概要
広島県の中西部、瀬戸内海に面した港町。人口約21万人。県内で第3の都市。
旧大日本帝国海軍の鎮守府が置かれた軍港都市で、現在も海上自衛隊が基地をおいている。そのため、大和ミュージアムやてつのくじら館(海上自衛隊で実際に使われた潜水艦を展示)などの博物館、海軍関連設備を間近で見られる公園・アレイからすこじまがある。
また、平清盛が切り開いた海峡である「音戸の瀬戸」も呉市内にある。
平成の大合併により、倉橋島、下蒲刈島、上蒲刈島、豊島、大崎下島などの島々も呉市の領域に含まれるようになった。
最盛期である1940年代には人口35万人に達し、当時では西日本有数の大都市だったが、軍港という場所や広島からの近傍故に暴力団事件の舞台になることもあった。
近年は鉄鋼・造船業の斜陽により著しい人口減少を辿っている。
呉市電が走っていたこともある。しかし呉市電は赤字で廃止され、今は呉市バスも広島電鉄が引き継ぐなど財政も厳しいものがある。
市名の由来
地域を囲む9つの連峰が『九嶺(きゅうれい)』と呼ばれていたこと、またその一つである灰ヶ峰から伐採した『榑(くれ)』が特産品だったこと、古代中国の呉から逃れてきた人々が定住し、彼らを「くれ人」と呼んでいたこと、などが市名の由来とされている。
また、これは災害地名ではないか?との説(えぐれるの意味の刳れる→くれ)を唱える人もおり、興味深い。
なお、市章はカタカナの「レ」が9つ囲った中に「市」の字が入るデザインで「レ」が9つで「クレ」という洒落の効いたデザインである。カタカナの「レ」が9つあるのは前記の通り9つの連峰にも掛けている。
呉氏
呉市のプロモーションのために生み出された『呉バー』で『呉イジー』なゆるキャラ。
関連タグ
ラッキーコーン:市内の個人・渡部敏昭さんによるキャラクター。同キャラを入れたチラシなどで地元のお店の盛り上げに努めてらっしゃるとか。
関連作品
- 海猿
- 男たちの大和/YAMATO
- この世界の片隅に
- 孤狼の血 - 呉市と広島市が融合したような架空都市が舞台の警察小説
- 仁義なき戦い - 呉の暴力団抗争事件をモデルにしたヤクザ映画
- たまゆら(下蒲刈島、大崎下島などが登場する)
- 宮原家の倉橋ちりめん物語
日本海軍(呉鎮守府)、自衛隊、海上保安庁関連
艦隊これくしょん - アニメ化作品などで呉鎮守府をモデルにした建物などが登場。関連イベントが度々開かれている。
佐世保鎮守府開庁130年:呉市と共に鎮守府が開庁してから130周年を記念して実施された付帯行事