ピクシブ百科事典は2023年6月13日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

273系

にひゃくななじゅうさんけい

JR西日本が特急「やくも」用に導入した特急形電車
目次 [非表示]

概要

2022年2月16日のプレスリリースでJR西日本が導入を発表した直流特急形電車。同社では283系以来実に27年ぶりとなる振り子式特急形電車であり、他社を含めてもJR九州885系以来23年ぶりの新形式振り子式特急形電車である。


岡山駅出雲市駅間(山陽本線伯備線山陰本線経由)の特急やくも」に使用されている381系電車を置き換えるために製造される。2023年10月に実車が落成し、44両(4両×11編成)が投入される。


2024年4月6日より運用開始。

当初は下り「やくも5・7・11・21・23・27号」、上り「やくも4・6・10・20・22・26号」の6往復に充当。同月28日より12・13・28・29号、5月7日より2・3・16・17号と順次本数を増やしていき、6月15日より原則全列車が273系に統一される。これにともない381系は、6月15日の1号をもって定期運用から離脱する。


車内チャイムは山陰地方発のバンド・Official髭男dismの曲が起用されており、上り・岡山方面はPretender、下り・出雲市方面はI LOVE…がそれぞれ流れる。


外装

10/20にデザインが公開された。

現在走っている白色に赤の塗装がされたものとは大きく異なり、「やくもブロンズ」という銅色をベースにした車体となる。ブロンズカラーは鉄道車両では珍しいメタリック塗装を採用している。

ライトは287系のものを縦に引き伸ばしたような形となっており、前照灯も横配置から縦配置になっている。

くわしくはこちら


先頭車は基本的に貫通形だが、2024年度に落成した編成は片側の貫通扉が塞がれた状態で落成している。


内装

JR西日本の在来系列とは明らかに趣の異なる意匠が採られており、シートモケットは普通車が緑/青緑、グリーン車が赤/黄色となっている。また、各車両に大型荷物スペースが設置されており、この部分の窓が潰されている。


新たな設備として、クモロハ272の連結面側には「グループ席」なる2または4人用サロンルームが設けられた。座面を展開することでフルフラット化することも可能。


全席コンセント付・Wi-Fi装備。


振り子装置

381系電車(国鉄JR東海・JR西日本)で採用された自然付振り子方式や、2000系気動車JR四国土佐くろしお鉄道)以来全国各社の車両で採用されてきた制御付自然振り子方式をさらに発展させた、「車上型の制御付自然振り子方式」が国内で初めて採用される。


これはJR西日本・鉄道総合技術研究所川崎車両の3社が共同開発し、本系列で初めて実用化するもので、車上の曲線データと走行地点のデータを連続して照合し、適切なタイミングで車体を傾斜させることにより乗り心地を向上させる。


要するに、地上設備への投資なしで振り子制御が可能というものである。また、在来の制御式振り子車と比べても「乗り物酔い評価指数」という何だかよく分からない値が最大23%低減されるらしい。その謳い文句に恥じず、在来の振り子式車両と比べても格段に滑らかで繊細な振り子制御を実現している。


なお導入に際しては空気バネを用いた車体傾斜式との比較検討が行われており、実際にJR四国から8600系を借りて伯備線で試験運転が行われていた。しかし圧縮空気の消費が激しいことや乗り心地の悪化が問題となり、空気バネ式は不採用となっている。


関連イラスト

やくもブロンズ 〜273系特急やくも〜新鋭、始動



関連動画


関連タグ

JR西日本 伯備線 やくも 381系

関連記事

親記事

特急形電車 とっきゅうがたでんしゃ

兄弟記事

  • 485系 よんひゃくはちじゅうごけい
  • 583系 ごひゃくはちじゅうさんけい
  • 651系 ろっぴゃくごじゅういちけい
  • もっと見る

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 7185

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました