概要
1947年東京都出身。
仮面ライダーV3の風見志郎、秘密戦隊ゴレンジャーのアオレンジャー/新命明をはじめとして数多くの特撮ヒーローを演じた。
ゴレンジャーではリーダーのアカレンジャー/海城剛をしのぐ人気を誇り、とくに「気障なヒーローをやらせれば日本一」とも称される立ち居振る舞いは数多くのファンを作り出した。
後に「君にしかやれない」という理由で主演する事になった「快傑ズバット」では「変身しないほうが強い」と言われるほどに生身の演技が決まっており、番組自体は打ち切りとなったもののマニアから絶賛される。
どれくらい絶賛されたかというと、ゲーム『スーパーヒーロー作戦』ではウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムといったそうそうたる面子を抑え、打ち切り作品でありながらも(変身前の姿で)CMのメインに起用されたぐらい。
ズバットの後、「スパイダーマン (東映版)」で子持ちの麻薬Gメンとしてゲスト出演した際も、テンガロンハットにギターと「快傑ズバット」の早川健を思わせる風貌で登場し、主役であるスパイダーマンのピンチを助けている。
さらに「ジャッカー電撃隊」においては、途中参加でありながらも「行動隊長」と言う(戦える)長官役を演じ、他のメンバーの出番を食い、テーマソングをも奪い取り、OP映像もほぼ宮内洋のPVと化しており、完全に主役を食う形になっている。
(この件に関しては、師にあたる丹波哲郎の長男丹波義隆が主役を演じていた事もあって、多少の負い目は感じたらしい)
ガオレンジャーVSスーパー戦隊では(二名はバンクだが)番場壮吉の連絡が届いた軍団が三浦参謀長の指示を受けて新命明が敵に攻撃という一人三役というすさまじい映像が繰り広げられた。
また、「ヒーロー番組は教育番組である」、「ヒーローとはかっこよくないといけない」「ヒーローは年を取らない」「家のお父さんと同じことをしていてはヒーローは務まらない」「ヒーローは武器を持ってはいけない」等の名言(迷言?)を残しており、多くのファンにネタにされている。
(ただし、武器を~に関してはこの言葉だけが取り上げられる為に勘違いを招く事が多いが、宮内は決してヒーローが武器を持つ事自体に批判しているのではなく、武器に頼り切った戦い方や、子供同士の喧嘩において武器を持ち出す事についての批判意見である。そもそもの演じるヒーローの多くも武器を使用する事は多々ある。本人も、「仮面ライダーV3は変身後も武器を持たない。ゆえに私にとって一番の教育番組だ」と言っている。)
この他子供の夢を崩さないため、何よりヒーロー番組は教育番組であるという信念から現在も己を厳しく律しており、子供の前では絶対禁煙、中年太りしないために筋トレも欠かさないという。
良くも悪くも特撮オタからは愛されており、2ちゃんねる「特撮の理不尽な点を強引に解釈するスレ」では(および宮内の演じるキャラ)関連の質問が頻繁に投下されている。
近年に閉塞性動脈硬化症になり、人工血管バイパス手術した時も前述の信念から発表せず、自宅でリハビリしたが足が衰弱しており役者として復帰出来るか不安になった時、ファンレターに励まされたという。
ちなみに病気の前に登板した仮面ライダー40周年に際したイベントでは、とても60代とは思えない若々しいスタイルを見せつけていた。
近年は70歳を越え、病気のこともあり、往年より身体が衰えてからも、可能な限り仮面ライダー絡みのイベントでは当時演じた風見志郎に寄せた衣装で登場する。それでも普通に似合ってしまうのが恐ろしいところである。
意外にも、彼の年齢は仮面ライダー1号を演じていた藤岡弘、よりも上である。
青年~壮年期の頃は実際の年齢よりも若々しく見える容貌を保っていたため、既に30代を迎えていたはずの仮面ライダー(新)での客演(前後編)においても、現役時代と変わらぬプロポーションを保っていた事は有名(その際は番組をジャックしていたと評された。後にも先にも、客演ライダーが現役の仮面ライダーを差し置いて活躍し、その回のラストシーンを飾ったのは昭和ライダーでは唯一であった。なにしろ前編では風見志郎は変身して戦うのに主人公のはずの筑波洋は変身しないのである)。しかしながら、近年は閉塞性動脈硬化症との闘病で心労を重ねた影響か、心身の衰えが以前より顕著に表れ、風見志郎や早川健に扮していた頃の面影は見出しにくくなってしまった。年月の経過といえばそれまでだが、病気の恐ろしさを感じさせる。
実はおやっさんこと立花藤兵衛を演じた小林昭二とは役者の世界においてもおやっさんと志郎のような関係だったらしく、小林の死去では男泣きして「おやっさんは死なないんだ!」とその死を悼んだ。
硬派なイメージがある一方で、「林修の今でしょ!講座」では初代と比べても凄い火薬量を(初代の3倍という意味で)「V3」と表現したり、火薬量を増やして欲しいと自ら進言した事を出演者から「ドM」と喩えられてMを「宮内のM」と言い換えるなど番場壮吉のようなユーモアあるお茶目な一面を見せており、火薬量を増やして欲しいという注文に上層部は「予算がない」と返したそうな。そして実際に火薬を3倍にした結果があの劇場版V3における海岸の地形を変えたほどの大爆破というわけである。
主な出演作
特警ウインスペクター、特救指令ソルブレイン、特捜エクシードラフト(正木俊介本部長)
超力戦隊オーレンジャー(三浦尚之参謀長)
スパイダーマン(東映版)(立花剛刑事)※第31、39話ゲスト
宇宙刑事ギャバン(宇宙刑事アラン)※第30、31話ゲスト
キイハンター(壇俊介)
助け人走る(島帰りの龍)
トクサツガガガ(書店店主)※最終話ゲスト
刑事くん(風間義勝刑事)
吉宗評判記 暴れん坊将軍(藪田助八、モチーフは薮田定八)※初代御庭番、87話で殉職
Gメン'75(島谷和彦刑事)
宮内洋探検隊の超常現象シリーズ