曖昧さ回避
JR四国8600系
JR四国にとっては8000系以来となる特急型電車。
登場から25年が経過した2000系(⇒JR四国2000系の記事を参照)の置き換えを目的とした形式のひとつであり、2000系のうち「しおかぜ」「いしづち」の運用を置き換えて電車に統一することを目的として開発された。2000系や8000系のような制御付き振り子ではなく、空気ばねを用いた車体傾斜装置を装備している。
2014年に量産先行車として付属2両編成×2本が落成し、松山運転所に配置されて、同年6月から「いしづち」1往復で営業運転を開始。のち2015年以降より量産車が製造され、翌16年から2000系にかわって「しおかぜ・いしづち」の4往復での運用を開始した。
しおかぜは3両編成+2両編成の5両、いしづちは2両編成単独で運用し、両列車が併結する宇多津~松山間は7両での運行となる。基本編成は松山側の先頭車が現行の8000系同様に半室グリーン車(8700形)を備えている。なお、2016年3月改正ダイヤではしおかぜ・いしづち各2運用ずつとなっており予備車のないフル稼働となっているが、これは同改正で8000系の運用1本を置き換えることで同系に余裕を持たせ、検査時の代走を容易にしている。
多客期に岡山発着を7両もしくは8両にする際に、高松発着「いしづち」「しまんと」を高松-多度津間に短縮した接続列車にも使われる事がある。本形式の他にキハ185系、2600系、2700系も使われるが、稀に本形式による電車特急「しまんと」なんてのも有り得る。
「やくも」の後継車開発の為に本形式がJR西日本に貸し出され、空気ばね車体傾斜の実証試験で伯備線を試験走行したが、「南風」と同様の問題が起こった為、新型車両は制御付き自然振子に決定した。
それが2024年デビューの273系である。
編成
←岡山・高松 松山→
- Mc8600-Tc8750 :E11~E14編成
- Mc8600-T8800-Tsc8700 :E01~E03編成
近鉄8600系
1973年~1979年に製造された通勤形電車。4両固定編成20本、6両固定編成1本が在籍。それまでの車両とは屋根の形状を変更し、製造当初から方向幕と冷房装置を搭載した。抵抗制御のロングシート車。
8601・02・03・12編成は1982年に界磁位相制御に改造され、同時にモーター車の位置が変更になった。全編成に改造する予定だったが、省エネが見込めず4編成のみの改造にとどまる。
8617編成は当初は2両編成で登場。1972年に爆破事故を起こした8000系のモ8059号を1976年にサ8167号に改造し、新製したモ8667号を組み込んで4両固定編成を組んだ。2014年のリニューアル工事の時にはサ8167号は編成を外れて廃車となり、代わりに1010系のモ1062号(火災事故で休車になっていた)をサ8177号に改造して組み込んだ。
8619編成は当初から6両固定編成で登場。抵抗制御車の通勤形車両で6両固定編成を組むのはこの編成だけ。サ8170号とモ8670号を組み込み、モ8620号とク8120号の先頭車は存在せず欠番となっている。
編成
←難波・京都 奈良・橿原神宮前→
- モ(Mc)8600-サ(T)8150-モ(M)8650-ク(Tc)8100:基本編成
- モ(Mc)8600-サ(T)8150-モ(M)8650-サ(T)8150-モ(M)8650-ク(Tc)8100:8619編成
- ク(Tc)8150-モ(M)8600-モ(M)8650-ク(Tc)8100:8601・02・03・12編成