概要
近江神宮は、滋賀県大津市に鎮座する神社であり、皇紀2600年を記念して同年に相当する1940年(昭和15年)に創祀された。
天智天皇(又の御名は『天命開別大神(あめみことひらかすわけのおおかみ)』)が祭神として祀られており、神徳は『時の祖神』『開運・導きの大神』『文化・学芸・産業の守護神』とされる。
これは天智天皇が皇太子時代に日本初の時計である『水時計』を発明したことに起因しており、宮内には時計博物館もある。
『小倉百人一首』の第1首目の歌を詠んだ天智天皇にちなみ、百人一首・競技かるたとのかかわりが深く、天智天皇が歌った百人一首の歌碑が設置されており、他にも柿本人麻呂・高市黒人の万葉歌碑、弘文天皇(大友皇子)の御製漢詩碑や芭蕉句碑、保田與重郎の歌碑など、多くの歌碑・句碑が作られている。
競技かるたに取材した漫画・アニメ『ちはやふる』の舞台ともなっており、競技かるたの名人位・クイーン位の決定戦が毎年一回行われ、その他にも多くの競技かるたの大会が開催されている。
その後の広瀬すず主演の実写版でもロケ現場として使用され、この撮影のため黒髪ロングのエクステを付けて撮影に臨んだ広瀬は「原作を読んだ方にも『見たことがある景色だ』と思ってもらえればうれしい」と語っている。