概要
京都市営地下鉄が運営する鉄道路線で、中心部の烏丸通の真下を南北に走っている。営業キロ13.7km。1981年に北大路駅~京都駅間が開業し、1988年に竹田駅へ延伸、1990年に北山駅へ延伸、1997年に国際会館駅へ路線延伸が行われた。
竹田駅から先は近鉄京都線との相互直通運転を行っている。普通電車は原則新田辺駅まで、急行電車は隣県の県庁所在地である奈良市の近鉄奈良駅まで運転している。
由来となった通りの名称もそうであるが線名は「からすま」と読む。「からすまる」ではない。
- 当線沿線に観光地は少ないが、学生の街らしく学校が多く所在し学生の利用が多いのが特徴。烏丸通と交差する東西街路名が駅名に採用されている駅が多い。
- 2014年の烏丸御池駅へのホームドア設置以降、各駅へのホームドアやフルカラー発車表示器などの整備を順次行っている。また2026年度までのATO(自動列車運転装置)の導入を目指し、ATO導入後のワンマン運転の実施による(人件費の)コストカットも視野に入れていた。が、COVID-19の影響で収入が落ちた京都市が深刻な財政危機に直面し、財政再建団体に危うく転落しかけた事を受け、各駅へのホームドア整備やATOの導入などが滞ることになってしまっている。ホームドアは2028年度までに全駅に設置するとの事ではあるのだが・・・
駅一覧
直通運転する急行電車も地下鉄線内は各駅に停車する。
駅番号 | 駅名 | 乗換 | 備考 |
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K01 | 国際会館 | - | 叡山電鉄岩倉駅が近接 |
K02 | 松ヶ崎 | - | 叡山電鉄修学院駅が近接 |
K03 | 北山 | - | |
K04 | 北大路 | - | 開業時の終着駅で、駅のほぼ真上にかつての京都市電烏丸車庫があったため、当駅を烏丸車庫と呼ぶ年配者もいる。 |
K05 | 鞍馬口 | - | |
K06 | 今出川 | - | 同志社大学今出川キャンパス最寄り駅。 |
K07 | 丸太町 | - | |
K08 | 烏丸御池 | 京都市営地下鉄東西線/京阪京津線 | 旧・御池駅。東西線開業により現駅名に変更。 |
K09 | 四条 | 阪急京都線(烏丸駅) | |
K10 | 五条 | - | |
K11 | 京都 | ||
K12 | 九条 | - | |
K13 | 十条 | - | |
K14 | くいな橋 | - | 駅名の由来は近くにある水鶏橋(くいなばし)だが、難読字のため平仮名書きになった。 |
K15 | 竹田 | 近鉄京都線(直通) | |
近鉄京都線・近鉄奈良線近鉄奈良駅まで直通運転(急行列車のみ)※普通列車は近鉄京都線新田辺駅まで直通 |
使用車両
全列車6両編成。
自局車両
1981年の烏丸線開業から、マイナーチェンジをしつつ新造。20編成在籍。
前期製造の9編成は2021年より順次廃車。後期製造の11編成は電機子チョッパ制御からVVVF制御に変更、行き先表示幕をフルカラーLEDへ、液晶式旅客案内表示器を搭載するなどの改造を行い、引き続き使用する。
10系前期車の代替車両として2022年の運行開始を予定。17インチの車内液晶式旅客案内表示器、フルカラーLEDなどの最新機器を搭載しているほか、ATOも対応。また、西武40000系で採用されたパートナーゾーンも採用されている。
新造車両デザイン検討業務は総合車両製作所が1円で落札したが、製造メーカーは近畿車輛になった。
前面のフルカラーLEDは、地下鉄に乗るっの太秦萌を表示することができる。
車両の正面はどこか東京メトロの千代田線車両を思わせる形状をしている。
10系・20系共に近鉄への直通運転にも運用されており、朝夕に運行される急行に使用された場合、京都市の地下鉄車両を近鉄奈良駅で見る事ができる。(因みにこちらも地下にある駅である)
乗り入れ車両
- 近鉄3200系
1988年の竹田延伸開業・近鉄線乗り入れ開始に合わせて製造された。7編成在籍。下記の3220系と共通運用が組まれており、間合いで烏丸線内折り返し列車にも使われる。(これは近鉄車が地下鉄内運用に入る事により京都市交通局側の近鉄線路使用料を相殺するため)
近鉄車のATO対応改造は、「地下鉄線内でしか使用しない」という理由から京都市側が費用を負担する予定。
余談ながら現在の近鉄一般車の標準塗装であるマルーンとシルキーホワイトの塗装を初めて使用した車両でもある
- 近鉄3220系
2000年の烏丸線への急行乗り入れ開始に伴い新造されたシリーズ21。3編成在籍。