を追い抜いていく。


    2009年、学習参考書などを手掛ける中経出版角川グループホールディングスに買収され、翌2010年より『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』などのアニメとのコラボ参考書出版していく


    2010年9月、『アイドルマスター2』の発表会において男アイドルを登場させる9・18事件が起き、ネット上で大荒れする。ニコニコ動画では「総統閣下がアイドルマスター2についてお怒りのようです」が投稿され、「恋愛描写がなければいいという話じゃない、可能性を生み出しただけでアウトなんだよ!!」という名言が誕生する。これは後の『ラブライブ!』における男キャラ排除にも繋がったと思われる(ラブライブ!男性キャラ参照)。


    2011年冬、オリジナルアニメから萌え絵に影響を受けたシリアス物の『魔法少女まどか☆マギカ』が登場してブームとなり、二次創作では変態ほむらさんが人気のネタとなった。また同年夏には不憫萌え(\アッカリ~ン/)な緩い百合漫画『ゆるゆり』がアニメ化されブームとなり、翌2012年にはTwitterであかり大好きbotが誕生した。また同2012年から2013年にかけては萌え絵に影響を受けた不条理系ギャグ漫画の『てーきゅう』や『あいまいみー』もアニメ化されている。


    また2011年5月にはComicStudioやIllustStudioの後継ペイントソフトとしてCLIP PAINT Labが試験公開され、2012年5月にはそれがCLIP STUDIO(クリスタ)として販売されはじめる。クリスタでは3Dデッサン人形機能が標準搭載となっており、萌え絵ではこの頃から崩し絵よりも整った絵が増え始めた、かもしれない?未調査。


    友よ元気かちなちゅ〜♥


    ギャル萌えと天才肌のニート萌えの登場編集

    オタクは元より健気を好んでいたためか、昔より「ギャルゲーにギャルは出てこない」と言われていた(例外はある)。2007年、『アイドルマスター』のXbox 360版において金髪の星井美希が登場した際も、覚醒すると茶髪に戻るという仕組みになっており、その説が補強されうる。


    しかしながら2008年、ライトノベルよりギャルと妹萌えのギャップを使った『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』が登場して人気となる。2011年11月には携帯向けSNSの一つMobageのソーシャルゲームとして羅生門オンラインこと『アイドルマスター シンデレラガールズ』(以下モバマス)が登場し、モバマスではギャル姉妹の城ヶ崎姉妹が登場して人気となる。


    天才肌のニート萌えではふたば☆ちゃんねる方面でコラネタの働きたくないでござるが流行し、それが東方方面で蓬莱ニートネタに使われるようになり拡大していくが、時系列未調査。2012年2月には『モバマス』初のコンプガチャイベントとしてニートアイドルこと双葉杏が登場し、大金をつぎ込む人が続出して話題となり、『モバマス』の知名度を上げる。同年5月、消費者庁はコンプガチャがカード合わせに当たるとの見解を示し、同年7月より規制される。2013年にはヤンジャン系漫画より『干物妹!うまるちゃん』が、電撃系漫画より『ガヴリールドロップアウト』が登場する。


    また2012年7月、『モバマス』では第1回シンデレラガール選抜総選挙が開催され、最萌トーナメントと同様にファンアートで盛り上がる。


    祝・アニメ2期決定!みかりかちゃん


    萌え寸劇からVTuberへ編集

    2011年に『らき☆すた』や『けいおん!』の影響を受けた3DCG萌え寸劇アニメの『gdgd妖精s』が登場する


    3DCG萌え寸劇はその後、2013年の『直球表題ロボットアニメ』と『てさぐれ!部活もの』、2014年の『みならいディーバ』、2016年夏の『魔法少女?なりあ☆がーるず』と続いて、2016年11月のキズナアイから始まるVTuberブームへと繋がることとなる


    TSF、CJD、あさおん編集

    2008年9月に実用書『オトコの娘のための変身ガイド』が登場し、2009年12月には大手新聞社が女装ブームを報道するまでに至ったが、東方界隈では元より女装レイヤーが多いと言われており、2010年には東方同人でCJD(コスプレ女装男子)の概念が登場し始める。なおこの頃にニコニコ動画ではネカマJKによるエロイプ釣り動画が流行り、その投稿主が後に告発系YouTuberとして有名になるコレコレあったりするが、萌え絵への影響は未調査。


    また2009年2月にはpixivにおいて東方の入れ替わり二次創作の東方心更迭が開始される。東方心更迭の作者はTSF第一人者の三日月ネコ氏。


    2009年春、京都アニメーションによってきらら系4コマの軽音楽物である『けいおん!』がアニメ化されて大人気となるが、2010年2月にはpixivにおいてそのタイトルをもじったあさおん(朝おん、朝起きたら女の子になっていた)の概念が登場する


    2012年12月、ニコニコ静画においてオリジナルTSF物の「女子小学生はじめました」が登場し大人気となる。また2013年7月にはまんがライフSTORIAにおいてTSF物の「ボクの女子力はあの娘のパンツに詰まっている。」が登場する。前者は女体化、後者は男体化となっている。


    また同2013年4月にはブラウザ向けソーシャルゲームで『艦隊これくしょん-艦これ-』が登場して東方絵師の『艦これ』への流出が起き、翌2014年にはTwitterでCJD(コスプレ女装男子)の島風くんの概念が誕生して同人において人気となる。


    登山ブームから「おっさん趣味を女の子にやらせる作品」の流行へ編集

    2006年、コミュニティ中心のSNS「mixi」において森ガールコミュニティが誕生し「森ガール」ファッションが人気となっていった。一方、2007年頃よりは富士登山ブームが起き、登山をする女性も増加し、2009年頃より彼女らは森ガールに習って「山ガール」と呼ばれるようになっていった。


    2011年、漫画より山ガール物のヤマノススメが登場し、2013年1月よりショートアニメ化されたが、これが人気となり2014年には30分枠で続編が放送された。また、この頃よりいわゆる「おっさん趣味を女の子にやらせる作品」のアニメが増えていくこととなる。


    同2013年1月にはきらら系からゲーム会社に勤める社畜の擬人化漫画『NEW GAME!』が登場して人気となり、翌2014年2月には朝にTwitterで「今日も一日がんばるぞい!」の画像を貼ることが流行する。また同2014年春にはきらら系の喫茶店お仕事漫画『ご注文はうさぎですか?』もアニメ化され人気となった。


    来週もチノ


    二次元アイドルブーム編集

    二次元アイドルでは萌え登場前の80年代よりアイドルの登場するオリジナルSFアニメ「超時空要塞マクロス」やアイドル物のオリジナルアニメ「アイドル伝説えり子」が存在していたものの、90年代は1994年のマクロスシリーズのテレビアニメ「マクロス7」が男主人公のSFバンド物となっていたほか、アイドルアニメも空白の時代となっていた。格闘コメディ漫画「らんま1/2」のアニメ版の派生展開では1990年に声優ユニット「DoCo」が結成され、そのミュージックビデオのOVAが発売されたいたほか、1993年には小説「アイドル防衛隊ハミングバード」がOVA化され、その販促として声優によるライブコンサートが行われており、また同1993年にはゲーム「ツインビー」シリーズよりバーチャルアイドル企画「ウインビー国民的アイドル化計画」も登場していた。しかしながらこれらは90年代の地上波テレビでの放送ではなかったため知名度が低かったと思われる。


    本格的に萌え系の二次元アイドルが一般化したのは1996年秋の夕方アニメにおける前述の『機動戦艦ナデシコ』のホシノ・ルリと言えよう。その後は1999年より始まるおジャ魔女どれみチャイドル瀬川おんぷが登場し、一般人にもオタクにも人気となっていった。


    2000年代には女児向けとして二次元アイドル物が多数登場した。これはカラオケ玩具(e-karaなど)や音楽カードアーケードゲームの販促のためであったものの、この頃の夕方アニメは本数が少なくなりクオリティの低下も著しく、既に深夜アニメが流行する時代となっていたため、オタク人気は少なかったと思われる。一応ニュー速VIP板では2002年アニメ化の「満月をさがして」関連のコピペ「僕は、神山満月ちゃん!」が流行していたものの、これも主人公の名前の読み方が間違えられて定着する始末であった。


    一方、オタク向けでは2005年にアーケードゲームとして「アイドルマスター」が登場して一定の人気を獲得し、その後、前述の通りニコニコ動画においてその楽曲がブームとなった。


    2013年冬には前述の美少女アイドル物の『ラブライブ!』のスポ根アニメ化が行われてオタク人気と女性人気を集め、年内にはそれがスマホ向けソーシャルゲーム化されて大人気となった。


    (書きかけ:ギャルゲー系は?他にも何か忘れてる気がする)


    百合要素の伸張と表現規制派との対立編集

    同2014年4月にはボイスロイドから琴葉姉妹が登場し、ニコニコ動画のゲーム実況で使われるようになる。琴葉姉妹では東方の古明地姉妹からの延長で百合ネタが盛り上がる。


    同2014年夏、女児向けアイドルアニメの『プリパラ』が登場し、その出来の良さから大きいお友達にも大人気となる。しかしながらプリパラでは途中で回転アイキャッチ(立体感)が廃止となったり、EDが差し替えられたりするなど、不可解な動きが起きる。回転アイキャッチの方は真相不明だったものの、EDの差し替えはBPOへ苦情が原因と推察されており、この自粛を受けてアニメ視聴者は表現規制によりコンテンツがねじ曲げることに対する怒りを表明した。なおプリパラはきらら系の『おちこぼれフルーツタルト』へと影響を与えている


    翌2015年冬、萌え擬人化とシリアスの両立に失敗して『艦隊これくしょん-艦これ-』のアニメが炎上する。同年春、『きんいろモザイク』のアニメ2期が放送され、朝にTwitterで原作コラの「皆さん今日は仕事デース? 私は休みデース!」の画像を貼ることが流行する。


    また同2015年9月には『アイドルマスター シンデレラガールズ』を元にしたスマホ向け音楽ゲームの『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(デレステ)が登場して人気となる。『デレステ』ではプロデューサー×アイドル要素の強い『モバマス』よりも百合成分が強くなっていると言われていたが、例えば『モバマス』では2013年11月に城ヶ崎美嘉みりあちゃんふひひ★発言をしており、『デレステ』以後はみかみりあおねロリ二次創作が盛り上がる。みかみりあを描いていた作者にはねことうふ(『お兄ちゃんはおしまい!』の作者・参考)が居る。


    2016年春、『くまみこ』がアニメ化されるもアニオリのシリアスと結末の酷さで炎上し、原作者が苦言を呈するまでに至り、「アニメにシリアスはいらない」と言う言説が補強される。そんななか同年夏に百合要素の強い『NEW GAME!』がアニメ化されて人気を博す。


    2017年9月、デレステ2周年で5日間の10連無料とSSR出現率2倍のキャンペーンが行われ、Twitter上にシュガミンインディヴィジュアルズのSSR絵が大量にツイートされる。


    2018年秋、女性向け文脈の百合漫画『やがて君になる』がアニメ化される。また同秋には特撮派生のヒーロー物オリジナルアニメ『SSSS.GRIDMAN』が登場して人気となり、そこで二次百合創作(百合ッドマン)が人気となる。


    2018年10月、絵本・児童書の"萌え絵"論争が起こるが、専門家は大人より子どもの方が流行に敏感なため売れてる絵柄が子供に人気の絵柄であるという見解を出す。


    2019年冬、おねロリ物の『私に天使が舞い降りた!』がアニメ化される。ネット上では前期アニメ『SSSS.GRIDMAN』の新条アカネと『私に天使が舞い降りた!』の星野みやこの共通性から同一人物説がネタとなって盛り上がる(私に巨人が舞い降りた!)。


    2020年冬、きらら系から百合アイドル物の『おちこぼれフルーツタルト』がアニメ化され武蔵小金井市とのコラボを行うも、そのコラボが市民団体「女性と人権を考える会」に抗議され、アニメ視聴者が圧力団体への反発を強める切っ掛けとなる。


    みりあちゃん中毒城ヶ崎美嘉センシティブな作品


    ギザ歯ブームとヴィランブーム編集

    人間キャラにおけるギザ歯などの歯を目立たせたものは野性味の象徴であるが、女の子キャラのギザ歯では1998年の月刊少年ギャグ王連載『御意見無用っ!!』の「鹿子前湖大武闘会!!」の回にギザ歯の『シオンロボEX』(柔道型)が登場し、萌え絵では翌1999年のKanon同人パロディゲーム『Kanoso 〜思い出を壊す物語〜』に歯を目立たせたヒロインが登場した。


    動物キャラでは電撃系漫画のあずまんが大王にギザ歯で懐かないかみねこが登場しており

    、2000年代前半のお笑いではギザ歯では無いもののカエル君の噛みつきネタで有名なパペットマペットが流行するなどしていた。当時は懐かないピカチュウに心を開かせることで話題となったポケモンアニメのブームなどによって逆に懐かない動物がブームになっていたと思われる(なおツンデレキャラはその前から居た)。


    また元々パロディ創作ではヴィラン視点のものも多く存在し、これはドラクエ4コマ、ぷよぷよ4コマなどのゲーム4コマにも引き継がれていた。アニメでは1999年に悪の組織視点のエクセル♥サーガが登場し、ゲームでも魔界戦記ディスガイア(2003年)や勇者のくせになまいきだ。(2007年)のような魔族視点のものが登場した。東方二次創作でも相手陣営中心の創作が多数登場し、またキャラのギザ歯化も行われるようになった(東方原作では東方剛欲異聞饕餮尤魔が初)。


    ソシャゲではアイドルマスターシンデレラガールズ星輝子が2013年3月の「ハロウィンパーティ」イベントの「絶叫★ヴァンパイア」以降でギザ歯となるようになり、2014年頃には艦これでも敵キャラの戦艦レ級がギザ歯似合うと言われるようになって、戦艦レ級のギザ歯の二次創作が増えていった(後の艦これアーケード公式化)。


    また魔法少女物でも魔法少女の敵側を主人公として、セクシー衣装となるものが多数登場した。これにはまちカドまぞく吉田優子/シャミ子(2014年〜)、ジャヒー様はくじけない!ジャヒー様(2017年〜)、魔法少女にあこがれて(まほあこ)の柊うてな/マジアベーゼ(2019年〜)、魔法少女201藤山忍/セクシーフジヤマが居る(なお少女漫画でもアクロトリップ(2017年〜)の伊達地図子が居るがセクシー衣装にはならない)。


    同時期にはハロウィンの盛り上がりと連動して国内外でディズニーを含めたヴィランブームがあり、任天堂方面でも2018年のNewスーパーマリオブラザーズUデラックスにピーチ姫化アイテムのスーパークラウンの登場することが発表されたことで、悪役クッパのピーチ姫化したクッパ姫や、悪役キングテレサのピーチ姫化したキングテレサ姫がブームとなっており(どちらもギザ歯)、これらの流れによって魔法少女の敵に当たるキャラも国内外で人気となっていった。


    2024年には葬送のフリーレン(2020年〜)の敵魔族キャラである断頭台のアウラも短い登場ながらオタク人気を得て、シャミ子、マジアベーゼと共に話題となった


    また2020年代にはギザ歯ブームが加速し、前述のまほあこのマジアベーゼのほか、VTuberのがうる・ぐらポケモンジムリーダーナンジャモウマ娘ツインターボぼっち・ざ・ろっく!廣井きくりなどが人気となった。


    書きかけ(初音ミク方面/メズマライザー、メスガキ方面/サンゴ(アニポケ)


    センシティブな作品いつものきくりお姉さん


    クッパ姫可愛すぎる…▶ナンジャモ&ハラバリー


    デカ女ブーム編集

    初期のファッションモデルは世界的ミスコンテスト「ミス・ユニバース」の影響で八頭身となっており、その後もファッションモデルは高身長が一般的となっていた。また1980年代の戦士ものの作品(聖闘士星矢など)は戦前のターザンブームからの流れで高身長となっており、1992年に登場した美少女戦士セーラームーンも基本的に高身長となっていた。しかしながら90年代夕方アニメは子供向けという前提もあって世界名作劇場の延長にある低身長のキャラが主流となっていった。


    音楽方面ではプロデューサーの時代となってバラエティ番組出身のポケットビスケッツモーニング娘。がブームとなり、その後モーニング娘。の妹グループとして子供向けポップアイドルのミニモニ。が誕生したが、ポケモンの漫画の一つポケットモンスターSPECIALではミニモニ。に影響を受けた高身長な母親のクリスママミレイさん)が登場した。


    また、90年代には平成ポップアイドル篠原ともえのスタイルが人気となってその模倣者のシノラーが登場し、またそれを受けて原宿ではパステルカラーのチープなアクセを盛るデコラも登場したが、2010年代のソーシャルゲームのデレマスでは原宿系に影響を受けた高身長アイドルの諸星きらりが登場した。これらはギャップ狙いと言えよう。


    ホラー方面では1990年代には学校の七不思議の登場する学校の怪談シリーズ、花子さんの登場する花子さんがきた!!貞子の登場する映画『リング』などによって第二次オカルトブームが起き、また1990年代後半に携帯電話の普及に合わせて恐怖系チェーンメールが出回り、次いでブログ方面で都市伝説ブームとなると、2ちゃんねるでもオカルト板(通称オカ板)が人気となり、2008年には高身長な八尺様七尋女房と関連?)が登場し、人気となって萌え化も行われていった。


    また巨大娘は萌え登場以前の特撮の時代から定番となっており、東方方面では東方巨大娘が、艦これ方面では1/1艦娘が、ウマ娘方面では巨大ウマ娘が登場、萌え登場以後の商業漫画でもジャイアントお嬢様などが登場した(詳しくは巨大娘を参照)。


    2024年5月にはX(旧Twitter)でデカ女が話題となり、「デカ女ブーム」がトレンド入りした


    ガールズバンドブーム編集

    90年代のJ-POPではSMAPの「君色思い」(赤ずきんチャチャOP)、奥井亜紀の「晴れてハレルヤ」(魔法陣グルグルOP)、ポケットビスケッツ の「Yellow Yellow Happy」(ウリナリの番組企画)、SPEED の「my graduation」(サビがCMソング)などを始めとするアップビート乃至アップテンポな恋愛曲が流行しており、そんな空気のなかでアップビートな恋愛曲を演奏する Whiteberry などのガールズバンドも台頭していった。


    00年代初期の夕方テレビアニメではおジャ魔女どれみ♯第13話「どれみ、お嫁さんになる?」の回において魔女見習いかつチャイドルの瀬川おんぷが魔法でバンドの楽器を出し、おんぷちゃんが持ち歌「half point」を歌う間、その他のメンバーはエアバンドを務めていた。


    その後、夕方アニメが減少して深夜アニメの時代に入ると、2006年の涼宮ハルヒの憂鬱の文化祭回において本格的なバンド演奏を行う「God knows...」が登場し、これがその製作会社京都アニメーション(京アニ)の評判に繋がることになった。2009年には京アニが軽音楽部を舞台とした4コマ漫画 けいおん! のアニメ化も行い、このアニメがブームとなることで軽音楽部もブームとなっていった


    スマートフォンの時代になると内蔵タッチパネルを使った音楽ゲームが流行し、アイドルなどの音楽物のメディアミックスも多数登場していった。そんな中で2017年にはガールズバンド物のメディアミックス バンドリよりガルパが登場し人気となっていった。


    シューティングゲームブームから百合シリアスの再興編集

    2015年、WiiUにおいてインクシューティングTPSゲームのスプラトゥーンが発売され人気となり、次いで2017年、PCにおいてオンラインバトロワゲームのPUBGが登場すると、ゲーム方面では銃などの武器を使ったシューティングゲームが人気となっていった。


    そんな中、2018年にはテレビアニメにおいてソードアート・オンライン (SAO) シリーズのスピンオフ作品で架空のVRシューティングゲーム「ガンゲイル・オンライン」を舞台とする『SAOAGGO』のアニメ版が登場した。このSAOAGGOは本家SAOと異なり百合要素の強いものとなっていた。


    2020年秋には剣型と銃型に変形可能な武器「CHARM」を持つ美少女アクションドール「アサルトリリィ」を元とするSF学園バトルアニメ『アサルトリリィBouquet』が登場して人気となった。


    2022年夏にはエージェントバディ物のオリジナルアニメ『リコリス・リコイル』が登場して人気となり、アニメ中の「さかなー」のポーズは一大ミームとなった。


    (書きかけ:萌えミリ雑誌系、武装神姫、フレームアームズ、ストパン、アリスギア、リトルアーモリー、少女前線、30ミニッツシスターズ、ガールガンレディ、とじみこ・ゆゆゆ方面)


    新時代編集

    2023年冬、TSFモノのPixiv漫画『お兄ちゃんはおしまい!』がアニメ化される。同2023年、短文SNSではTwitterがイーロン・マスクに買収されてシステムの改悪が続いていき(Twitter#日本での歴史)、日本ではその代替として国産SNS Misskeyが注目される。Misskeyでは「Twitterはおしまい!」(絵文字版は「:twitter:は:oshimai:」)ネタが流行する(例1例2・他多数)も、同年7月には実際にTwitterがおしまいとなってXとなる。


    まだ書きかけ(東方→ゆっくり→ボイロ→ずんだもん)。


    海外への萌えの伝播編集

    黎明期編集

    海外への萌えの伝播は欧米と中国で異なっている。元々日本では世界の児童文学のアニメ化を行っており(小さなバイキングビッケニルスのふしぎな旅みつばちマーヤの冒険など)、それが欧米で放送されていた。その後、90年代にセーラームーンやポケモンで日本原作のアニメがブームとなり、次いでエクセルサーガもカルト人気を得て、萌え系を含む日本のアニメのファンサブおよびアップロードも盛んとなっていった。しかしながらもともと欧米ではセクシー系が強い傾向にあるのもあって、アニメでもセクシー寄りが強い傾向にあったと思われる。


    一方、中国では歴史的に童顔が人気だったと言われているほか、中国最古のアニメ会社上海美術電影製片廠が1980年代に製作した短編水墨画アニメでは「鹿鈴」が鹿と少女を、「山水情」が琴と少年を主題としていた。また当時は米国産アニメもテレビ放送されていたが、1980年代末より有名な某事件で米国との関係が悪化し米国産アニメを放送できなくなり、それに代わって日本アニメが放送されるようになっていった。同時期の1990年代の中国ではようやくテレビやビデオCD (VCD) が普及するようになり、そこで日本アニメの海賊版VCDも広く流通するようになっていった。また中国ではその直ぐ後にPCの普及と海賊版ソフトウェアの横行が起き、それによって日本のギャルゲーの海賊版も広まっていったとされる


    また韓国では1997年のアジア通貨危機で翌1998年より国によるPC房(ネットカフェ)推進政策が行われ、自国産のネットゲームが流行していったが、そのうちの一つ「ラグナロクオンライン」(2002年)のドット絵は萌え寄りとなっており(ドット絵の一部は同社の1人プレイのRPG「アークトゥルス」より引き継いでいたが、その更に源流は不明)、その後も「トリックスター」(2003年)「テイルズウィーバー」(2003年)「マビノギ」(2004年)「トキメキファンタジー ラテール」(2006年)のような萌え寄りのネットゲームが登場した。ネットゲームは海賊版によって買い切りゲーム市場が生まれなかった中国などのアジアでも流行し影響を与えたと思われる。日本ではNEXONベクターゲームポットなどが輸入を行っていた。


    PC萌えキャラの登場編集

    2003年頃には台湾のPC部品メーカーGIGABYTEが宣伝キャラクターとして「ギガバイ子」を採用し、これが海外PCメーカーにおける萌えキャラ採用の走りとなった。


    2009年には天下のMicrosoftもWindows 7 DSP版のイメージキャラクターとしてPC萌えキャラ「窓辺ななみ」を採用した。


    またいつから中華イヤホンメーカーも製品ごとに異なる萌えキャラを採用するようになった。


    中国における情報統制と日中対立編集

    中国では同2003年に金盾(グレートファイアーウォール)が強化されてWebサイトが検閲されるようになり、またこれに合わせて反日扇動が強化されていった。特に2005年9月の中国人民抗日戦争勝利60周年記念に向けた反日扇動では中国の愛国的ハッカー組織「中国紅客連盟」が日本のWebサイトへのサイバー攻撃を予告するようになり、これよって日中サイバー戦争が勃発した。この日中サイバー戦争では、その最前線に立っていたニュー速VIP板「ハ´;)BAKKER VS VIPPER(´・ω」スレのVIPPERが「日中友好」を標榜して中国の掲示板(百度や紅客連盟)に美少女さあや11歳の画像を投稿したり、金盾内設置の画像BBSに投稿された萌え画像のURLを貼り付けるなどし、最終的に中国紅客連盟の管理人が掲示板の管理不全という名目で中国当局に逮捕される形で終了した。


    2009年、中国においてコンテンツフィルタリングソフト「緑壩・花季護航」のプリインストールが義務化されると、中国のオタク界隈ではそれを擬人化したグリーンダムたん誕生し、またその情報を記録するためとして「緑壩娘wiki」が誕生した。この「緑壩娘wiki」は扱う項目を拡大することで後の「萌娘百科」となる。


    2010年には反日中国人による日本人の日本鬼子呼びが強まり、同年10月には日本においてその擬人化キャラクター「日本鬼子」(にほんおにこ)が作られた。


    海外における魔法少女ものの登場編集

    2008年、中国において魔法少女特撮ドラマ「巴啦啦小魔仙」が登場する。この作品は日本の特撮系魔法少女作品からの影響と言われている


    2011年、前述の魔法少女特撮ドラマ「巴啦啦小魔仙」がアニメ化され、このアニメシリーズは中国において長年の定番となっていく(日本では未放送)。なおこのアニメの絵柄はプロトタイプ時点では「もえたん」の影響を受けて萌え絵の直系となっていたものの、本放送版では撤回されて90年代夕方アニメやプリキュア寄りの絵柄となっていた。その後、2020年の『巴啦啦小魔仙之魔法海蛍堡Ⅱ』以降は3DCGとなり、残念ながらディズニー絵へと近づいていった。一方、この作品のキャラを使った参考書では萌え絵のものが存在する


    また2016年には韓国において日韓合作の萌え絵の魔法少女アニメ「フラワーリングハート」が登場する(こちらも日本では未放送)。


    中国における魔法少女以外の萌え寄りのアニメでは2011年に甜心格格が、2015年に縁結びの妖狐ちゃんが登場し、どちらも定番シリーズとなっている。


    海外ボーカロイドと海外VTuberの登場編集

    元々ボーカロイドは日本語だけでなく英語にも対応していたが、2011年のVocaloid3で更なる多言語化に対応し、2012年には最初の中国版ボーカロイドの洛天依が発売された。


    またVTuberでは2020年よりホロライブの英語版であるHololiveENが登場した。


    (書きかけ:二次創作方面、VRChat、中国での異世界ブーム(穿越→無限流→玄幻)ほか)


    海外の萌え系ゲームの伸長編集

    近年は海外発の萌え絵系ゲームも人気となっていった。世界でもトップクラスの売り上げを誇る原神や、コミックマーケット103ではサークル参加の単独ジャンルとして最多を記録したブルーアーカイブ等は日本でも高く評価されており、またDoki Doki Literature Club!(通称ドキドキ文芸部)の様に海外の絵師による萌え絵文化もじわじわと広がっており、Steam等のゲームダウンロード販売サイトでは、日本のギャルゲ・エロゲとも遜色ないレベルの萌え絵を使用したゲームも発売されるようになり、2024年にはSteamのキャンペーンキャラクターとして「Steamセールちゃん」も登場した。


    なお中国産のソシャゲは女性キャラと男性キャラの両方を出してウケた方を増やしていくのが基本となっており、世界展開をしていた原神はその原則に従って世界にウケた男キャラを増やしていった。この件に対し中国人は不満を抱き、「有男不玩」(男を有すは玩(あそ)ばず)という言葉が広まり、原神の売上が急落、便乗で中華ソシャゲ「アズールプロミリア」の男主人公まで叩かれるようになり、男NPCキャラの全削除を発表した「スノウブレイク」の人気が急上昇した


    Lumineプラナ&アロナ

    DDLC+_Side_Stories.chr练习



    異世界ブームと異世界萌え系編集

    一般の電脳世界やVRMMOものではデジモンアドベンチャー(1999年〜)、.hack(2002年〜)、サマーウォーズ(2009年)などが登場しており、より萌え感の強いラノベからもソードアート・オンライン(アニメ:2012年)、アクセル・ワールド(アニメ:2012年)などが登場した。(書きかけ:後者二つと萌えについて考察する)


    また2004年にはWeb小説投稿サービス「小説家になろう」が誕生し、当サイトではだんだん転移物のラノベ「ゼロの使い魔」(前述)の二次創作と人気狩りゲーム「モンスターハンター」の二次創作が人気となっていった。その後、「小説家になろう」では二次創作が禁止となり、当サイトではオリジナルの転移・転生ものが人気となっていき、これらは「なろう系」と呼ばれるようになっていった。なお、なろう系の転生先は実際の中世世界よりもゲームファンタジー世界に近いものが多くなっている。2017年には「なろう系」の典型ハーレム物「異世界はスマートフォンとともに。」がアニメ化され、色々批判はあったものの日本だけでなく中国の一般層にも人気となり、なろう系のアニメ化が進んでいった。


    なろう系ではチート持ちの最強主人公物、いわゆる「俺TUEEE」が一般的であり、萌え感の強いものでも「最強主人公物」の「私、能力は平均値でって言ったよね!」(アニメ:2019年)、「くまクマ熊ベアー」(アニメ:2020年〜)、「スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました」(アニメ:2021年)、「剣士を目指して入学したのに魔法適性9999なんですけど!?」(未アニメ化)、「最強の吸血姫は妹が欲しいっ!」(未アニメ化)などが登場した。また達人のTSF転生もの、いわゆる「わしかわ系」の「賢者の弟子を名乗る賢者」(アニメ:2022年)、「英雄王、武を極めるため転生す」(アニメ:2023年)も登場した。


    最強物以外では、「極振り系」の「痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。」(アニメ:2020年〜)、「店舗経営系」の「新米錬金術師の店舗経営」(アニメ:2022年)、「お昼寝系」の「転生吸血鬼さんはお昼寝がしたい」(未アニメ化)、「ある日、惰眠を貪っていたら一族から追放されて森に捨てられました」(未アニメ化)、「攻略本系」の「世界最強の魔女、始めました」(未アニメ化)、「この世界の攻略本を拾ってしまいました」(未アニメ化)などが登場している。


    (書きかけ:悪役令嬢系、追放系、内政系?アトリエシリーズへの言及?)


    心療内科解説から心理学バトルへ編集

    2008年、とある心療内科より心身医学をコメディ形式で解説するWeb漫画「マンガで分かる心療内科」が登場し人気となった。


    2014年、恋愛をテーマに心理学を解説したコメディ漫画「サイコろまんちか」が月刊少年ライバルに登場し、無料スマホ漫画アプリ「マンガボックス」にも掲載されることで人気を得た(未アニメ化)。


    2015年、心理学を用いた恋愛頭脳バトル漫画「かぐや様は告らせたい」がミラクルジャンプに登場し大人気となり、2019年にはアニメ化もされた。この作品ではヒーローとヒロインが恋愛頭脳バトルで戦うが、萌え系ではヒーローとヒロインの使う心理学の予定調和を天然で崩すトリックスター的な藤原書記が大人気となった。


    2021年、心理学を用いた禁欲バトル漫画「恋するサキュバスのイケない事情」が登場し人気となった(未アニメ化)。


    解像度ブームから人間ドラマの復権へ編集

    2020年、Twitterにおいて『勉強って「頭の中に知識を詰め込む行為」ではなく「世界の解像度が上がる行為」だと思う』というツイートが大バズりし、創作においても解像度の高さが高く評価される時代となる。二次創作ではキャラ同士の関係性の解像度を高めたいと思う「関係性オタク」が増加していく。


    また、もともと毒親という言葉は昔より存在していたが、2015年頃よりはスマホゲーの流行により親ガチャという言葉も生まれる。2010年頃にはTwitterで自撮り界隈が登場し、その界隈の待ち合わせ場所から歌舞伎町のトー横界隈生まれ、萌え絵からも歌舞伎町の制服こと地雷系の絵が登場した。それに加えて2018年のiOS 12.1にぴえんの絵文字か追加されてその絵文字が若者にブームとなり、萌え絵でもぴえん顔の絵がブームとなった。


    2021年12月にはWeb漫画サイト「少年ジャンプ+」に『タコピーの原罪』が登場し、その毒親の解像度の高さからTwitter上で大人気となる。


    2022年秋には「陰キャならロックをやれ」で有名なバンド物の『ぼっち・ざ・ろっく!』が登場して人気となり、Twitter上で承認欲求モンスターが大バズりし、また劇中の「my new gear」もミームとなる。


    2023年夏には「迷子でもいい、迷子でも進め。」をキャッチコピーに人間ドラマの展開を中心としたバンドリ新シリーズのアニメ『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』が登場する。MyGOはアイドル物は厳しいと言われていた中国においても人気となり、バンドリのアプリも中国で盛り返す


    2024年春にはアニメ映画からトラペジウム、テレビアニメからガールズバンドクライ夜のクラゲは泳げない響け!ユーフォニアム3期といった人間関係ギスギス寄りの人間ドラマ系の音楽ガールズ物がたくさん登場する


    (書きかけ:百合姫の非萌え系からの流れ(CCさくらじゃなくてLOVELESSとかそっちの方からの百合の流れ)、夜好性/東京深夜少女/よふかしのうたみたいな夜ブームへの言及、エモいの流行?)



    推しブームから育成シミュレーションへ編集

    キャラに対する「〇〇推し」という言い回しは昔から存在しており、また推しキャラの尊さに対して「推しが尊い」という言い回しが登場したのももっと前からのことであるが、2019年からの新型コロナウイルス流行による巣ごもりでは推しからの栄養の摂取がより一層重要となっていった。


    そんな中で2021年には高品質な3Dキャラを一人ずつ育てる3D育成シミュレーション(いわゆるサクセス系の一種)の『ウマ娘』が登場し大ブームとなった。


    2022年11月にはHoneyWorksによるぼっち推し活女子のPV「可愛くてごめん」が登場する。絵柄は萌え絵から少し外れているが、歌詞中の「Chu!〇〇でごめん」という言い回しはミームとなってSNS上でも流行する。


    2023年春、「かぐや様は告らせたい」の作者が原作を務める『推しの子』がアニメ化されブームとなる。このアニメの主題歌は夜好性ユニット「YOASOBI」による「アイドル」であったが、こちらも大ブームとなる。


    巣ごもり明けの2024年には3D育成シミュレーションに戦略カードゲーム要素(Slay the Spireの簡略版)を取り入れてゲーム性を上げた『学園アイドルマスター』(学マス)が登場した。学マスはゲーム性だけでなく6万ポリゴンという圧倒的に高いポリゴン数を採用し髪と目の重なり服のほつれ太ももの揺れモーションや汗の表現など高い3Dクオリティを実現したことで話題となった。曲はボカロ世代の有名作曲陣が参加しており、例えば前述のHoneyWorksは藤田ことねの「世界一可愛い私」を担当。そのアイドル達もオタクに刺さって二次創作や担当絵が急増し、Twitterでは好きな惣菜発表ドラゴン歴史資料集の鬼畜ロボなどと共に時代の顔となる




    たぬきブームから鹿ブームへ編集

    2015年〜2017年に放送されていた非萌え系のガンダムシリーズ「機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ」において作中に火星出身の主人公らに対する蔑称「火星ネズミ」が存在し(機動戦艦ナデシコ」の木星蜥蜴のオマージュ?)、そのスピンオフとしてキャラをネズミなどに動物化した「3丁目のおるふぇんちゅ」が登場する。


    2020年、Nintendo Switch向けゲーム『あつまれ どうぶつの森』(あつもり)が発売され、コロナ禍の巣ごもり需要の影響もあって大ブームとなる。なお、どうぶつの森シリーズに登場する銭ゲバたぬきの「たぬきち」は、あつもりでは大分マイルドとなっていた


    2021年、前述の通りスマホ向け育成シミュレーションゲーム「ウマ娘プリティーダービー」が登場してブームとなるが、ウマ娘の二次創作においてションボリルドルフが登場し、そのしょんぼりした姿がたぬきに似ていたことからたぬき(ウマ娘)と呼ばれるようになる。


    2022年秋、『機動戦士ガンダム水星の魔女』が放送されるが、女性主人公「スレッタ・マーキュリー」のキャラデザが太眉のたぬき顔だったことから「水星たぬき」と呼ばれるようになり、たぬき化の二次創作も作られるようになる。


    また同2022年秋には前述の通りバンド漫画『ぼっち・ざ・ろっく!』のアニメ版も放送され、11話にナメクジ化主人公(後藤ナメクジ/メンダコぼっち)が登場し、その二次創作が流行したほか、二次創作ではバンドリーダー「伊地知虹夏」の名前から鹿化の「伊地知ニジカ」も誕生し、ぼざろクリーチャーシリーズへと発展した。


    2024年夏、「人類よ、シカを目指せ」をテーマとするしかのこのこのここしたんたん(しかのこ)がアニメ化される。公式でアイドル風OP耐久動画が登場してバズる。


    (書きかけ:きゃたぴランド/極主夫道からの流れで破天荒ギャグが再興したことについて書く?ツチノコ村上さんに言及する?ぱいのこには言及する?)



    ロシア娘萌え編集

    ロシア娘萌えは戦前には既に登場している。夢野久作の探偵小説「氷の涯(こおりのはて)」では貴族令嬢で19歳(身体が小さくて化粧で14〜15歳に見える)のロシア娘ニーナがメインヒロインとなっていた。なお戦前・戦中の日本は赤色ロシア(ソ連)とは大きく対立していたものの、赤色ロシアと対立する白系ロシア人とはそれなりに良好な関係を築いていた。


    戦後は初代ラブライブにロシア人クォーターの絢瀬絵里エリーチカ)が登場し、デレマスにロシア人ハーフのアナスタシアが登場するなどした。


    2024年夏、時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさんがアニメ化された。


    (書きかけ:萌えミリ方面、他)


    萌え系×GTA系ゲームの登場編集

    元々ニコニコ動画においてはオープンワールドの西洋ギャングゲーム「GTA SA」に東方のMODを導入したゲーム動画群「東方GTA」が流行していた。


    その後、2020年代には中華ゲーより萌え系とGTA系のゲームを融合したようなゲーム郡が多数登場する予定となっている

    Pixivにおいて編集

    オタクの間で、萌え絵に当てはまっていない絵に「萌えた」といった感想を付けるのや、萌え絵に当てはまっている絵に「他の絵柄と同じ感覚で見ている」「自分の好みではないので見ない」といった感想を付けるのはありふれた光景になっている。

    このようになるのは、視覚で感じる「萌え」と心の目で感じる「萌え」とその両方を兼ねたものが存在する為である。


    萌え絵と呼ばれるイラストにこのタグが用いられる場合もあるが、萌え絵という概念そのものがあまりにも漠然としているためタグ付けとしては適切とはいえない。もし、あなたが萌え絵を見たければ萌え要素をタグ検索してみるといいだろう。


    ちなみに萌えを狙ったイラストなのに萌えを感じないようなイラストの場合「萌えね絵」と呼ばれる事になる。


    その他ギャラリー編集

    ゆゆ式上野さんは不器用だっつってんだろゴラァ!


    関連サイト編集

    萌え.jp - 画像掲示板であり、萌え絵板が存在した。

    萌え連 - 後発の画像および動画掲示板。


    表記ゆれ編集

    萌絵


    関連タグ編集

    人物 キャラクター 美少女 エロゲ絵 漫画絵 アニメ絵

    萌え 萌え系 萌え要素 キャラ萌え 萌え化

    萌えキャラ アニメキャラ 幻想少女/幻想少年

    ご当地萌えキャラ/ご当地ヒーロー/ゆるキャラ

    浮世絵 美人画 ガールズイラスト

    アイドル グラビアアイドル フィギュア コスプレイヤー 着ぐるみ 自撮り

    萌え漫画 萌えアニメ 美少女アニメ

    デフォルメ 二次元 架空 判子絵

    ベビースキーマ  小動物 かわいい 甘い ゆるい 赤丸ほっぺ

    少女漫画絵 少女漫画風 少女漫画系 少女趣味 りなちゃ

    乙女系/乙女絵 腐向け/腐絵 百合/百合絵 夢向け/夢絵 ヴィジュアル系

    アイコン/アイコニック エモい


    外部リンク編集

    こげどんぼ先生の"女性の萌え絵師は幼少期からのカワイイの方向性を突き詰めていったら勝手に萌え絵師にカテゴライズされたのでは?"というお話

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