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仮面ライダークウガ

かめんらいだーくうが

仮面ライダークウガとは、2000年から放送された、『平成仮面ライダーシリーズ』第1作目。全49話。
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A New Hero. A New Legend.

概要

1999の技(第1話時点で)を持つ冒険家主人公五代雄介古代遺跡から発掘された変身ベルトを身に纏い、ベルトと時同じくして甦った古代種族グロンギと戦う、平成ライダー第1作。また、20世紀最後の仮面ライダーシリーズでもあり、平成ライダーでは唯一である。

メインプロデューサーは髙寺成紀メインライター荒川稔久
但し、髙寺のこだわりのあまりに制作スケジュールが遅延したため途中から鈴木武幸白倉伸一郎がプロデュース陣に参加している(この件は後に白倉が著書などで公表している)。

フォームチェンジや主人公が改造人間でない等、平成ライダーでは当然ともなった要素が多くちりばめられている一方で、「仮面ライダーにそっくりな怪人の登場」「ライダーキックが通用しない相手に対して特訓によって強化したキックを編み出す」「作品中盤以降での強化(昭和で言う所の再改造手術)」「最初に登場する怪人蜘蛛蝙蝠」などといった、昭和ライダーからの影響が強く見られる描写もある。

なお、本作でのライダーの変身者は後のシリーズと違い、終始五代雄介ただ1人のみである(第一作だという点も大きいが)。

話は基本的に2話完結であり、人間ドラマに比重を置きながらも、

「怪人が出てくる → 捜査開始 → 出動要請を受けて五代が駆けつける → 怪人を発見してクウガに変身 → 怪人に押される(ここまでで前編) → 隙を見て怪人が逃げる → 科学班や考古学者が怪人の弱点やクウガの新しい能力を発見 → 再び怪人出現 → クウガが駆けつける → 新しい能力や警察の協力を受けて怪人を倒す」

といった流れが多く、やたらクウガがピンチになる印象があるが、それにより昭和ライダーでは蚊帳の外になることが多かった一般人が怪人相手に一矢報いる展開が多くなった。

実は、次回予告の戦闘シーンと次回の実際の戦闘シーンがリンクせずに全く違うモノになっている場面が時々存在する(分かりやすい例としてダグバとの初戦)。

あらすじ

西暦2000年、長野県九郎ヶ岳遺跡の封印が解かれ、2000年の眠りから覚めたグロンギ族が活動を開始する。最初のグロンギ「ズ・グムン・バ」の襲撃を受けた冒険家・五代雄介は謎の声に導かれて同遺跡から発掘されたベルト「アークル」を装着し、警官隊の銃撃をものともせずに暴れ回るグムンに殴りかかる。なんとか白のクウガ・グローイングフォームに変身した五代は、グムンに襲われていた長野県警の一条薫警部補を救い出す。
警察はグムンを「未確認生命体1号」、そして白いクウガを「2号」と称し、市民安全を守る為に双方に射殺許可を下すこととなり――

総合的な評価

「これまでにないヒーロー物を創る」「子供向けであっても子供騙しはしない」というスタッフの意向からか、特撮ヒーローでありながらもサスペンスドラマ的な要素(初代仮面ライダーへのオマージュや原点回帰ともとれる)も組み込まれており、メインターゲットである子供には少々理解し辛い難解な伏線もある事から、「大人向け」の要素も強い内容になっている。
怪人たちの殺人シーンのリアルな描写(掴みかかって血しぶきが飛ぶほど殴りつける高所から突き落とすトラックでひき殺す首を刎ねるなど)が当時、PTAで物議を譲した。結果、後半ではそういった表現もなりを潜めていった。
また、それに伴い作中の殺人方法も「人間には不可能な手法を用いたもの」に変化していくことになる。
なお、そのリアル志向のためか作中では「仮面ライダー」という呼称は一切使用されていない(次作でも同様)。

他にも

  • 技名を叫ばない
  • 怪人が自己紹介しない(『ザバギンバシグラ(破壊のカリスマ)等怪人側が名乗るシーンはあるがグロンギ語が解明できないため、言ってもどれが名前かわからない)
  • を吹いたりビームを出したりする怪人がほとんど登場しない
  • 戦闘員が一切登場しない
  • 怪人が一匹づつしか登場しない理由が明確になっている
  • ライダージャンプによる特撮ワープなどがない
  • 少年ライダー隊などの世間に認知されていない民間互助組織が登場しない
  • 一般的にその存在が認知されており新聞やTVニュース等で取り上げられている。ただし、人類側に危害を与えない存在と見做されてはいるものの敵であるグロンギ族と同様に「未確認生命体」として扱われている(作中でのクウガは主に「未確認生命体第4号」や略して「4号」と呼ばれている)
  • 警察組織との協力関係が築かれており、敵怪人の死に際の大爆発による市街地への被害が問題視された際には警察組織内で協力関係の破棄が取り沙汰されるなど、「現代日本で怪人が暴れまわる事態が起きた際に既存の警察組織でどう対応できるのか」といった点を描いている(グロンギ族の活動による被害の規模によらず、劇中では一切自衛隊を動員しての対応はされていない)

といった、お約束を打破した作風になっている。

残酷な連続殺人シーンや複雑な要素など子供にはトラウマになりがちな場面もあり批判されることもあるが、仮面ライダーのデザインや主人公のインパクトのある正義感などで、平成ライダーの中では現在でも根強い人気を誇っている。
ちなみに、このようなストーリー展開でありながら、あくまでも子供向け番組という体裁を崩しているつもりはなかったらしく、後に高寺氏は、「小学校低学年の子供にはバトルを楽しんでもらい、ドラマ自体は小学校高学年くらいの子供が分かるものにする」という方向性を持って制作していたと語っている。
重ねて言うが、コレで小学校高学年向けである

こうした評価から現在でも熱狂的なファンは多く、平成ライダーの第一作ともあって、いわゆる「原点にして頂点」という位置付けで看做されることのままある作品である。
一例としてアルティメットフォームは能力面に不明確な点の多いこともあって、歴代ライダーの最強フォームでも別格扱いされるケースが多く、それはのちに『仮面ライダーディケイド』でも強く反映されている。

……余談ではあるが、オリジナルである五代雄介が人間として出来過ぎている所為か、はたまた劇中での本人の扱いが悪いためか、パラレルワールドである『仮面ライダーディケイド』の小野寺ユウスケが不当に責められることがある。
全くの言いがかりとは言えないが、クウガに関する作品が投下される度に比較して貶めるのはやめよう。

伝説は塗り替えるもの(他媒体展開)

2013年講談社キャラクター文庫の創設に伴い、原作のメインライター・荒川稔久による小説版が刊行された。
本作は原作終了から12年経った後に、一条薫が新たな未確認生命体事件に立ち向かう内容になっており、刑事ドラマとしての色が強い。

続く2014年には、小学館月刊ヒーローズ12月号より3周年記念企画の一環としてコミカライズ版の連載がスタート。
こちらは原作とは細部が異なるパラレルワールド(というか、舞台を2015年にしたリ・イマジネーション)となっており、中盤にサブライターとして参加した井上敏樹がシナリオを務める。
原作以上に残虐な事件現場、一条の狂気な面が垣間見られ、グロンギ怪人もより原形生物に近いスタイルを取っている。

なお、小説版では「12年の間に怪物騒ぎは起きなかった」とされており、後述する『仮面ライダーアギト』との繋がりを否定しているが、漫画版では「高年齢層には、仮面ライダーが一人しかいない作品はウケづらいだろう」という井上氏の判断から、『アギト』と同一世界観として再編され、共演が果たされている。

  • 上山道郎版『仮面ライダークウガ』 - 2001年、てれびくん増刊誌『てれコロコミック』に載せられていた読み切り作品。TV未放送エピソードをコミカライズ化。

Blu‐ray BOX

2016年1月より発売開始。全3巻。全巻22,800円+税。

  • 第1巻:2016年1月6日(水)発売
  • 第2巻:2016年3月9日(水)発売
  • 第3巻:2016年5月11日(水)発売

※詳しくはこちら(外部リンク注意)を参照。

主な登場人物

五代雄介
主人公。超古代のベルトの力でクウガに変身し、人々が笑顔で暮らせるような平和な世界のためグロンギ怪人たちと戦う。

一条薫
雄介のパートナーの警察官。警察の中で数少ないクウガの正体を知る人物で、様々な面で雄介をサポートする。

沢渡桜子
本作のヒロイン。雄介の大学時代からの友人で、考古学研究室で超古代文字を解読して雄介にアドバイスをする。雄介の事を応援しているが、危険な戦いに赴く彼の事をとても心配している。

警察関係者
杉田守道
一条と共に未確認対策班に所属している刑事。

桜井剛
一条と共に未確認対策班に所属している刑事。

椿秀一
一条の友人である医師。クウガとなった雄介の診断を一手に受ける。

榎田ひかり
科警研に勤める女性。グロンギ怪人の能力分析を行い、それらに対する兵器の開発を行う。


五代みのり
雄介の妹で、保育園の先生を務めている。おっとりした雰囲気で、兄を心から信頼している。

飾玉三郎
喫茶店ポレポレのマスターで、通称おやっさん
父を亡くした雄介とみのりの親代わりとなった人物。

朝日奈奈々
玉三郎の姪。役者を目指して上京してきた。
雄介のファンであり、関西弁で話す。

夏目実加
第0号の襲撃で命を落とした考古学者・夏目幸吉の娘。中学生。

蝶野潤一
グロンギに憧れている青年。


戦士クウガ
超古代の人類・リントグロンギの魔手から守るために戦った伝説の戦士。本作の仮面ライダー。

呼称表

が\に雄介一条桜子
雄介一条さん桜子さん
一条五代or五代雄介俺(上司等には「私」)沢渡さん
桜子五代君一条さん

裏話

本作の原企画は、ウルトラマンガイアの次番組として1999年毎日放送TBS土6で放送予定だった仮面ライダーシリーズだった。(番組題名候補の一つに「仮面ライダーガイア」もあった)
と、言うのも当時テレビ朝日はお家騒動の影響でドラえもんサザエさん化で全廃は免れるもアニメ・特撮縮小特に特撮全廃の可能性があった為、テレ朝特撮枠廃枠を想定したものだった。
しかし、他スポンサー作品を導入したい毎日放送と特撮番組を止めたいTBSの利害が一致し、TBSでの導入は潰え、ライダー放出の代替にガンダムシリーズと特撮版セーラームーンが導入されたとも言われている。
次にテレビ東京へ発注するも「ウチも空き枠がない」と門前払いを受け、結局特撮枠廃枠を撤回したテレビ朝日が引き取り、「99年秋にテレ朝第3特撮枠を新設し放送」を目指した。 しかし、東映「特撮番組は同一局2本までしか放送しない」協定に抵触するとして、テレ朝に開始延期を迫り、渋々了承したそうである。(因みに特撮版セラムンCBCTBS系移籍もライダー続行が遠因)
つまり、スーパー戦隊仮面ライダーの放送時期をずらす構想は最初からあった訳で、09年の仮面ライダーディケイドで放送期間調整が実現した。

『極楽とんぼの飛び蹴りゴッデス』とのコラボ企画として、クウガ第7話に極楽とんぼ山本圭壱が出演した。この企画は当初はかの倉田てつを来栖あつこの協力を得たり、(モブとは言え)オーディションに合格して役を掴み取るという一見気合の入った物だったが、『飛び蹴りゴッデス』にてメイキングが放送されるも、山本圭壱が扮するライダーメンが(芸人の仕事とは言え)あまりにも出演者やスタッフに対して失礼をしすぎた為、監督の石田秀範氏やおやっさん役のきたろう氏が演出ではなく、本気で怒るという一幕が放送された。(クウガはシリアスでリアリティを追求した話である為、おふざけは一切許せなかったという理由がある。)
テストシーンでは反省した山本が真面目に演技をしていたが、いざ本番になるとライダーメンの面を被ってふざけたのできたろう氏は実力行使で彼を追い出すという最悪の事態に発展した。
なお、先述した通り、山本が出演したシーンはカットされずに放送された。


関連作品

「未確認生命体」の用語が共通しており、アギトに登場するライダー・G3未確認生命体4号をモチーフに製作されたという設定がある。
ただしアギトの時間軸はスタッフの意向により意図的にズラされており(要するにクウガと繋がっているかはボカされている)、クウガの純粋な続編というわけではない。なお、白倉は両作品の時間軸としての繋がりについて「個人の解釈にお任せする」と語っている。
別世界に当たる漫画版にはアギトが存在しており、こちらはある程度の繋がりがある模様。

他の平成ライダーとは異なり(一応)レギュラー扱い。ちなみに本作におけるクウガの世界アギトの世界の関係は「非常によく似た世界」という設定である。

『クウガ』から始まる平成ライダーシリーズの総決算とも言える映画。
クウガの存在およびが物語の重要なカギの1つとなっている。

正式名称カードウォーリー、本作およびその他平成ライダーを使った仮面ライダーSD

前述した、今作の13年後を描いた公式小説作品。

先ほど述べたコミカライズ版の事を指す。

平成テレビシリーズ第1号、古代の戦士つながり。

関連イラスト

クウガ
【クウガ】見ましたー!


五代雄介と周りの人達
守人



関連タグ

仮面ライダー 平成ライダー 平成一期
グロンギ グロンギ語 ゲゲル アマダム リント

クウガ…本作の仮面ライダーの個別記事。ライダーの詳細はこちらを参照されたし。

青空になる…エンディングテーマ。
空我…クウガの漢字表記/本作第48話のサブタイトル。

今作⇒仮面ライダーアギト

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