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仁義なき戦い

じんぎなきたたかい

『仁義なき戦い』ちゅうのはなぁ、70年代に一世を風靡した仁侠映画じゃあ。
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概要編集

原作は、実在のヤクザである美能幸三が獄中でつづった手記をもとに作家の飯干晃一が書いた同名小説じゃ。団体・人名・地名はすべて実名じゃったが、映画では仮名になっとる。

1973年、東映製作で映画化されたんじゃ。俳優菅原文太田中邦衛監督深作欣二とどえらい面子が揃っとるけぇ、日本映画の金字塔じゃのう。

まぁ一つ、見たってつかあさいや、の?

ついでに、オリジナル版は、第一部が1973年1月劇場公開で最終作の第5部が1974年6月劇場公開ちゅ〜今ん感覚からすっと何かおかしかペースで作られとるけど、あん頃はよくある事じゃったけん、気にせんでつかあさい。


映画版解説編集

終戦直後の広島を舞台に、ヤクザ達が繰り広げる血を血で洗う抗争を群像劇的かつエネルギッシュに描いたヤクザ映画シリーズ。第一作は1973年1月13日に東映配給網により正月映画第2弾として公開された。


菅原文太や渡瀬恒彦松方弘樹を始めとする若かりし頃の名優たちが演じるギラギラとした無闇矢鱈に濃い登場人物達や、「広島弁のシェイクスピア」とも形容された数々の小気味よい名台詞の応酬、金は無いが生きようとするエネルギーだけは有り余ってる人々、戦後から高度経済成長期にかけて次第に複雑化していく時代の中で仁義や義理人情を貫くことの難しさ、そして権力者達によって使い捨てにされる若者達の悲哀を、笠原和夫の巧みな脚本と深作欣二監督の斬新かつダイナミックな演出で纏め上げた本作は予想以上の大ヒットを記録し、日本映画史に残る傑作として日本国内のみならず海外の俳優やクリエイター達にも多大な影響を与えた。


それまでのヤクザ映画といえば暴力団を著しく美化したものがほとんどであり、義理人情に篤く弱きを助け強きを挫く“体制に立ち向かう反骨のヒーロー”としての侠客を描いたいわゆる「任侠物」が中心であったが、本作では権力と金にがめつく、弱者をいたぶり、警察市議会などの公権力と癒着して裏切りに裏切りを重ねる卑劣な社会悪としてのヤクザの姿が克明に描れている。

そんな中でも仁義を貫こうとするヤクザもわずかに登場するが、そのほとんどが最後は裏切られて無惨な死に方をするのがシリーズのお約束である。


また、実際に起きた抗争を題材にし、様式美を排してリアリティを追求したドキュメンタリー調の演出がなされた本作は、実録物という一大ジャンルの先駆けにもなっている。


なお、一見すると中二病的な格好良さが有るタイトルだが、本篇では「小悪党の典型のようなラスボスに絶対に勝てない主人公」という現実の理不尽さが描かれている。


第一作目あらすじ編集

敗戦直後の広島県呉市。広能昌三は復員するも、仕事も無く遊び人や愚連隊の群れの中で鬱屈した日々を過ごしていた。

そんなある日、闇市で広能の元に山守組に属する友人が酔ったヤクザ者に襲われて怪我をして駆け込んでくる。広能は山守組の若衆達に加勢、自ら買って出て暴漢を射殺し、逮捕され刑務所に収監された。

そこで土居組若衆頭の若杉寛と知り合い義兄弟になった広能は保釈後、その気風と度胸の良さを買われて山守組組員になった。

当時の呉には土居組、上田組など四つの主要な組があったが、山守組はまだ微々たる弱小勢力にしかすぎなかった。山守組組長・山守は市議選に絡んで上田組と組み、土居組と敵対するようになる。そして、かねてより土井組組長と対立していた若杉が広能を頼って山守組へと身を寄せたことで、土井組組長暗殺計画の決行が決定され、山守に懇願された広能はこれを自ら引き受け成功させる。だが、山守は突然広能を邪魔者扱いするようになり、致し方なく広能は再び逮捕されて刑務所で服役する。

山守の広能への仕打ちに激怒した若杉は山守組の若衆を殺害したものの、警察との銃撃戦で死亡した。


その間、呉では土居組は壊滅し、朝鮮戦争勃発による特需に乗った山守の港湾運送事業で山守組は大きく勢力を拡大して大組織になるが、組織内部では主流派の若衆頭・坂井鉄也一派と反主流派の幹部・新開宇市一派がヒロポンの闇取引を巡るいざこざをきっかけに対立を深めていた。

その情勢下、市会議員・金丸と土居組の残党を味方に引き入れ勢いづいた新開一派が坂井の仲間を殺害したことで、ついに両勢力は山守を無視して血を血で洗う『内戦』へと突入していく。


シリーズ一覧編集

深作オリジナル五部作編集

『仁義なき戦い』1973年

『仁義なき戦い 広島死闘篇』1973年

『仁義なき戦い 代理戦争』1973年

『仁義なき戦い 頂上作戦』1974年

『仁義なき戦い 完結篇』1974年


深作新シリーズ編集

『新仁義なき戦い』1974年

『新仁義なき戦い 組長の首』1975年

『新仁義なき戦い 組長最後の日』1976年


他監督作品編集

『その後の仁義なき戦い』1979年』 ※工藤栄一監督

『新・仁義なき戦い』2000年 ※阪本順治監督

『新・仁義なき戦い/謀殺』2002年 ※橋本一監督


本作に関する都市伝説編集

  • 本シリーズで一貫して「悪としての魅力すらない究極の小悪党」として描かれている山守組長のモデルになった山村組組長の山村辰雄が、本作の撮影現場を見物していた、という話が有る。
  • 本作の試写を観た山口組3代目組長の田岡一雄が、試写が終った後に、東映の社員に「広島の奴らは、こんなもの作られて、よく黙っているな。うちの組だったらシシャが行くぞ」と告げたと言われる。なお、この際の「シシャ」が何を意味していたかは不明。
  • 第一部で山守組の幹部が(組内の権力争いのせいで)広島駅構内で刺殺されるシーンは、実は京都駅でゲリラ撮影(京都駅側の許可を得ていない)したもの。モブキャラの迫真の演技に見えるモノは、実は演技でも何でもなく、本当に殺人事件が起きたと思い込んだ関係ない一般人が混乱状態になってるだけ

pixivでの扱い編集

真の獅子は、唯一人で良いたくみんスマイルvsうさちゃんピース

映画とはさらさら関係なく、文字通り仁義の通用せん、壮絶な修羅場にも使われるんじゃあ。


関連動画編集

「仁義なき戦い」と言えばこの曲。

冒頭部分が特に有名で、昨今のバラエティ番組などでも(主に修羅場なシーンを)面白おかしく盛り上げる際のBGMとしてしばしば使用され続けている。



関連タグ編集

映画 邦画

東映 深作欣二

ヤクザ


外部リンク編集

仁義なき戦い - Wikipedia

仁義なき戦いとは - はてなキーワード

映画 仁義なき戦い - allcinema

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