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こうや

こうや

南海電気鉄道の特急列車の愛称。この記事では「りんかん」も扱っている。
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南海電気鉄道の有料特急列車の一つで、世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道」のひとつ、高野山へのアクセス列車の代名詞でもある。

「こうや」は南海高野線系統の特急列車。ここでは「こうや」と同じ高野線系統の有料特急列車「りんかん」についても説明する。


特急こうや編集

こうやが高野山へのアクセス列車であることは前述の通り。全ての列車が4両編成・全席指定で運行されている。難波~極楽橋間を結ぶ。高野線の橋本~極楽橋間は急カーブや急勾配が多い山岳区間で、17m車の「ズームカー」しか運行できない。

現在のダイヤでは、平日ダイヤでは1日4往復、土・休日ダイヤでは1日7往復(うち3往復は冬季運休)が設定されている。かつてはりんかんとの併結列車の設定があったが、この運用は廃止された。


予備車なしの状態で運用を回しており、毎年冬季に1編成が全般・重要部検査を行ってその期間は一部列車が運休または区間短縮のうえ「りんかん」として運転されることになっているほか、通常期において「泉北ライナー」運用に入っている11000系を「りんかん」に充当させ、「泉北ライナー」に(本来は)南海本線特急「サザン」用の12000系を代走に充てることでやり繰りしている。


停車駅編集

なんば-新今宮-天下茶屋-堺東-金剛-河内長野-林間田園都市-橋本-極楽橋


1951年運行開始当初はなんば-極楽橋間ノンストップだったが、1955年に堺東と橋本、1983年30000系投入時に河内長野が停車駅に加わった。新今宮は1966年開業時から停車。

平成に入ってから更に増え、「りんかん」運行開始の1992年に金剛と林間田園都市、2000年に天下茶屋が加わった。


特急りんかん編集

こうやと同じく、高野線系統の有料特急列車。1985年運行開始の愛称なしの有料特急に起源を持ち、1992年に「りんかん」の列車愛称が新たに設定された。

行楽・参詣客輸送重視のこうやと異なり、河内長野や橋本近辺に住む通勤客をターゲットにしているため、運転区間は難波橋本間となっている(停車駅は上記と同じ)。朝夕のみの運用で、南海本線系統のサザンとは異なり自由席車の設定はなく、すべて全席指定となっている。


現在のダイヤではほとんどが4両編成で運転され、8両編成の運用は平日朝の1往復のみ。予備車なしの状態で運用を回している。


歴代使用車両編集

【HD南海17】高野線の展望車【1900号】【HD南海16】南海小型鋼製車の代名詞【1251形】

  • クハ1900+モハ1251形:1951年の運行開始から1961年まで使用。1900号車は展望車。

【HD南海02】高野線のアトム【20000系】


【HD南海01】高野線のクイーン【30000系】特急こうや号


【HD南海21】高野線の大型特急【11000系Ⅱ】

  • 11000系:車体長20mの大型車体のためこうや運用には入らない。先述の通り、現在は30000・31000系の定期検査時にりんかん運用を担当する。詳しくは南海11000系の記事を参照。

余談編集

車両故障など突発的なことで特急型車両が使用できない場合、通勤型車両(主に2000系ズームカー)による自由席特急の運用になる場合がある。

2022年には30000系1編成が脱線事故を起こして長期離脱を余儀なくされ、11000系をりんかん運用へ戻し、足りなくなる泉北ライナーの車両は(コロナ禍で減便になり運用に余裕ができていた)50000系を使い、2023年の冬季(1月〜2月)には急遽12000系1編成を借りてきてりんかん運用に使うという、綱渡りな状態が続いている。



「紀伊山地の霊場と参詣道」へのアクセス列車編集

「紀伊山地の霊場と参詣道」は、高野山熊野古道熊野速玉大社などの熊野古道をはじめ、紀伊山地に点在する寺院などを総合した世界遺産で、文化遺産に分類される。

「紀伊山地の霊場と参詣道」へのアクセス列車としては、JR西日本の「くろしお」や「オーシャンアロー」もあるが、こちらは熊野古道や熊野速玉大社へのアクセスが中心で、「こうや」は昔から高野山へのアクセスを主眼に置いてきた。なので、どちらがアクセスに適しているだとか、そういう類の比較は不可能である。


関連タグ編集

南海電気鉄道 南海 サザン(列車) ラピート 天空 泉北ライナー 高野山 紀伊山地の霊場と参詣道 列車愛称 特急

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