概要
木星産クロスボーン・ガンダムの1号機。正式名称は「X-11」
メインパイロットは特殊部隊「蛇の足」のエージェント、カーティス・ロスコ。
サナリィ製の機体(X-0)の完全再現を目指した機体で、文字通りクロスボーン・ガンダムの木星産コピーである。
そのため機体形状はドクロの装飾を含めて原型機と全く同じ。
赤いブレードアンテナと黒いラインの入ったフレキシブルスラスター以外はかつてのX-1とほぼ同様のカラーリングが施されている。
ロールアウトが20年以上前と言う古い機種である1号機で発生する調達不可能なパーツを現行品で補っているが、その部分以外はコスト度外視で概ねオリジナル機に準じた設計となっている為外見のみならず性能も同等。
盲目のカーティスの為にX-0と同様に立体音響システムがコックピットに搭載されている他、フォント・ボー所有のサポートAIハロロのコピー「ハロロロ」が搭載され、戦闘時の支援を行う。
劇中では
コストダウンを行ったことで性能が低下した3号機X-13から乗り換える形でカーティスが搭乗。
木星のタカ派「オリンポスの下僕」の尖兵として「蛇の足」を襲撃した2号機X-12とそのパイロット"薄紅姫"イオと交戦し、一旦無力化している。その後、彼女を道具として使い潰そうとしている「オリンポスの下僕」の呪縛から解き放つべく、彼女が本気を出せないようX-12とコアファイターを交換、テンタクラースラスター装備で運用されている。
この状態では「目」の役割を果たすハロロロが積まれたX-11のコアファイターを持つX-12を近距離通信の圏内に置いておかないと戦闘時に敵機の詳細を認識できなくなるという大きなハンデを負うことになってしまうのだが……。
武装
- バルカン砲×2
- ビーム・サーベル(ビーム・ガン)×2
- ヒート・ダガー×2
- シザー・アンカー×2
- バタフライバスター×2
武装の詳細はクロスボーン・ガンダムを参照。
関連項目
~~以下、単行本2巻終盤のネタバレを含みます!~~
「蜃気楼の鳥(ファータモガーナ・フォーゲル)」
「オリンポスの下僕」首魁との最終決戦のさなか、戦場に戻ったイオとハロロロによってX-12のコアファイターのリミッターが解除された最終決戦仕様。
「テンタクル・スラスター」をパージした基部が交差骨状に展開したミノフスキー・ドライブ・ユニットから燃え上がる光の翼を噴き上げる超高機動形態。
木星タカ派の技術ではV2ガンダムのような整備性を持たせる事は出来ず、稼働させるだけで内部パーツにダメージが蓄積し、約15分でオーバーホール必須な状態にまで破損し機能停止してしまうという問題点を抱えていたため、平時は「テンタクル・スラスター」を「ガワ」として被せ、継戦能力を確保し兵器として問題ない運用を可能とさせていた。
また、この形態時のみ、光の翼を抑え込むIフィールドを利用し、炎のようなビーム放射で広く浅いビームの面攻撃を行い、装甲が薄い関節部やセンサー類だけを破壊し敵を無力化する「ビームの火炎放射器」ブレンネン・クゥラーが使用可能になる。
本機の搭乗を最後としてカーティスはパイロットから引退することを決意していた、が…。
宇宙世紀0172年には、旧木星帝国の「第4計画」を阻止すべくカーティスが再び搭乗。木星共和国の輸送船を襲い、乗組員を虐殺しまわっている宇宙海賊「ゼーロイバー」(ただし虐殺に関しては冤罪)を壊滅するために、X-11をファータモガーナ・フォーゲル搭載コアファイター、追加装甲フルクロス、多目的攻撃兵装クジャクで完全武装した「X-11ファータモガーナ・フォーゲルフルクロス」で出撃し、ゼーロイバーのクロスボーン・ガンダムと交戦している。