概要
株式会社アニメイトが運営している。
1983年に東京・池袋に1号店を出店。
その後関東一円、さらには全国へと順調に出店、2015年には代理店も含めてではあるものの全都道府県進出を果たした。さらに2019年7月、長らく代理店制度を取っていた徳島店を直営店に転換したことで、全都道府県の店舗が直営店となった。なお、滋賀県、佐賀県および中国地方のうちの3県に関しては、大型ショッピングセンターのテナントという形でしか進出していない。
また、海外では香港、上海、台北、ソウル、バンコクに店舗を構える他、かつては北京やロサンゼルスにも進出していた。なお、上海については一度撤退した後改めて進出した。
いわゆるオタク(アニメ・漫画ファン)向けの専門店としては他の追随を許さない店舗網を持ち、地方在住のアニメファンにとっては貴重な場である。とらのあなもメロンブックスもまんだらけもないけどアニメイトはある、という地域は多い。
同業他社と比較すると、比較的女性向け作品に強いといわれている。特に同人系は原則女性向けしか扱っていない(とらのあなは女性向け作品の買い付けが意外と貧弱で、メロンブックスは女性向けの取り扱いを打ち切っている、という事情がある)。
通常グッズに関しても女性向けコンテンツの比重が大きくなりつつあり、男性向けに関しては扱う量が年々少なくなっている。特に地方の店舗で顕著でありグッズの購入で苦労することも
アニメイトカードというオリジナルのポイントカードシステムを運用しており、購入金額のうち本体価格の5%分のポイントが会計時に付与される。
当初はスタンプカードによる捺印だったが、磁気カードの導入で3回程のリニューアルがなされた。
店独自の特典もあり、CDやビデオ、DVD初回特典と添えられており、現在では他系列での判断基準にもなっている。基本的には標準発売日より前日には店頭に並んでいるが、ネット予約においては指定された店舗及び支店のみに宅急便での配送となり、購入も代引きではなく電子マネーやクレジット払いでしか使えない。
運営店舗
かつては地方別に以下のとおりに運営を行っていた。2022年時点では全て直営店舗である。
- 「東日本アニメイト」
- 「西日本アニメイト」
- 「横浜アニメイト」
- 横浜店(現在の横浜ビブレ店)を同名の会社が運営。ただし後にムービック(東日本アニメイト)に吸収合併。
これら以外にも地元の書店に営業を委託する代理店(いわばフランチャイズ)も存在した(この関係で当初からの直営店舗である金沢店や長野店はそれぞれ「金沢竪町店」「直営長野店」と名乗っていた時期があった)ほか、山形県の(自称)百貨店であったマリーン5清水屋に「百貨店直営の『アニメキャラクターグッズ&同人誌』売場」として、当店で取り扱う商品を供給していた(ちなみに「山形県の直営店舗」として山交ビル内の店舗がこれに該当する)。
特に「日本全国では最後の『フランチャイズ』店舗」となっていた徳島店(地元企業のFC店舗として開店→2012年3月に旧店舗からufotable CINEMA内に移転、FC運営のまま『直営店と同一のポイントシステム』に移行→2019年7月に前日までFC運営していた企業が撤退し直営化)の事例以降は、アニメイト側としては「全店舗直営」を謳っているため、マリーン5清水屋の事例は「アニメイト側非公認の『フランチャイズ』店舗」ともいえる状態であった(2021年7月の同店閉店後は文字通り「フランチャイズ店舗」は存在しない)。
主な関連企業
アニメ関連グッズの企画・制作を行う。実は、アニメイトは本来ここの関連会社として設立された。
- マリン・エンタテインメント
ドラマCDを手掛けるCDメーカー。
アニメの映像ソフトの販売はもちろんのこと、アニメの制作にも参加するほか、書籍の出版や作品によってはサントラCDを手掛けたこともある。
2006年4月に経営破綻した出版社・ビブロスのボーイズラブ関連出版事業を引き継ぐため、2006年5月にリブレ出版株式会社として設立した。
なお、BLのほか、一般向け漫画雑誌「(マガジンZERO→)クロフネZERO」もビブロスから引き継いでいるほか、引き継ぎ後には女子向けジュブナイルポルノも手掛けた事がある。
- コアデ
大阪市内に本社を構える、アニメファン向けのブックカバーや収納グッズを取り扱う会社。1981年にコアデ企画という名称で設立された。関西地方から西のアニメイトの運営を行っていたほか、「Find Out」なる同人情報誌を1996年7月から2005年12月まで刊行していた。
グループ系列である声優事務所。
もともとライバルだったものの、運営していた株式会社ブロッコリーの経営難から、アニメイトがブロッコリーと業務・資本提携を行い、株式会社アニブロを合弁で設立。
2011年6月にブロッコリーが小売業から撤退することにより、アニブロが事業を譲渡し、株式をアニメイトが全取得、2014年に株式会社「ゲーマーズ」に商号変更。
昨今のアニメイト
まんだらけやとらのあな同様、いかにもオタクのメッカなイメージを持たれているが、最近ではアニメグッズの種類が増え、「オタク用の文房具屋さん、玩具屋さん(大人のおもちゃ屋さんじゃないぞ)」と化している。
以前は中高生が顧客の中心層で、「アニメイトの内装を見ると中高生時代を思い出す」などと言われていたが、最近では顧客の幅が増えているとか。
余談
現在の1号店(池袋本店)は3代目にあたる。
2代目は、アニメイトカフェなどが入居している「アニメイトサンシャイン」ビルで、現在も営業中。初代1号店は、そのアニメイトサンシャインの隣のビルに入居していた。
現在はらしんばん池袋本店2号館となっている。
他、アニメ、声優、キャラクターコンテンツに特化したクラファンサービス『ソレオス』がある。
関連タグ
アニメイトバイオ:実在した競走馬。馬名の意味は「活気のある」+冠名。