概要
京阪電気鉄道(京阪電車)の大津線と呼ばれる路線の1つで、京都府京都市と滋賀県大津市を結ぶ。ラインカラーは黄色。
路線は御陵~びわ湖浜大津間で、全列車が御陵から京都市営地下鉄東西線へ乗り入れて京都市役所前または太秦天神川まで運行している。東西線の車両が京津線に乗り入れることはない。
同じく大津線に属する石山坂本線では様々なラッピング電車を運行しているが、京津線では景観条例との兼ね合いで設定・運行されていない(貸切・イベント列車で四宮まで乗り入れることはある)。
前身の京津電気軌道時代は京都電燈(現在の京福電鉄)との繋がりが強く、鴨東線の免許を京福が長らく保有していたのは、繋がりの強い叡山電鉄部と京津電気軌道を連絡するのが本来の目的だった。
かつては京津三条~御陵間にも路線があったが、地下鉄東西線開業により廃止、同線への乗り入れに変更された。廃止された路線の駅のうち、京津三条は三条京阪に、東山三条は東山に変更され、九条山は完全に廃止され、日ノ岡は御陵に統合された。
当然の事であるが、警笛では「みぉぉぉぉん」と鳴る。
部分廃止後も最大61パーミルの急勾配、半径40mの急カーブ、さらに上栄町駅~びわ湖浜大津駅間には併用軌道があり、起点である御陵駅は地下駅であることから、地下鉄、登山電車、路面電車の三要素が揃い(もちろん日本国内ではここだけ)、劇場路線の異名もある。
停車駅
※太秦天神川~御陵間(駅番号灰色背景)は地下鉄(京都市営地下鉄東西線)区間。
※全便が各駅停車。太秦天神川まで乗り入れ、一部は京都市役所前折り返し。
※京阪山科駅でも地下鉄東西線と乗り換えることができるが、切符は別々になる。また東西線から地下鉄山科駅までの乗車券で京阪山科駅で下車すると、御陵~山科間の社局が異なるため追加運賃が発生する。
駅番号 | 駅名 | 読み | 乗換路線 | 備考 |
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T17 | 太秦天神川 | うずまさてんじんがわ | 嵐電(京福電気鉄道)嵐山本線 | |
T16 | 西大路御池 | にしおおじおいけ | - | |
T15 | 二条 | にじょう | JR西日本嵯峨野線(山陰本線) | |
T14 | 二条城前 | にじょうじょうまえ | - | |
T13 | 烏丸御池 | からすまおいけ | 地下鉄烏丸線 | |
T12 | 京都市役所前 | きょうとしやくしょまえ | - | |
T11 | 三条京阪 | さんじょうけいはん | ||
T10 | 東山 | ひがしやま | - | |
T09 | 蹴上 | けあげ | - | |
T08 | 御陵 | みささぎ | 地下鉄(六地蔵方面) | |
OT31 | 京阪山科 | けいはんやましな | ||
OT32 | 四宮 | しのみや | - | |
OT33 | 追分 | おいわけ | - | |
OT34 | 大谷 | おおたに | - | |
OT35 | 上栄町 | かみさかえまち | - | |
OT12 | びわ湖浜大津 | びわこはまおおつ |
廃止区間
※1997年の区間廃止まで京津三条~浜大津間の準急種別があり、京津三条~御陵間は全駅通過していた。
駅名 | 読み | 乗り換え路線 | 備考 |
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京津三条 | けいしんさんじょう |
| 京阪本線の三条駅が地下化され、改札が分離されたため、区別するために「京津三条」と改称された。京津線乗り場は廃止まで地上にあった。東西線による代替駅は三条京阪駅 |
東山三条 | ひがしやまさんじょう | 併用軌道上に所在。かつては京都市電との乗換駅であった。東西線による代替駅は東山駅 | |
蹴上 | けあげ | 併用軌道上に所在。東西線による代替駅は蹴上駅 | |
九条山 | くじょうやま | 東西線に代替されることなく廃止 | |
日ノ岡 | ひのおか | 併用軌道上に所在。東西線に代替されることなく廃止、ただし地下鉄御陵駅が京阪時代より西側に移動したため、実質的には御陵駅に統合 | |
御陵 | みささぎ | 東西線による代替駅は御陵駅 |