もしかして⇒眼鏡
「侍は────────
一旦護ると決めたものは 死んでも護る」
プロフィール
概要
一人称は基本的に「僕」で丁寧語を使うが、たまに「俺」になることがある。
強烈なボケの多い本作品において、数少ない常識的なツッコミ役。本作品の語り部かつもう一人の主人公であり、登場回数は主人公の坂田銀時の次に多い…にもかかわらず影が薄い地味な少年。
人物
基本的に純粋で優しく誠実な性格で周りが歳上ばかりのせいで大人しく見えるが他者に明るく接することができる等、根は明朗快活でもある。礼儀を弁えている他、家事も一通りこなすこともできるなど年齢よりも大人びているしっかり者。しかしツッコミに関しては目上相手でも容赦がなく、また話によってはツッコミを完全に放棄して万事屋の他の2人とともに悪ノリすることもある。
童貞で、女性に対する免疫はあまりない。ただ性欲は普通にあるようでエロ本を堂々と買いに行く、騙そうとしていた元カノをラブホテルに連れていく、水着を見て鼻血を出す、エロ本を部屋に隠している等、年相応にスケベである。
少々ヘタレな面もあるが、侍としての強い信念も持ち合わせており、長篇などではそれを発揮した活躍を見せることも多く、近藤等に認められる程の根性も持つ。
また土方や沖田といった真選組の面々とも仲は悪くはなく、特に性格や立場の似た山崎や、常識人でツッコミ役である土方十四郎とはそれなりに意気投合している(しかし、その裏で沖田のことを嫌っている節があるらしく、「一歩間違えれば殺人鬼になっていた、取り柄と言えば顔だけの変態ゴミ屑野郎」と貶している)。姉・お妙絡みで接点の多い近藤からは義弟及び次期真選組局長候補として見込まれている(真選組の局中法度には、「第46条 万事屋憎むべし しかし新八君にだけは優しくすべし」という近藤が後から付け足した条項も存在する)が、姉の相手としては軽蔑しており、二年後の世界でお妙と近藤が夫婦となったことに大きなショックを受けていた。だが、お妙同様に彼の真選組局長としての人格はなんだかんだで認めている。
万事屋の中では社交性も高い方で、依頼人との交渉も担当している。
機械音痴を自称しているが銀時達ともあまり大差はなく、モンスターストライクのコラボの際には神楽にこのゲームの概要をレクチャーしていた。ただしクレーン車の扱いとパソコン操作を同ジャンルのように言う等、的外れな発言をしているのでセンスがある訳ではない(クレーン車と普通自動車でも免許の種類が異なるのに)。
ゲームやパソコンならともかく乗り物の扱いに関しては基本的に雑で緊急事態とはいえ無免許ながら後述のクレーン車やスクーターも運転しており、ハイジャックにより宇宙船の運転手が不在の際はどんぐりの背比べにもかかわらず銀時達に「あんたらには任せられない」と喚いて宇宙船を操縦しようとしていた(奇しくも宇宙船のプロである坂本辰馬もいたが)。
…まぁ辰馬は初対面時に運転手を宇宙船のハンドルと勘違いする程の天然ボケだし、銀時や神楽は日頃の行いが悪い部分もあるから新八の反応もわからなくはないが。
万事屋に住み込みで働く神楽とは異なり、父親が生前建てた道場・恒道館(流派は"天堂無心流")に姉・お妙と共に住んでいる。
※門下生は廃刀令の影響によりすべていなくなっている。
アイドルの寺門通の親衛隊(ファンクラブ)隊長であり、会員NO.1号。彼女が絡むと普段と性格が一変する。
かなりの音痴であるが自覚しておらず、あらゆる著名人達が集まる九兵衛の生誕祭で人生ゲーム等やりたい放題していた銀時達を注意しておきながら、その音痴で自ら場の空気を壊すという墓穴を掘ったことがある。
普段は恐れることも多いが、女手一つで育ててくれた姉のことを慕い大切に思っている。シスコン(一応自覚はしている様子)。
モテないことと童貞であることがコンプレックスだが、エロメスは最後彼に本気で惚れかけた部分が見られたなど、自分に自信がない、また本気でモテようとしたことがないだけかもしれない。
外見
黒い短髪の男性を常に身に付けており、細いフレームを持った黒縁の丸眼鏡に酷似した姿をしている。
…というのは冗談で、周りの仲間達からは皮肉を込めて「眼鏡が本体」「眼鏡かけ器」「人間かけてる眼鏡」などとも言われている。銀時曰く、新八の98%は眼鏡で出来ているらしい。
後は特に特徴も無く、地味で眼鏡な少年と言った感じである。
2012年4月上旬からアニメイトなどの店舗にて「新八の眼鏡」が3150円にて販売された。
SKET DANCEでのコラボ回(26話)では眼鏡を無くした為に存在が薄くなった事もあるが、これ故に災難を免れることも少なくなく、性別逆転篇では一部を除いて他のキャラクター達が次々性別逆転している中、新八は眼鏡の柄がピンク色に変わっただけだった事もある。
しかし、原作から5年後の世界が描かれた劇場版銀魂完結篇では、ツッコミを捨て某青学の柱のような目つきの鋭いクールなイケメンへと変貌を遂げている(ルックスに関しては本編では織田信長の幽霊に、小説版では他校の不良にイケメン呼ばわりされていたりもした)。
なお、脱げば締まった細マッチョ体型である。
来歴
過去
母親は幼い頃に亡くなっており、父・志村剣を病気で亡くしてからは、彼が残した借金を姉弟2人で必死に返しながら生活していた。
ファミレスで働いていたが、ある日銀時と出会い、彼がオーナーである万事屋で働く事になった。
現在
万事屋のメンバーとして、銀時、神楽と共に依頼をこなしている。
万事屋に入ったからと言って、給料が上がったワケでもなく、むしろ下がってしまったので道場とお妙の為に日々頑張っている。
時には銀時と神楽のあまりのやる気の無さにツッコミ役としてしっかりツッコミを入れる、万事屋には必要不可欠なメンバーと言える。
しかしボケ役に変貌することも少なくなく(二年後の世界で「ツッコミさぼってたんです」と暴露してるので自覚している様子)、概要で少し触れているが、寺門通やパンデモニウムさんなどの一部女性絡みの時や、万事屋三人でコントをする場合は必ずボケ役に回っている。場合によっては銀時や神楽がツッコミ役に逆転する事もある。
またアニメ版のおまけでは、実写映画版でイケメン俳優の菅田将暉氏が配役されたことを利用し、イケメンブームに乗っかろうとしていた(当然銀時と神楽にツッコミと蹴りを入れられている)。
戦闘能力
巨大怪獣を木刀一本で仕留める銀時、ブルドーザーと相撲を取って勝つ神楽に比べると、戦闘能力は比較的低い(DS『ジャンプアルティメットスターズ』では万事屋で唯一PCに選ばれなかった)。
- 神楽は夜兎族でもイレギュラーな超サラブレッドであり、最強のバウンティハンターの父親とアルタナの力を宿した星の主の母親の子供であり、赤ちゃんの時ですら父親が手を焼いていたり、夜兎の手練れである阿伏兎がバケモノと称するほどの身体能力を持つ。
しかしそれはあくまで驚異的な戦闘力を持つこの2人と比べたらの話であり、小さな頃から鍛錬を重ねてきた剣術の腕前はかなりのもの。その一撃はトイレの壁を木刀でぶち破ったり、落下する灯篭の隙間から精密な一撃を放てるほどである。エリザベスから奪った真剣で岡田似蔵の腕を切り落としたこともある。銀時が自らは敗れながらも隙を作るというアシストがあったとはいえ彼を破った歴代最強の当主であった柳生敏木斎を破っており、46巻では銀河剣聖(ギャラクシーソードマスター)の尾美一と銀時の木刀を片手に戦う場面が見開きで書かれている。現在では武市を不意打ちながら一撃で倒す、泥水平子を一撃でしかも峰打ちで倒し神楽と共に鬼の仔や化け物と称される、天導衆を相手取ることができるなどその成長は目覚ましい。柳生編では、沖田総悟が新たな敵と認めている。
筋力も理性を失って暴走する神楽を抱きかかえて制止する、油断していたとはいえ沖田と神楽の二人を素手で地面に叩き付ける、鼻フックで成人男性を持ち上げて投げ飛ばす、巨人をノックアウトさせるなど地味に、というかかなり人間離れしている。また、別人格ではあるのだが真選組鬼の副長とタイマンで殴り合えるレベルの肉体と精神力を持つ。2年後では更に強くなっており、たま(子供サイズとはいえロボット)を抱えて空中高く飛んで(子供サイズとはいえ神楽と同じ高さと滞空時間だった)沖田からの銃撃を躱す、神楽と沖田を同時に空中で武装解除する、池田朝右衛門の斬撃を捌き切る等、相変わらず周りがヤバいだけでもはや化け物になっている。
忘れてはいけないのは、これまでの戦闘でも相手の真剣などの得物に対して、新八の得物はいつも星砕きでもない普通の竹刀や木刀や真剣であり、それでいて一度も足手まといになったこともない。(番長的な存在だった)コースケ先輩3人分とされる初期も、単純計算ではあるが、瞬間的な腕力は200~360kg以上あると思われ、今までの描写から見ると割りと間違っていない。
(身体能力と顔の良さもお妙の弟だと考えれば当然かもしれない。)
ツッコミ力
新八と言えば、忘れてはいけないのがツッコミ力である。
基本的に銀魂の笑いは「登場人物全員を平等に傷つけていく」タイプの笑いであり、新八自身もボケやイジリに回ることもあるが、やはり割合的にツッコミに回る回数の方が多い。
その為、銀魂そのものの代名詞とも言える「おいィィィィィィィ!!」と言うツッコミが銀魂ファンからは新八の持ちネタとして扱われていることも多い。
また、銀魂の連載終了後、ギャグ漫画を始めとするお笑い文化全体の本流が「誰も傷つけない笑い」に向かい、ボケに対するツッコミが理不尽であるとギャグとして笑えないと不評を買うことが多くなった。
そんな中、新八のツッコミはセリフ量も多く、場合によっては過激なことがあるのにもかかわらず、過激でありながらも理不尽にならず、かと言ってボケに対して言って欲しいことをキチンと言ってくると言う絶妙なバランスで成り立っており、未だに高い人気を誇っている。
人気投票
人気投票では第五回を除くすべてで8位をキープし、第二回人気投票の結果を受けて描かれた人気投票篇では「新八の八は八位の八です」と宣言した事もある。
(10周年企画で開催された「第1回表紙登場権争奪『銀魂』オールキャラ総選挙」では原作者と3票差で惜しくも9位であったが、人気ではなくあくまで表紙登場権争奪のためノーカンでもよさそうだ。)
3回連続で8位を取った時には、原作者に新八奇跡だね!とコメントされ、本編でも土方に「ハットトリック」と揶揄されるなどした。
第四回でもちゃんと(?)8位の座を維持したのだが、第五回では実写映画効果もあってか、見事7位に昇格(なお8位は神威であった)。喜ばしいことなのだが、読者からは「残念」「後味悪い」と散々の言われようである。
『おめでとう新七‼』
最終回記念として行われた第六回では、8位を奪還(?)した。担当いわく「ガチのマジで8位」。最後の最後で「新八の八は八位の八です」を体現してみせたこととなった。
連載終了後、性別逆転した面々での人気投票が行われたのだが、なんとそこでも8位の座に輝いた。女体化しても8位を取るのは流石としか言いようがない。
余談
- 担当声優の阪口大助氏は外見と趣味が新八に酷似しており、原作者の空知英秋や、バラエティ番組の司会者から「リアル新八」と言われた事がある。
- ジャンプのお祭りゲームにも2作品登場しているが、ここでの扱いも何かと不潤。
- DSの『ジャンプスーパースターズ(続編アルティメットスターズ含む)』では、前述の通り万事屋の2人が(神楽は続編から)バトルコマなのに対して新八はサポートコマとなっている。このため登場時の特殊台詞では「何で僕はバトルキャラじゃないんだァァァ!」と叫んでいた。
- PS3/PSvitaの『Jスターズビクトリーバーサス』では、銀時はバトルキャラ、神楽と定春はサポートキャラ、新八はボイスのみの登場。PVではメガネ姿と台詞のフキダシは確認できる(銀時の紹介PVでは「本作の新八はなんとメガネの状態で参戦!!」と公式に言い切られた)が、ボイスのみでの登場が確定しているのは彼のみ。Jアドベンチャーでは姿が見られるが、他の声のないモブキャラ同様一枚絵。当然、ゲーム中でのバトルキャラとして場にすら出してもらえない事に不満タラタラな発言が見受けられる。
- 上記の非バトルキャラである事が災いしてか、テイルズオブザレイズとのコラボイベント「テイルズ オブる ザ レイズ」にも、万事屋の中で一人だけ戦闘参加できず、ヒューバートへの憑依と、眼鏡だけの登場となった。
- 一方で、グランブルーファンタジーのコラボでは令和の時代にグラブル将暉に言及されたり、前半エピソードで万事屋一行で唯一のグラブル世界に残る羽目(元の世界に戻ったのは眼鏡のみ)になったり……としたのだが、万事屋一行でプレイアブル化した際に2アビ担当として戦闘に参加した。神楽は3アビ担当なのを踏まえるとある意味でテイルズコラボの時と逆転しているかもしれない。
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