概要
滋賀県南西部、琵琶湖畔にある市(中核市)で、同県の県庁所在地。
人口約34万5千人。(2023年1月時点)
飛鳥時代には、天智天皇により都として近江宮(近江大津宮)が置かれたこともあるが、大友皇子が大海人皇子(天武天皇)に敗れ、都は飛鳥へ戻った。
天智天皇の血を引く桓武天皇が平安京(京都)へ遷都してから、京都から東方への流通拠点として栄え、桃山時代には大津城の支配下となった。江戸時代には城は近郊の膳所(ぜぜ)へ移されるが、大津の町は幕府の直轄地として引き続いて栄え、明治時代初期に滋賀県の県庁が置かれた。
近年は人口増加が著しく、大阪市、京都市のベッドタウンとして新興住宅地やマンションなども立ち並ぶ。
特に大津市から見た京都市の距離関係は、彦根市から大津市を見るよりも近いため、「京都市大津区」などとネタにされることもある。
2020年8月末に大手百貨店であった西武大津店の閉店(なお、前後して西武岡崎店とそごう西神店も閉店にしたため、関西・東海地方からそごう・西武の店舗が消滅した)により、滋賀県の百貨店は草津市の近鉄百貨店草津店のみとなり、百貨店が存在しない県庁所在地となった。同日には福島県福島市も中合福島店が閉店したため同様の状況となったが、福島市は百貨店が現存する郡山市の人口を下回るのに対し、こちらは名実ともに県内最大の県庁所在地から百貨店が消滅する事態となった。
西武グループの創業者の堤幸次郎のゆかりの地ということもあり、西武大津店の他にも西武グループ由来の施設が複数(パルコ、西友など)あったが、相次ぐ閉鎖により現在はびわ湖大津プリンスホテル(滋賀県最高層の建物でもある)を残すのみである。