この作品を、故 石ノ森章太郎先生に捧ぐ
変身。
A New Hero. A New Legend.
概要
記念すべき平成ライダーシリーズ第1作目。また、20世紀最後の仮面ライダーシリーズでもある。
1999の技(第1話時点で)を持つ冒険家の主人公・五代雄介が古代遺跡から発掘された変身ベルトを身に纏い、ベルトと時を同じくして甦った古代種族・グロンギと戦う。
仮面ライダーBLACKでプロデューサー補として制作に携わっていた髙寺成紀氏がメインプロデューサーを担当。メインライターは同じくBLACKで一部の回の脚本を担当した荒川稔久。
髙寺氏のこだわりのあまりに制作スケジュールが遅延したため途中から鈴木武幸と白倉伸一郎がプロデュース陣に参加している(この件は後に白倉が著書などで公表している)。
フォームチェンジや主人公が改造人間でないなど、平成ライダーでは当然ともなった要素が多くちりばめられている一方で、「仮面ライダーにそっくりな怪人の登場」「ライダーキックが通用しない相手に対して特訓によって強化したキックを編み出す」「作品中盤以降での強化(昭和で言う所の再改造手術)」「最初に登場する怪人が蜘蛛と蝙蝠」などといった、昭和ライダーからの影響が強く見られる描写もある。
なお、本作での仮面ライダーの変身者は後のシリーズと異なり、終始五代雄介ただ一人のみである。主題歌にも「英雄はただ一人でいい」という歌詞があるほど(第1作目だという点も大きいが)。
話は基本的に2話完結であり、人間ドラマに比重を置きながらも、
「怪人が出てくる → 捜査開始 → 出動要請を受けて五代が駆けつける → 怪人を発見してクウガに変身 → 怪人に押される(ここまでで前編) → 隙を見て怪人が逃げる → 科学班や考古学者が怪人の弱点やクウガの新しい能力を発見 → 再び怪人出現 → クウガが駆けつける → 新しい能力や警察の協力を受けて怪人を倒す」
といった流れが多く、クウガがピンチになる印象があるが、それにより昭和ライダーでは蚊帳の外になることが多かった一般人が怪人相手に一矢報いる展開が多くなった。
仮面ライダーシリーズ初のVTR撮影&同時録音作品で、当時としては珍しい16:9の画面比率(レターボックスサイズ)で放送された。ただし、撮影はハイビジョンだが、編集により実際の放送ではSD画質になっている。しかし、長年フィルムとアフレコで制作を続けてきた現場スタッフはスケジュール通りに予定カット数を撮影できないと抗議し、東映上層部で従来のアフレコ、フィルム撮影に戻そうという会議が行われたが、それを耳にした録音部スタッフが撮影技師・いのくままさおに頭を下げて尽力することを訴え出たことで事なきを得た。
実は、次回予告の戦闘シーンと次回の実際の戦闘シーンがリンクせずに全く違うモノになっている場面が時々存在する(分かりやすい例としてダグバとの初戦)。
あらすじ
西暦2000年、長野県九郎ヶ岳遺跡の封印が解かれ、2000年の眠りから覚めたグロンギ族が活動を開始する。最初のグロンギ・ズ・グムン・バの襲撃を受けた冒険家・五代雄介は謎の声に導かれて同遺跡から発掘された変身ベルト・アークルを装着し、警官隊の銃撃をものともせずに暴れ回るグムンに殴りかかる。なんとか白の仮面ライダークウガ・グローイングフォームに変身した五代は、グムンに襲われていた長野県警の一条薫警部補を救い出す。
警察はグムンを「未確認生命体1号」、そして白いクウガを「2号」と称し、市民の安全を守る為に双方に射殺許可を下すこととなり――
評価
リアル志向
徹底したリアル志向、犠牲者の殺し方が結構な割合でグロい。
本作が特撮作品の作劇手法に大きな影響を残したのは、「ヒーローや怪人の存在を如何にリアルに描くか」という視点ではなく「そういった特殊な存在が現れた場合、現実の世界はどう対応出来るのか」という視点で描かれている点である。
「これまでにないヒーロー物を創る」などや、また「子供向けであっても子供騙しはしない」という高寺氏の意向からか、特撮ヒーローでありながらもサスペンスドラマ的な要素(『初代仮面ライダー』へのオマージュや原点回帰ともとれる)も組み込まれており、メインターゲットである子供には理解し辛い難解な伏線もある事から、高寺氏は意図していなかったと語っているが「大人向け」の要素も強い内容になっている。
前述のBLACKと共通しているスタッフの関係もあるほか、1990年代にはコンピューターによる映像技術で昔の特撮をリメイクする動きが起きており、成人した旧作ファンを狙って「大人の視聴にも応えられる」をうたった特撮作品や特撮作品のキャラクターを用いた作品が制作されるようになっていた。『クウガ』もこうした流れから生まれたものといえる。
それ故、怪人たちの殺人シーンはとても現在のニチアサ枠で放送できるものでない程リアルかつ生々しいものが殆どであり(掴みかかって血しぶきが飛ぶほど殴りつける、高所から突き落とす、トラックでひき殺す、首を刎ねるなど)当時PTAで物議を譲したり、保護者からクレームが寄せられる事態となった。結果、作品後半や次回作の『仮面ライダーアギト』からはそういった表現もなりを潜め、作中の殺人方法も「人間には不可能な手法を用いたもの」に変化していくことになる(尤もそれはそれで別の意味でおぞましさを連想させるようなものになっているのだが)。
なお、そのリアル志向のためか作中では「クウガ」と呼ばれる事はあっても「仮面ライダー」という呼称は一切使用されていない。
お約束なし
リアルさを増すため、これまでの特撮のお約束を打破したり、そこに深く切り込んでいった作風になっている。
- 技名を叫ばない。
- 変身の際にもしっかり敵が襲いかかってくる。
- 怪人が自己紹介しない(『ザバギンバシグラ(破壊のカリスマ)等怪人側が名乗るシーンはあるがグロンギ語が解明できないため、言ってもどれが名前かわからない)。
- 火を吹いたりビームを出したりといった見栄え重視の技を使う怪人がほとんど登場しない。
- 戦闘員が一切登場しない。
- 怪人が一匹づつしか登場しない理由や撤退する理由が明確になっている。
- ライダージャンプによる特撮ワープなどがなく、場所移動には相応の時間が伴う。
- 基本的に場面転換ごとに場所と地名をテロップで表示して上記を強調。
- 少年ライダー隊などの世間に認知されていない民間互助組織が登場しない。
- 子供でも名無しのモブであれば容赦無く殺害の対象、直接的な描写はなくても、犠牲者に数えられている(明確に名前付けされているキャラでも身内や親しい人を殺害されるなど、全く被害がない訳ではない)。
社会要素
一般的にその存在が認知されており新聞やテレビニュース等で取り上げられている。ただし、人類側に危害を与えない存在と見做されてはいるものの敵であるグロンギ族と同様に「未確認生命体」として扱われている(作中でのクウガは主に「未確認生命体第4号」や略して「4号」と呼ばれている)。
「夜の遊びや飲み会が減った」「未確認のせいで最近皆外出を控え気味で経営が苦しいみたい」など、これまで半ばスルーされていた怪人の出現が作中の社会に与えている影響に関する描写が度々挿入される(20年後にこれが半ば現実となったことで、最近特にこの点に関する再評価がかなり進んでいるという)。
警察組織との協力関係が詳しく描かれており、敵怪人の死に際の大爆発による市街地への被害が問題視された際には警察組織内で協力関係の破棄が取り沙汰されるなど、「現代日本で怪人が暴れまわる事態が起きた際に既存の警察組織でどう対応できるのか」といった点を描いている(グロンギ族の活動による被害の規模によらず、劇中では一切自衛隊を動員しての対応はされていない。翌年の作品にこれは最悪の形で実現してしまったが)。
主人公の設定
特撮ヒーロー番組における批判として度々挙がる「暴力的」だという指摘に対するアンサーとして「主人公は本来、暴力を極端に嫌うお人好しで心優しい人物だが、罪も無い人をゲーム感覚で殺害する怪人に唯一対抗できる力を持つ以上、彼が仮面ライダーとして戦わざるを得ない」という設定にしたり、仮面ライダーに憧れる園児がルールを守らない友人と喧嘩を始めるなどのタブーに切り込んだ(しかしながら、分かり合えない相手は敵であるグロンギだけという線引きは徹底しており、仲違いした園児も最終的には仲直りしている)。
こうした主人公の性質は「英雄はただ一人でいい」(苦しみを背負うのは俺一人でいい)という主題歌の歌詞にも現れている。
また、「仮面ライダーと怪人の力は元は同一」という石ノ森イズムを上手く活用し、物体を武器に変える「モーフィングパワー」や生物の特徴を持たせた超人に変身させる石を体に内蔵しているなどの共通する設定が与えられた。
これらの総決算として、クウガの最強形態「アルティメットフォーム」を(互いの方法や目的が違えども)敵の首領と同一の「究極の力を持つ者」であると位置付けた。それを物語るように怒りに心を委ねて殺意のままに怪人を征伐するクウガに変身ベルトが警告を送るというシーンや、最終決戦で派手なライダーアクションはあえて描かず、生身の役者が雪山で殴り合うといったシーンが誕生した(最終的な結論として最終的には『結局は主人公も暴力を振るった側なのだから、主人公とラスボスが相打ちになる』という案も出たが、高寺Pらからの反対により、その案は没になった)。
一例としてアルティメットフォームは能力面に不明確な点の多いこともあって、歴代ライダーの最強フォームでも別格扱いされるケースが多く、それはのちに『仮面ライダーディケイド』でも強く反映されている。
余談ではあるが、オリジナルである五代雄介が人間として出来過ぎている所為か、はたまた劇中での本人の扱いが悪いためか、パラレルワールドである『仮面ライダーディケイド』の小野寺ユウスケが不当に責められることがある。全くの言いがかりとは言えないが、クウガに関する作品が投下される度に比較して貶めるのはやめよう。
平成ライダーとして
このようなストーリー展開でありながら、あくまでも子供向け番組という体裁を崩しているつもりはなかったらしく、後に高寺氏は、「小学校低学年の子供にはバトルを楽しんでもらい、ドラマ自体は小学校高学年くらいの子供が分かるものにする」という方向性を持って制作していたと語っている。
重ねて言うが、コレで小学校高学年向けである。
ただし、90年代の特撮はシリアスな雰囲気の作品が多い傾向にあったため、当時の基準でいえば割と普通だった可能性はある。(例としてはティガ、ガイアなど。)
....それでも上記の怪人の殺人シーンには批判が寄せられたらしいので、やはり当時から見ても他と違っていた部分は多少なりともあったと思われるが。
なお高寺氏が子供向けとして作っていると語った部分はあまり恋愛要素を描かないことや、味方同士の敵対を行わないという所であり、次回作『アギト』に関してはライダー同士が対立する描写に関して難色を示している。
(※なお仮面ライダーシリーズではV3のライダーマン、BLACKのシャドームーンなど味方同士の対立に通じる要素は初期から少なからず見られており、この話に関しては仮面ライダーらしいかというより高寺氏の番組の制作方針に対する考えが大きいと思われる。)
その後始まった平成ライダーシリーズであるが、『クウガ』の倫理観に疑問を持つ白倉伸一郎プロデューサーが担当したことにより、クウガの倫理観と対峙するライダーバトルの作風が採用されることとなった。
当時は残酷な連続殺人シーンなど子供にはトラウマになりがちな場面、複雑な要素、上述の倫理観の問題などが批判されること、平成ライダー全体ではかなり浮いた作りであること、一部のファンのマナーの悪さや以降の高寺の動向によるマイナスイメージから「言うほど面白くはない」といった意見も少なからずあるものの、2021年に行われた「全仮面ライダー大投票」では作品部門で第4位、仮面ライダー部門では第3位を獲得、放送から20年以上経過しても衰えぬ人気を知らしめた。
伝説は塗り替えるもの(他媒体展開)
2013年、講談社キャラクター文庫の創設に伴い、原作のメインライター・荒川稔久による小説版が刊行された。
本作は原作終了から12年経った後に、一条薫が新たな未確認生命体事件に立ち向かう内容になっており、刑事ドラマとしての色が強い。
続く2014年には、小学館・月刊ヒーローズ12月号より3周年記念企画の一環としてコミカライズ版の連載がスタート。
こちらは原作とは細部が異なるパラレルワールド(というか、舞台を2015年にしたリ・イマジネーション)となっており、中盤にサブライターとして参加した井上敏樹がシナリオを務める。
原作以上に残虐な事件現場、一条の狂気な面が垣間見られ、グロンギ怪人もより原形生物に近いスタイルを取っている。
なお、小説版では「12年の間に怪物騒ぎは起きなかった」とされており、後述する『仮面ライダーアギト』との繋がりを否定しているが、漫画版では「高年齢層には、仮面ライダーが一人しかいない作品はウケづらいだろう」という井上氏の判断から、『アギト』と同一世界観として再編され、共演が果たされている。
Blu‐ray BOX
2016年1月より発売開始。全3巻。全巻22,800円+税。
- 第1巻:2016年1月6日(水)発売
- 第2巻:2016年3月9日(水)発売
- 第3巻:2016年5月11日(水)発売
※詳しくはこちら(外部リンク注意)を参照。
出演
詳細は「仮面ライダークウガの登場人物一覧」を参照。
主要人物
ポレポレ
協力者
警視庁未確認生命体関連事件合同捜査本部
城南大学
- ジャン・ミッシェル・ソレル…演:セルジュ・ヴァシロフ
わかば保育園
その他の周辺人物
主なグロンギ
- バラのタトゥの女(ラ・バルバ・デ)…演:七森美江 B1号
- ズ・ゴオマ・グ…演:藤王みつる B2号
- ズ・ザイン・ダ…演:野上彰 B3号
- メ・ガルメ・レ…演:森雅晴 B4号
- ズ・バヅー・バ、ゴ・バダー・バ…演:小川信行 B5号、B8号
- メ・ガリマ・バ…演:山口涼子 B6号
- メ・ビラン・ギ…演:大橋寛展 B7号
- ゴ・ジャーザ・ギ…演:あらいすみれ B9号
- ゴ・ガドル・バ…演:軍司眞人 B10号
- ゴ・バベル・ダ…演:桜井顕生 B11号
- ゴ・ザザル・バ…演:朝倉ちあき
- ゴ・ジャラジ・ダ…演:大川征義
- ヌ・ザジオ・レ…演:高月忠 書籍によってはB14号
- ラ・ドルド・グ…演:婆裟羅天明 B9号
- ン・ダグバ・ゼバ…演:浦井健治 B13号
各話
全編通してサブタイトルは漢字2文字で統一、放送回数は「EPISODE○」と表記されている。
登場怪人は怪人態が登場したグロンギのみ表記(一部を除く)
話数 | タイトル | 放送日 | 主な登場怪人 |
---|---|---|---|
1 | 復活 | 2000年1月30日 | ズ・グムン・バ、ズ・ゴオマ・グ、ズ・バヅーバ、ズ・ザイン・ダ、ン・ダグバ・ゼバ |
2 | 変身 | 2月6日 | ズ・グムン・バ、ズ・ゴオマ・グ |
3 | 東京 | 2月13日 | ズ・メビオ・ダ、ラ・バルバ・デ |
4 | 疾走 | 2月20日 | ズ・メビオ・ダ |
5 | 距離 | 2月27日 | ズ・バヅー・バ、ラ・バルバ・デ、ヌ・ザジオ・レ※ |
6 | 青龍 | 3月5日 | ズ・バヅー・バ |
7 | 傷心 | 3月12日 | メ・バヂス・バ、ズ・ザイン・ダ、メ・ビラン・ギ、ズ・ゴオマ・グ |
8 | 射手 | 3月19日 | メ・バヂス・バ |
9 | 兄妹 | 3月26日 | メ・ギイカ・ギ |
10 | 熾烈 | 4月2日 | メ・ギイカ・ギ |
11 | 約束 | 4月9日 | ズ・ザイン・ダ |
12 | 恩師 | 4月16日 | ズ・ザイン・ダ、メ・ビラン・ギ、ヌ・ザジオ・レ |
13 | 不審 | 4月23日 | メ・ビラン・ギ、メ・ガルメ・レ、メ・ガリマ・バ |
14 | 前兆 | 4月30日 | メ・ビラン・ギ |
15 | 装甲 | 5月7日 | メ・ギャリド・ギ |
16 | 信条 | 5月14日 | メ・ギャリド・ギ |
17 | 臨戦 | 5月21日 | メ・ガドラ・ダ |
18 | 喪失 | 5月28日 | メ・ギノガ・デ |
19 | 霊石 | 6月4日 | メ・ギノガ・デ |
20 | 笑顔 | 6月11日 | ギノガ変異体 |
21 | 暗躍 | 6月25日 | メ・ガルメ・レ、ズ・ゴオマ・グ、ヌ・ザジオ・レ |
22 | 遊戯 | 7月2日 | メ・ガルメ・レ |
23 | 不安 | 7月9日 | メ・ガリマ・バ |
24 | 強化 | 7月16日 | メ・ガリマ・バ |
25 | 彷徨 | 7月23日 | ゴ・ブウロ・グ |
26 | 自分 | 7月30日 | ゴ・ブウロ・グ |
27 | 波紋 | 8月6日 | ゴ・ベミウ・ギ、ゴ・バダー・バ |
28 | 解明 | 8月13日 | ゴ・ベミウ・ギ、ゴ・バダー・バ |
29 | 岐路 | 8月20日 | ゴ・ガメゴ・レ |
30 | 運命 | 8月27日 | ゴ・ガメゴ・レ |
31 | 応戦 | 9月3日 | ゴ・バダー・バ、ヌ・ザジオ・レ |
32 | 障害 | 9月10日 | ゴ・バダー・バ |
33 | 連携 | 9月17日 | ゴ・バダー・バ |
34 | 戦慄 | 10月1日 | ゴ・ジャラジ・ダ、ゴ・ガドル・バ |
35 | 愛憎 | 10月8日 | ゴ・ジャラジ・ダ |
36 | 錯綜 | 10月15日 | ゴ・ザザル・バ、ズ・ゴオマ・グ強化体 |
37 | 接近 | 10月22日 | ゴ・ザザル・バ、ズ・ゴオマ・グ強化体、ゴ・ガドル・バ |
38 | 変転 | 10月29日 | ズ・ゴオマ・グ強化体、ズ・ゴオマ・グ究極体、ゴ・ガドル・バ |
39 | 強魔 | 11月12日 | ゴ・ザザル・バ、ズ・ゴオマ・グ究極体 |
40 | 衝動 | 11月19日 | ゴ・ジャーザ・ギ、ヌ・ザジオ・レ |
41 | 抑制 | 11月26日 | ゴ・ジャーザ・ギ、ヌ・ザジオ・レ |
42 | 戦場 | 12月3日 | ゴ・バベル・ダ |
43 | 現実 | 12月10日 | ゴ・ガドル・バ |
44 | 危機 | 12月17日 | ゴ・ガドル・バ |
45 | 強敵 | 12月24日 | ゴ・ガドル・バ、ラ・ドルド・グ |
46 | 不屈 | 12月31日 | ゴ・ガドル・バ、ラ・ドルド・グ |
47 | 決意 | 2001年1月7日 | ン・ダグバ・ゼバ |
48 | 空我 | 1月14日 | ン・ダグバ・ゼバ、ラ・バルバ・デ |
49 | 雄介 | 1月21日 | なし |
※書籍によってはザジオと別の存在として扱われている。
楽曲
- OPテーマ『仮面ライダークウガ!』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:田中昌之
英語版も存在している。
- EDテーマ『青空になる』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:橋本仁
英語版も存在している。
以下の楽曲は制作されながらも、劇中では使用されなかったテーマソングの数々。
クウガの戦闘シーンでは徹底してリアリティを重んじる作風故に「戦士」などのBGMが使用されていた。
- 『power of soul』
作詞:藤林聖子/作曲:奥慶一/歌:橋本仁
グローイングフォームのイメージソング。
- 『Red Desire』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:田中昌之
マイティフォームのイメージソング。
- 『Believe in Miracle』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:村田和美
沢渡桜子のキャラクターソング。
- 『Blue Higher』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:橋本仁
ドラゴンフォームのイメージソング。
- 『TRY&CHASE』
作詞:桑原永江/作曲:佐橋俊彦/歌:田中昌之
トライチェイサー2000のイメージソング。
- 『薔薇の掟』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:七森美江
ラ・バルバ・デのテーマソング。
- 『Say Alright!』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:橋本仁
- 『Edge of Green』
作詞:藤林聖子/作曲:三宅一徳/歌:橋本仁
ペガサスフォームのイメージソング。
- 『PURPLE PRIDE』
作詞:藤林聖子/作曲:三宅一徳/歌:坂井紀雄
タイタンフォームのイメージソング。
- 『究極の闇』
作詞:村山桂/作曲:佐橋俊彦/歌:坂井紀雄
アルティメットフォームのイメージソング。
歌詞はグロンギ語で書かれている。
- 『Love is my life』
作詞:藤林聖子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:大塚よしたか
椿秀一のキャラクターソング。
- 『装甲機GOURAM』
作詞:藤林聖子/作曲:奥慶一/歌:MICKEY-T.
ゴウラムのイメージソング。
- 『BEATCHASER2000』
作詞:藤林聖子/作曲:三宅一徳/歌:橋本仁
ビートチェイサー2000のイメージソング。
- 『It comes rain』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:葛山信吾
一条薫のキャラクターソング。
- 『Rising your power to Gold』
作詞:藤林聖子/作曲:佐橋俊彦/歌:坂井紀雄
ライジングフォームのテーマソング。
裏話
本作の原企画は、『ウルトラマンガイア』の次番組として1999年毎日放送発TBS系土6で放送予定だった仮面ライダーシリーズだった(番組題名候補の一つに「仮面ライダーガイア」もあった)。
と、言うのも1992年TBS再建計画時に『ドラゴンクエスト・ダイの大冒険』の打ち切りで東映はTBSへアニメ・特撮の供給禁止の報復を行っていたが、1996年以降テレビ朝日はお家騒動の影響でアニメ・特撮枠縮小、特に特撮枠全廃の可能性が発生した為、テレ朝特撮枠廃枠を想定したものだった(最終的に『ドラえもん』の放送継続で全廃は免れたが)。
しかし、他スポンサー作品を導入したい毎日放送と特撮番組を止めたいTBSの利害が一致し、TBSでの導入は潰え、ライダー放出の代替に『ガンダムシリーズ』と『特撮版セーラームーン』が導入されたとも言われている。
次にテレビ東京へ発注するも「ウチも空き枠がない」と門前払いを受け、結局特撮枠廃枠を撤回したテレビ朝日が引き取り、「99年秋にテレ朝第3特撮枠を新設し放送」を目指した。
しかし、東映が「特撮番組は同一局2本までしか放送しない」協定に抵触するとして、テレ朝に開始延期を迫り、渋々了承したそうである(因みに『特撮版セーラームーン』がCBC発TBS系移籍もライダー続行が遠因)。(クウガ開始延期に関しては2001年1月発売の辰巳出版刊「東映ヒーローMAX」「仮面ライダークウガ終了特集」のスタッフのインタビューより抜粋)
つまり、『スーパー戦隊』と『仮面ライダー』の放送時期をずらす構想は最初からあった訳で、09年の『仮面ライダーディケイド』で放送期間調整が実現した。
これにより、テレビ朝日系列では仮面ライダーシリーズの放送が『仮面ライダーアマゾン』以来25年ぶりに再開された(放送当時、テレビ朝日は『NETテレビ』と称していた)。また、近畿地方では毎日放送のライバル局朝日放送でネットされるようになる。
テレビ朝日系における同時ネット局も『アマゾン』までは最大7局だったが、テレビ朝日系列が昭和末期から平成初期に系列局を多く設置したこともあり、約3倍の22局にまで増えている(山形と静岡にも系列局があるが、当時はローカル番組放送のため遅れネットだった)。
『極楽とんぼの飛び蹴りゴッデス』とのコラボ企画として、本作第7話に極楽とんぼの山本圭壱が出演した。この企画は当初はかの倉田てつをや来栖あつこの協力を得たり、(モブとは言え)オーディションに合格して役を掴み取るという一見気合の入った物だったが、『飛び蹴りゴッデス』でメイキングが放送されるも、山本圭壱が扮するライダーメンが(芸人の仕事とは言え)あまりにも出演者やスタッフに対して失礼をしすぎた為、監督の石田秀範氏やおやっさん役のきたろう氏が演出ではなく、本気で怒るという一幕が放送された(クウガはシリアスでリアリティを追求した話である為、おふざけは一切許されないという理由がある)。
テストシーンでは反省した山本が真面目に演技をしていたが、いざ本番になるとライダーメンの面を被ってふざけたのできたろう氏は実力行使で彼を追い出すという最悪の事態に発展した。
なお、先述した通り、山本が出演したシーンは数秒ながら一応丸ごとカットされたりはせずにちゃんと放送電波に乗っている。
ちなみに山本の役は「西園寺公任」というポレポレに来た普通のサラリーマンだった。
余談
仮面ライダーシリーズで初めて、テレビを見るときの注意テロップ(テレビを見るときは、部屋を明るくして画面に近づきすぎないように注意してください)が流れた。
作品
「未確認生命体」の用語が共通しており、アギトに登場するライダー・G3は未確認生命体4号をモチーフに製作されたという設定がある。
ただしアギトの時間軸はスタッフの意向により意図的にズラされており(要するに本作と繋がっているかはボカされている)、本作の純粋な続編というわけではない。なお、白倉は両作品の時間軸としての繋がりについて「個人の解釈にお任せする」と語っている。
別世界に当たる漫画版にはアギトが存在しており、こちらはある程度の繋がりがある模様。
他の平成ライダーとは異なり(一応)レギュラー扱い。ちなみに本作におけるクウガの世界とアギトの世界の関係は「非常によく似た世界」という設定である。
『クウガ』から始まる平成ライダーシリーズの総決算とも言える映画。
クウガの存在およびその力が物語の重要なカギの1つとなっている。
正式名称カードウォーリー、本作およびその他平成ライダーを使った仮面ライダーSD。
前述した、本作の13年後を描いた公式小説作品。
先ほど述べたコミカライズ版の事を指す。
静画
動画
項目
クウガ:本作の仮面ライダーの個別記事。ライダーの詳細はこちらを参照されたし。
空我:クウガの漢字表記・第48話のサブタイトル。
初代ライダー、スカイライダー、仮面ライダーBLACK:昭和ライダー1、2、3期の始まりの仮面ライダー。
仮面ライダーゼロワン:次世代の始まりの仮面ライダー。
諏訪部順一、東地宏樹:ゲスト出演。なお、諏訪部氏はラジオDJという形で複数回出演している。
マシュランボー:第19話で劇中劇として放送。
仮面ライダーJ →
仮面ライダークウガ → 仮面ライダーアギト