「リントも変わったな」
データ
概要
「ゲゲル」を管理するラ集団にあたり、「ズ集団」、「メ集団」、「ゴ集団」、いずれとも異なる地位を持つ。警察のファイルでは「未確認生命体B群1号」と呼称される。
最後まで怪人体は明かされなかった。
長野で復活した怪人たちをバラの花びらの伝令を用いて東京に召集し、ゲームを開催。
牙がついたような奇妙な形の指輪をしており、これをゲームプレイヤーとなる怪人の腹部装飾品に押し当てることで、ゲームのタイムリミット(制限時間内に定められた数のリント殺害を達成できなかった場合、プレイヤーの怪人は自爆する事になっており、その爆発までの制限時間)を設定、ゲームの開始を告げていたようだ。また、バラの怪人としての能力も有し、腕をバラのツタ状態に変化させたり、バラの花びらを放ち人間を麻痺させることもできる。
超然とした雰囲気を纏っており、ゲゲルの管理者だけあってグロンギには冷酷。
知能は高く、早くから日本語を操っていた他、物語が進むにつれリントを侮る他のグロンギに警告を促していることから、(後述する一条との接触を差し引いても)観察眼が優れていることがわかる。第42話では「リントそのものが変わっている」と語っていた。また、先代クウガの時とは異なり、自分達グロンギに武器を持って立ち向かうようになった彼らの進化を喜んでいた節がある。
リントの戦士である一条薫とは第3話で遭遇して以降因縁を持つ。
彼に興味を持っていたが、最終的には、一条の放った強化型神経断裂弾に体を撃ち抜かれ海中に沈んだ。
しかし海に沈んだことにより確実に死亡したシーンがなかった(作中でも遺体が確認できなかった)事に加え、「標的の体内に留まることで装填された火薬を連鎖的に炸裂させ体組織を破壊し、回復能力を無効化させて致命傷を与える」という神経断裂弾の特性上、相手の体を完全に貫通しては効果が無いはずである事から、ファンの一部からは、あの後も生きているのではないかとの憶測を呼んだ。
そして大方の予想通り、本編の13年後という設定で描かれた公式小説『小説 仮面ライダークウガ』ではやはり生き延びており、新たなゲゲルを開始するきっかけを作った。
小説後も生き延びており、半公式ではあるがヒーローショーでは台詞のみ出演している(声は別人)。
名前
初登場は第3話だが、「バルバ」という名称が明かされたのは第20話である。
フルネームが明確になったのは最終回のキャストテロップのみで、それまでは「バラのタトゥの女」という表記で統一されていた。
しかし実は2000年の年末に発売された「仮面ライダークウガかるた」で明記されていたりする。
(一応、「○(階級)・○○○(名前)・○(動植物の種類)」というグロンギの名前の法則性から、熱心に情報収集していれば視聴者でも推測は可能であった)
また児童向け書籍では「バラのしるしをもつ女怪人」という表記も存在した。
容姿
人間体は、カールした長い黒髪の謎めいた美女。額に白いバラのタトゥーがある。
グロンギとしては珍しく複数の衣装を持っており、ゲゲルの進行と共に変えている。
劇中での衣替えはショッカーの幹部がゾル大佐→死神博士→地獄大使と変わっていったものを置き換えて表したものである(『フィギュア王No.278』p60)。一方、『クウガ超全集 最終巻』p56では、七森氏が「だんだん人間に近くなっていくって設定ですよね」とインタビューで語っている。
■第3話~第20話
■第21話~第39話
■第40話~第46話(最強3人衆によるゲゲル敢行)
■第47・48話(イラスト右)(究極の闇)
完全な怪人態は最後まで出なかったが、これはスケジュールや予算の都合ではなく、デザインはされたものの作中でのイメージに合わなかったせいで尽く没になってしまったから。
下のイラストはファンが描いたもの。
漫画版
「レザレジョ。ゾグゾグダヂジョ。ゲゲルゾ・ザジレス」(訳:目覚めよ同胞たちよ。ゲゲルを始める)
『ゴオマの分際で私に口答えか』
『月刊ヒーローズ』連載のリメイク漫画では、グロンギを生き返らせた張本人という設定(原作では0号が直接全員復活させている)。髪は銀髪で、原作よりも華美なデザインになっている。
また、薔薇の棘を人間の身体に埋め込むことで操る力を持っている。この能力により、津上雪菜に殺人の罪を着せたようだ。
一条に対してはテレビ版以上に関心を寄せており、血を明け渡し憎悪を向けられることを喜びと感じる程の執着を見せる。
また、今作での「ラ・バルバ・デ」は特殊なグロンギで、リントとして生を受けた後にグロンギに変化する。
「ラ・バルバ・デ」という名前も、個人名ではなく称号名で世襲制。
作中では当代のバルバ本人の他「先代」と「次代」が登場している。
余談
最初は連絡係程度のキャラクター設定だったらしいが、演じる七森美江氏が発する神秘的な雰囲気から設定が書き換えられ、「女神」「グロンギの謎や進歩を表す」キャラクターに変化していったという逸話がある。また、七森氏に合わせて役が作られた(『クウガ超全集 最終巻』p69,p56)。
一条と恋愛関係になる設定も存在していたが没になった(『語れ!平成仮面ライダー』p20-23)。
演者は全く真逆の性格であり、俳優業を引退した現在でも高寺P等スタッフや出演者との交流が続いている。
また本来七森氏は2話で桜子が電話していた「マコト」という女性を演じる予定であったということが高寺Pのツイートで判明している。
なお、第3話ではゴオマに東京へ行けと命じており、話の流れ的には人が多く住んでいる為、ゲゲルが効率的に進む体と解釈できるが、同時にグロンギ語で「(東京に)我らグロンギの手掛かりがあるのだ」とも話している。しかし、クウガの最終回を迎えた今も尚、この言葉の意味は全くの謎である。(なお、この後に一条さんが携帯をマナーモードにし忘れてゴオマに襲われたのは有名な話である。)
関連タグ
仮面ライダークウガ ライダー怪人 女怪人 未確認生命体 グロンギ グロンギ語 ラ集団 バラ
関連・類似項目
リサ・ティーゲル/デカブライト:演者が同じ、4年後の30分前の世界に登場したゲストキャラクター(味方側)
未確認生命体第○号
ラ・バルバ・デ(B群1号) → ズ・ゴオマ・グ(B群2号)
外部リンク
Web archive「仮面ライダークウガ」公式サイト kuuga dimension GURONGI