ここではリントの言葉で解説しろ
第11話にて、バラのタトゥの女(ラ・バルバ・デ)が、メ・ビラン・ギを挑発するズ・ゴオマ・グを諌めた際のセリフ。
高架下で一般人の通行がある中、ほかのグロンギがリントの言葉(日本語)で怪しまれないよう会話しているにもかかわらず、ゴオマだけが人間体でありながら不注意にグロンギ語で「ジュンヂグ・ドドボデデバギ(準備が整ってない)」と話し喋ったため、このようなセリフが発せられた。
グロンギ達は“グロンギ語”という固有の言語でコミュニケーションを取るため、人間体であっても不用意なグロンギ語の使用は、宿敵であるクウガやその仲間たちに自分の存在を明かしているも同然であり、結果的にクウガの乱入によって円滑な「ゲゲル」の進行が妨げられてしまうのだ。
なおこれを言ったバルバ自身も第3話にて偶然一条薫とぶつかった際、うっかりグロンギ語で「ギジャバビゴギザ(嫌な匂いだ)」と喋ってしまい怪しまれるという経験をしており、そこからの反省だとも言える。
特にTV版ではここから生まれた因縁によって、最終的には引導を渡される羽目になってしまった。
『仮面ライダーディケイド』でも、門矢士がクウガの世界で対峙したグロンギに対してこの台詞を発している。
「グギグギうるせーな」と直前に付け加えているので、濁音が多いグロンギ語が煩わしかったのだろう(一応自身も話せるのだが。なお、この時のグロンギは「リントビガザダバゲンギブギダボバ(リントに新たな戦士がいたのか)?」と発言しており、「ギ」とは言っているが「グ」とは言っていない)。
ここではリントの言葉で余談を話せ
本来的には「不用意に自分の正体をさらす真似をするな」という忠告だが、グロンギ語という今までにない要素のインパクトのでかさ、さらにそれを注意するという行為から、次第に平成ライダーとしてのネタの枠を超え、日本語でおkというツッコミの代わりに使われはじめる(『ディケイド』での用法もこれに近い)。
稀にオンドゥル語へのツッコミとしても機能している。
さらに『仮面ライダー鎧武』のオーバーロードインベスが話すオーバーロード語が登場。
言語の詳細は当該項目を参照してほしいが、このオーバーロード語の登場に、かつてグロンギ語の読解に湧いた世代が大いに盛り上がったのは言うまでもない。