概要
速達輸送を目的とする場合と、観光などで快適な旅行を目的とする場合がある。
長距離の乗車を想定しているため、車内の座席は原則クロスシートであり、快適性を高めるためリクライニングシートを採用しているものが一般的であるが、登場時の国鉄185系や私鉄の車両などでは転換クロスシートを採用したものも存在するほか、後者においては他の種別で運用するときやラッシュ時における短い停車時間を想定し、扉付近の人の流れをよくするため、そこをロングシートとする場合がある。国鉄・JRのものは、室内空調を効かせて快適性を高めたり、遮音性を向上させたりするため、扉はデッキを挟んで設置されるほか、臭気が客室へと流れ込むのを防ぐためトイレもデッキに設置されている。特急列車は原則として停車駅が少ないことから、扉の数は1両の片側面に1-2枚であることが多いが、京浜急行電鉄や阪急電鉄などの私鉄には3扉の特急車両も存在する。
国鉄時代は全国への広域転配を目的に交直流電車が多数製造されていたが、JR化後はそうした転属が原則無くなったため製造数が激減し常磐線・北陸本線系統に限られるようになった一方、九州・北海道内専用形式として交流電車が多数製造されるようになった。
特急電車の一例
※太字は既に形式消滅となった形式。国鉄特急形車両は国鉄の特急形電車にも記載。
国鉄・JR
直流区間用
157系 181系(151系・161系) 183系 185系 187系(未登場) 189系
交流・直流区間共用
交流区間用
国鉄・JR以外
ロマンスカー(総称)
京急ウィング号(1000形1890番代、2100形、600形(3代目)、2000形)
名鉄特急(総称)
近鉄特急(総称)