日本国内外でこの系列を称する車両はきわめて多数存在する。ここでは国内のものを取り上げる。
阪急電鉄 1000系電車(2代)
2013年より新製・投入した通勤形電車。阪急初のPMSM搭載車両である。
阪神電気鉄道 1000系電車
阪神電気鉄道(阪神)が2007年より新製・投入した通勤形電車(急行系車両)。阪神なんば線経由近鉄奈良線方面や、山陽電気鉄道へ乗り入れる運用に入る。
京王電鉄 1000系電車
(画像は5次車と6次車)
京王電鉄が井の頭線の3000系置換用として1995年より新製し1996年1月に営業運転を開始した通勤形電車。同線向け初のVVVFインバータ制御車両である。
最近は東洋・日立製IGBT-VVVFに改造させた車両も現れた。
また同形式の20番台車は、0番台車と比べて車内にはLCD(ドア上などにあるテレビのこと)を搭載している。外見は、行き先表示の凸が消えた、ドアの形が変わってしまったなどもある。
東京地下鉄 1000系電車
東京地下鉄(東京メトロ)が同社銀座線に2012年より投入した通勤形電車。
デザインは銀座線の前身である東京地下鉄道が開業時に用意した車両(後の営団1000形電車)をモチーフとしている。2013年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。ちなみに、地下鉄車両としては初の同賞受賞車両となった。
東京急行電鉄 1000系電車
東京急行電鉄(東急)が1988年より新製・投入した通勤形電車。池上線・東急多摩川線内列車用の18m級3扉車である。2008年以降上田電鉄・伊賀鉄道・一畑電車・福島交通に譲渡された車両がある。
東急東横線の東京メトロ日比谷線直通運転用にも使われていたが、2013年3月16日にて副都心線直通運転開始に伴い日比谷線直通が廃止されたため、東横線からは姿を消した。
池上線・東急多摩川線の1000系1500番台は、東横線で活躍していた1000系を8両から3両に短縮改造したもの。
上田電鉄 1000系電車
(画像は東急1000系)
上田電鉄が2008年より投入した通勤形電車。上記東急1000系電車を譲り受けたものである。2両編成4本。
一畑電車 1000系電車
一畑電車が3000系置き換え用として導入。2014年運行開始。上記東急1000系電車の中間車を先頭車化改造したものである。2両編成3本。
福島交通 1000系電車
福島交通が7000系置き換え用として導入。2017年運行開始。一畑電車の例と同様、上記東急1000系電車の中間車を先頭車化改造したものである。2両編成4本、3両編成2本。
長野電鉄 1000系電車
長野電鉄が2006年12月より「ゆけむり」として運転を開始した特急形電車。小田急電鉄のロマンスカー10000形電車(HiSE)を譲り受けたものである。同社の「1000系」を名乗る車両としては2代目。
秩父鉄道 1000系電車
秩父鉄道が1986年より投入した通勤形電車。国鉄101系電車を譲り受けたもので、2014年運行終了。
多摩都市モノレール 1000系電車
多摩都市モノレールが1998年の開業時に新製・投入した通勤形電車(跨座式モノレール)。
名古屋鉄道 1000系電車
名古屋鉄道(名鉄)が1988年より新製・投入した特急形電車。指定席車両として運用されている。
京阪電気鉄道 1000系電車
京阪電気鉄道(京阪)が1977年より新製・投入した通勤形電車。同社の「1000系/1000形」を名乗る車両としては3代目。7両編成。
首都圏新都市鉄道 TX-1000系電車
首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)が2005年の開業時から運用している通勤形電車。守谷駅以南の直流区間専用車両である。
伊豆急行 1000系電車
伊豆急行100系電車の車体載せ替えによる更新車。1979(昭和54)年に第一編成が、1983(昭和58)年に第二編成が更新により落成。クモハ1000型とクハ1500型の二両固定編成。二編成のみ製造され、100系の引退とともに引退。
福岡市交通局 1000系電車
福岡市交通局が福岡市営地下鉄1号線(現・福岡市営地下鉄空港線)開業の際に投入した車両。開業前年の1980年に第一編成が落成のセミステンレス車両で、1982年度鉄道友の会ローレル賞受賞。
現在は車両更新(チョッパ制御→VVVF制御)により「1000N系」と名乗っている。
仙台市交通局 1000系電車
仙台市交通局が仙台市地下鉄(旧:仙台市営地下鉄)南北線用に投入した通勤形車両。1985年に量産先行車が落成した。上記の福岡市交通局1000系と同様に1988年度鉄道友の会ローレル賞を受賞し、車両更新(チョッパ制御→VVVF制御)を受けた車両は「1000N系」と名乗っている。
南海電気鉄道 1000系電車(初代・2代目)
南海電気鉄道の車両。初代は南海本線の特急(四国号)などで運用、2代目は南海本線と南海高野線(山岳区間以外)で共通運用可能な車両として活躍。
近畿日本鉄道 1000系電車
1972年、旧型車両の機器流用で吊り掛け駆動で登場した近畿日本鉄道の通勤形車両。
1984年に吊り掛け駆動からカルダン駆動に変更、制御方式を抵抗制御から界磁位相制御に変更して現役。現在は3両編成を組む。
大阪高速鉄道 1000系電車
大阪高速鉄道(現・大阪モノレール)の車両。1990年の開業時に新製・投入した初期形とデザインを変更した後期形に分かれる。
2001年の増備からは後期形をベースにVVVF制御となった2000系へ移行した。
初期車8編成は3000系に置き換えられて廃車される予定であり、2020年に大阪北部地震でダメージを受けた車両が廃車されている。
神戸電鉄 1000系電車
1965年から導入している神戸電鉄の車両。→神戸電鉄1000系
窓の配置、ドア数、製造時期などの違いなどによる1100系、1300系、1500系の派生系列があり、『神戸電鉄1000系』の記事ではその3系列についても紹介。