概要
生前は、劇団櫂 ⇒ 青二プロダクション所属 ⇒ 1997年に独立し、銀プロダクション初代代表を務めた。本名・広一(こういち)。
主に中年以上の年齢層の男性キャラクターを主に演じ、忍たま乱太郎、クレヨンしんちゃんなどのヒット作品をはじめ、数多くの作品に出演していた。特に、ONEPIECEをはじめとした東映アニメ作品に出演する事が多かった。
スタジオジブリの、そして宮崎駿監督の作品に出演した、本職の声優としては数少ない人物の1人である。出演したのは、1992年公開の紅の豚である(ただし、彼が演じた役は、今でも不明である)。
2001年8月25日、急性くも膜下出血により、49歳で急逝した。
当時は油の乗った時期で、自身のプロダクションを立ち上げるなどキャリアを積み重ねている矢先の悲劇だった。死去の前は事務所や劇団の運営に加え、後輩への世話焼き、そしてバイプレーヤーとして引っ張りだこな時期だったこともあって、寝る間もほとんどないと称される程にスケジュールが詰まっていた。このことがくも膜下出血を招いたと言われている。
訃報のテロップは犬夜叉の放送中に流されたが、当時はネットが発達していなかったこともあり、後になって松尾の死を知って愕然としたファンも多かった。
彼の開いた声優事務所は現在でも運営が継続されている。
主な出演作品
ヘムヘム※初代(忍たま乱太郎)*1 | スモーカー※初代(ONEPIECE)*2 | アレクサンドル・T・オヤジーデ※初代(おジャ魔女どれみ)*3 |
チーフテン(勇者警察ジェイデッカー)*4 | ビフ※初代(スクライド)*5 | セイウチン(キン肉マンⅡ世)※劇場版第1作*6 |
ディーゼル10(きかんしゃトーマス 魔法の線路)*7 | ジン・ジャハナム(機動戦士Vガンダム)*8 | 野原銀の介(イラスト左側の老人)※初代(クレヨンしんちゃん)*9 |
トノサマゲコモン(デジモンアドベンチャー)*11 | 農夫(ドラゴンボールZ) | |
イラスト無し
ヒーン親父(クマのプー太郎)
ドクター(2112年ドラえもん誕生)
チーフ・ブル(天外魔境 第四の黙示録)*10
ゆずじいや(それいけ!アンパンマン)*12
など
脚注
- *1 後任は島田敏。(第10期以降。)
- *2 後任は大場真人。(第94話以降。)
- *3 後任は金光宣明。(おジャ魔女どれみドッカ〜ン!第1話以降。)
- *4 没後に発売されたゲーム作品『新世紀勇者大戦』では、鈴木勝美が担当。
- *5 テレビシリーズでの後任は島田敏、劇場版の『スクライド オルタレイション』ではチョーが担当。
- *6 没後に放映されたテレビシリーズでのエピソード以降のメディアでは、山崎たくみが担当。そして、東映アニメフェアで公開されたこの「キン肉マンⅡ世」の劇場版第1作と「デジモンテイマーズ」の2作こそが、事実上の遺作となった。
- *7 没後に制作された劇場版でのエピソードでは、梁田清之(第2作)⇒黒田崇矢(第5作)⇒ 山里亮太(第6作)、テレビシリーズ登場時は仁科洋平が担当。
- *8 没後は辻親八が担当。
- *9 後任はチョー。(第429話以降。)
- *10 没後にリリースされたPSP版では茶風林が担当。なおセガサターン版のセリフの中に、人種差別の観点から使用が自粛されている「インディアン」が含まれるため、再アフレコが行われた。
- *11 没後にリリースされたPSPゲーム版では楠大典が担当。
- *12 後任は山寺宏一⇒中村大樹(第1470話以降)