ご心配なく…三年前に事故で両親と妹をいっぺんになくしました……。
概要
本作品の主人公。
大学のハングライダー部に所属していた青年だが、練習中に悪の秘密結社「ネオショッカー」に追われていた志度博士を助けたため、部員を殺害されただけでなく、ネオショッカーの怪人に瀕死の重症を負わされる。
その後、博士の手術によってイナゴの改造人間、「スカイライダー」として誕生した。
性格
一人称は「僕」(スカイライダーに変身すると「私」に変わる。途中から変身前後とも「俺」に統一される)。明るく、正義感あふれる好青年である。仮面ライダーとしてどんな敵にも屈せず戦い抜く強い心の持ち主である一方で、時に涙を見せる優しい心を持つ。ネオショッカーの怪人の息子である怪人「少年ボンゴ」を引き取ることとなった際は「彼が大人に成長したら正々堂々と戦う」と発言し真心を込めて育て、そのボンゴが洋を庇い死亡した時は彼の墓前で涙を流した。
洋を改造した博士には、恨むどころか戦う力をくれたことを感謝しているというところからも彼の優しさが窺える。しかし自己犠牲の精神が強く、笑顔のために弱音を吐かない彼の姿に大人の視聴者が心を痛めるほど、人間として出来過ぎていたのである(平成ライダーの仮面ライダークウガも似たような面がある)。
また、ネオショッカー大幹部である魔神提督が自分の父親であると知った時は(実は罠であり洋の父親とは別人だった)、敵であるのに助けようともした。
話によって両親が死んでいたり生きていたり設定が合わないときがある(序盤では妹も存在していた)。
かつて、空手の世界チャンピオンである三好良一(演・中田博久)の下で教えを受けたことがある。(第9話)
そんな彼も仮面ライダーの悲哀と全く無縁の男というわけでもない。
第4話では同じ改造人間として心を通わせたサソランジンこと上村美也、前述したように親代わりになって育てた少年ボンゴ、終盤では父の洋太郎(演:加藤和夫)がネオショッカーによって冷凍刑に処され、母の寿子(演:折原啓子)はドクロ暗殺隊隊長のボウガンから洋を庇って死亡する(初期設定を含むなら妹も)など親しい人々との別れを多く経験しているライダーなのだ。それでも戦い抜いた彼は立派である。
なおその後のライダーシリーズについて筑波洋としての客演は一切ない。
第10話からの次回予告ではそれまでの仮面ライダーシリーズから趣向を変えて、新撮映像を織り交ぜた洋本人がナレーションを担当するものに変更された。第25話以降は洋は新撮部分に登場し、ナレーションに第9話まで担当していた中江真司氏が復帰するというバージョンに変更された(「次回(次週)はこれだ!」がお決まりのセリフ)。
話が進む毎に洋の声が威勢が良くなっていき、子供達に危険な行為はしないよう注意喚起を行ったり(高所からの飛び降りや危険な場所での水遊び、ライダーキックの真似など)、闘病している子供達にエールを送ったり、規則正しく生活するよう諭したりなどなど「ヒーロー番組は教育番組である」という先輩の言葉を最も体現しているライダーかもしれない。
ちなみに第40話など新撮映像がない回もある。
容姿
耳のあたりではねた黒髪と、スラッとしながら人より高い背丈が特徴。昭和ライダーの中ではもっとも醤油顔で、この辺から平成組のイケメン嗜好が始まったとも言えよう。
服装は初期のトレーナーやツナギなど学生的地味なファッション(?)だったが、途中から先輩が着ていそうなファッションになった。
また季節関係なく服の袖をまくる癖がある。
ヘルメットは白い鍔が特徴的な赤いものを、グローブは黒い指ぬきタイプを着用している。
日常の足となるバイクはスズキ・ハスラーTS250を使用している(第1話のみヤマハ・DT250Ⅱ)。