概要
漫才などにおいて、「ボケ役」の発した笑いを誘う言動(ボケ)に対し、指摘や合いの手を入れることで観客の注意を向けること。またはそうした役割(ツッコミ役)。元々「突っ込む」という動詞から生じた言葉で、「勢いよく何かにぶつかること」や「深く突入すること」などを意味していた。
漫才におけるトボケ役とツッコミ役という概念は1950~60年代に発祥し、70~80年代にはボケとツッコミとして確立したとされる。1990年代までには全国的に知られた概念となった。
「面白い事を言う」ボケ役に比べて一見簡単な役割にも見えるが、実際は語彙の豊富さ・緻密なタイミング・適度な力加減が求められるものである。
関西人は日常会話でも「ボケ」「ツッコミ」「オチ」を挟んで笑いをとることが多く、他地方の人の前で唐突にボケたりキツめのツッコミを入れたり、ボケにツッコミが無かったと不機嫌になったりして相手を戸惑わせることがある(関西出身者でもこうしたノリを苦手としている人もいる)。
フィクションにおけるツッコミ
ギャグ色が強い漫画・アニメ・小説等では、ボケ役ばかりでツッコミ役が少ないということが往々にしてある。そういった作品の場合、ツッコミ役が何かの都合で不在になると、どこまでもボケは加速し話が一向に進まなくなる。ストーリーがあってないようなギャグやシュール路線の作品ならばそれでもいいが、作中に軌道修正を図るツッコミ役がいないままストーリーを進めるのは読者を置いてきぼりにしてしまうことになる。
日本独自の文化のため、海外だとボケとツッコミの概念がイマイチ伝わりにくいらしく、ビュティや志村新八といったツッコミ担当は「ギャーギャーギャーギャーやかましいんだよ発情期ですかコノヤロー」とか「激おこぷんぷん丸」だと思われているらしい。実際に銀魂でも弄られており、「どこの国だコるぁ!!てめーらツッコミの重要性わかってねーんだよ!!」と本人もキレている(無論、暴言ではなく、ツッコミを実演しているだけである)。創作物によってはツッコミ適性を、「世の中に『おかしい』と言える勇気」=「世界をあるべき形に正す勇者の証」と捉えているものもある。
また、一部作品だと初期は規制も緩かったという理由か現実世界でやると犯罪や殺人に当たりかねない過激なツッコミ描写が存在したものもある(特にこれやこれなど)。
ツッコミ役のキャラクター
基本真面目で常識人という設定のキャラクターが多い。ギャグ漫画ではボケキャラがほとんどなので、ツッコミ役が1人~少数のキャラに固定されがちになる。
現実の漫才と同様、ボケとツッコミをこなす複合型もいる。ただし、ツッコミ役が明確に決まっている場合であっても、ツッコミを放棄したり、おっちょこちょいなことをやらかしたり、ボケキャラの悪ノリに同調して一緒にボケる者もいる。また、暴走するとボケキャラ以上のことをしでかすキャラクター、途中から変態・非常識な一面を見せてボケ役に転じるキャラクターもいる。
ボケキャラでもそれ以上に非常識なキャラクターが登場した時など、場合によってはツッコミをいれる場合もある。
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なんでやねん お前が言うな / おまいう どうしてこうなった / どういうことなの これはひどい
どこ行くねーん! すなーっ!! 何があった おいやめろ お前じゃねえ座ってろ
それはひょっとしてギャグで言ってるのか!? 駄目だこいつ…早く何とかしないと…
なぜ殺たし そうはならんやろ だいたいこいつのせい 突っ込みどころ満載 愛すべき馬鹿 ターちゃん風ツッコミ