カタログスペック
頭頂高 | 15.5m |
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本体重量 | 11.5t |
全備重量 | 15.9t |
ジェネレーター出力 | 7,510kw |
装甲材質 | ガンダリウム合金スーパーセラミック複合材 |
総推力 | 測定不能 |
サブスラスター総推力 | 66,790kg |
概要
軍事同盟リガ・ミリティアが新たなフラッグシップ機とするために開発した、最新鋭機。形式番号はLM314V21。
「V2」の正式な読みは「ヴィクトリーツー」だが「ブイツー」と通称され、劇中では「ヴィクトリーガンダムのタイプ2」「ヴィクトリーマークツー」とも呼ばれていた。
設計にはウッソ・エヴィンの母親であるミューラ・ミゲルが関わっている。
また、製造は、劇中描写よりコア・ファイターを含めた全パーツが月の工場で行われている。開発自体は民間組織であるリガ・ミリティアにより行われたが、機構面ではハードポイント等、地球連邦系の技術が随所に見られ、機体の分離変形・合体機構や専用のオプションパーツによる火力・防御力の強化といったコンセプトは、第二次ネオ・ジオン抗争以前までのガンダム・タイプに見られる伝統的手法に依っている。
技術支援及び資本提供は主にアナハイム・エレクトロニクスよりなされ、『真なるジン・ジャハナム』(ウッソの父である、ハンゲルグ・エヴィン)の政治的手腕の高さが窺える。
次世代の推進システムであるミノフスキー・ドライブを、実戦運用に耐える完成度で搭載した唯一の機種であり、現状の宇宙世紀(映像化作品)における『最新世代MS』あるいは『最終世代MS』にカテゴライズされる。
映像化作品ではないが、宇宙世紀の後年を描いた作品(機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST)では技術衰退が起きているため、性能的にも宇宙世紀のトップクラスに位置する機体である。
ミノフスキー・ドライブによる機動性のみならず、発生する加速Gに耐えるためフレームレベルでVガンダムから完全新規設計された頑強な構造、同世代の量産機と比較して約1.5倍程高い出力の最新型ジェネレーター、基本スペックにおいても全てが最高レベルに達している。
さらにVガンダムから引き継いだコア・ブロック・システムにより、画期的であったダメージコントロール能力はそのまま、拡張性においては莫大な余剰出力と相まって、多数の強力なオプション武装の同時稼動を可能とした。
本来は欠陥となる「光の翼」(後述)についても、パイロットの技量とセンスにより攻防に優れた独自兵装へと昇華しており、攻・守・機動力のみならず、汎用性そして信頼性のあらゆる面で他の追随を許さない本機は、DVD・BRブックレットや公式サイト、プレミアムバンダイなどの各媒体において、『超高性能機』『最高性能機』『究極のモビルスーツ』『史上最強の機動兵器』と表現されている。
本編初登場は第29話「新しいスーツV2」から。
リガ・ミリティアがマケドニアコロニー内のザンスカール基地に捕らえられたウッソ救出作戦を立てたと同時に月面基地で機体が完成し、脱走してきたウッソのもとに機体を調達してきたホワイトアークが届けた。
ザンスカール帝国との戦争に於いて戦力に劣るリガ・ミリティアの中枢として活躍し、圧倒的な戦力数の差を覆し戦局をリガ・ミリティアへ傾けた(公式サイト解説より)。
戦後は、平和が訪れ必要が無くなった本機が地球のカサレリアに於いて打ち捨てられ、雪をかぶり朽ちていく姿がラストシーンを飾った。
ミノフスキー・ドライブ
次世代の推進システム。ユニット内にミノフスキー粒子を高圧縮し、任意方向に開放する事で、その反発によって推進力を得る事が可能。
ただし、宇宙世紀0153年の技術をもってしても、未完成のシステムであるため、偶発的に仕様外の現象である「光の翼」が発生してしまうという、“欠陥”を有している。
詳細はミノフスキー・ドライブを参照。
MS形態
V1から引き続きコア・ブロック・システムを採用しており、三つのパーツ(後述)が合体してMSとなる。機体のシルエットは非常にスマートながら、ミノフスキー・ドライブを搭載した恩恵により推進剤の積載容量を大幅に削減できたため、手足による打撃戦や、アインラッドの激突に耐える事が可能なほど高いフレーム剛性を確保している。
コクピット・レイアウトはVガンダムと同仕様となっており、パイロットは機体転換をスムーズに完了する事が出来た。なお、ウッソ機のコクピットには後に、ハロ専用台座が後部スペースに増設され、戦闘支援AIとして活躍させている。
サイコミュ系のシステムについては、小説版における本機にあたるセカンドV(後述)に搭載されていない事が明記されているが、機体の追従性はウッソが「まるで自分の身体のよう」と評するほどであり、アニメ劇中においても下記の『分身』に相当する超高機動や、死角から発された敵機のビームを自分のライフルで相殺するという離れ業を実現させた事から、その圧倒的な性能は推して知るべしである。
頭部には精密射撃用デバイスが装備されており、長距離狙撃・マルチロックオンの際にはメインカメラの『左眼』側に、スコープ型のデバイスが降りて、コクピットのサブモニターに望遠拡大画像が表示される。
本機の非常に高いポテンシャルは、ニュータイプとして“開花”していたウッソをしても、機種転換後暫くの間は性能を充分に引き出せず、本格的にその“力”を発揮出来るようになったのは、モトラッド艦隊戦後になってからであった。
変形・合体機構
V1とほぼ同じ変形システム・構成を採用しているが、トップ・リム、ボトム・リムの変形機構は簡略化されている。これは、ミノフスキー・ドライブ搭載により、本機がMS形態(人型)のまま充分な速度と航続距離を有している事から、ダメージコントロールを主眼に置いているためである。
トップ・ファイター及びボトム・ファイター形態になれる点もV1と同じだが、後述する理由もあって使用された事はほとんどなく、ボトム・ファイターに至ってはOPに登場するだけで本編には未登場であった。
コア・ファイター
四肢の質量が無く流線型のフォルムを持つ上、慣性緩和機能を維持しているため、人類史上最速・最小旋回半径を有する有人航空/航宙機である。
V1同様、重要機器の全てが内蔵されている本機の「心臓部」。特にミノフスキー・ドライブ・システムとその補機、および最新型ジェネレーターは高機能かつ高価であり、V1が有していた量産性のアドバンテージはほぼ消失してしまっている(一説には、V2ファイター一機を生産するために、巡洋艦一隻と同コストがかかるとされる)。
初期生産分はトップ・エースのウッソ機と最前線実働部隊であるシュラク隊隊長のオリファー機の二機がロールアウト、しかしオリファー機はモトラッド艦隊旗艦アドラステア撃沈という戦略的目的のため、V2ファイターの高出力ジェネレーターを簡易核弾頭に見立て、同艦に特攻。ロールアウトから僅か数日で消失していることから、実質的に稼動したのはウッソ機のみである。なお後期OPではマーベットが操縦する機体が登場しているため、2機のほかにも予備機があると推測される。
V2コア・ファイターは、推進力のみならず浮力もミノフスキー・ドライブでまかなっているため、航空戦闘機でありながら主翼を持たないという、従来の航空力学的観点からすると異様な外観となっている。
武装については、Vガンダムのコア・ファイター同様にバルカン砲が使用可能だが、変形機構を改めたためMS頭部が尾翼を有するカバーに覆われており、これを引き出すワンアクションが必須となっている。
トップ・リム
通称も引き続きハンガー。
ある程度の予備機がリーンホースJr.に配備されていたが、フレームレベルからの性能向上のによるコストアップのため、やはり総生産数は少ない。そのためVガンダムのようなパーツアタックは基本的に行われていない。
MS形態での戦闘を主眼に置いて変形機構が見直され、肩部が前面になるよう腕部を90度回転・手首部をしまうのみと、簡略化されている。このためV1とは異なり、ビームシールドで前面を防御するためには腕部を180度回転させなければならない。しかしながら、V2ガンダムにとっては、トップ・リムおよびトップ・ファイター形態を取る事態が限られるため、相対的にデメリットは小さくなっている。
ボトム・リム
通称も引き続きブーツ。
トップ・リム同様、少数の予備機が生産された。
ミノフスキー・ドライブの推進力に莫大な余剰があるため、『脚パーツ』としての機能を重視し、変形も足首から下をたたんで流線型となるのみで(加速・推進用の増加スラスターはせり出さない)ウェポンベイや予備増槽の役割を担っている。
なお、トップ・リム、ボトム・リム共にV1から引き続き、ミノフスキー・コントロールによる近距離無線制御が可能となっている。
武装
バルカン、ビームライフル(グレネードランチャー付属)、ビームサーベル、ビームシールドという、この時代のMSの基本的な武装のみである。
各武装の機能は高度に洗練されているが、ビームの出力面では特記するほどのアドバンテージを有していない(ビームシールドを除く)。
本機の武装は、機動力という最大の「武器」により強大な威力を発揮する。
頭部バルカン砲
V1に引き続き、頭部に二門内蔵する。けん制用だが、劇中ではMS形態で用いられることはほとんどない。
月面都市セント・ジョセフにおいて、V2コア・ファイターで一般車両用のトンネルを高速飛行で駆け抜けながら、対向車両をかわしつつ、配備された警備用マシンを撃破するために用いられた。
また、トップファイター形態でゲンザオゾの追撃をかわすために使用したこともある。
マルチプルランチャー装備型ビームライフル
Vガンダムと共通のビームピストルに、専用のバレル、センサーユニットをドッキングさせたライフル。
バレル部が延長されたことでビームの威力が強化されており、防御力の高いタイヤを正面から一撃で破壊することができた。
しかし、ザンスカール戦争時の最新型ビームシールドを撃ち破るほどの威力は備えていない。
また、ウッソ独自の使用方法として、『ビーム相殺』という運用も見られた。
デザシン上の余談として、1993年当時のムック本(ニュータイプ100%コレクションなど)に掲載の、カトキハジメ氏のハイディテール画には、センサーユニット側面からさらに精密狙撃用センサーがせり出すギミックが描かれており、威力よりも精密狙撃に比重を置いている面が強調されていた。当該ギミックは、2015年に発売されたガンプラ、MG版において二十年越しに再現されている。
マルチプルランチャー
ライフルのアンダーバレルにドッキングさせた、様々なタイプの実体弾頭を装填可能なランチャー。装填弾数は1発のみの補助武装。
基本的には、衝撃と爆炎による破砕効果を目的としたグレネード弾を装填し、対艦攻撃や、ビーム耐性の高いアインラッドへの攻撃に使用した。
弾速がビームと比較して遅いため、時間差攻撃としても利用できる。
ビームサーベル
Vガンダムと同型のものを使用。本体出力の増加に伴い、サーベルの出力も向上している。
高速かつ複雑な機動を連続的に行う格闘戦は、ミノフスキー・ドライブのメリットを最大限に享受できるレンジであり、パイロットの戦闘センスと相まって多くの強敵達をサーベル戦で制することができた。
ビームシールド
Vガンダムと似た、発生機の稼動範囲が広いモデルを両肘に搭載している。外見的には大きな変化は見られないが、高出力ジェネレーターに支えられたビーム圧は凄まじく、両肘から最大展開することで『海を割る』ように大量の海水を巻き上げ、地形を自部隊有利に変化させる戦術を可能にした。
ビームバズーカ
ガンイージが主に使用する、リガ・ミリティアと地球連邦の共通規格武装。ウッソが機種転換した直後に、一時的に使用した。
ウッソは幼年時代に両親から施された訓練によって、後天的に完全な両利きとなっているため、ビームライフルと同時装備して高い命中率を発揮した。
小型機雷
腰部フロントアーマーに内蔵された、小型の機雷。左右に開いて投下する。劇中で一度のみ使用された。
この箇所はハードポイントにもなっており、そこにマイクロミサイルポッドを挟み込む形で接続する。
サイドアーマー装着型ビーム・ガン
センサーが側面に付いた非常に独特な形状をした銃。ヴェスバーではない。
Vガンダムのサイドアーマーにも装着可能。
二期EDで本機が持っていた武装となっている。
ハードポイント
肘・膝・腰などに配置されている、円形のマルチ・ウェポン・コネクター。
ビームライフルやオプション武装の接続・エネルギー供給ができ、基部から回転可能になっているため射角にも一定の自由度を確保している。
後述の各オプションパーツの一部は、このハードポイントに装着する。
光の翼
急激な加減速の際、超高圧縮され縮退状態にまで達したミノフスキー粒子をドライブ内に閉じ込める事ができず、背部のウィングバインダーから放出される現象を指す呼称。
開放されたミノフスキー粒子はメガ粒子と同等の効果を発揮し、最大では片翼1kmに及ぶ対艦用大型ビームサーベル、あるいは小隊用大型ビームシールドとして利用できる。
だが、推進装置であるミノフスキー・ドライブからすれば、推進力として転化できなかった無駄なエネルギー消費であり、機動時に偶発的に長大な発光ビームを生じる事によって自機の位置を敵機に悟らせてしまうという、機動兵器としては致命的な弱点となる。
好意的に兵装と見なすにしても、取り回しに最悪な背部に固定されていることから事実上の欠陥であるが、ウッソは機体を一回転させることでビーム射出方向を操るなどの機転を見せた。
ウッソの機体習熟と類まれな戦闘センスと併せ、光の翼をある程度任意に発生させられるようになり、本機の多大な戦果に繋がっている。
このような戦術は、V2ガンダムの設計・運用思想からは逸脱しており、結果的に『機体がカタログスペックを超える戦力を恒常的に発揮する』という、兵器としては稀な事例となった。
また、大気圏上層におけるエンジェル・ハイロゥ攻防戦の最終局面においては、最大稼働させた光の翼を両肘のビームシールド発生器(Iフィールド)で取り込むことで、機体全周を覆う極大出力の防護盾を展開し、ゴトラタンの発したメガビームキャノンを防ぎきった。
類稀なる技量とミノフスキー物理学に精通した知識を駆使し、光の翼をビームシールドで取り込み腕と一体化させて防御するという、奇抜な発想力を有するウッソ・エヴィンだからこそ成し得たといえるだろう。ただし、使用直後は機体内のミノフスキー粒子が激減しミノフスキー・ドライブの機能が低下したため、飛行もままならない状態に陥っている(この戦法自体が想定外であるため当然といえるのだが)。
以上の他にも、翼の周囲・両翼間のIフィールドを乱すという特徴を有している。
Iフィールドはミノフスキー粒子に静電入力を行う事で立方格子状に「整列」させて形成する力場だが、ミノフスキー・ドライブは推進と共にミノフスキー粒子を「爆発的に乱す」ため、この立方格子力場を破砕するのである。
このため友軍機を含め、ミノフスキー・エフェクトを利用して浮遊している機体の重力下における飛行を阻害してしまう危険性がある。
Iフィールドはあらゆるビーム兵器の収束・制御・防御に用いられているため、敵のビーム攻撃を両翼間に通す事で、極大出力を誇るザンネック・キャノンの軌道すら曲げることができた。
- 一時的に使用した武装
本来の装備品では無いが、戦闘を有利にするために使用した武装等。
地球でのモトラッド艦隊戦において、オデロのガンブラスターが、敵機から拿捕したサブフライトシステムを受け取り、アドラステアに肉薄。
当該艦には母親が囚われていることを事前に知っていたため、内部へ損害を与えないよう、艦艇の対空砲を削ぎ落とすように、アドラステアの表層部を駆け巡らせた。
海上戦闘挺
北海でのツインラッドとの戦闘において、水上を駆ける事で水柱を利用する敵小隊と、同条件で戦うためにブーツをパージ。V2の上半身を、援護に駆けつけた地球連邦軍海上警備隊の戦闘挺へ載せて“脚”替わりにすることで、ツインラッド隊より更に低位置から、海上を高速移動しながら射撃戦を展開した。
ブーツ編隊突撃
対ザンネック戦において使用。複数の予備ボトム・リムをミノフスキー・コントロールによって簡易操作し、質量弾兼かく乱幕として利用し、対ビームバリアで防御を固めたザンネックへ、有効打を与えた。なお、本戦法は元々、ベスパのラゲーン基地所属であるマチス・ワーカー中尉がホワイトアーク隊へ用いたものであり、マーベットからは「良いものはすぐに利用する」と評された。
対ゲンガオゾ戦において使用。VガンダムのトップリムをMS形態へ変形させた上で、その左マニピュレーターをV2の右手と繋がせ(MSはマニピュレーターに、主にライフルやサーベルを運用するためのコネクタを内蔵している)、更にV1の右手にビームサーベルを持たせることで、V2のコクピットからV1右手のサーベルを操作した。これによって近接戦における被弾面積を最小にしつつ、物理的にリーチを伸ばしてのサーベル戦を展開、ゲンガオゾに有効打を与えている。
さらにボトム・リム側面ハードポイントに装備されていたミサイルポッドを、これもまた間接操作により利用。戦況を逆転させる事に成功している。
投網機雷
シュバッテン追撃戦の途中で、一時的に身を隠していたアマルテア級巡洋艦の残骸から、使用可能な機材を集めて、その場で製作した。
この際V2のマニピュレーターが、網へと機雷を“結びつけている”のが見られるが、元々ウッソはMSサイズの釣竿をV2に作らせるなど、細やかな作業プログラムを即座に手動入力する技術を有している。当該投網機雷は、直後にゾロアット三機を巻き込んで使用され、まとめて撃破した。
オプションパーツ
V2ガンダムはジェネレーター出力、推力ともに大幅な余剰を残すという稀なスペックを有しているため、これらを最大限に生かすオプションパーツ2種が、本体に続いてロールアウトした。
2種ともに、複数の高出力兵装を有しており、かつ追加スラスターを有さないという本機ならではの設計となっている事から、V2ガンダムの拡張性がいかにハイレベルであったかを物語っている。ちなみにこの2種を装備中でも分離変形は問題なく可能。
V2バスターガンダム
型式番号LM314V23。
重砲撃支援オプション装備形態。全備重量は19.9tに増加するが、ミノフスキー・ドライブの莫大な推力の恩恵により、スペック上のパワー・ウェイト・レシオは変化しない。
エンジェル・ハイロゥ攻防戦中盤において、月のLM生産拠点からの補給物資として届けられた。
詳細はV2バスターガンダムを参照。
V2アサルトガンダム
型式番号LM314V24。
高機動強襲オプション装備形態。全備重量は19.1tに増加するが、ミノフスキー・ドライブの莫大な推力の恩恵により、スペック上のパワー・ウェイト・レシオは変化しない。
リーンホースJrに乗艦している老メカニック陣(ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉の専門家である、オーティス・アーキンスが中心となったと考えられる)によって現場開発が進められ、エンジェル・ハイロゥの地球降下が目前となった攻防戦後半に完成・投入された。
詳細はV2アサルトガンダムを参照。
V2アサルトバスターガンダム
全オプションを装備した、『高機動強襲重砲撃支援形態』。
衛星軌道上における、エンジェル・ハイロゥ攻防戦後半に投入された。
詳細はこちら。
V2アサルトバスターキャノンガンダム
V2アサルトバスターに加えて手持ち式の大口径ビームキャノンを追加した形態。
ビームキャノンはチャージ時にはザンネックと同型と思われる三日月状の開放型粒子加速器を展開、二つの光の輪が発生する。
U.C.ENGAGEオリジナル。
関連動画
派生機・バリエーション
V2ガンダム合体変形機構試作機
漫画『機動戦士Vガンダム プロジェクトエクソダス』(長谷川裕一作)に登場。
セカンドVプランからの設計仕様に伴い、V2ガンダムの合体・変形機構を検証する為に制作された試作機。機体カラーはテストパイロットのパーソナルカラーである青(実はそのテストパイロットは青い閃光だと言われている)。
あくまで合体機構のテスト用であるためミノフスキー・ドライブは搭載されていない。そのため完成機より機動性能は大きく劣り、V1より若干性能が高い程度のスペックしか持たない。コア・ファイターに搭載されているジェネレーターもV1のものを流用しているため出力はV1程度、スラスターもV1同様ミノフスキー・フライトを使用しているため爆発的な速度は出せず、大気圏内での飛行も不可能となっている。半面、武装と他のパーツ(トップ・ボトムリム)は完成機同様のスペックであり、この時点で反応速度がV1を上回っている。
その役目を終えた後、木星船団公社に譲渡され、同船団で運用された。
セカンドV
御大の美意識に従って、小説版『Vガンダム』のために新規デザインされたMS。カトキ氏は完成型のV2よりV1寄りの未完成的機体としてデザイン、それが後述の設定に繋がったといわれている。
当時はV2の代わりとなった後半主役機ということで知る人ぞ知る存在だったが、現在ではV1からV2への架け橋的機体となっており、立体化された際に関連の設定を整理し直している。
詳しくはこちら、および余談の項を参照。
V3ガンダム
PCゲーム『SDガンダムウォーズ』に登場したV2ガンダムの発展タイプと思しき機体。
アースサイド所属。V2アサルトの流れを組んでいる機体で、他のヴィクトリータイプ同様の合体ギミックを採用している。この機体にもミノフスキー・ドライブを搭載しており、光の翼での攻撃も可能とされる。
武装は高出力ビームソードとビームシールド、メガビームライフル。設定ではオプションとしてメガビームシールドも使用可能。
またサイコミュを搭載しているらしく腰部にハイパーファンネルを装備している。これはV2アサルトのヴェスバーをサイコミュを用いてのオールレンジ攻撃を行えるよう改良したもので、通常のヴェスバーとしての使用も可能。
アサルトの機能を継承しているためIフィールドや対ビームコーティングも施されており、Iフィールドを利用した偏向ビーム攻撃を行うことも設定上では可能とされる。
ちなみにV3と言ってもこの不死身の男とは無関係である。
外部出演
アサルトバスター形態は「スーパーロボット大戦」や「Gジェネレーション」などでは機動力の低下と引き換えに火力が大幅に上昇する最強クラスの形態とされる。
EXVSなどのバーサスシリーズでは素の機動力に優れたV2、射撃のバスター、豊富な手数のアサルト、すべての性能が劇的に向上するアサルトバスターと言った四種類の形態を使い回す機体として広く知られている。
特にアサルトバスター形態はゲーム中トップクラスの性能を誇っているため、アニメではフルスペックを発揮できておらず、半ば偶発的に使用された形態であると言った事を知らないプレイヤーも多い。
余談ではあるがガンダムの名称としては16文字とトップクラスの長さをもつ(上はインフィニットジャスティスガンダムの17文字、ガンダムアシュタロンハーミットクラブの18文字、インフィニットジャスティスガンダム弐式の19文字)。
外伝を含めるとガンダムアストレイミラージュフレームセカンドイシューの26文字が最長とされる。
SDガンダムGX
地球連邦軍所属の機体として登場。本作にはエゥーゴやリガ・ミリティアといった陣営は登場しないため、主人公サイドのガンダム系の機体は軒並み連邦に配属される。
武装はY:ビームライフル、X:ハイパービームサーベル、B:スマートガン、A:ガトリングガン
通常の機体の様にMS生産基地で生産するという方式を取らず、VガンダムのレベルをACEにして戦艦に収納するとV2ガンダムに変化するという裏ワザ的な方式で入手出来る。性能はVガンダムの武装が一部強化されて元々高い攻撃力を更に高め、弱点であった耐久力の低さが上昇されている為、強みを更に引き出し弱点を克服している仕様となっている。
SDガンダムG-CENTURY
リガ・ミリティア所属の機体として登場。
武装は□:ビームライフル、△:ビームサーベル、×:メガビームライフル、○:バルカン
TECレベル4で生産可能で、製造所要ターン数は4ターン。
基本ステータスはシャイニングガンダムやウイングガンダムとほぼ互角だが、こちらは推進力MAX(255)と変形を併せ持っているのが強み。上位機体にV2アサルトバスターがいる。
SDガンダムGGENERATIONシリーズ(トムクリエイト版)
初代から参戦している古参機体。
PS初期では何故かνガンダムやガンダムF91よりもステータスが低いが、移動力は高く全枠埋め尽くすアビリティ数やHPSでアサルトやバスターに換装出来る特徴的なMSとして登場。
多段数ミサイルが強いZERO、Fでは、改造で攻撃力を鍛えればV2バスターがとんでもない火力を叩き出す事が出来る。
NEO、SEEDでは初期ステータスが全体的にハイレベルであり、加えて形態が機動力(グループの行動順や機体の回避率に影響する)が最初から40(MSユニット最高値)近くある爆速MSとして登場。
ミサイルの計算式が改められたこの2作では、V2バスターが鳴りを潜めたが、今度はIフィールドと対ビームコーティングを併せ持ち、メガビームライフルと(MAP兵器じゃなくなった)ヴェスバーを揃え、ビーム属性においては攻守共に強力になったV2アサルトが高い評価を得た。
ウォーズ以降は長らくMAP兵器だった光の翼が通常兵器としても使える様になった。
スーパーロボット大戦シリーズ
映像化された宇宙世紀系ガンダムで最も後期のガンダムである為、特に運動性はνガンダムやF91よりも高く、移動力もモビルスーツではトップクラス。
加速力の表現なのか(漫画版で分身していたためという説もある)、特殊能力に分身(気力が一定値以上になると、確率で全ての攻撃を回避する)を所有している。代名詞の光の翼は基本的に武器として扱われ、その性能は作品でまちまちだが、通常兵器版・ MAP兵器版の双方の存在はほぼ固定されている。
初参戦となった第2次スーパーロボット大戦GではV2ガンダムをフル改造することでアサルトバスターになる。
以降の作品ではV2ガンダムとして加入し、シナリオを進めることでアサルトパーツ・バスターパーツを入手、各形態に換装できるようになる。
ただしスーパーロボット大戦Dではバスターパーツがルート限定なので、別のルートを通った場合はアサルトのみとなり、アサルトバスターは隠し形態に近い扱いとなっている。
換装形態は出撃中の装備パージはできず、さらに装備すると例外なく運動性が落ちるが、装備が無ければ光の翼以外は高威力の武器を持たない、打撃力を欠いたモビルスーツなので、特に後半MAPではどうしても装備せざるを得なくなる。
なお、
いや、あれのVはVictoryじゃなくてVoyageのVだから。
その後スーパーロボット大戦30で家庭用タイトルとしてはスーパーロボット大戦D以来18年振りに復活。
やはりトップクラスの運動性と移動力は健在。ただし分身機能が無くなっており、回避性能は若干低下している(代わりにウッソのエースボーナスが分身相当の能力になっている)。光の翼も通常版とMAP兵器版両方を装備しているが、MAP兵器版は範囲は狭いが攻撃力は高めというこれまでとは正反対な性能付けになっている。通常版の光の翼も必殺武器として相応しい性能になっており、攻撃力は全モビルスーツ中でもトップクラス。その分燃費も極悪になっており、素の状態では通常版は80、MAP兵器版は100も消費する。カスタムボーナスで消費ENを下げることができるので、改造とEセーブの習得は必須といえる。
本作では換装形態はアサルトバスターのみの登場で、換装パーツはキーミッションを進めていくことで入手できるが、ウッソの撃墜数が100を超えると該当ミッションが早いタイミングで発生して入手時期が早まる。Iフィールドの追加や遠距離攻撃手段が豊富になり、燃費がさらに悪化するが光の翼の攻撃力も大きく上昇しリアル系ではトップクラスに。更に分離機能があり、1度撃墜されても通常のV2として復活できるので生存性にも優れている。
また、本作では隠し要素として2機目のV2ガンダムが入手可能で、条件を満たすとオリファーの搭乗機がVガンダムヘキサに代わってこちらとなる。性能はウッソ機と同じだが、こちらはアサルトバスターに換装できないという違いがある。原作のifとしてオリファーに任せるのもいいが、特に拘りがなければバナージなどの乗機があまり強くないパイロットに与えてみるのもオススメ。
コンパチヒーローシリーズ
ザ・グレイトバトルⅣに参戦。ミノフスキードライブによる空中上昇や落下速度の減速、ホバリングによる滞空移動が可能。武器はVナパームと呼ばれる実弾銃とビームサーベル。
バトルレーサーズでは、競技用に設計・製造された【M.D.U ver.7】を装備して参戦。
扇状の軌道を描きながら進む電撃を必殺技としていて、超必殺技はライバルレーサーを凍りつかせるものとなっている。
ガンダムVSガンダムシリーズ
コスト3000の万能機としてオールスター系VSシリーズ皆勤登場。
通常V2時はゲーム中トップクラスの機動力を誇るが、射撃武装は(最上位コストとしては)特長が無さ過ぎで、アサルトバスター(AB)形態への換装タイミングが重要となる。
AB形態は試合開始時のゼロゲージから、時間経過によって100まで溜まると使用可能な、時間制限付き強化形態となっている。本形態を使用時間中は機動力は低下するが射撃性能が大幅に強化され、終了時には通常時の射撃武装が全回復する。
格闘は威力・判定ともに3000コスとしては心許ないが、特殊格闘の光の翼は、突進力、カット耐性、攻撃範囲がとても優秀な武装である(威力は無印の頃は高めだったが、NEXT以降下方修正を受けた)。
- EXVS以降
生形態(V2)とアサルト形態(V2A)を換装で使い分けつつ、時限強化形態のアサルトバスター形態(V2AB)で戦場を荒らす3形態を駆使する機体。バスター形態はまだ無い。
特にV2ABは原作と違い機動力低下どころか、このゲームに参戦した他MSが追いつけない最速のスピードで高性能の射撃武装を打ち込んでくる超高速砲撃機となる。
出撃ムービーで本作オリジナル技・V2ABフルバーストと呼ぶべき技を披露しているが、当該武装はFBにて実装された。V2はオーソドックスで使いやすいが強みになる武装は特に無い射撃寄り万能機。V2Aは防御に使えるメガビームシールド他、自衛用の武装に優れるが機動力が低下する形態。
なお、ゲージを使い切らなくても手動でパージ可能(もちろん弾数が残っていればその分早く再使用できる)。この仕様を利用して、通常時の射撃武装の弾数を即座に回復させる戦術(テクニック)は『換装リロード』と呼ばれた。
大型アップデートにて大きく使用感が変わることになる。
V2ABが若干弱体化したのに対しV2とV2Aが強化、そして新たに待望のバスター形態(V2B)が追加。 V2Bは遠距離で使いやすい武装群である一方、全ての武装で足が止まってしまうため自衛力に難がある新規形態。 また、全形態に光の翼が使用可能となり、V2BとV2ABのスプレービームポッドのエフェクトも拡散状のビームに改善された。
立体物
ガンプラ
リアルタイムでは1/144(単品、V2バスターの二種がある)、HG 1/100(単品、V2アサルト、V2バスターの三種がある)、HG-Ex 1/60が発売され、元祖SDガンダム、2010年代にHGUC 1/144とMGが発売されている。
1/144は実はV2バスターより単品版の方が高い。
単品版の方がビームエフェクトや台座などオプションが豊富についているためで、当時唯一の光の翼を再現可能なスケールでもあった。
HG 1/100とHG-Ex 1/60は一部差し換え式で合体・変形機構を実現している。
かつてからコアファイターの長い機首の収納は課題となっており、そのせいでHG-ExのV2は胸部が間延びしたようなデザインとなってしまっている(HG 1/100は機首は差し替え式にすることで不格好になる問題をクリアしている)。
ちなみにHG 1/100V2単品とV2バスターには光の翼以外のビームエフェクトが付属するが、アサルトのみ金メッキを使用している代償かビームエフェクトが付属していない。
作品のマイナーさやその複雑すぎる変形機構ゆえ、立体物もヴィクトリー同様長らく1993~1994年当時に発売されたものしかなかった。
元祖SDガンダムでは、パーツの一部にクリア素材が採用されている。照準展開ギミック、手首にロール可動が組み込まれていて大きくアクションを取らせることができる。 劇中で使用した装備が一組づつ同梱している。 ※現在、入手困難
2014年に変形合体機構をオミットし、スタイルと可働を重視したHGUCが発売された。その代わりにコアファイター単体が別途に付属している。
翌年アサルトバスター付きでも発売されているものの、ビームエフェクトはV2単品版にしか付属していないので注意。のちにプレミアムバンダイ限定で光の翼用エフェクトも発売された。
そして、2015年末にとうとうVer.KaブランドでMG化が実現した。
V2は2010年に行われたアンケート「MG化してほしいモビルスーツランキング」でも堂々の1位を飾っていたが、すぐに立体化された2位と3位のジ・Oやダブルオーライザーと違って5年も遅れたのはもちろん変形合体機構の再現が難航を極めたからである。
その甲斐あって手首の差し替え以外は完璧な変形合体を実現させており、機首にさらなる折り畳み機構を加えたことでモビルスーツ形態のバランス維持の両立も見事にクリアしている。
こちらもプレミアムバンダイ限定で光の翼用エフェクトが発売。
ちなみにMG V2の象徴でもあるアンテナとミノフスキードライブの「Vの字」のランナーには公式に発売されたものでも三種類の金メッキが存在する。
- 一つはガンプラEXPO発売の「MG V2ガンダム Ver.Ka メカニカルクリア/ゴールドメッキVer.」…単なる鏡面式の金メッキ
- 二つ目はプレミアムバンダイ限定の「MG V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka(セット販売版)」…当時のHG 1/100を再現した艶消し金メッキ。ただしHG 1/100の「Vの字」部分はインジェクション成型のため金メッキではなく、メッキなのはアサルトパーツのみであった。
- 三つ目は「ガンダムベース限定MG V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka [チタニウムフィニッシュ]」…チタニウムフィニッシュによる鏡面式金メッキのため、高級さはメカニカルクリア版とは比にもならない
である。
アクションフィギュア
2010年にROBOT魂でアサルトバスターの方が立体化。HGUC同様変形合体機構はオミットされている。その一年後にV2単品でも発売されるという変わった扱いを受けている。
SDガンダムでのV2ガンダム
何はなくとも幻魔皇帝アサルトバスター(本名:騎士ブイツー)であろう。『ナイトガンダム物語』におけるザンスカール帝国の皇帝であり正真正銘のラスボスである。そのあまりの禍々しさは冗談交じりで「鬱の全盛期だった頃の富野監督にはV2アサルトバスターがこう見えてたんだ」などと言われるほど。
なお、後にもデスティニーガンダムやストライクフリーダムガンダムが同様の扱いを受けることとなるのだが、やはり幻魔皇帝の与えたインパクトのでかさにはまだ及んでいない。
以下はV2ガンダムをモデルとしたキャラクター。全員味方である。ああ、よかった。
ただし飛駆鳥大将軍は続編冒頭で悪政を敷く独裁者になっている…と思いきや、これは成りすました偽物であった。
作品名 | キャラクター |
---|---|
『新SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語』(『魔龍ゼロの騎士伝』) | 騎士ブイスクエア(上記ブイツーとは別人) |
『新SD戦国伝 七人の超将軍』 | 武者飛駆鳥→飛駆鳥超将軍 |
『SDガンダム三国伝』 | 趙雲ガンダム |
『SDガンダムワールドヒーローズ』 | ベンジャミンV2ガンダム |
余談
小説版未登場
胸部と頭部にVが2つ並んだデザイン、光の翼などは本機を象徴するビジュアルとして、今なお人気の高い機体でもある。
一方で、機動戦士ガンダムの生みの親である富野監督はそのビジュアルが「玩具っぽい」という理由から嫌っており、セカンドVに差し替えられている。
オプション登場
アサルト、バスター共に番組(1993年放映)企画段階では登場の予定は無かったが、本作の視聴率が揮わなかった事(及び、当時のサンライズが置かれた都合)により、急遽追加でデザインされた。
バンダイ(現:バンダイナムコ)がガンプラのHGモデル(価格1,500円帯)として発売するために様々な制約があったが、デザイナーのカトキハジメ氏は初のTVアニメメインメカニックデザイン担当、しかもガンダム作品という憧れの仕事を任されていた事から、時間的な余裕の無い中でも様々なデザインを試行錯誤している。
例として、カトキ氏のアサルト初期案(ラフ画)では、機能性を考慮して耐ビームリアクティブアーマーがコクピット前面に装着されていたが、バンダイ側から「玩具としての特徴である変形に支障をきたす」という理由で却下されている。
バスターパーツの立体化
アニメとガンプラ旧HGおよびHGUCでは、バスターのメガビームキャノンとスプレービームポッドが連結された構成(以下、バスターパーツと記する)となっている。
このバスターパーツは、カトキ氏が『立体物化した際に、既に発売されているV2のキットの部品をなるべく流用できるように』という配慮のもと、一旦ミノフスキー・ドライブのウィングバインダーを取り外し、バスターパーツに別途備えられたジョイントに差し込み直すという、モビルスーツの設定から考えると無理のある方法を、あえて採っていた。
カトキ氏の想定では、換装作業は戦艦内でのみ行う事としていたのだが、『スタッフ』が劇中終盤の野戦換装において、バスターパーツの直接排除・再装着という、立体物としてできないシーンを描いてしまった。
が、2015年にマスターグレードが発売された際、各模型誌のインタビューにおいてバンダイ商品開発部から「アイデアはある」との期待を持たせる発言が載せられ、そして2018年10月、プレミアムバンダイ限定マスターグレード『V2アサルトバスターガンダム Ver.Ka』(及び『拡張パーツ』)において、ついに“ウィングバインダーを外さず装着可能なバスターパーツ”が実現した。
ウィングバインダーを横に広げずにそのままバスターユニット搭載させ、キャノンとスプレーガンを繋ぐTジョイント部を個別のジョイントで接続するという、若干のアニメ仕様からの変更はあるものの、外観優先でデザインされていた本パーツを立体化したバンダイの技術力は、(V1、V2の変形再現も含め)見事と言う他ないと改めて感じさせるものであった。
なお、カトキ氏はMGアサルトバスターのインタビューにおいて、『スタッフ』としか語らなかったが、富野監督は自身で絵コンテを描く事で有名である。
四半世紀経過して、まだ新たな内幕が明かされるアニメ……。
V2初登場の29話
上述のV2の初登場回である29話「新しいスーツV2」の最速放送日は1993年10月15日で、これはウッソ役の阪口大助氏が20歳を迎えて最初の放送というかなりキリの良いタイミングとなっている。
また、この回の作画スタッフには後にSEEDシリーズを監督する福田己津央氏が参加している。
その他
- 特撮番組『仮面ライダークウガ』に、V2ガンダムの1/100ハイグレードのプラモデルが小道具として登場したことがある。
- オランダの都市ロッテルダムのウェストブラーク通りにあるレールやジャンプ台など障害物が設置されているスケートボーダー向けの施設「スケートパーク」には、V2ガンダムを模した高さ3メートルの像が立っている参考。ハンス・ファン・ベンテムというアーティストの「Guard 」という作品で、すべての人々や他の存在が平和に共存し、常に十分な善のスーパーパワーが悪を抑え込む世界観を象徴しているといわれる。
関連イラスト
関連項目
レコードブレイカーミノフスキードライブを搭載したV2の前身となる機体
ファントムガンダム F99のデータを基に開発された不完全なV2の兄弟とも言える機体