JR四国 8000系
振り子構造を有する直流特急形電車。2014年に8600系が登場するまではJR四国が保有する唯一の特急形電車であった。1992年に試作車がデビュー。翌1993年から量産車が投入され、現在予讃線系統の特急列車「しおかぜ」・「いしづち」に運用されている。
東武鉄道 8000系
1963年の新製開始以来1983年まで約20年もの間量産された東武鉄道の通勤形電車。
総両数712両は国鉄・JRを除く日本国内の私鉄各社で最多記録となっている。ついたあだ名が「私鉄の103系」。両数が多過ぎて後半の車両は番号がインフレを起こし5桁になったものもある。
前面含め大幅な更新を受けた車両もあり、東武鉄道の主力車両として活躍しているが、現在は代替廃車を進めている。
東京急行電鉄 8000系
1969年より新製された東京急行電鉄(東急)の通勤形電車。モデルチェンジ車として8500系・8090系がある。同社初の20m4扉車でオールステンレス車体。狭義の8000系は2008年に東急線上からは退役したが、国内外に譲渡された車両がいまだ現役で運行中である。
ちなみに世界初の界磁チョッパ制御車である。
京王電鉄 8000系
1992年より新製された京王電鉄の通勤形電車。京王線の特急・準特急運用を中心として幅広く運用される主力車両である。
相模鉄道 8000系
1990年より新製・営業運転開始した相模鉄道の通勤形電車。前面デザインや表示類などを従来車から大幅に見直した。全長20m・4扉車だが、一部車両はセミクロスシートとなっている。130両(10両編成×13本)が製造された。
2004年に湘南台駅で第7編成(8707×10)がレール削正車との衝突事故を起こし、2006年に罹災廃車。代替として2006年に10000系の第8編成(10708×10)が製造されている。
老朽化に伴い、2020年度に3編成(第2編成(8702×10)、第4編成(8704×10)、第3編成(8703×10))、2021年度に3編成(第1編成(8701×10)、第5編成(8705×10)、第6編成(8706×10))がそれぞれ廃車となり、2023年5月18日時点では60両(10両編成×6本)が在籍。残存編成の一部には2020年度から内外装のリニューアルが実施され、うち第9編成(8709×10)は「YOKOHAMA NAVYBLUE」塗装に変更されている。
帝都高速度交通営団→東京メトロ 8000系
1980年に登場、1981年より営業運転に投入された帝都高速度交通営団(現:東京地下鉄)半蔵門線用の通勤形電車。乗客用扉は開閉時の音の大きさから「爆弾ドア」の異名を奉られている(さすがに近年は改良が進んでいる)。
一時期、東西線で使用されたことがあった。これは、半蔵門線の建設経緯と状況の変化によるもの。
京阪電気鉄道 8000系(0番台)
1989年より新製・投入された京阪電気鉄道(京阪)の特急形電車。同社京阪本線の特急電車を主体に運用されている。先代の3000系から引き続き車内にテレビ(アナログ)を設置した。リニューアル工事により、テレビはこの際に撤去されることになった。2017年にはさらに8両編成中の1両を大改装し、京阪で初めて座席指定車「プレミアムカー」を設定。
なお、1編成残っていた先代の3000系(京阪3000系の記事を参照)は、新たに3000系(2代目)が登場したことから8000系の30番台に編入され、2013年まで活躍した。
阪急電鉄 8000系
1988年に登場した阪急電鉄の通勤形電車。営業運転初列車は1989年1月1日の宝塚線初詣臨時特急であり、「昭和64年」に営業運転を開始した国内唯一の車両、かつ昭和時代最後に営業運転を開始した車両でもある。
(ただし、「昭和64年に製造された車両」には小田急電鉄の1000形の一部、東京急行電鉄の1000系の一部がある)
阪神電気鉄道 8000系
1984年に登場した阪神電鉄の優等列車(赤胴車)用の通勤形電車。
近畿日本鉄道 8000系
1964年に登場した近鉄奈良線用の車両。架線電圧1500V昇圧に際し900系を編入する予定があったため、末尾21から番号が始まっている。1980年までに計208両が製造された。現在はシリーズ21の大量増備により廃車が進んでいる。
左が一般的な8000系、右がアルミ試作車の8069編成。
南海電気鉄道 8000系(初代)
6200系をベースに1編成のみ製作された電機子チョッパ制御の試作車である。しかし従来車との併結ができず運用しづらいという理由で6200系に編入改造され、形式消滅した。(編入時、7100系1次車の廃車発生品を流用して、抵抗制御に逆更新して編入した。)現在は6200系の6521編成。
南海電気鉄道 8000系(2代)
老朽化が進んでいる南海本線用の塩害魔王を討伐…もとい、7000系を置き換える目的で導入された。車体構造はJR東日本のE231系をベースにしており、一部の者からは「西の走ルンです」と言われた。4両編成13本が在籍。
伊豆急行 8000系
2004年から導入した近郊形電車。車両は親会社である東急の8000系及び8500系電車からの改造車。
富士急行 8000系
7両編成から3両編成への短縮化や、バリアフリー化など大規模な改造が行われているが、車内は比較的小田急時代の姿を留めている。
名古屋鉄道 キハ8000系
1965年に登場した気動車(ディーゼルカー)。国鉄高山本線乗り入れ専用の優等車両で、準急たかやま号を皮切りに、急行たかやま号⇒急行・特急北アルプス号と出世した稀有な車両である。
西武鉄道 8000系
西武鉄道が小田急電鉄の8000形を譲り受けた車両。
2024年度末より西武国分寺線での運行を開始する予定。