概要
長野県松本市井川城に本社を構え、同市を中心に鉄道・バスを運営する松本電気鉄道が、2011年4月に同じくアルピコグループ傘下にある諏訪バス・川中島バスを吸収合併の上、改称したもの。ちなみにアルピコとはALPIne COrporationの略である。
歴史
1920年 筑摩鉄道として創業。その後何回かの改称を経て1932年に前身の松本電気鉄道となる。
その後はアルピコグループの一員として松本エリアを中心に事業を行うが、2007年にアルピコグループそのものが債務超過に陥ってしまう。その後長野県や地元地銀の援助もあり経営再建に成功。
2008年5月に親会社であるアルピコホールディングスを設立し、同年10月に諏訪バス、川中島バス、アルピコハイランドバスを子会社化。翌年アルピコハイランドバスを吸収合併する。
2011年4月に残る2社も吸収合併し、社名をアルピコ交通と改称する。
子会社としてアルピコ交通東京がある(アルピコ交通大阪は2019年4月1日から吸収合併により大阪支社となった)。
主な事業
運輸事業
鉄道事業
「松本電鉄」と案内されることの方が多い。
かつては新島々駅より先に島々駅があったが、土砂崩れで線路が埋まりそのまま廃線となっている。
車両は3000形(元京王3000系)で「Highland Rail」のロゴが入っている。なお本系列は2022年度より、東武20000系を種車とする20100形へ漸次置き換えられる。
バス事業
路線、貸切ともに長野県下で最大勢力を誇る。
高速・貸切バスは「Highland Express」、一般路線バスは「Highland Shuttle」のロゴが入り、「松本電鉄バス」として松本市を中心に、「諏訪バス」として諏訪地方を中心に、「川中島バス」として長野市や大町市、白馬村などでバスを運行している。
高速バスにおいては京王バス、名鉄バス、阪急バスと共同運行をし東京、名古屋、大阪などを結んでいる。
東京行きの高速バスは提携先の京王電鉄のターミナル駅である新宿駅(バスタ新宿)を使っている。
社名は変わったが、バスの一部に「松本電鉄」「諏訪バス」「川中島バス」の文字が残っている。
観光・レジャー事業
ホテル事業
松本市内などを中心に、ホテルブエナビスタやエースイン松本、アルピコプラザホテルなどを運営する。
サービスエリア事業
諏訪湖サービスエリア・梓川サービスエリア(上り)、姨捨サービスエリア(上下)
生活事業
スーパーマーケットのデリシア(旧松電ストア→アップルランド)や、保険、蓼科高原の不動産などを手掛けている。
不動産事業
松本バスターミナルなど
関連タグ
テレビ信州(関連会社)