概要
京都市山科区四ノ宮堂ノ後町にある京阪電気鉄道京津線の停留場(OT32)。
ただし、案内上は停留場と呼ばず「四宮駅」と呼ぶ。
錦織車両基地隷下の四宮車庫が隣接する。
大阪急時代の1949年8月7日、その四宮車庫で火災が発生し、車庫が全焼、車両も22両が焼失した。特に70形は全10両のうち、72号を除く9両がこの火災で廃車になっている。生き残った72号は現在も、京阪本線寝屋川市駅〜萱島駅間にある寝屋川車両基地の構内入換機として現役で、さらに「ワガヤネヤガワ号」の名が付けられた。
当駅付近は京都府と滋賀県の府県境兼、京都市と大津市の市境が入り組んでおり、大津市側からの利用客も多い。
京都市側には、近くに名神高速道路京都東インターもある。
対する大津市側には京阪バスの「緑ヶ丘」バス停があるが、京都市営地下鉄東西線開業前まで三条京阪に乗り入れていた帝産湖南交通信楽線(現在は石山駅〜ミホミュージアム〜信楽駅に短縮)は、京都側から乗車した場合、最初に降りられるバス停がこの緑ヶ丘だった(つまり、京都市内のみの利用はできなかった)。また、それ以前には滋賀交通京都水口線(現在は路線そのものが廃止)も発着していた。
なお四ノ宮という大字は、当駅近くの徳林庵の北側に、仁明天皇の第4皇子「人康親王」の山荘があったことに由来すると言われている。
停留場構造
地上駅で、島式・単式の複合型2面3線。改札口は単式ホーム(便宜上3番線)のびわ湖浜大津寄りにあり、反対側にある島式ホーム(同1・2番線)へは構内踏切で連絡している。
ホーム有効長は4両。ホームが3線以上あるにもかかわらず、案内上ののりば番号表記がないものの、管理上での番線番号は一応存在しており、車庫側のホームから番線番号をカウントする。
1番線は使用頻度が低く、びわ湖浜大津行き出庫、三条京阪方面発入庫のみで使用する。かつて急行があった時代は当駅で緩急接続を行い、1番線を待避線に使用していた。地下鉄東西線開業前日の1997年10月11日までは、京阪京津線は準急(京津三条〜浜大津)と普通(京津三条〜四宮)の二本立てで運行され、普通は2番線で降車扱いを行い、東側の引き上げ線に入ってから、折り返し3番線で乗車扱いを行っていた。
隣の停留場
【←太秦天神川方面】京阪山科停留場-当停留場-追分停留場【→びわ湖浜大津方面】
利用状況
2019年度の1日平均乗降人員は2,880人である。
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京阪80形(京津三条発着時代、主に普通で使用していた)