CV:松尾銀三
人物
「身長154cm・体重55kg・血液型O型・誕生日:8月10日」
担任ぬ~べ~こと鵺野鳴介が受け持つクラス・童守小学校5年3組の男子児童の1人。家族のうち母親と弟がモブに登場する(父親は登場していない)。
オールバックに三白眼、やや大柄な体系が特徴。家族には弟が1人いる。
クラスメイトからは苗字で呼ばれているが、アニメでは下の名前で呼ばれているなど、原作ほど性格が陰険ではない(原作に近い性質が露見していたのは劇場版1作目のみである)
大柄で力が強いため、クラスのいじめっ子、いわゆるガキ大将であり、成実・修二という名の子分がいる。また、クラスの女子(このときは中島法子)を虐めていた際、転校生の立野広に衆目の前で打ち負かされてしまい、彼の存在が疎ましくなって一方的に敵対していた(広自身も孤立を経験した身である。それで彼は、強きを挫き弱気を助ける、義理堅い性格となっているものの、欠伸混じりでサッカーボールを使って彼に奇襲したりと、彼も彼で性質上の問題はあった)。
そこで子分たちから、広が「トイレの花子さんが怖い」という聞き取り、広をトイレに呼び出してラジカセから不気味な呪文(闇子さんを呼び出す)を流すことで怯えさせ一方的に打ちのめす。この騒動は結局喧嘩両成敗となり、以来広とは事実上和解した。
ただし「事実上」であり、一緒に遊ぶほど仲が良くなったわけではない。それでも劇中後半になってイジメをやめればクラスメート仲間として彼らと仲良く遊んでいる場面もあり、広や克也自身も、晶や秀一より親しくしていることも多く、彼らより出番が多くなっている。
コミックスでも、作者をして「陰湿なデブ」キャラという役回りであり、第一話から登場した割に、あまりの人気の無さに触れていたこともあった(それで性格がテコ入れされることになる)。
あゆみとの出会い・馴れ初め
その後も、女子生徒を含めいたずらやイジメを繰り返していたが、クラスメートの木下あゆみにバケツ一杯に貯めた水をぶっかけたあゆみの身体が溶けたことで彼女の正体とのっぴきならない秘密(実は陽神の術で生み出した分身であり、本体は入院中)を知ってしまうことになる。また会話の成り行きで本好きということを放言したことで、彼女と親しくなり(小泉八雲を読んで以来、読書の面白さに目覚め、後編では恋愛小説を著述するまでに。郷子からも「そういえば、あんた読書好きだったわね」と言われており、公認のようである)、本人から「読書好きの金田君に出会えてよかった」と笑顔で告げられる。
これによりあゆみにすっかりほの字になり、恋を知ったことで今度こそ任侠的なガキ大将へと更生した。後日談ではあゆみだけでなく、成実、修二との交友は続いている模様。
つまり、彼は人付き合いが苦手なタイプで、また本当は周囲と仲良くしたかった淋しがり屋(あゆみを見ていたときも、周囲の人間関係を観察していた。またあゆみも欲求の強い少女であった)でもあったといえる。
また、かつては補習を受けるほど学業成績が悪かったものの、読書好きになってからはグレート3人衆たちよりは成績が良くなっているようである。
生き物好き(?)
生き物好きでいろんな生き物を飼っているが、直ぐに飽きてしまう悪癖があり、ペットを何匹も死なせた上に死体を庭に放り出したままにしていた。それによって生まれた妖怪に襲われ、ぬ~べ~から、鉄拳制裁の説教をされたこともあって徐々に改心を始めた。なお、アニメ版でも生き物好きの設定が生かされており、愛猫家として、クラスの女子に猫の写真を見せているシーンがある。
その後
原作から約十年後の『地獄先生ぬ~べ~NEO』ではあゆみの大卒後に結婚しており、トラックの運送業で生計を立てている。小学生の時のような傲慢さや乱暴っぷりは鳴りを潜め、妻のため家計のため働く親分肌な青年になっている。
挙式はお金がないため上げていないが、5年3組メンバーの中で一番乗りの結婚となった(そのため郷子には少しばかり僻まれた)。また読書好きが昂じてトラック稼業の片手間に恋愛小説も書き出したりしているが、そっちはまだ売れていない。
やがてあゆみが妊娠し、陣痛が始まった際は母体が弱いため母子共々耐えられない事を知る。見かねたぬ~べ~からあゆみと金田の精神を一時的に一体化させられ、あゆみの負担を自身も引き受けることで出産に臨む。
並ならぬ激痛に泣き叫んだ金田だが最後まで耐え抜き、見事あゆみを出産まで導いた。
その男らしいエピソードも非常に好評だったため、自堕落な駄目男に成り下がった栗田まこと、美樹のことがやっぱり好きだと発言しても結局過去のしがらみで縒りを戻さなかった克也と対照的に、最も株を上げた男として描かれている。
子分
成実(CV:私市淳) - 子分その1。オカマ口調が特徴。
修二(CV:幸野善之) - 子分その2。関西弁が特徴。
余談
同作者の作品デジモンネクストでは第12話で子分たちと共に登場。原典の勝達と同一人物かは不明。デジモン・バトル・ターミナルでティラノモンのテイマーとなってゴーレモンと対戦するが敗北。敗北するやいなやティラノモンを失敗作と見なしてデジモンミニのデータをリセットしてしまい、意見してきたトオル少年に『まさかお前「デジモンにも命がある」とでも言いたいのか デジモン(こんなもの)はただのデータなんだよ!オモチャをどうしようが俺様の自由だケケケ…』と言い放ってしまう。(一応、デジモンミニから生まれたデジモンもデジタルワールド側からすれば一つの命として扱われるため、極端な話、彼はティラノモンを殺したという事になる。)ティラノモンは当時究極体が無かったとは言えあんまりである。
最終話でも登場し、バトルターミナルの筐体から垣間見得た主人公達の活躍に涙していた。きっと原典と同じように改心した事だろう。
関連タグ
呂蒙 - 体力バカだが、勉強に興味を持てるようになり、それに基づいて成長したという意味では共通している。