概要
1940年に「日本のフィクサー」などと言われた小佐野賢治が立ち上げた自動車部品販売会社「第一商会」が元である。
時勢に合わせ軍需省や進駐軍などと密接な関係を築き会社を大きくし、中古車両販売やホテルなどに参画、そして東急からバス事業を譲り受け進駐軍の輸送に関わり、これが主力のバス事業となった。この経緯から東急と緊密な関係にあった。その為同社のTKKのオマージュであるKKKというロゴを使っていたがクー・クラックス・クランを連想させるということで現在は使われていない。
鉄道会社を親会社または親系関連会社としない私立独立系バス会社としては日本最大規模である。
営業所
営業所名 | 所在地 | 最寄りバス停 |
---|---|---|
池袋 | 豊島区千早1 | 池袋車庫 |
練馬 | 練馬区北町1 | 練馬北町車庫 |
志村 | 板橋区坂下1 | 志村三丁目駅 |
赤羽 | 北区西が丘3 | 赤羽車庫 |
戸田 | 戸田市美女木東2 | 戸田車庫 |
川口 | 川口市東本郷1 | 西沼 |
鳩ヶ谷 | 川口市大字赤山184 | 鳩ヶ谷車庫(赤山) |
さいたま東 | さいたま市緑区大字上野田629 | さいたま東営業所 |
西浦和 | さいたま市桜区桜台2 | 西浦和車庫 |
飯能 | 飯能市柳町10 | 車庫前 |
車両
子会社にいすゞ自動車のディーラー(北海道いすゞ自動車)が含まれているためか、バスの新車はいすゞ製が多い。
各車両には登録番号とは別で車番が付与されており、大型車や中型車は4桁、超小型車や貸切車といった少数派の車両は3桁で表記される。
上1または2桁は形式別の区分、下2桁は固有番号である。
上1・2桁の区分 | 形式 | 形態 |
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10 | PDG-LR234 | 中型ノンステ |
11 | SKG-LR290 | 中型ノンステ |
12 | 2KG-LR290 | 中型ノンステ |
20 | KK-LR233/PA-LR234 | 中型ワンステ |
30 | QDG-LV290N | 大型ノンステ・標準尺 |
32 | 2PG/2DG-LV290N | 大型ノンステ・標準尺 |
50 | KL-LV280L | 大型ノンステ・標準尺 |
51 | PJ-LV234L | 大型ノンステ・標準尺 |
52・53 | PKG-LV234L | 大型ノンステ・標準尺 |
54 | LKG/QPG-LV234L | 大型ノンステ・標準尺 |
60 | KL-LV280L | 大型ワンステ・標準尺 |
66 | PJ-LV234L | 大型ワンステ・標準尺 |
68 | PKG-LV234L | 大型ワンステ・標準尺 |
62 | PJ-LV234L | 大型ワンステ・標準尺・ワンロマ |
70 | QPG-LV234N | 大型ノンステ・長尺 |
81 | PJ-LV234N | 大型ワンステ・長尺 |
82 | PKG-LV234N | 大型ワンステ・長尺 |
83 | LKG/QPG-LV234N | 大型ワンステ・長尺 |
90 | QDG-LV290Q | 大型ノンステ・長尺 |
91 | 2DG-LV290Q | 大型ノンステ・長尺 |
廃車となった車両は解体されたり、中古車販売業者を通じて系列外の事業者へ売却されたりする事もあるが、多くは国際興業系列の事業者へと譲渡される。
国際興業系列の主な移籍先は十和田観光電鉄、秋北バス、岩手県交通、山梨交通などで、コスト削減のため系列事業者への譲渡車は国際興業時代のカラーリングほぼそのままで使用される。
系列外の事業者ではJRバス関東・中国JRバス・サンデン交通・那覇交通・アルピコ交通・プリンセスラインバス・九州産交バス・鹿児島交通などへの移籍事例が存在する。ただし、プリンセスラインなど、既に国際興業出身の車両が全廃された事業者もある。
キャラクター
自社の広告では度々萌っぽいキャラクターが登場している。(参考)
国際興業系列の会社
国際興業大阪(グループで唯一の交通子会社)
- 国際興業神戸
- 大阪交通
過去の系列会社
国際興業東北(2013年離脱、現国際東北)
山梨交通
関連タグ
埼京線:国際興業が首都圏に鉄道路線の建設を計画したことがあり、ルートこそ違えど経由する拠点が同線とほぼ一致していた。
国際十王交通:前身の「国際ハイヤー」が国際興業が持つ熊谷・太田・大泉エリアにおけるハイヤー事業の譲渡を受け設立、後に東武グループ入りするが、社名は名残として残った。
ロッキード事件:創業者が関係者として関わった事件。