概要
ジン・ジャハナムとは、「機動戦士Vガンダム」の登場人物。
10話でウッソ・エヴィンが悪魔や地獄の意味であると明かしている。このためアラビア語のジャハンナムが名称の由来と思われる。
特定個人の名前ではなく、リガ・ミリティアの盟主を指す。そのため、この名前を持つ人物は複数人存在する。しかし視聴者が混乱するのを避けるためか、下記の影武者とハンゲルグ以外のジン・ジャハナムは作中には登場しなかった。
ジン・ジャハナム(影武者)
「当たり前だ! ここまで来て我々の働き場所が無いでは、ジン・ジャハナムの名前が泣くわ!」
「若い者が生き残れば、この名前は私の物として 語り継がれるってものさ…行っていいぞ、ゴメス艦長!」
メイン画像の人物。
複数存在するジン・ジャハナムのうちの一人。太った中年男性。初登場は18話。
性格は一言で言えば口先だけの小物で、オデロ・ヘンリーク曰く置物のタヌキ。だが、発する言葉は辛辣ながらも現実的な発言をしている。ウッソたちがシャクティたちを探すために勝手な行動を起こしたことに関しては、探索に協力したメンバー全員に叱咤するだけで済ませていたり、最終決戦を前にリラックスするためにボール遊びに興じるウッソ達を頭を抱えるゴメス艦長を尻目に高笑いと共に許すなど、実は度量も広い。
また、「人を見る目」はしっかり持っており、ウッソが意見した際には周囲の人物たちに合理的な理論で説得されて受け入れ、ウッソを「優秀」と褒めるなど、根っこの部分は「まともな大人」である。後半になるとまともな大人としての振る舞いや言動が増えており、彼も周囲に影響されていったのだと思われる。
所々に職業軍人っぽい言葉が見えるが、過去の経歴については不明。
最期はゴメス達と共に覚悟を決めてリーンホースJrと運命を共にした。
この時にリーンホースJrの損害が拡大していく状況を聞いて「そろそろ覚悟をする時かな、艦長!」と冷や汗を浮かべながらも明るく言った事が契機となって、ゴメス館長が特攻を決意することになる。
実はゴメス艦長最期の登場シーンで、既に後ろで事切れている姿が映っている。本名は最後まで明らかにならなかった。
なお、YouTubeのガンダム公式チャンネル「ガンチャン」でVガンダム第50話が配信された際のサムネイルには、このシーンが採用されている。
ちなみに彼の言う通り「ジン・ジャハナム」の名前はその後も語り継がれたらしく、後年になってジャハナムの名を冠するMSが製造されている。
ただしこの機体が実際にジン・ジャハナムに由来するものなのかは明言されていない。
漫画版
ボンボン版Vガンダムでは、誤植なのか、名称が「ジン・ジャナハム」になっている。原作での初登場時は怒りっぽかったが、こちらでは初登場時から貫禄のある落ち着いた人格者として描かれており、シャクティたちを探そうとするウッソを諫めたり、周囲への指示や采配を的確に振るなど、優秀な指導者として目立っている。
真のジン・ジャハナム
ジン・ジャハナムの中でも特に影響力の大きい、ハンゲルグ・エヴィンのことを指す。