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概要

埼玉県羽生市羽生駅秩父市三峰口駅を結ぶ秩父本線と同線武川駅熊谷市の太平洋セメント(親会社)熊谷工場に隣接する三ヶ尻駅を結ぶ貨物専用線(主にセメントの原料となる石灰石)の三ヶ尻線で、旅客・貨物輸送を行っている。ここでは主に秩父本線について説明する。


休日にはC58形蒸気機関車が牽引するSL列車「パレオエクスプレス」を走らせている事でも知られる。


西武鉄道からの乗り入れ列車もあり、かつては東武鉄道(東上線)や旧国鉄(→JR東日本)とも乗り入れを行っていた。

車両はかつては自社車両も走らせていたが、現在ではすべて他社から譲渡された車両である。過去には旧国鉄からの車両(165系3000系101系1000系)も存在したが、現在はSL用関連車両を除いて廃車となっている。

SL列車は急行列車として走らせているが、それ以外にも旧西武101系を改造した電車急行秩父路号」(急行料金が必要)が走っている。


長らく交通系ICカードが導入されておらず、埼玉県内唯一の非導入鉄道会社であったが、2022年3月12日よりPASMOを導入することとなり、埼玉県内の全鉄道(子会社運営の宝登山ロープウェイを除く)にて交通系ICカードの利用が可能となる。


運行する列車

旅客列車

急行料金の必要な急行列車を多数運転している。かつて準急も走っていたが、特急列車が運転されたことは無い(かつての東武からの乗り入れ特急は線内は各駅停車だった)。


熊谷-三峰口間を走行する蒸気機関車。春から秋にかけて土日を中心に運転される。急行料金が必要だが、指定席と自由席が存在する。運行開始当初は旧客を牽引していたが、現在は12系客車を牽引している。


元西武101系改造の6000系を使用。リクライニング機能付きボックスシートの3両編成。

なお、秋田内陸縦貫鉄道「もりよし」の車両が一般車化された現在、JRも含めて料金が必要な専用車が存在する日本唯一の動力車使用昼行急行であり、「はまなす」が廃止される2016年以後、「もりよし」と共にSL観光列車を除けばただ二つだけ残る急行料金の必要な定期急行となっていた(不定期だが、大井川鐵道も稀に電車急行を走らせる)が、2022年3月のダイヤ改正以降、PASMO導入キャンペーンとして、2023年3月31日の間、急行料金は不要になっていた。


  • 各駅停車

西武からの乗り入れ列車も秩父線内は普通列車扱いである。→西武4000系


貨物列車

影森駅~武州原谷駅~三ヶ尻駅間で石灰石輸送列車が運行されている。


車両

現在の車両

電車

全車両が他社から譲り受けた車両で運行されている。

原則、急行と各駅停車は西武からの直通を除きワンマン運転。


5000系:元都営地下鉄三田線6000形。3両編成。

秩父鉄道5000系

6000系:元西武鉄道101系。3両編成。急行秩父路を中心に運用されている。

CTK デハ6000系 ''秩父路'' 3両SET

7000系:元東京急行電鉄8500系。3両編成。

秩父鉄道7000型(落書き)

7500系:元東京急行電鉄8090系。3両編成。

秩父鉄道彩色兼備

7800系:元東京急行電鉄8090系。2両編成。

秩父鉄道7800系


電気機関車

本来は貨物列車の牽引機だが、C58の代わりに(客車牽引列車の)EL急行「パレオエクスプレス」を運行することがある。


デキ100形:個別記事を参照。

デキ200形:1963年に3両が製造された。鋼板溶接組み立てによる「L型軸梁式」という特殊な台車を採用したが、結果的にメンテナンスに難があり優先して廃車対象に。現在は201号機のみが残る。

デキ300形:1967年に3両が製造された。デキ200形での反省点を生かして従来車と同じ機器が採用されている。

デキ500形:個別記事を参照。


客車

12系:「パレオエクスプレス」用


貨車

運搬用のホッパ車を大量保有している。


ヲキ100・ヲキフ100形:個別記事を参照。

ホキ1形:1990年に東武鉄道から譲り受けた。保線用のバラスト散布に用いられる。

スム4000形:こちらは二軸有蓋車。1963年に50両が製造されたが、貨物輸送形態の変更に伴い用途廃止となり、1984年以降はスム4044・4047の2両のみが救援車代用で在籍。

トキ500形:こちらは石灰石輸送用の無蓋貨車。1968年に15両が製造されたが、貨物取り扱い縮小に伴い1984年以降はトキ506・512の2両のみが災害時土砂運搬用として在籍。


過去の車両

電車

300系:1959・1966年に製造されたオリジナル車。急行秩父路で運用された。3000系に置き換えられ形式消滅。

500系:1962年~1967年に製造されたオリジナル車。2000系に置き換えられ形式消滅。

800系:元は国鉄63系由来の小田急電鉄1800形。1000系に置き換えられ形式消滅。

1000系:元国鉄101系。東急からの譲渡車に置き換えられ2014年に形式消滅。

2000系:元東急7000系(初代)。非冷房のままだったことが災いし5000系に置き換えられ2000年までに形式消滅。

3000系:元国鉄165系。急行秩父路で運用された。6000系に置き換えられ2006年に形式消滅。


貨車

テキ100形:1959年に製造された、袋詰めセメント輸送用の有蓋貨車。貨物輸送形態の変更に伴い1984年使用終了。

ワキ800形:1968年に製造された、袋詰めセメント輸送用の有蓋貨車。用途廃止に伴い1988年使用終了。


その他

羽生と寄居で東武鉄道の路線とつながっており、伊勢崎線と東上線間の車両の移動の際、現在でも東武の車両が同線を走行することがある。車両牽引には秩父鉄道の電気機関車の他、秩父鉄道のATSを装備した東武の8000系が使われる。

日立製作所笠戸事業所で製造された車両も、熊谷経由での甲種輸送では必ず秩父鉄道を経由していたが、東武鉄道向け車両の熊谷経由での甲種輸送は2020年9月に終了した。

JR東日本とは現在旅客列車の乗り入れはないが、C58の検修をJR高崎車両センター・大宮工場に委託する関係にある。JR東日本の線路との連絡は、2020年までは三ヶ尻貨物線経由熊谷貨物ターミナル駅で行われていたが、区間廃止に伴い連絡不能となった。現在は寄居にて行われている。熊谷にも貨物ターミナル設置前に使われていた古い連絡線(貨物列車の他、JR高崎線-秩父本線直通旅客列車が運行されていた)があるが、封鎖されたまま放置されている。

かつてはJR鶴見線扇町駅から石炭列車が熊谷貨物ターミナル駅を通じて運行されていたが、2020年3月に廃止されている。


土休日や年末年始・GW・学校の春休み夏休み等の特別な期間限定での販売だが1日乗車券「秩父路遊々フリーきっぷ」は1440円なので730円以上の区間を往復する場合は元が取れるし別売りだがで急行券やSL整理券を買うと急行秩父路やSL急行パレオエクスプレスに乗車できるので熊谷~三峰口間を往復するのはかなりお得。寄居~皆野以遠なら「ぶらり!秩父・長瀞おでかけきっぷ」は1030円なのでそれを使うとさらにお得。


駅一覧

●:停車 |:通過 ※:季節停車(通常は通過)

駅名読み急行秩父路パレオエクスプレス乗り換え路線備考
羽生はにゅう
  1. 東武伊勢崎線
西羽生にしはにゅう
新郷しんごう
武州荒木ぶしゅうあらき
東行田ひがしぎょうだ
行田市ぎょうだし
持田もちだ
ソシオ流通センターそしおりゅうつうせんたー
熊谷くまがや
  1. 高崎線
  2. 上越新幹線
  3. 北陸新幹線
上熊谷かみくまがや
石原いしわら
ひろせ野鳥の森ひろせやちょうのもり
大麻生おおあそう
明戸あけと
武川たけかわ
永田ながた
ふかや花園ふかやはなぞの
小前田おまえだ
桜沢さくらざわ
寄居よりい
  1. 東武東上線
  2. 八高線
波久礼はぐれ
樋口ひぐち
野上のがみ
長瀞ながとろ
上長瀞かみながとろ
親鼻おやはな
皆野みなの
和銅黒谷わどうくろや元々は「黒谷駅」。2008年4月1日に現在の駅名に改称
大野原おおのはら
秩父ちちぶ西武秩父駅からは離れている
御花畑(芝桜)おはなばたけ
  1. 西武秩父線(西武秩父駅)
影森かげもり
浦山口うらやまぐち
武州中川ぶしゅうなかがわ徒歩圏内にTHE ALFEE桜井賢の実家「櫻井太伝治商店」がある
武州日野ぶしゅうひの
白久しろく
三峰口みつみねぐち

鉄道むすめ

トミーテックが展開する鉄道むすめにおいて、秩父鉄道からは1名登場している。

桜沢みなの

鉄道むすめ 秩父鉄道 桜沢みなの

当線駅務係。


また、東武鉄道SL機関士である大桑じゅりはSL運転の研修を当路線で受けたという設定である。


関連タグ

貨物列車 電気機関車

秩父

林家たい平:SLパレオエクスプレスの車内放送を担当。また、「笑点大喜利冒頭の挨拶でSLパレオエクスプレスを秩父の観光地と絡めて何度か紹介した。


大井川鐵道:SLや電車急行を運行してるなど共通点が多い鉄道事業者


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