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クロスシート

くろすしーと

鉄道車両の座席の形式の一つ。

概要

線路に対して直角(クロス)するよう配置された座席であることからこの名がついた。バス旅客機の座席に近く、日本国外では主に先進国で主流になっているスタイルで、主に着席時の乗り心地を重視して設計されている事が多い(一部の国では鉄製やアクリル製のシートや、寝台をそのまま座席として流用したような洒落にならんものもあるが)。

乗り心地のいい車両の場合、着席乗車を念頭に置いたため、座席自体に様々なバリエーションが存在するのも特徴の一つ。

逆に言えば収容力ではロングシートより効率が悪いため、極めて混雑率の高い日本の首都圏ではグリーン車や通勤ライナーを除いてあまり使われておらず、鉄道のサービスという観点から首都圏の人口密度の多さを実感することになるだろう。また首都圏以外の地域では横2+1列配置設計としてラッシュ時にも運行している例がある。2+1列配置にすることでロングシート車に近い収容力を確保することも出来るが、その反面座席数がかなり少なくなってしまうという欠点がある。

座席の形式にもよるが、若干閉鎖的な空間が出来上がることになるため、長距離の乗車などに適している。その分、頻繁な乗降にはあまり向かず、日本国内では、隣の乗客との接触を嫌う・見知らぬ他人と狭い空間で同席したくないなどの理由で、2人がけの席ですでに片方に誰かが座っている場合に空いている座席を敬遠するケースも多々見られる。

ここ40年ほどの車両は日本国内の普通車でも従来よりシートピッチを大きめに取るようになっており、戦前の1,300~1,455mmは1,500~1,700mm程度まで拡大している。しかしその際、背もたれの傾斜を極端に稼いでしまい、結局向かいの席との空間はピッチ1,300mmのオハ31系(450mm)より狭い(430mm程度)こともある。
そうした車両では足を急角度に曲げたままの長時間乗車を強いられることもあり、エコノミークラス症候群にはくれぐれも注意が必要である(ただし鉄道のクロスシートは航空機のエコノミークラスよりシートピッチは広い)。


シート自体が仕切りのような役割を果たしているため、酔っぱらいなどが熟睡していても、ロングシートのように寝転がることで広範囲に迷惑がかかることは少ないのも利点。ただし、閉鎖空間ゆえに、こっそりと喫煙したり、窓が開閉する場合はカバンなどを投げ込んで乗車前に座席を占拠するなどのトラブルもあった。

夕刻以降だと、「酒盛り電車」なる迷惑行為がある線区もあった。クロスシートのボックス席を複数組顔見知り同士で(当然ながら人数は少なくとも5人以上、多ければ20人ほど)占拠し、公共の場である電車車内を私的な酒盛り場にしてしまうのである。そこが朝ラッシュの激しい重通勤路線でもあったことからロングシートへ移行した。これで根絶するかと思いきや、彼らは
今度はロングシートの立ち席部分の広い床に車座になり宴会をするという暴挙を成し遂げたのである。

長距離列車での居住性に適しているため、地方路線ではこのシートが適している。
というのはマイカーやバスとの競争の関係上、居住性を上げるにはクロスシートの存在が不可欠なためであり、無料列車でも必要となる。
反面、東京モスクワ北京等の利用者の多い地下鉄ではこのシートの投入に適していない。
JR西日本やJR東海、JR四国では地方路線でも転換クロスに移行しつつある。

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