概要
TVドラマ版の続編にあたる当作品は、主人公を麻宮サキではなく五代陽子に置き換えている。しかもこの時点で麻宮サキは死亡したことになっている。
そして本作から戦闘メンバーが3人となり、内容も原作の後半を大胆にアレンジした内容になっているにもかかわらず、強力な裏番組だったキャプテン翼(第1作目・テレビ東京系)に引導を渡し、最終的に原作者である和田慎二氏が高く評価する程の名作になった。
放送データ
放映期間1985年11月7日~1986年10月23日(全42回)
登場人物
主人公サイド
五代陽子 -(演・南野陽子) 幼少の頃に忌々しい出来事から鉄仮面で顔を被せられた過去を持つ少女。2代目スケバン刑事・麻宮サキに任命され、過去の真実を追求するために悪に立ち向かう。
矢島雪乃 - (演・吉沢秋絵)陽子とともに悪に立ち向かう財閥の令嬢で初の2号キャラ。頭脳明晰な参謀格だが、令嬢であるがゆえに世間一般に知られている物を知らなかったり(たこ焼き、と聞いて焼いたタコを思い浮かべるなど)、妄想癖の気がある。しかも意外にも保守派でクリスマスを信じない一面を持つ。おニャン子クラブとの兼ね合いで出番は少なかった(演者の吉沢が多忙でスケジュールの調整が出来ず、敵の策略で一時的に失明し、療養の為戦線から離れ、後半に復帰するという苦肉の策がとられたことも)。お嬢様らしく、琴の爪と袱紗(投げつけて攻撃する。四隅に薄い刃状の金具が縫い付けられている)で戦う。本編では名乗っていないし、触れられてもいないが、設定では「袱紗の雪乃」という通り名を持っていたりする。
中村京子 - (演・相良晴子)陽子とともに悪に立ち向かうシリーズ初の3号キャラ。ショートヘアの姉御キャラ。またの名を「ビー玉のお京」。その名の通り、ビー玉を武器にして戦う。根は面倒見がよく、年少の子供や乳幼児に対しては優しい性格だが、喧嘩っ早く意地っ張りなので、サキや雪乃と衝突することもしばしば。初登場の際、彼女が背後からサキに向かって投げつけたリンゴをサキがノールックでキャッチして、そのまま握りつぶすシーンは有名。
誤解しない為に記載するが、「3号キャラ」と書いているが、スケバン刑事は五代陽子のみで、先述の矢島雪乃と共に助太刀で加勢する協力者の立場である。
西脇 - (演・蟹江敬三)陽子を2代目スケバン刑事に任命した、暗闇機関の幹部。仮面ライダーのショッカー幹部に例えれば死神博士のポジションと言える。表社会では陽子たちの通う梁山高校のダメな高校教師である。恐らく元ネタは原作におけるムウ=ミサである。陽子の父親とは何か因縁があるらしい…?
暗闇指令 - (演・長門裕之) 麻宮サキが生死不明となった為、後任を探す。
青狼会
特撮怪人レベルの刺客を放つ傍迷惑な連中
信楽恭四郎-(演・長島ナオト)
当初は「謎の美少年 ????」のテロップ表記で登場。後述する信楽老の養孫で、青狼会総統。普段はロックバンド「XEXU」のメンバーを装っていおり、実は心臓が弱く時折海外へ治療に行っていた。当初は顔を隠していたが第30話で本格的に姿を現す。終盤、養祖父に利用された事を知り、陽子を庇い息絶える。当初は陽子と対のペンダントを持っていた事から、本放送当時は陽子とは兄妹(または姉弟)ではと噂された。
美智雄-(演・津川俊之) 青狼会総統代理。謀叛計った為、第30話で恭四郎に処刑された。
信楽蘭丸-(演・中村正智) 恭四郎の義弟で、恭四郎に忠誠を誓う。鉄仮面を信楽老から奪うも、信楽老の手下に返り討ちに遭う。
鎌倉関係
真の黒幕
信楽老-(演・森塚敏) 原作、ドラマ版共にラスボスで、日本を牛耳るフィクサー。不老不死による永遠の支配を企むも陽子に不死の水をこぼされ、暗闇司令に引導を渡される。
鬼界坊-(演・きくち英一) 信楽老の部下で、恭四郎と陽子の真実を知る。
余談
辰巳琢郎氏が青狼会の刺客役で出演している。
陽子の父親を宮内洋氏が演じていた。
関連項目
スケバン刑事(ドラマ版)・斉藤由貴主演の前作
スケバン刑事Ⅲ・浅香唯主演の次作だったが、シリーズ打ち止めになってしまう。