概要
滋賀県湖南市に本社を構え、同市と栗東市・野洲市・甲賀市、大津市(大石地域のみ)で路線バスを運行している企業で、滋賀交通グループの1社。
もともとは滋賀交通が路線バスを直営しており、1990年代前半までは、国道1号線をロングランする、
●浜大津〜石山駅口〜草津駅〜甲西駅〜水口町役場(現・甲賀市役所)
●京都駅八条口〜国道山科〜草津駅〜甲西駅〜水口町役場(京都市内のみの利用は不可)
といったゲテモノ路線が存在したほか、三重県の柘植駅や湯の山温泉へも運行していた。
滋賀バスはその滋賀交通の子会社として、1990年代初頭、現在の湖南市や甲賀市の不採算路線の受け皿として設立された。2009年を最後に滋賀交通直営の路線バスは消滅し、滋賀バスによる運営になっている。
路線
エリアが隣接している帝産湖南交通と同じく、高速バスの運行実績はなく、
●草津駅〜伊勢落・石部駅線
●野洲駅〜ハイウェイサイドタウン・北山台センター線
の2つの一般路線、および湖南市・甲賀市コミュニティバスのみ。
柘植駅を除く草津線内のすべての駅に乗り入れるほか、西日本JRバスより移管されたものを中心に信楽駅発着路線もあり、一部は京阪石坂線の石山寺駅とを結ぶ。
これらのうち甲賀市コミュニティバスは、三雲駅・貴生川駅・信楽駅以外に発着する路線はほぼすべて平日のみの運行で、石山寺〜信楽線も土曜・日曜・休日には大石小学校〜石山寺駅の間が運休になる(京阪バスに乗り換え)点には要注意。
車両
大型車は三菱ふそう、中型車は三菱ふそうといすゞ自動車、小型車は三菱ふそうと日野自動車を採用。大型車は湖南市コミュニティバスにごくわずかに見られるのみ。
滋賀交通が直営していた時代には三菱ふそうがほとんどだったが、新車が10年近く導入されてこなかった時期があり、非冷房のMR520や、滋賀交通初の冷房車MAR470など1970年代の車両が幅を利かせ、また神戸市バスの注文流れのブルドッグMP518も在籍していた。
1991年になって冷房化推進のためにエアロミディ(メイン画像)の導入を開始、MR520、MAR470を次々に駆逐していった。MP518も2000年代前半には引退している。
草津線石部〜甲西間には一時期、彼等MR520・MAR470の廃車体が所狭しと並べられていたことがあったが、現在は既にない。
現在はエアロミディが生産されておらず、新車はいすゞエルガミオと日野ポンチョが選ばれている。
湖南市や甲賀市のコミュニティバスでは、以前は専用の車両のみが使用され、その中には貸切格下げの前扉のみの車両も存在したが、次第に一般路線車も使用されるようになった。
近年の新車、特にエルガミオは一般路線とコミュニティバスの双方で使用されている。
関連タグ
大津駅:親会社・滋賀交通の本社は同駅の近くにある。なお登記上は甲賀市水口町本綾野が本店で、現在も滋賀バス水口営業所が置かれている。