概要
和田慎二作の漫画、およびそれを原作としたテレビドラマや実写映画、アニメ等の作品群。
原作・アニメ版と実写ドラマ版は後述の通り大きく異なる点があるため、Pixivのタグも両方のものが混在している傾向にある。
原作版
花とゆめに連載された少女漫画。
心に傷を持つ不良少女・麻宮サキが死刑囚である母の死刑延期と引き換えに学生刑事となり、様々な事件に立ち向かいつつやがて巨大な陰謀と戦っていくストーリー。
非常にハードかつショッキングな展開も多く、出てくる少年院や学園も相当バイオレンスな環境である。
物語の冒頭は、三億円事件の時効寸前から始まっている。長期連載(休止期間有)なので、途中で時系列に不具合も見受けられる。
原作設定にある程度沿った形でのOVA作品も作られている。
また、同作者の他作品と掛け持ちで登場するキャラ(スターシステム)も結構多い。
登場人物
主人公。
主人公の味方サイド
長髪美形の私立探偵。
- ムウ=ミサ
- 沼重三
- 暗闇警視
- 野分三平
- アグラ/綾倉五子
- 吉村美鈴
- ツグミ(小塚左智子)
海槌一族
- 海槌麗巳
サキの宿敵。悪党揃いの海槌一家で、何も行動しない事からサキに怪しまれた。裏では海外の犯罪組織と通じていたと判明する。
- 海槌亜悠巳
- 海槌詠巳
- 海槌剛三
敵勢力
- 埴輪一彦
信楽老の支援を受け、青狼会の会長として活動する。
- 鳴海碧子
碧子の祖父で、本作のラスボス。
その他
- 麻宮ナツ
サキの母だが投獄中。サキは、母の減刑と引き換えに学生刑事を務める事になる。
- 小座倉美幸
- ゴルド=小松崎
- Missワタナベ
- ジミー・オッドマン
- 多聞寺忍
時々顔を出してくる漫画家。「緑の消失点」では本業も放り出して、事件の謎を解き明かしてしまう。「梁山泊」編を描いてた時は、(漫画の内容がグロ過ぎるので)ハンバーグもスパゲティも食べられなくなったらしい。
ドラマ版
ドラマ化も3作のシリーズでされたが、キャラ名などは原作のものを使いつつもほぼ内容的には別物である。
ちなみに原作者的には2作目がお気に入りで、3作目は全く納得がいかなかったらしく怒りを表明していたこともある。
なお、2作目以降は「麻宮サキ」の名は襲名するものになっている。
初代(スケバン刑事(ドラマ版)
斉藤由貴が主演。ある程度原作初期に似た設定になっており、主人公の名前も「麻宮サキ」である。ただし敵である海槌一族の設定が原作と一部異なっていたり、母親が死刑判決を受けていた経緯が冤罪だったりと、幾分マイルドな設定になっている。
二代目(スケバン刑事Ⅱ)
南野陽子が主演。主人公の名は「五代陽子」さらにその本当の名は「早乙女志織」であり、「麻宮サキ」の名は襲名する芸名のような感じになっている。主人公が土佐弁を喋る。主人公は幼少期から17歳まで「顔を見られると命を狙われる」との理由で鉄仮面を被らされて1話まで外される事無く生きてきたが.当時から「シャンプーや洗顔どうしてたんだよ!」とTVの前でツッコンだ視聴者は多く、少年ジャンプの読者投稿欄でもネタにされている。
三代目(スケバン刑事Ⅲ)
浅香唯が主演。忍者モノ。主人公は「風間三姉妹」で、三代目スケバン刑事の末妹の風間唯、長女の風間結花、次女の風間由真と共に3姉妹で戦う。「風間三姉妹」名義でシングルも出した。
「麻宮サキ」の名は完全にコードネーム扱いで、戦闘前の名乗り口上にしか使っていない。
しかし「忍者がスケバンの振りをしている」と言う設定に対し、「本物のスケバンが嫌々警察に使われている」からこその(初代のセリフを借りれば「何の因果かマッポの手先」)『スケバン刑事』だと和田氏が激怒、人気は十分あったもののシリーズ終了とあいなった。
映画版
松浦亜弥が主演。監督は深作健太(深作欣二の息子)。
前述したテレビドラマ版の初代および二代目(および三代目)を視聴していた、監督含むファンたちが、東映に入った後、和田に『スケバン刑事』に対する熱い思いを必死に語った上で泣きすら入った全力土下座をして「原作者(和田)の意見・意向はすべて受け入れる」と確約して作られた作品。(これは東映が許された、というのではなく、ファンの熱い思いに和田が特例として応えてくれた、という方が正しい)ちなみに松浦亜弥の主演は原作者の出した条件のひとつである。
幻の四代目
スケバン刑事IIIの次に製作・放送される筈だった幻のスケバン刑事。あらすじは日本に逃亡・潜伏したナチス残党が日本支配の為に暗躍し、それを阻止すべく、四代目麻宮サキとその仲間達が立ち向かうと言う予定だった。しかし、作者がスケバン刑事IIIの内容に激怒し(更に無断でスケバン忍法帖と本来のスケバン刑事IIIをくっ付けた事もあり)許可が降りず、企画を練り直して「少女コマンドーIZUMI」として放送された。
パロディー
本作(特に初代)のファンだった漫画家のみんだ☆なおが、スケバン刑事Ⅱ後半からスケバン刑事Ⅲ前半の放送期間に月刊OUTで魔法帝国と言うアニメ&ドラマのパロディ漫画を執筆していた。
主人公の麻宮サキは8代目スケバン刑事であるが、どう見ても初代のパロディである。敵は空モモを教祖とする魔法帝国だった。
関連タグ
花とゆめ 東映 東映少女ドラマシリーズ フジテレビ
制服ローラ:スカートの丈が長い制服を着用している(「令和のスケバン刑事」とも言われた)。